39 / 39
第2章 トーキョー編 目指せ! モンスター・ゼロ!
第36話 みなみちゃんの初体験Ⅱ
しおりを挟む
日が改まって、今日はアテナイス108年9月10日。
今日は、みなみちゃんと瑞穂を連れた3人で、ドンキへ買い物に出掛けた。野営の多い冒険者をやっていると、色々な生活用品を買い足す必要も出てくるのである。なお、もえちゃんは、鉱山で身体と『採掘』スキルを鍛えたいからという理由で、一人だけ別行動。
トーキョー・シティーでは、例のキッシー新総統が、アマツの人々の所得倍増をどうやって実現するのかという質問に対し、「所得倍増計画は人々の所得を倍にするという意味ではない」などと意味不明の回答をした云々という話が話題になっていたが、もとよりあの総統には何も期待していないので気にもならない。人類に直接の危害ないし迷惑をかけていないだけ、まだマシというものだ。
買い物自体は、みなみちゃんの主導で何の問題も無く終わった。パーティーの料理を仕切っているみなみちゃんが、色々な調味料などを買い足していったので、きっとみなみちゃんの作る料理もさらに美味しくなることだろう。買い物における僕の仕事は、主にお会計と荷物持ちだ。
そんな買い物から帰る途中。
「きよたかさん、向こうに人だかりが出来てますよ」
みなみちゃんの指摘した側を見てみると、広場の中に結構な数の人が集まっていた。
「ぱっぱか ぴょいぴょい ぱっぱか それそれ」
よく見ると、人だかりの中で一人の女の子がそんな感じの歌を唄い、その唄に合わせて回りの人たちが踊っている。あの子の顔と、馬のたてかみのような髪型と頭上に伸びている耳は、どこかで見た覚えがある。あの子はたしか・・・・・・
「あれは、ウマ娘のシオーミではないか」
僕が気付くより先に、瑞穂がそう呟いた。
「シオーミちゃんって、あの野球選手やってた子だよね。こんなところで何をやってるんだろう?」
「・・・・・・まさかとは思うが、あの盆踊りみたいな唄で、『街頭ライブ』とか言うつもりではなかろうな?」
瑞穂が、怪訝な顔をしてそう呟いた。
「ああ、そうかも知れないね。かつてこの世界では、ウマ族の娘たちによるレースが行われていて、レースが終わると、レースに勝った女の子がセンターになってみんなで歌い踊る、ウイニングライブをやるという風習があったらしいから、そのイベントを復興させようと頑張っているシオーミちゃんが、宣伝をするための街頭ライブをやっている可能性はあるね」
「かくも稚拙な盆踊りモドキをもって、いやしくも『街頭ライブ』を名乗るとは笑止千万」
「・・・・・・まあ、アマツの文明度だから、この程度が精一杯じゃない?」
僕は瑞穂を宥めたものの、瑞穂がアマツ流『街頭ライブ』のレベルの低さに、かなり腹を立てているのは明白だった。
僕は瑞穂と同様、日本でスマホゲームの『ウマ娘』をプレイした経験があるので、瑞穂の言いたいことも分からないことは無い。日本の『ウマ娘』で、レース後のウィニングライブなどに使われている楽曲は、現代音楽の粋を詰め込んだような名曲揃いである。それが当たり前だと思っている瑞穂としては、田舎の盆踊りみたいな単調な曲を『街頭ライブ』と称していること自体が許せないようだが、ここは日本では無くアマツである。
このアマツ世界では、最先端の魔法技術が使われているごく一部の場面では、ところどころ現代日本の技術に匹敵するか、あるいはそれ以上に進歩しているところもあるが、魔法技術の恩恵を受けていない分野では、日本より文明の発達がかなり遅れており、僕の感覚だと、アマツ世界の平均的な文明度は、日本で言えばせいぜい江戸時代と明治時代の中間くらいではないか、といったところである。そんなアマツ世界で、音楽だけが現代日本並みに発達しているのは、むしろおかしいだろう。
「ぱっぱか ぴょいぴょい ぱっぱか ぴょーん!
本日の街頭ライブは以上になります! 皆さん、お付き合い頂き」
「おのれ、『街頭ライブ』を冒涜するか! かくなる上は、我が真の街頭ライブを見せてくれるわ!」
シオーミちゃんの観衆に対する挨拶を遮って、キレた瑞穂がそう言い放った。
そして、瑞穂は僕の方に向き直り、
「お兄ちゃん、マジックオルガン出して」
「いいけど、何を弾くつもりなの?」
「瑞穂じゃ無くて、お兄ちゃんが弾くの。うまぴょい伝説」
「ええっ!? あの曲って、かなり難しいんだけど」
「みなみお姉ちゃんも手伝って! 合いの手入れて」
「み、瑞穂ちゃん、私どんな曲なのか、全く知らないんですけど・・・・・・」
瑞穂の勢いに押し切られ、僕たちは数分程度の練習を経た後、その場で即席の『うまぴょい伝説』を披露することになった。
歌は瑞穂が完璧に覚えていたので、僕は伴奏に徹することにしたものの、公衆相手に披露するにはあまりに準備不足だった。僕の自己採点ではせいぜい50点程度の出来に過ぎなかったのだが、それでも演奏後には、かなりの拍手喝采が起こった。
「すごいです! それって、どこの歌なんですか?」
「ふっ。アマツのウマ娘よ、これが日本の『ウマ娘』が誇る名曲『うまぴょい伝説』である。ウマ娘の街頭ライブを名乗るからには、せめてこのくらいの歌を歌えるよう、せいぜい精進するがよい」
目をキラキラさせて尋ねるシオーミちゃんに、瑞穂が勿体ぶった態度でそう答えた。
「ウマ族って、日本にもいるんですか?」
「ウマ族はおらぬが、『ウマ娘』はむしろ、日本の方が本家であるぞ」
おい瑞穂、それじゃ説明になってないぞ。
シオーミちゃんも、瑞穂の言葉を理解出来なかったらしく、今度は僕に尋ねてきた。
「すみません、日本にはウマ族はいないけど、ウマ娘はいるってことなんですか? よく意味が分からないんですけど」
「えーとね、日本にはシオーミちゃんみたいな実在のウマ族はいないけど、『ウマ娘』っていうゲームがあってね」
「ゲームって何ですか?」
「ああ、アマツの人には『ゲーム』って言っても分からないよね、敢えて言うなら、ウマ娘という架空の存在を主人公にした、お芝居みたいなものというか」
僕が、若干狼狽しながらも何とか説明しようとしていたところ、シオーミちゃんからは別の質問が飛んできた。
「すみません。あなたって、ひょっとして『きよたん』さんですか?」
・・・・・・。
シオーミちゃんの素朴すぎる勘違いに、僕がどう答えようかと迷っていると、
「す、すみません! 人違いでしたか?」
「いや、人違いではないよ。ただ、僕の名前は『きよたん』ではなくて、キヨタカ・ムラカミ。一部の人からは『きよたん』って呼ばれているけど」
「そうだったんですか! 本名はキヨタカさんだったんですね! きよたんさん・・・・・・じゃなかった、キヨタカさんの噂は色々と耳にしていました! お会いできて嬉しいです」
「シオーミちゃんって、僕のこと知ってたの? というか、僕ってそんなに有名なの?」
「はい! 日本からやってきた、ものすごく強い冒険者さんですよね? このトーキョーシティーなら、ほとんど誰でも知っていると思いますよ!」
興奮気味のシオーミちゃんが、ウマ族特有の頭上に生えた耳をぴょこぴょこさせながら喋っている。間近で見てもやっぱり可愛い。
「そうだったんだ。それなら、シオーミちゃんにちょっとお願いがあるんだけど・・・」
「・・・・・・何ですか?」
「サインください!」
僕の申し出に、シオーミちゃんは若干戸惑った様子を見せたものの、色紙にサインをして僕に手渡してくれた。なお、アマツでも有名人が色紙にサインをする風習はあり、シオーミちゃんは希望者向けにサイン用の色紙を用意していたのである。
瑞穂の暴走でうまぴょい伝説の即興ライブをやらされる羽目になったが、そのおかげでシオーミちゃんとお近づきになれたので良しとしよう。
僕がそう思って、みなみちゃんと瑞穂に声を掛けようとしたところ、なぜかみなみちゃんは、かなりムッとした顔で僕の方を睨み付けており、瑞穂が「お姉ちゃん、あれは仕方ないよ。お兄ちゃんはスペトレだから、ああいうのに弱いんだよ」などと意味不明なことを言いながら、みなみちゃんを必死に宥めていた。
僕は、一体何が起きているのかさっぱり理解出来ず、みなみちゃんに尋ねた。
「あの、みなみちゃん? なんで怒ってるの?」
「きよたかさん、私の前で浮気ですか・・・・・・?」
若干涙目になって発せられたみなみちゃんの言葉で、ようやく事態を察した僕は、その場で「浮気なんかしないよ」と呟き、みなみちゃんを抱きしめキスをした。
「きよたかさん、ずるいです・・・・・・」
そう呟いたみなみちゃんの顔は、真っ赤になっていた。
◇◇◇◇◇◇
この日は、買い物とその帰り道でシオーミちゃんに会ったこと以外は、特に大きな出来事も無かったので、僕はタマキ先生の命令でオバサン相手に精子提供をさせられた後、口直しとばかりに、みなみちゃんと瑞穂を相手に楽しんでいたのだが、その後、鉱山へ行ったもえちゃんが、何度も行ったことがあるはずの場所なのに帰り道で迷子になり、泣きながら警察官に連れられてセンターに帰ってきた。
もえちゃんの方向音痴は今に始まったことでは無いのだが、僕たちは内心で呆れつつも泣きじゃくるもえちゃんを何とか宥め、それが一段落付いて夜になった。
今日はみなみちゃんと一緒に寝る日だったので、僕とみなみちゃんは寝室で二人きりになったのだが、その時みなみちゃんが話を切り出してきた。
「きよたかさん、お話があります」
「どうしたの、みなみちゃん? 急に改まって」
「その、何というか・・・・・・、この機会に大事なことを言っておきたいと思いまして」
みなみちゃんは、そんなことを呟きながら、何やら口をモゴモゴさせている。何やら言いにくいことでもあるらしい。
「大事なことって?」
「その、要するに私についてのことなんですけど、きよたかさんがそれを知ったら、ひょっとしたら嫌われちゃうような気がするんです・・・・・・」
「どんなことか分からないけど、今更よほどのことが無い限り、何を言われてもみなみちゃんのことを嫌ったりしないよ」
「それなら言いますけど、驚かないでくださいね、きよたかさん」
「・・・・・・その様子だと、かなりの大事みたいだね。とりあえず言ってみて」
僕に促されたみなみちゃんは、緊張を解こうとしたのか、その場で大きく深呼吸をした後、やや大きめの声で宣言した。
「実はわたし、とてもえっちな女の子なんです!」
・・・・・・。
僕が反応に困っていると、みなみちゃんもちょっと困惑した様子で、僕に尋ねてきた。
「どうですか? びっくりしましたか?」
「何というか、その程度のことを今更って感じがするけど」
僕がそう答えると、みなみちゃんは少し不機嫌な顔になった。
「それじゃあ、きよたかさんはずっと、私のことをすごくえっちな女の子だと思っていたんですか?」
「いや、そこまででは・・・・・・。みなみちゃんは、清純そうな見た目の割には、結構えっちの好きな子だなあとは思っていたけど」
実際、今日も昼間センターに帰ってからは、みなみちゃんと瑞穂を交えた3Pでえっちしまくっていたし、みなみちゃんも3Pを嫌がるどころか、特に今日はいつも以上に興奮していたし。
「そうですか。きよたかさんの目には、私は清純そうな女の子に見えるんですね。でも、私はそんなきよたかさんの想像を超えるくらい、とてもえっちな女の子なんです」
「僕の想像を超えるくらいって、どのくらいなの?」
「実はわたし、この世界に転生してから、その・・・・・・」
みなみちゃんが急に口ごもった。
「この世界に転生してから、何かあったの?」
「その、えっちなことを、一日も欠かしたことがないんです」
そんなみなみちゃんの告白を聞いた僕は、ふと訝しんだ。
「それって、僕以外の男の人とも、えっちしてたってこと?」
「ち、違うんです! きよたかさん以外の男の人とえっちしたことはないです! 私が言ったえっちというのは、その・・・・・・、いわゆるひとりえっちのことです」
「・・・・・・そうなの?」
「はい。私は日本にいた頃から、お父さんとお母さんがえっちしているのをこっそり覗き見しながら、ひとりえっちをするのが癖になっていました。病気が重くなってもう亡くなるかと思ったとき、お父さんやお母さんは私に良くしてくれましたが、生涯一度もえっちできなかったことが、唯一の心残りでした」
「そうなんだ。でも、僕も似たようなものだから、それはそれでいいんじゃない?」
「でも、それだけじゃないんです。アテナイス様に誘われて、この世界に転生することになったとき、私が一番楽しみにしていたのは、きよたかさんとえっちすることでした」
「はあ」
「私はアテナイス様に、きよたかさんの顔を見せられて、私の役目は、この世界できよたかさんのお嫁さんになることだって言われました。私は即答でOKしました」
「そうだったんだ」
「そして、きよたかさんと始めて会ったとき、私の不注意で、きよたかさんにいきなり大事なところを見られてしまいました」
「そう言えば、そんなこともあったね」
「・・・・・・やっぱり見てたんですね?」
みなみちゃんが急に早口になって、そう問い詰めてきた。
「今更隠しても仕方ないから話すけど、ばっちり見えてたよ」
「やっぱりそうですよね。それで、私はきよたかさんに大事なところを見られたからには、もう覚悟を決めるしかないと思って、そう思ったら濡れてきてしまって・・・・・・。しかも、この世界って、女の人は基本的にパンツ穿かないじゃ無いですか、それで寝るときにお股がスースーしてしまって、それで初日から、寝る前には一人でするのが習慣になっていました」
「えーと、みなみちゃん? どうして今更、そんな話をするの?」
「きよたかさんが、私はとてもえっちな女の子だってことを、全然理解してくれないからです! 訓練生だった時だって、どうしてきよたかさんの方から、私を襲ってくれなかったんですか!?」
「どうしてって言われても、あの頃はまだ童貞だったし、襲うと言っても具体的にどうすればいいのか、良く分からなかったし」
「でもあのとき、きよたかさん、私とえっちしたいって言ってましたよね?」
「確かに言ったけど、みなみちゃんがそのたびに話をはぐらかすから、あまりえっちはしたくないのかと思っていたんだけど」
「違うんです! 私はこの世界に来たときから、きよたかさんとえっちする気で満々だったんです! ・・・・・・でも、自分からそれを言うのは恥ずかしいから、できればきよたかさんに、強引に襲って欲しかったんです。だから私、夜にはきよたかさんがいつ来ても良いように、ひとりでしながら待ってたんですよ?」
「・・・・・・それは何というか、すみません」
何と言って良いか分からなくなった僕は、ひとまずみなみちゃんに謝った。
「それなのに、きよたかさんは昼間には私とえっちしたいって言ってくれるのに、夜になると全然何もしてくれなくて・・・・・・。そのうち、コハルさんから、私と瑞穂ちゃんに、きよたかさんにオナニー防止ポーションを飲ませるから、きよたかさんが困らないように、どっちかが性のお世話をしてくださいって頼まれて、私が引き受けようか迷っているうちに、瑞穂ちゃんの方が先に手を上げちゃって・・・・・・」
「それは初めて聞いた。そんなやり取りがあったんだ・・・・・・」
「それで、瑞穂ちゃんがきよたかさんのお世話をするようになって、まだ最後まではしていないけど、このままだときよたかさんの初めては、瑞穂ちゃんがもらうことになって、きよたかさんのお嫁さんになるはずだった私は、出る幕が無くなっちゃうと思って・・・・・・」
「それで、急に『私とえっちなお風呂に入ってください』って話になったわけ?」
僕の問いかけに、みなみちゃんは黙って頷いた。
「それからは、きよたかさんは私の相手もしてくれるようになって、きよたかさんと一緒に寝るときは、一人でしなくて済むようになったんですけど、それ以外の日は、毎日たくさんするようになっちゃって、もう止まらないんです」
「みなみちゃんが一人でしてるところは見たこと無いけど、そんなに激しくしてるの?」
「はい。私が一人でしてるところをきよたかさんに見られたら、きっと嫌われちゃいますから、怖くてとても見せられないです」
「そんな風に言われると、逆にどんなだか見たくなるけど・・・・・・」
「きよたかさんは意地悪です! できれば、私が一人でしなくて済むように、毎日えっちして欲しいんですよ! 女の子のひとりえっちは、結構つらいんです」
・・・・・・どうやら、今夜の話というのは、みなみちゃんの愚痴を延々と聞かされることになりそうだ。
僕はそう割り切って、適当に相槌を打つことにした。
「どういう風につらいの?」
「その、きよたかさんと触り合ったり、擦り合ったりするだけのときは、それほどでも無かったんですが、初めてをもえさんに取られた後、きよたかさんって私の中に出すようになったじゃないですか」
「うん。それで?」
「きよたかさんので、奥の方までゴリゴリ擦られて、私のお腹の中に、熱いものをどぴゅーって出されるようになって、それを何度もされているうちに、そうされるのが病みつきになっちゃったんです。きよたかさんとえっちするたびに、疲れ果てるまで何度も出されちゃうのに、次の夜にはもう、きよたかさんのが欲しいって思っちゃうんです」
「そうなんだ」
「でも、一人でしても、私の指じゃ奥の方まで届かないんです。クリちゃんとか入り口のあたりは自分でこすれても、しているうちに奥の方がジンジンしてきて、でも奥の方は一人じゃどうすることもできないんです。だから一人ですればするほど、きよたかさんとえっちしたいって思っちゃうんです」
「・・・・・・女の子の身体の仕組みって、僕にはよく分からないけど、そういう風になっちゃうんだね。覚えておくよ」
「そうなんです。それで、きよたかさんとのえっちに夢中になってしまった私は、えっちしていないときでも、ついついきよたかさんの、その・・・・・・、名槍清隆丸さんのことばかり考えてしまう、とってもいやらしい女の子なんです」
「そうなんだ・・・・・・。でも、アマツの女の子としては、むしろ羞恥心が残っているだけまだマシだと思うよ。もえちゃんみたいに、僕を押し倒す逆レイプが当たり前になっているわけでもないし、アマツ出身の女の子だと、平然と『おちんちん』とか『おまんこ』とか連呼する子も珍しくないし」
「そ、それはそうかも知れませんけど、私が言いたいのは、そういうことじゃないんです」
「何を言いたいの?」
「今日、きよたかさんがシオーミさんと話していたとき、今日きよたかさんが、自慢の名槍清隆丸さんを大きくしながら、シオーミさんににじり寄っていったじゃないですか。それで私、てっきりシオーミさんに、えっちなことをさせろって言うつもりじゃないかと思ったんです」
「あの時の僕って、みなみちゃんにはそんな風に見えてたの!?」
「そう見えました。あのときのきよたかさんは、明らかにシオーミさんを見て、下半身が大きくなっていました。どう見てもシオーミさんに欲情していました」
「・・・・・・えーと、そうだったっけ?」
みなみちゃんの鋭い指摘に、僕はとぼけて誤魔化そうとしたが、身に覚えはあった。シオーミちゃんと話していて、シオーミちゃん可愛いなと思っていたとき、確かに僕の愚息はシオーミちゃんに反応していた。あのときの僕は、えっちしたいと言い出すのを何とか堪え、その代わりシオーミちゃんにサインをもらったのだ。
みなみちゃんの追及は続く。
「明らかにそうでした。 今日はサインをもらうだけでしたけど、この機会に仲良くなっておいて、そのうちシオーミさんとえっちしようととか思っていませんか?」
「お、思ってない! そんなこと断じて思ってないよ!」
「どうしてですか?」
「どうしてって、シオーミちゃんは野球の選手で、みんなのアイドルみたいな存在だし、さすがにそんな女の子に手を出したらまずいって分かっているし」
「じゃあ、精子提供の相手がシオーミさんだって言われたら、きよたかさんはシオーミさんと、えっちしますか?」
「そ、それは精子提供だってことになったら、仕方ないけど」
「仕方ないって言いつつ、喜んでシオーミさんとえっちするんじゃないですか? シオーミさん、まだ処女みたいですし」
「処女って、知り合いでも無いのになんでそんなことが分かるの?」
「シオーミさんの反応を見ればわかります。シオーミさん、きよたかさんの名槍清隆丸を見て、ちょっと脅えてました。ああいう反応をする女の子は、大体まだ処女です。処女じゃない女の子は、濡らしちゃってお股をモジモジさせるのが普通です」
「・・・・・・僕はそんなところまで観察してないけど、女の子ってそういうものなの? それと、アマツの女の子は12歳か13歳くらいで処女を捨てる風習があるって聞いているから、僕としてはシオーミちゃんが処女って可能性は低いような気がするな。シオーミちゃんの正確な年齢は知らないけど、たぶん15歳かそれ以上くらいにはなっているかと」
「・・・・・・きよたかさん、シオーミちゃんが処女かどうか、興味があるんですか?」
「そうじゃないよ! みなみちゃんがそういう話を振ってきたから答えただけで!」
「その答え方だと、興味自体はあるんですね? 安心してください、きよたかさん。私の見たところ、シオーミさんはまだ処女です。経験済みの女の子なら、あんなに初心な反応はあり得ません」
「段々話が見えなくなってきたんだけど。みなみちゃんは、僕にシオーミちゃんに興味を持つのを止めさせたいの? それともけしかけたいの?」
「そ、そういうことは特に考えていません。でも私は、きよたかさんの名槍清隆丸さんが、明らかにシオーミさんを狙って欲情しているのを見て、私も欲情してお股をモジモジさせながら、このままではシオーミさんにきよたかさんを取られて、私はきよたかさんに捨てられちゃうんじゃないかとビクビクしていたんです」
「・・・・・・なんでそういう発想が出てくるの?」
僕は、みなみちゃんの言うことが理解出来ず、素で返した。
「どうしてって、私よりシオーミさんの方が、明らかに可愛いじゃないですか! あんなに綺麗で愛想も良くて、耳や尻尾もぴょこぴょこさせて」
「いや、みなみちゃんもかなりの美少女だし、見た目だけでもシオーミちゃんとは十分勝負出来ると思うよ。それに僕としては、今日ちょっと会って話しただけのシオーミちゃんに比べれば、僕のお嫁さんに内定しているみなみちゃんの方がずっと大事だし」
「そんなことないです! 私って病弱だから、顔色も悪くてげっそりとしていて、鏡を見るのも嫌なくらいなんです! シオーミさんとは、とても勝負にならないです」
「そんなこと無いって。日本にいた頃のみなみちゃんがそんな姿だったかは僕も知らないけど、少なくとも今のみなみちゃんは、むしろ健康的で、顔もスタイルも文句の付けようがないくらいの美少女だから、安心して!」
「・・・・・・でも私、シオーミさんより胸がかなり小さくないですか?」
「そうだっけ? そもそもシオーミちゃんの胸ってあんまり見てないから、僕はどのくらいあったか覚えてないけど」
「じゃあ、きよたかさんは、シオーミさんのどこを見ていたんですか?」
「・・・・・・綺麗な顔とか、ウマ族特有の可愛い耳がぴょこぴょこ動いているところとか、あと短いスカートでぴょこぴょこ跳ねているところとか」
「シオーミさんの、スカートの中が気になったんですか?」
みなみちゃんが、ジト目になって尋ねてくる。僕は少し迷った後、開き直って答えることにした。
「まあ、男だったら気になっちゃうよ。しかもアマツの女の子だったら、スカートの下にパンツも穿いてないから、年頃の女の子があんな短いスカートでぴょこぴょこしていたら、嫌でも気になっちゃうよ」
「・・・・・・やっぱり、私よりシオーミさんの方が魅力的なんですね」
「そんなこと無いって! みなみちゃんって、どうしてそういう発想になるの? というか、みなみちゃん、この世界に来てから鏡で自分の姿を見たことが無いの?」
「・・・・・・はい。鏡を見るのが大嫌いなので、一度も見たことはないです」
「そうなんだ。でも、鏡を見たことは無くても、日本にいた頃より、自分の身体がいくらか変わっていることには気付いているんじゃない? 僕の場合、顔は日本にいた頃からあまり変わってないけど、身体はずいぶん変わっているし。少なくとも、日本にいた頃の僕は、こんなに筋肉質の身体じゃなかったし、こんなに精力絶倫でも無かったし」
「・・・・・・そう言われると、私も日本にいたときと違って、身体がずいぶん軽く動くようになりました。頭痛とか、胸の痛みとかも無くなりましたし、明らかに別の身体になったような気がします」
「まあ、病弱な身体で冒険者は務まらないから、その辺は色々改善してもらえたんだろうけど、そのついでに見た目も良く変えてもらったんじゃない? 少なくとも今のみなみちゃんは、誰にも負けない立派な美少女だから」
「でも、それはそれで、本物の私じゃないような気がするんです」
「・・・・・・結構、面倒な悩みだねえ。僕は今の姿が本物の自分かなんて、今まで考えたことも無かったけど」
「じゃあ、きよたかさん。一つ聞きたいことがあるんですけど」
「何?」
「私について、見た目以外で好きなところはありますか?」
「うーん、見た目以外だと・・・・・・」
僕は目を瞑って、若干考えながらみなみちゃんに答えた。
「性格が優しくて穏やかで、一緒にいると安心できるところ。料理なんかを一生懸命頑張ってくれるところ。まあ、みなみちゃんのことは大体全部好きだけど、敢えて好きなところを挙げたら、こんなところかな」
正確には、みなみちゃんの性格のうちBL大好きなところだけは嫌だけど、そこは敢えて言わないことにした。
「そうですか。まあ、それはそれでいいんですが」
みなみちゃんは少し赤くなりながら、指をモジモジさせ始めた。
「まだ何か問題が?」
「・・・・・・そんなに私のことが好きなら、きよたかさんが昼間私にキスしてくれたとき、どうしてその場で私を押し倒して、えっちしてくれなかったんですか?」
みなみちゃんが、急にとんでもないことを言い始めた。
「いや、いくら何でもその場でって、さすがにあんなに人目があるところでえっちするわけにはいかないし、みなみちゃんが相手ならセンターに戻ればいくらでも出来るし」
「でも、私はきよたかさんにキスされて、もうその場でえっちする気満々だったんです。シオーミさんの前で、私がきよたかさんとえっちしているのを、見せつけたかったんです。でも、きよたかさんがキスしかしてくれないから、私はそれからずっと、欲求不満でモヤモヤしていたんです」
「・・・・・・そうだったの? そういえば、今日の昼間はえっちを始める前からずいぶん興奮していたみたいだけど、それが原因?」
僕の問いに、みなみちゃんは黙って頷き、話を続けた。
「そもそも、きよたかさんって私とえっちはしてくれますけど、私に襲いかかったりは、あまりしてくれないじゃないですか?」
「それはまあ・・・・・・。でも、みなみちゃんとのえっちはしょっちゅうしてるし、わざわざ襲いかかるまでも無いような」
「でも、瑞穂ちゃんには結構襲いかかってませんか?」
「瑞穂は、自分の日になるとわざとマンチラして誘惑してくるから」
「マンチラされないと、襲いかかる気になれないんですか?」
「それはまあ、自分の前でマンチラされたら、それはえっちしてっていうことだから、そういうときは遠慮無くするけど」
「実は私、自分の服のサイズをちょっと直したんです。背たけはちょっと伸びていましたけど、スカートは敢えて短くしました」
「・・・・・・何のために?」
「きよたかさんに、襲いかかってほしいからです。最初に服のサイズを決めたときは、さすがにマンチラははしたないと思って、ギリギリで見えないサイズにしたんですけど、これからは周りに男の人がいないときは、チラチラ見えるようにします」
「それは、僕に襲いかかってくれって言うこと?」
「そうです。もえさんは私と違って、えっちしたくなったら自分から襲いかかるのが好きみたいなんですけど、私はきよたかさんに、もっと襲いかかって欲しいんです。私がお料理をしているときも、お料理より私が良いとか言って、欲望丸出しで襲いかかってきて欲しいんです」
「でも、そんなことしたら料理の邪魔にならない?」
「そんなことは気にしなくていいです。私はそういうプレイに備えて、今日エプロンも買っておいたんです。もちろん、服の上に普通に着るためではなくて、裸エプロンのプレイ用です!」
「そ、それはずいぶんアクティブだね・・・・・・」
「きよたかさんと私って、もう結構なお付き合いじゃないですか? だからそろそろ、私の性癖というか、私がどういうプレイを望んでいるか、理解してくれても良いと思うんです」
「つまり、今までみたいにお行儀良く、時間になったらえっちを始めるんじゃなくて、ところ構わず強引にして欲しいってこと?」
「そうですよ。私、これまでにも何度か、さりげなくそういう希望を言ってきたつもりなんですけど、きよたかさんがなかなかしてくれないから、思い切って私からはっきり言うことにしたんです」
「そ、そうだったんだ。ごめんね、みなみちゃん。気付いてあげられなくて」
「はい。でも、私が今夜言いたかったのは、そのことじゃないんです」
「え? 今までの話って、本筋じゃなかったの!?」
「ちょっと話が脱線しちゃったんです。きよたかさん、前に男の人同士がえっちするときは、お尻の穴に入れるって言ってたじゃないですか」
「まあ、確かにそんな話をした覚えはあるけど、実際にやったことがあるわけじゃないからね。たぶんそうだって言うくらいだから」
「それで私、コハルさんに、お尻の穴でえっちするにはどうしたら良いか、以前から色々と聞いていたんです」
「・・・・・・何のために?」
「男の人同士でえっちするとどんな気分になるのか、自分の身で確かめてみたかたんです。それで私、一人でするときは、コハルさんからもらった道具を使って、少しずつお尻の穴を弄っていたんです」
「道具?」
「はい。昔のアマツでは、危険な戦場に女の人は連れて行けないから、冒険者さんは男の人同士でえっちするという、素晴らしい風習があったそうなんです! でも、いきなりお尻に入れられると、お尻の穴を痛めてしまうので、年上の男の人の相手をする若い男の人は、お尻の穴に道具を入れて少しずつ慣らして、来る時に備えていたそうです!」
何やら危険な感じで目をキラキラさせ、妙なことを力説し始めたみなみちゃん。最近なりを潜めていたと思っていたけど、彼女のBL好きはまだ健在だったらしい。
「でも、最近のアマツでは、男の人があまりに少なくなって、女の人も冒険者になるようになったので、そういう風習もすっかり廃れてしまって、私の見たかった素晴らしい光景も、最近はほとんど見られなくなったそうなのですが、私としてはせめて気分だけでも味わいたいと思って、こっそりお尻の穴を開発していたんです。それで、そろそろ入れられても大丈夫かなと思ったので、きよたかさんに試して欲しいんです」
「・・・・・・要するに、アナルセックスを試してみたいってこと?」
「そのとおりです。きよたかさん、まだえっち出来ますよね?」
「まだやろうと思えば出来るし、みなみちゃんがやってみたいというなら、僕としては別に構わないけど」
「ではお願いします、きよたかさん」
こうして、僕は結局何を言いたかったのか分からない長話の末、みなみちゃんと初めてのアナルセックスに挑戦することになった。
◇◇◇◇◇◇
最近は毎日のようにえっちしているので、みなみちゃんの大事なところも見慣れている。いつもお世話になっている前の穴の方は、いつでも僕を迎えられるようにかなり濡れそぼっていたが、今夜はこちらの穴ではなく、これまで僕がほとんど注目していなかった、みなみちゃんの後ろの穴に挿入することになる。体位は後背位で、みなみちゃんの穴はよく見えるが、みなみちゃんの顔は見えない。
僕は試しに、みなみちゃんの前の穴から愛液をすくい取って、ピンク色をした綺麗な菊座に愛液を塗りこんでみた。
「あんっ!!!」
みなみちゃんが、軽く悲鳴を上げて身体を震わせた。いつもの気持ち良いという感じではなく、予想外の刺激に驚いたという感じだった。
「大丈夫? みなみちゃん」
「だ、大丈夫です、つ、続けてください」
みなみちゃんからOKが出たので、僕は指を入れてみた。みなみちゃんの反応は、最初の頃こそ慣れていない感じだったものの、次第にいつもの嬌声が混じるようになった。今日のために日頃から慣らしていたという成果だろうが、僕が求めてもいないのにこんなプレイに興味を持つとは、何という物好きな。
「そろそろ、挿れていい?」
「はい。一思いにズブッとお願いします」
「わかった。挿れるね」
僕はそう言いながら、しばらく以前に、みなみちゃんの処女をもらったときの事を思い出した。あのときは自分の欲望のために、みなみちゃんに痛い思いをさせてしまうことに心を痛めたが、そのおかげで僕の身体は、今ではみなみちゃんにとって、どうやら欠かせないものになっているらしい。おそらく今夜の行為も、二人が結びつくための大事な儀式になるだろう。
僕はそんなことを考えながら、意を決して未知の穴に自分の半身をねじ込んだ。
「ひうっ」
みなみちゃんが、ちょっと痛そうな悲鳴を上げる。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫です。このくらいの痛みなら、耐えられます。でも、最初のうちは、ゆっくりお願いします」
「分かった」
僕は、できる限りみなみちゃんの身体を労りながら、ゆっくりと自分の腰を動かした。僕の方も、いつものえっちとはだいぶ勝手が違う。お尻の方は何というか、締め付け方がウィンナーみたいに細い糸でぐるぐる巻きにされているような感覚がする。
僕がゆっくりと腰を振っているうちに、みなみちゃんの声にも次第に嬌声が混じるようになり、どうやらそれなりに気持ち良くなっている感じが見て取れた。
「みなみちゃん、このまま続けて大丈夫?」
「だ、大丈夫です。う、うん、最後までしちゃってください」
みなみちゃんはそう答えたものの、気持ち良いというよりは痛くて苦しそうな感じだったので、僕はなるべく早く終わらせることにした。
とは言え、そんなに溜まっている状態では無いし、いつもと違う感覚なので、激しく腰を振っても、射精までにはまだ時間がかかる。僕が腰を振っているうちに、みなみちゃんも次第に嬌声を上げるようになり、僕はようやく来た射精感の赴くまま、みなみちゃんのお尻の穴に、思い切り射精した。
「・・・・・・みなみちゃん、大丈夫?」
初めてのアナルセックスが終わった後、そのままうつ伏せの姿勢で倒れ込んでいるみなみちゃんに、僕は声を掛けてみた。アナルの快感を味わう以前に、こんなことをしてみなみちゃんの身体が壊れないか、僕としてはそちらの方が心配だった。
「え、えーと、だ、大丈夫、ですけど・・・・・・」
「ですけど?」
「・・・・・・その、後ろの穴でしてもらったら、今度は前の方がウズウズしてきて・・・・・・、前の方にも挿れてほしいです」
「分かった」
僕は即答した。ちょうど僕もしたいと思っていたところだし、みなみちゃんの大事なところは、明らかに濡れ濡れとなっていた。
◇◇◇◇◇◇
そんな、みなみちゃんとのプレイが一段落付いた頃。
「どう、みなみちゃん? 何か発見あった?」
「何ですか、きよたかさん? 発見って」
「いや、さっきのアナルセックスって、男の人同士がするとどんな気分になるのか、自分の身体で確かめてみたくてやったんじゃなかったの?」
「あ、そう言えばそうでしたね。えーと・・・・・・」
みなみちゃんは、少しの間考え込んだ後、
「やっぱり女の子に生まれてよかったと思います」
何やら、答えにもなっていない答えを返してきた。
「どうして?」
「お尻でしてもらうと、前の方がジンジンしてきちゃって・・・・・・、でも男の人って前の穴が無いですし、前の穴にも入れてもらえないと、あんまり気持ち良くなれないような気がするんです。そういうとき、男の人ってどうするんでしょう?」
「知らない。知りたいとも思わないし、興味も無い」
みなみちゃんと、こんな脈絡の無い話を続けながら、この日の夜は更けていった。
この日以来、みなみちゃんとは時々後ろの穴でもえっちをするようになったほか、みなみちゃんの素直な性癖を知ったことで、みなみちゃんの性癖に合ったプレイを取り入れることになった。
(第37話に続く)
今日は、みなみちゃんと瑞穂を連れた3人で、ドンキへ買い物に出掛けた。野営の多い冒険者をやっていると、色々な生活用品を買い足す必要も出てくるのである。なお、もえちゃんは、鉱山で身体と『採掘』スキルを鍛えたいからという理由で、一人だけ別行動。
トーキョー・シティーでは、例のキッシー新総統が、アマツの人々の所得倍増をどうやって実現するのかという質問に対し、「所得倍増計画は人々の所得を倍にするという意味ではない」などと意味不明の回答をした云々という話が話題になっていたが、もとよりあの総統には何も期待していないので気にもならない。人類に直接の危害ないし迷惑をかけていないだけ、まだマシというものだ。
買い物自体は、みなみちゃんの主導で何の問題も無く終わった。パーティーの料理を仕切っているみなみちゃんが、色々な調味料などを買い足していったので、きっとみなみちゃんの作る料理もさらに美味しくなることだろう。買い物における僕の仕事は、主にお会計と荷物持ちだ。
そんな買い物から帰る途中。
「きよたかさん、向こうに人だかりが出来てますよ」
みなみちゃんの指摘した側を見てみると、広場の中に結構な数の人が集まっていた。
「ぱっぱか ぴょいぴょい ぱっぱか それそれ」
よく見ると、人だかりの中で一人の女の子がそんな感じの歌を唄い、その唄に合わせて回りの人たちが踊っている。あの子の顔と、馬のたてかみのような髪型と頭上に伸びている耳は、どこかで見た覚えがある。あの子はたしか・・・・・・
「あれは、ウマ娘のシオーミではないか」
僕が気付くより先に、瑞穂がそう呟いた。
「シオーミちゃんって、あの野球選手やってた子だよね。こんなところで何をやってるんだろう?」
「・・・・・・まさかとは思うが、あの盆踊りみたいな唄で、『街頭ライブ』とか言うつもりではなかろうな?」
瑞穂が、怪訝な顔をしてそう呟いた。
「ああ、そうかも知れないね。かつてこの世界では、ウマ族の娘たちによるレースが行われていて、レースが終わると、レースに勝った女の子がセンターになってみんなで歌い踊る、ウイニングライブをやるという風習があったらしいから、そのイベントを復興させようと頑張っているシオーミちゃんが、宣伝をするための街頭ライブをやっている可能性はあるね」
「かくも稚拙な盆踊りモドキをもって、いやしくも『街頭ライブ』を名乗るとは笑止千万」
「・・・・・・まあ、アマツの文明度だから、この程度が精一杯じゃない?」
僕は瑞穂を宥めたものの、瑞穂がアマツ流『街頭ライブ』のレベルの低さに、かなり腹を立てているのは明白だった。
僕は瑞穂と同様、日本でスマホゲームの『ウマ娘』をプレイした経験があるので、瑞穂の言いたいことも分からないことは無い。日本の『ウマ娘』で、レース後のウィニングライブなどに使われている楽曲は、現代音楽の粋を詰め込んだような名曲揃いである。それが当たり前だと思っている瑞穂としては、田舎の盆踊りみたいな単調な曲を『街頭ライブ』と称していること自体が許せないようだが、ここは日本では無くアマツである。
このアマツ世界では、最先端の魔法技術が使われているごく一部の場面では、ところどころ現代日本の技術に匹敵するか、あるいはそれ以上に進歩しているところもあるが、魔法技術の恩恵を受けていない分野では、日本より文明の発達がかなり遅れており、僕の感覚だと、アマツ世界の平均的な文明度は、日本で言えばせいぜい江戸時代と明治時代の中間くらいではないか、といったところである。そんなアマツ世界で、音楽だけが現代日本並みに発達しているのは、むしろおかしいだろう。
「ぱっぱか ぴょいぴょい ぱっぱか ぴょーん!
本日の街頭ライブは以上になります! 皆さん、お付き合い頂き」
「おのれ、『街頭ライブ』を冒涜するか! かくなる上は、我が真の街頭ライブを見せてくれるわ!」
シオーミちゃんの観衆に対する挨拶を遮って、キレた瑞穂がそう言い放った。
そして、瑞穂は僕の方に向き直り、
「お兄ちゃん、マジックオルガン出して」
「いいけど、何を弾くつもりなの?」
「瑞穂じゃ無くて、お兄ちゃんが弾くの。うまぴょい伝説」
「ええっ!? あの曲って、かなり難しいんだけど」
「みなみお姉ちゃんも手伝って! 合いの手入れて」
「み、瑞穂ちゃん、私どんな曲なのか、全く知らないんですけど・・・・・・」
瑞穂の勢いに押し切られ、僕たちは数分程度の練習を経た後、その場で即席の『うまぴょい伝説』を披露することになった。
歌は瑞穂が完璧に覚えていたので、僕は伴奏に徹することにしたものの、公衆相手に披露するにはあまりに準備不足だった。僕の自己採点ではせいぜい50点程度の出来に過ぎなかったのだが、それでも演奏後には、かなりの拍手喝采が起こった。
「すごいです! それって、どこの歌なんですか?」
「ふっ。アマツのウマ娘よ、これが日本の『ウマ娘』が誇る名曲『うまぴょい伝説』である。ウマ娘の街頭ライブを名乗るからには、せめてこのくらいの歌を歌えるよう、せいぜい精進するがよい」
目をキラキラさせて尋ねるシオーミちゃんに、瑞穂が勿体ぶった態度でそう答えた。
「ウマ族って、日本にもいるんですか?」
「ウマ族はおらぬが、『ウマ娘』はむしろ、日本の方が本家であるぞ」
おい瑞穂、それじゃ説明になってないぞ。
シオーミちゃんも、瑞穂の言葉を理解出来なかったらしく、今度は僕に尋ねてきた。
「すみません、日本にはウマ族はいないけど、ウマ娘はいるってことなんですか? よく意味が分からないんですけど」
「えーとね、日本にはシオーミちゃんみたいな実在のウマ族はいないけど、『ウマ娘』っていうゲームがあってね」
「ゲームって何ですか?」
「ああ、アマツの人には『ゲーム』って言っても分からないよね、敢えて言うなら、ウマ娘という架空の存在を主人公にした、お芝居みたいなものというか」
僕が、若干狼狽しながらも何とか説明しようとしていたところ、シオーミちゃんからは別の質問が飛んできた。
「すみません。あなたって、ひょっとして『きよたん』さんですか?」
・・・・・・。
シオーミちゃんの素朴すぎる勘違いに、僕がどう答えようかと迷っていると、
「す、すみません! 人違いでしたか?」
「いや、人違いではないよ。ただ、僕の名前は『きよたん』ではなくて、キヨタカ・ムラカミ。一部の人からは『きよたん』って呼ばれているけど」
「そうだったんですか! 本名はキヨタカさんだったんですね! きよたんさん・・・・・・じゃなかった、キヨタカさんの噂は色々と耳にしていました! お会いできて嬉しいです」
「シオーミちゃんって、僕のこと知ってたの? というか、僕ってそんなに有名なの?」
「はい! 日本からやってきた、ものすごく強い冒険者さんですよね? このトーキョーシティーなら、ほとんど誰でも知っていると思いますよ!」
興奮気味のシオーミちゃんが、ウマ族特有の頭上に生えた耳をぴょこぴょこさせながら喋っている。間近で見てもやっぱり可愛い。
「そうだったんだ。それなら、シオーミちゃんにちょっとお願いがあるんだけど・・・」
「・・・・・・何ですか?」
「サインください!」
僕の申し出に、シオーミちゃんは若干戸惑った様子を見せたものの、色紙にサインをして僕に手渡してくれた。なお、アマツでも有名人が色紙にサインをする風習はあり、シオーミちゃんは希望者向けにサイン用の色紙を用意していたのである。
瑞穂の暴走でうまぴょい伝説の即興ライブをやらされる羽目になったが、そのおかげでシオーミちゃんとお近づきになれたので良しとしよう。
僕がそう思って、みなみちゃんと瑞穂に声を掛けようとしたところ、なぜかみなみちゃんは、かなりムッとした顔で僕の方を睨み付けており、瑞穂が「お姉ちゃん、あれは仕方ないよ。お兄ちゃんはスペトレだから、ああいうのに弱いんだよ」などと意味不明なことを言いながら、みなみちゃんを必死に宥めていた。
僕は、一体何が起きているのかさっぱり理解出来ず、みなみちゃんに尋ねた。
「あの、みなみちゃん? なんで怒ってるの?」
「きよたかさん、私の前で浮気ですか・・・・・・?」
若干涙目になって発せられたみなみちゃんの言葉で、ようやく事態を察した僕は、その場で「浮気なんかしないよ」と呟き、みなみちゃんを抱きしめキスをした。
「きよたかさん、ずるいです・・・・・・」
そう呟いたみなみちゃんの顔は、真っ赤になっていた。
◇◇◇◇◇◇
この日は、買い物とその帰り道でシオーミちゃんに会ったこと以外は、特に大きな出来事も無かったので、僕はタマキ先生の命令でオバサン相手に精子提供をさせられた後、口直しとばかりに、みなみちゃんと瑞穂を相手に楽しんでいたのだが、その後、鉱山へ行ったもえちゃんが、何度も行ったことがあるはずの場所なのに帰り道で迷子になり、泣きながら警察官に連れられてセンターに帰ってきた。
もえちゃんの方向音痴は今に始まったことでは無いのだが、僕たちは内心で呆れつつも泣きじゃくるもえちゃんを何とか宥め、それが一段落付いて夜になった。
今日はみなみちゃんと一緒に寝る日だったので、僕とみなみちゃんは寝室で二人きりになったのだが、その時みなみちゃんが話を切り出してきた。
「きよたかさん、お話があります」
「どうしたの、みなみちゃん? 急に改まって」
「その、何というか・・・・・・、この機会に大事なことを言っておきたいと思いまして」
みなみちゃんは、そんなことを呟きながら、何やら口をモゴモゴさせている。何やら言いにくいことでもあるらしい。
「大事なことって?」
「その、要するに私についてのことなんですけど、きよたかさんがそれを知ったら、ひょっとしたら嫌われちゃうような気がするんです・・・・・・」
「どんなことか分からないけど、今更よほどのことが無い限り、何を言われてもみなみちゃんのことを嫌ったりしないよ」
「それなら言いますけど、驚かないでくださいね、きよたかさん」
「・・・・・・その様子だと、かなりの大事みたいだね。とりあえず言ってみて」
僕に促されたみなみちゃんは、緊張を解こうとしたのか、その場で大きく深呼吸をした後、やや大きめの声で宣言した。
「実はわたし、とてもえっちな女の子なんです!」
・・・・・・。
僕が反応に困っていると、みなみちゃんもちょっと困惑した様子で、僕に尋ねてきた。
「どうですか? びっくりしましたか?」
「何というか、その程度のことを今更って感じがするけど」
僕がそう答えると、みなみちゃんは少し不機嫌な顔になった。
「それじゃあ、きよたかさんはずっと、私のことをすごくえっちな女の子だと思っていたんですか?」
「いや、そこまででは・・・・・・。みなみちゃんは、清純そうな見た目の割には、結構えっちの好きな子だなあとは思っていたけど」
実際、今日も昼間センターに帰ってからは、みなみちゃんと瑞穂を交えた3Pでえっちしまくっていたし、みなみちゃんも3Pを嫌がるどころか、特に今日はいつも以上に興奮していたし。
「そうですか。きよたかさんの目には、私は清純そうな女の子に見えるんですね。でも、私はそんなきよたかさんの想像を超えるくらい、とてもえっちな女の子なんです」
「僕の想像を超えるくらいって、どのくらいなの?」
「実はわたし、この世界に転生してから、その・・・・・・」
みなみちゃんが急に口ごもった。
「この世界に転生してから、何かあったの?」
「その、えっちなことを、一日も欠かしたことがないんです」
そんなみなみちゃんの告白を聞いた僕は、ふと訝しんだ。
「それって、僕以外の男の人とも、えっちしてたってこと?」
「ち、違うんです! きよたかさん以外の男の人とえっちしたことはないです! 私が言ったえっちというのは、その・・・・・・、いわゆるひとりえっちのことです」
「・・・・・・そうなの?」
「はい。私は日本にいた頃から、お父さんとお母さんがえっちしているのをこっそり覗き見しながら、ひとりえっちをするのが癖になっていました。病気が重くなってもう亡くなるかと思ったとき、お父さんやお母さんは私に良くしてくれましたが、生涯一度もえっちできなかったことが、唯一の心残りでした」
「そうなんだ。でも、僕も似たようなものだから、それはそれでいいんじゃない?」
「でも、それだけじゃないんです。アテナイス様に誘われて、この世界に転生することになったとき、私が一番楽しみにしていたのは、きよたかさんとえっちすることでした」
「はあ」
「私はアテナイス様に、きよたかさんの顔を見せられて、私の役目は、この世界できよたかさんのお嫁さんになることだって言われました。私は即答でOKしました」
「そうだったんだ」
「そして、きよたかさんと始めて会ったとき、私の不注意で、きよたかさんにいきなり大事なところを見られてしまいました」
「そう言えば、そんなこともあったね」
「・・・・・・やっぱり見てたんですね?」
みなみちゃんが急に早口になって、そう問い詰めてきた。
「今更隠しても仕方ないから話すけど、ばっちり見えてたよ」
「やっぱりそうですよね。それで、私はきよたかさんに大事なところを見られたからには、もう覚悟を決めるしかないと思って、そう思ったら濡れてきてしまって・・・・・・。しかも、この世界って、女の人は基本的にパンツ穿かないじゃ無いですか、それで寝るときにお股がスースーしてしまって、それで初日から、寝る前には一人でするのが習慣になっていました」
「えーと、みなみちゃん? どうして今更、そんな話をするの?」
「きよたかさんが、私はとてもえっちな女の子だってことを、全然理解してくれないからです! 訓練生だった時だって、どうしてきよたかさんの方から、私を襲ってくれなかったんですか!?」
「どうしてって言われても、あの頃はまだ童貞だったし、襲うと言っても具体的にどうすればいいのか、良く分からなかったし」
「でもあのとき、きよたかさん、私とえっちしたいって言ってましたよね?」
「確かに言ったけど、みなみちゃんがそのたびに話をはぐらかすから、あまりえっちはしたくないのかと思っていたんだけど」
「違うんです! 私はこの世界に来たときから、きよたかさんとえっちする気で満々だったんです! ・・・・・・でも、自分からそれを言うのは恥ずかしいから、できればきよたかさんに、強引に襲って欲しかったんです。だから私、夜にはきよたかさんがいつ来ても良いように、ひとりでしながら待ってたんですよ?」
「・・・・・・それは何というか、すみません」
何と言って良いか分からなくなった僕は、ひとまずみなみちゃんに謝った。
「それなのに、きよたかさんは昼間には私とえっちしたいって言ってくれるのに、夜になると全然何もしてくれなくて・・・・・・。そのうち、コハルさんから、私と瑞穂ちゃんに、きよたかさんにオナニー防止ポーションを飲ませるから、きよたかさんが困らないように、どっちかが性のお世話をしてくださいって頼まれて、私が引き受けようか迷っているうちに、瑞穂ちゃんの方が先に手を上げちゃって・・・・・・」
「それは初めて聞いた。そんなやり取りがあったんだ・・・・・・」
「それで、瑞穂ちゃんがきよたかさんのお世話をするようになって、まだ最後まではしていないけど、このままだときよたかさんの初めては、瑞穂ちゃんがもらうことになって、きよたかさんのお嫁さんになるはずだった私は、出る幕が無くなっちゃうと思って・・・・・・」
「それで、急に『私とえっちなお風呂に入ってください』って話になったわけ?」
僕の問いかけに、みなみちゃんは黙って頷いた。
「それからは、きよたかさんは私の相手もしてくれるようになって、きよたかさんと一緒に寝るときは、一人でしなくて済むようになったんですけど、それ以外の日は、毎日たくさんするようになっちゃって、もう止まらないんです」
「みなみちゃんが一人でしてるところは見たこと無いけど、そんなに激しくしてるの?」
「はい。私が一人でしてるところをきよたかさんに見られたら、きっと嫌われちゃいますから、怖くてとても見せられないです」
「そんな風に言われると、逆にどんなだか見たくなるけど・・・・・・」
「きよたかさんは意地悪です! できれば、私が一人でしなくて済むように、毎日えっちして欲しいんですよ! 女の子のひとりえっちは、結構つらいんです」
・・・・・・どうやら、今夜の話というのは、みなみちゃんの愚痴を延々と聞かされることになりそうだ。
僕はそう割り切って、適当に相槌を打つことにした。
「どういう風につらいの?」
「その、きよたかさんと触り合ったり、擦り合ったりするだけのときは、それほどでも無かったんですが、初めてをもえさんに取られた後、きよたかさんって私の中に出すようになったじゃないですか」
「うん。それで?」
「きよたかさんので、奥の方までゴリゴリ擦られて、私のお腹の中に、熱いものをどぴゅーって出されるようになって、それを何度もされているうちに、そうされるのが病みつきになっちゃったんです。きよたかさんとえっちするたびに、疲れ果てるまで何度も出されちゃうのに、次の夜にはもう、きよたかさんのが欲しいって思っちゃうんです」
「そうなんだ」
「でも、一人でしても、私の指じゃ奥の方まで届かないんです。クリちゃんとか入り口のあたりは自分でこすれても、しているうちに奥の方がジンジンしてきて、でも奥の方は一人じゃどうすることもできないんです。だから一人ですればするほど、きよたかさんとえっちしたいって思っちゃうんです」
「・・・・・・女の子の身体の仕組みって、僕にはよく分からないけど、そういう風になっちゃうんだね。覚えておくよ」
「そうなんです。それで、きよたかさんとのえっちに夢中になってしまった私は、えっちしていないときでも、ついついきよたかさんの、その・・・・・・、名槍清隆丸さんのことばかり考えてしまう、とってもいやらしい女の子なんです」
「そうなんだ・・・・・・。でも、アマツの女の子としては、むしろ羞恥心が残っているだけまだマシだと思うよ。もえちゃんみたいに、僕を押し倒す逆レイプが当たり前になっているわけでもないし、アマツ出身の女の子だと、平然と『おちんちん』とか『おまんこ』とか連呼する子も珍しくないし」
「そ、それはそうかも知れませんけど、私が言いたいのは、そういうことじゃないんです」
「何を言いたいの?」
「今日、きよたかさんがシオーミさんと話していたとき、今日きよたかさんが、自慢の名槍清隆丸さんを大きくしながら、シオーミさんににじり寄っていったじゃないですか。それで私、てっきりシオーミさんに、えっちなことをさせろって言うつもりじゃないかと思ったんです」
「あの時の僕って、みなみちゃんにはそんな風に見えてたの!?」
「そう見えました。あのときのきよたかさんは、明らかにシオーミさんを見て、下半身が大きくなっていました。どう見てもシオーミさんに欲情していました」
「・・・・・・えーと、そうだったっけ?」
みなみちゃんの鋭い指摘に、僕はとぼけて誤魔化そうとしたが、身に覚えはあった。シオーミちゃんと話していて、シオーミちゃん可愛いなと思っていたとき、確かに僕の愚息はシオーミちゃんに反応していた。あのときの僕は、えっちしたいと言い出すのを何とか堪え、その代わりシオーミちゃんにサインをもらったのだ。
みなみちゃんの追及は続く。
「明らかにそうでした。 今日はサインをもらうだけでしたけど、この機会に仲良くなっておいて、そのうちシオーミさんとえっちしようととか思っていませんか?」
「お、思ってない! そんなこと断じて思ってないよ!」
「どうしてですか?」
「どうしてって、シオーミちゃんは野球の選手で、みんなのアイドルみたいな存在だし、さすがにそんな女の子に手を出したらまずいって分かっているし」
「じゃあ、精子提供の相手がシオーミさんだって言われたら、きよたかさんはシオーミさんと、えっちしますか?」
「そ、それは精子提供だってことになったら、仕方ないけど」
「仕方ないって言いつつ、喜んでシオーミさんとえっちするんじゃないですか? シオーミさん、まだ処女みたいですし」
「処女って、知り合いでも無いのになんでそんなことが分かるの?」
「シオーミさんの反応を見ればわかります。シオーミさん、きよたかさんの名槍清隆丸を見て、ちょっと脅えてました。ああいう反応をする女の子は、大体まだ処女です。処女じゃない女の子は、濡らしちゃってお股をモジモジさせるのが普通です」
「・・・・・・僕はそんなところまで観察してないけど、女の子ってそういうものなの? それと、アマツの女の子は12歳か13歳くらいで処女を捨てる風習があるって聞いているから、僕としてはシオーミちゃんが処女って可能性は低いような気がするな。シオーミちゃんの正確な年齢は知らないけど、たぶん15歳かそれ以上くらいにはなっているかと」
「・・・・・・きよたかさん、シオーミちゃんが処女かどうか、興味があるんですか?」
「そうじゃないよ! みなみちゃんがそういう話を振ってきたから答えただけで!」
「その答え方だと、興味自体はあるんですね? 安心してください、きよたかさん。私の見たところ、シオーミさんはまだ処女です。経験済みの女の子なら、あんなに初心な反応はあり得ません」
「段々話が見えなくなってきたんだけど。みなみちゃんは、僕にシオーミちゃんに興味を持つのを止めさせたいの? それともけしかけたいの?」
「そ、そういうことは特に考えていません。でも私は、きよたかさんの名槍清隆丸さんが、明らかにシオーミさんを狙って欲情しているのを見て、私も欲情してお股をモジモジさせながら、このままではシオーミさんにきよたかさんを取られて、私はきよたかさんに捨てられちゃうんじゃないかとビクビクしていたんです」
「・・・・・・なんでそういう発想が出てくるの?」
僕は、みなみちゃんの言うことが理解出来ず、素で返した。
「どうしてって、私よりシオーミさんの方が、明らかに可愛いじゃないですか! あんなに綺麗で愛想も良くて、耳や尻尾もぴょこぴょこさせて」
「いや、みなみちゃんもかなりの美少女だし、見た目だけでもシオーミちゃんとは十分勝負出来ると思うよ。それに僕としては、今日ちょっと会って話しただけのシオーミちゃんに比べれば、僕のお嫁さんに内定しているみなみちゃんの方がずっと大事だし」
「そんなことないです! 私って病弱だから、顔色も悪くてげっそりとしていて、鏡を見るのも嫌なくらいなんです! シオーミさんとは、とても勝負にならないです」
「そんなこと無いって。日本にいた頃のみなみちゃんがそんな姿だったかは僕も知らないけど、少なくとも今のみなみちゃんは、むしろ健康的で、顔もスタイルも文句の付けようがないくらいの美少女だから、安心して!」
「・・・・・・でも私、シオーミさんより胸がかなり小さくないですか?」
「そうだっけ? そもそもシオーミちゃんの胸ってあんまり見てないから、僕はどのくらいあったか覚えてないけど」
「じゃあ、きよたかさんは、シオーミさんのどこを見ていたんですか?」
「・・・・・・綺麗な顔とか、ウマ族特有の可愛い耳がぴょこぴょこ動いているところとか、あと短いスカートでぴょこぴょこ跳ねているところとか」
「シオーミさんの、スカートの中が気になったんですか?」
みなみちゃんが、ジト目になって尋ねてくる。僕は少し迷った後、開き直って答えることにした。
「まあ、男だったら気になっちゃうよ。しかもアマツの女の子だったら、スカートの下にパンツも穿いてないから、年頃の女の子があんな短いスカートでぴょこぴょこしていたら、嫌でも気になっちゃうよ」
「・・・・・・やっぱり、私よりシオーミさんの方が魅力的なんですね」
「そんなこと無いって! みなみちゃんって、どうしてそういう発想になるの? というか、みなみちゃん、この世界に来てから鏡で自分の姿を見たことが無いの?」
「・・・・・・はい。鏡を見るのが大嫌いなので、一度も見たことはないです」
「そうなんだ。でも、鏡を見たことは無くても、日本にいた頃より、自分の身体がいくらか変わっていることには気付いているんじゃない? 僕の場合、顔は日本にいた頃からあまり変わってないけど、身体はずいぶん変わっているし。少なくとも、日本にいた頃の僕は、こんなに筋肉質の身体じゃなかったし、こんなに精力絶倫でも無かったし」
「・・・・・・そう言われると、私も日本にいたときと違って、身体がずいぶん軽く動くようになりました。頭痛とか、胸の痛みとかも無くなりましたし、明らかに別の身体になったような気がします」
「まあ、病弱な身体で冒険者は務まらないから、その辺は色々改善してもらえたんだろうけど、そのついでに見た目も良く変えてもらったんじゃない? 少なくとも今のみなみちゃんは、誰にも負けない立派な美少女だから」
「でも、それはそれで、本物の私じゃないような気がするんです」
「・・・・・・結構、面倒な悩みだねえ。僕は今の姿が本物の自分かなんて、今まで考えたことも無かったけど」
「じゃあ、きよたかさん。一つ聞きたいことがあるんですけど」
「何?」
「私について、見た目以外で好きなところはありますか?」
「うーん、見た目以外だと・・・・・・」
僕は目を瞑って、若干考えながらみなみちゃんに答えた。
「性格が優しくて穏やかで、一緒にいると安心できるところ。料理なんかを一生懸命頑張ってくれるところ。まあ、みなみちゃんのことは大体全部好きだけど、敢えて好きなところを挙げたら、こんなところかな」
正確には、みなみちゃんの性格のうちBL大好きなところだけは嫌だけど、そこは敢えて言わないことにした。
「そうですか。まあ、それはそれでいいんですが」
みなみちゃんは少し赤くなりながら、指をモジモジさせ始めた。
「まだ何か問題が?」
「・・・・・・そんなに私のことが好きなら、きよたかさんが昼間私にキスしてくれたとき、どうしてその場で私を押し倒して、えっちしてくれなかったんですか?」
みなみちゃんが、急にとんでもないことを言い始めた。
「いや、いくら何でもその場でって、さすがにあんなに人目があるところでえっちするわけにはいかないし、みなみちゃんが相手ならセンターに戻ればいくらでも出来るし」
「でも、私はきよたかさんにキスされて、もうその場でえっちする気満々だったんです。シオーミさんの前で、私がきよたかさんとえっちしているのを、見せつけたかったんです。でも、きよたかさんがキスしかしてくれないから、私はそれからずっと、欲求不満でモヤモヤしていたんです」
「・・・・・・そうだったの? そういえば、今日の昼間はえっちを始める前からずいぶん興奮していたみたいだけど、それが原因?」
僕の問いに、みなみちゃんは黙って頷き、話を続けた。
「そもそも、きよたかさんって私とえっちはしてくれますけど、私に襲いかかったりは、あまりしてくれないじゃないですか?」
「それはまあ・・・・・・。でも、みなみちゃんとのえっちはしょっちゅうしてるし、わざわざ襲いかかるまでも無いような」
「でも、瑞穂ちゃんには結構襲いかかってませんか?」
「瑞穂は、自分の日になるとわざとマンチラして誘惑してくるから」
「マンチラされないと、襲いかかる気になれないんですか?」
「それはまあ、自分の前でマンチラされたら、それはえっちしてっていうことだから、そういうときは遠慮無くするけど」
「実は私、自分の服のサイズをちょっと直したんです。背たけはちょっと伸びていましたけど、スカートは敢えて短くしました」
「・・・・・・何のために?」
「きよたかさんに、襲いかかってほしいからです。最初に服のサイズを決めたときは、さすがにマンチラははしたないと思って、ギリギリで見えないサイズにしたんですけど、これからは周りに男の人がいないときは、チラチラ見えるようにします」
「それは、僕に襲いかかってくれって言うこと?」
「そうです。もえさんは私と違って、えっちしたくなったら自分から襲いかかるのが好きみたいなんですけど、私はきよたかさんに、もっと襲いかかって欲しいんです。私がお料理をしているときも、お料理より私が良いとか言って、欲望丸出しで襲いかかってきて欲しいんです」
「でも、そんなことしたら料理の邪魔にならない?」
「そんなことは気にしなくていいです。私はそういうプレイに備えて、今日エプロンも買っておいたんです。もちろん、服の上に普通に着るためではなくて、裸エプロンのプレイ用です!」
「そ、それはずいぶんアクティブだね・・・・・・」
「きよたかさんと私って、もう結構なお付き合いじゃないですか? だからそろそろ、私の性癖というか、私がどういうプレイを望んでいるか、理解してくれても良いと思うんです」
「つまり、今までみたいにお行儀良く、時間になったらえっちを始めるんじゃなくて、ところ構わず強引にして欲しいってこと?」
「そうですよ。私、これまでにも何度か、さりげなくそういう希望を言ってきたつもりなんですけど、きよたかさんがなかなかしてくれないから、思い切って私からはっきり言うことにしたんです」
「そ、そうだったんだ。ごめんね、みなみちゃん。気付いてあげられなくて」
「はい。でも、私が今夜言いたかったのは、そのことじゃないんです」
「え? 今までの話って、本筋じゃなかったの!?」
「ちょっと話が脱線しちゃったんです。きよたかさん、前に男の人同士がえっちするときは、お尻の穴に入れるって言ってたじゃないですか」
「まあ、確かにそんな話をした覚えはあるけど、実際にやったことがあるわけじゃないからね。たぶんそうだって言うくらいだから」
「それで私、コハルさんに、お尻の穴でえっちするにはどうしたら良いか、以前から色々と聞いていたんです」
「・・・・・・何のために?」
「男の人同士でえっちするとどんな気分になるのか、自分の身で確かめてみたかたんです。それで私、一人でするときは、コハルさんからもらった道具を使って、少しずつお尻の穴を弄っていたんです」
「道具?」
「はい。昔のアマツでは、危険な戦場に女の人は連れて行けないから、冒険者さんは男の人同士でえっちするという、素晴らしい風習があったそうなんです! でも、いきなりお尻に入れられると、お尻の穴を痛めてしまうので、年上の男の人の相手をする若い男の人は、お尻の穴に道具を入れて少しずつ慣らして、来る時に備えていたそうです!」
何やら危険な感じで目をキラキラさせ、妙なことを力説し始めたみなみちゃん。最近なりを潜めていたと思っていたけど、彼女のBL好きはまだ健在だったらしい。
「でも、最近のアマツでは、男の人があまりに少なくなって、女の人も冒険者になるようになったので、そういう風習もすっかり廃れてしまって、私の見たかった素晴らしい光景も、最近はほとんど見られなくなったそうなのですが、私としてはせめて気分だけでも味わいたいと思って、こっそりお尻の穴を開発していたんです。それで、そろそろ入れられても大丈夫かなと思ったので、きよたかさんに試して欲しいんです」
「・・・・・・要するに、アナルセックスを試してみたいってこと?」
「そのとおりです。きよたかさん、まだえっち出来ますよね?」
「まだやろうと思えば出来るし、みなみちゃんがやってみたいというなら、僕としては別に構わないけど」
「ではお願いします、きよたかさん」
こうして、僕は結局何を言いたかったのか分からない長話の末、みなみちゃんと初めてのアナルセックスに挑戦することになった。
◇◇◇◇◇◇
最近は毎日のようにえっちしているので、みなみちゃんの大事なところも見慣れている。いつもお世話になっている前の穴の方は、いつでも僕を迎えられるようにかなり濡れそぼっていたが、今夜はこちらの穴ではなく、これまで僕がほとんど注目していなかった、みなみちゃんの後ろの穴に挿入することになる。体位は後背位で、みなみちゃんの穴はよく見えるが、みなみちゃんの顔は見えない。
僕は試しに、みなみちゃんの前の穴から愛液をすくい取って、ピンク色をした綺麗な菊座に愛液を塗りこんでみた。
「あんっ!!!」
みなみちゃんが、軽く悲鳴を上げて身体を震わせた。いつもの気持ち良いという感じではなく、予想外の刺激に驚いたという感じだった。
「大丈夫? みなみちゃん」
「だ、大丈夫です、つ、続けてください」
みなみちゃんからOKが出たので、僕は指を入れてみた。みなみちゃんの反応は、最初の頃こそ慣れていない感じだったものの、次第にいつもの嬌声が混じるようになった。今日のために日頃から慣らしていたという成果だろうが、僕が求めてもいないのにこんなプレイに興味を持つとは、何という物好きな。
「そろそろ、挿れていい?」
「はい。一思いにズブッとお願いします」
「わかった。挿れるね」
僕はそう言いながら、しばらく以前に、みなみちゃんの処女をもらったときの事を思い出した。あのときは自分の欲望のために、みなみちゃんに痛い思いをさせてしまうことに心を痛めたが、そのおかげで僕の身体は、今ではみなみちゃんにとって、どうやら欠かせないものになっているらしい。おそらく今夜の行為も、二人が結びつくための大事な儀式になるだろう。
僕はそんなことを考えながら、意を決して未知の穴に自分の半身をねじ込んだ。
「ひうっ」
みなみちゃんが、ちょっと痛そうな悲鳴を上げる。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫です。このくらいの痛みなら、耐えられます。でも、最初のうちは、ゆっくりお願いします」
「分かった」
僕は、できる限りみなみちゃんの身体を労りながら、ゆっくりと自分の腰を動かした。僕の方も、いつものえっちとはだいぶ勝手が違う。お尻の方は何というか、締め付け方がウィンナーみたいに細い糸でぐるぐる巻きにされているような感覚がする。
僕がゆっくりと腰を振っているうちに、みなみちゃんの声にも次第に嬌声が混じるようになり、どうやらそれなりに気持ち良くなっている感じが見て取れた。
「みなみちゃん、このまま続けて大丈夫?」
「だ、大丈夫です。う、うん、最後までしちゃってください」
みなみちゃんはそう答えたものの、気持ち良いというよりは痛くて苦しそうな感じだったので、僕はなるべく早く終わらせることにした。
とは言え、そんなに溜まっている状態では無いし、いつもと違う感覚なので、激しく腰を振っても、射精までにはまだ時間がかかる。僕が腰を振っているうちに、みなみちゃんも次第に嬌声を上げるようになり、僕はようやく来た射精感の赴くまま、みなみちゃんのお尻の穴に、思い切り射精した。
「・・・・・・みなみちゃん、大丈夫?」
初めてのアナルセックスが終わった後、そのままうつ伏せの姿勢で倒れ込んでいるみなみちゃんに、僕は声を掛けてみた。アナルの快感を味わう以前に、こんなことをしてみなみちゃんの身体が壊れないか、僕としてはそちらの方が心配だった。
「え、えーと、だ、大丈夫、ですけど・・・・・・」
「ですけど?」
「・・・・・・その、後ろの穴でしてもらったら、今度は前の方がウズウズしてきて・・・・・・、前の方にも挿れてほしいです」
「分かった」
僕は即答した。ちょうど僕もしたいと思っていたところだし、みなみちゃんの大事なところは、明らかに濡れ濡れとなっていた。
◇◇◇◇◇◇
そんな、みなみちゃんとのプレイが一段落付いた頃。
「どう、みなみちゃん? 何か発見あった?」
「何ですか、きよたかさん? 発見って」
「いや、さっきのアナルセックスって、男の人同士がするとどんな気分になるのか、自分の身体で確かめてみたくてやったんじゃなかったの?」
「あ、そう言えばそうでしたね。えーと・・・・・・」
みなみちゃんは、少しの間考え込んだ後、
「やっぱり女の子に生まれてよかったと思います」
何やら、答えにもなっていない答えを返してきた。
「どうして?」
「お尻でしてもらうと、前の方がジンジンしてきちゃって・・・・・・、でも男の人って前の穴が無いですし、前の穴にも入れてもらえないと、あんまり気持ち良くなれないような気がするんです。そういうとき、男の人ってどうするんでしょう?」
「知らない。知りたいとも思わないし、興味も無い」
みなみちゃんと、こんな脈絡の無い話を続けながら、この日の夜は更けていった。
この日以来、みなみちゃんとは時々後ろの穴でもえっちをするようになったほか、みなみちゃんの素直な性癖を知ったことで、みなみちゃんの性癖に合ったプレイを取り入れることになった。
(第37話に続く)
0
お気に入りに追加
43
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説


少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
文章も流麗で面白いけど、もう少し政治思想を抑えた方が一見さんが読みやすいんじゃないかな。
個人的には「事勿れ主義」でな~んにもしない岸○さんと比べると菅っちは頑張ってたと思います。 不快に思われたらすみません。
なんだ左翼か