僕の転生した世界があまりにも生々しい件

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第2章 トーキョー編 目指せ! モンスター・ゼロ!

第27話 奔放なお喋り娘・フライヤ

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第27話 奔放なお喋り娘・フライヤ


 今日はアテナイス108年6月29日、要するに前話の翌日である。
 僕は昨日のエイルに続き、この日妹のフライヤと『ひーりんぐ・えっち』なるものをする予定になっていた。
「おはよう、きよたん。今日はフライヤちゃんの番だから、よろしくお願いね」
 いつになく上機嫌な様子で、僕に声を掛けてくるタマキ先生。
「・・・・・・タマキ先生、僕は種馬じゃないんですけど」
「どうしたの、きよたん? 昨日のエイルちゃんはお気に召さなかったの?」
「いえ、エイルさんに不満があるわけじゃないんですけど」
「それじゃあ、フライヤちゃんは嫌ってこと? きよたんって貧乳フェチだったの?」
「そういう問題じゃありません! 何というか、えっちで女の子の心の傷を癒やすなんて無理があると思うんです! そもそも、えっちで心が癒やされるのは、心と心が通じ合っているからであって、一日身体だけの関係を持ったくらいで・・・・・・」
「心配無いわよ。きよたんのおかげで、エイルちゃん昨日からずいぶん元気になったもの」
「・・・・・・そうなんですか?」
「そうよ。きよたんのおかげで、自分にいくらか自信が持てるようになったって。ただ、きよたんが優しくし過ぎたおかげで、エイルちゃん、きよたんに惚れちゃったかもだけど」
「それはそれで、別の問題があるような・・・・・・」
「気にしなくて良いわよ。エイルちゃんも、きよたんはすごく競争率高いって分かってるから。それにフライヤちゃんは、たぶんきよたんとえっちしたいだけだと思うから、適当に相手してあげれば満足するわよ。それに、きよたんも口では何だかんだ言いながら、名槍清隆丸の方はやる気満々じゃ無いの。そんなに大きくして、ビクンビクンさせて」
「タマキ先生、いちいち僕の股間を凝視しないでください! 今日もフライヤさんとひーりんぐ・えっちをすると聞かされてましたから、それに準備しているというだけです」
 ちなみに、ここでいう準備とは、仮にひーりんぐ・えっちの予定がなければ、昨晩同じベッドで過ごした瑞穂と朝えっちを楽しむのが普通だったところ、今朝は朝えっちを我慢し性欲を溜め込んでいるという意味である。

「それなら、何も問題無いじゃないの。それに、きよたんには冒険者だけじゃなく、種馬ならぬ種親としての役割も大いに期待されてるのよ」
「種親?」
「そう。このアマツ世界が深刻な男性不足で、男性の冒険者に精子提供までお願いしている状況なのは知ってるでしょう? そんな中で、日本みたいに子供は両親が協力して育てるべきだって発想だと少子化が止まらなくなっちゃうから、アマツではもうだいぶ以前から、精力旺盛な男性は仕事と種付けに専念してもらって、子供は女たちで協力して育てれば良いって風潮が主流になってるのよ。うちのサクラも、父親は誰だか分からないから、父親不明で出生届を出して、『冒険者ママの会』っていう互助組織で面倒を見てもらっているの。そういう、法律上の父親にもならず、育児にも関与せず、種を付けるだけの父親のことを、アマツでは『種親』って言うの」
 ちなみに、サクラというのは第3話でも名前が出てきたけど、タマキ先生の娘で、タマキ先生が新人男性冒険者の筆おろしをやりまくっていた頃に生まれた子供なので、父親は誰なのか確定できないという。
「女性の冒険者は避妊ポーションを飲んでいるのに、子供が出来ちゃうんですか?」
「結構出来ちゃうのよ。避妊ポーションの効果は1週間くらいで切れるから、確実に効果を持続させるためには5日に1回飲む必要があるんだけど、当然ながら飲み忘れちゃう人もいるし、女性には性欲とは別に子供を産みたいって欲求もあって、わざと避妊ポーションを飲まずに男性とえっちする子もいるから」
「・・・・・・そういうものなんですか? だったら気をつけないと」
 安易に冒険者の女性とえっちすると、実はその女性が避妊ポーションを飲んでおらず、知らないうちに父親にされてしまうかも知れないことになる。
「きよたん。別に気をつけなくていいのよ。大半の女性冒険者は、リーダーの男性冒険者からお嫁さんに選んでもらうことを最大の目標にしているけど、自分はお嫁さんに選ばれそうに無いなって思ったら、種だけもらって自分だけの子供を産むって選択をする女性が結構多いのよ。そういう女性たちを支えているのが『冒険者ママの会』で、冒険者登録をしている女性なら誰でも加入できるわ。出産後の育児とか職業紹介とか、いろんな分野で面倒を見てくれるのよ。その代わり、先生みたいに所得の高い人は、結構高額の会費を取られるけどね。
 冒険者に限らず、似たような互助組織は職業や地域別にたくさんあって、父親に頼らなくても子供を産み育てられる社会環境が整っているから、単なる種親に養育費を請求したりする風習は無いわ。その代わり、老後の面倒を見てくれるのは、正式な結婚でもうけた子供や、母親の同意を得た上で認知した子供だけ。
 ろくに仕事もせず、えっちだけが取り柄みたいな男性は、それでも男性不足だから種親にはなれるけど、結婚して父親になることは出来ない、歳を取って種付け出来なくなったら用済み、そのまま独り寂しく死んでいくなんてケースもあるのよ」
「そういう発想なんですか・・・・・・」
 日本では、人口受精による出産といった特殊なケースを除き、生物学上の父子関係さえ証明されれば認知を強制されるけど、アマツの家族法では父親に婚外子を認知する義務は無く、逆に婚外子を認知するには母親の同意が必要という法制度になっている。訓練生時代の授業で初めて習ったときは何でかなと思っていたけど、タマキ先生の説明でようやく納得が行った。それにしても、このアマツって男性不足だから男性優位の世界かと思っていたけど、案外そうでもないんだな。

「でもね、女性たちも出来れば優秀な男性の種をもらいたいから、若くて精力旺盛な種親候補も慢性的に不足しているの。特に、きよたんみたいに基本能力値が最初から全部100超えで、性格も勤勉で、しかも精力絶倫なんて男性は他にいないし、きよたんに種付けしてほしいっていう希望者は既に結構いるから、きよたんもみなみちゃんたちとえっちするだけじゃなくて、出来れば言い寄ってくる女性たちには手当たり次第に種付けして、アマツの少子化防止に貢献して欲しいのよ」
「先生、理屈としては分からなくもないですけど、そんな簡単に気持ちの切り替えなんて出来ませんよ! 正直、瑞穂とのえっちでさえ、本当にこんなことしていいのかと時々罪悪感がこみ上げてくるのに・・・・・・」
「じきに慣れるわよ。他の訓練生でも、アマツに来たばかりの頃はそんなことを言う真面目な男の子もいたけど、訓練生を卒業する頃にはすっかりアマツの風習に馴染んじゃって、『冒険者と種親の仕事頑張ります!』って感じで卒業していく子がほとんどだし。そう言うきよたんだって、今更『お嫁さんは一人だけ』っていう日本の風習に戻ることなんか出来ないでしょう? 瑞穂ちゃんとのえっちだって、実は罪悪感から逆に興奮しちゃうんでしょう?」
「うっ」
 タマキ先生が、ニヤニヤと笑みを浮かべながら痛いところを突いてくる。
 ・・・・・・そうですよ、瑞穂みたいに小さくて、しかも何でも言うことを聞いてくれる美少女とのえっちは、一度経験したら病みつきになっちゃいますよ、悪いと思っても止められませんよ。
「きよたん、分かったら、そろそろフライヤちゃんのところに行ってあげて。フライヤちゃんのことだから、今頃きっとお股を濡らせて待ってるわよ」
「もう、分かりましたよ。行きますよ」
 僕は内心ため息をつきながらも、人生経験の違うタマキ先生と、日本とは根本的に異なるアマツの風習に逆らうことの無益を悟らざるを得なかった。

◇◇◇◇◇◇

「やっほー! きよちゃん、久しぶり~!」
 部屋に入るなり、僕はフライヤから声を掛けられた。フライヤは寝間着用の浴衣を羽織っているだけで、浴衣の谷間からは弾けんばかりに大きな胸が剥き出しになっている。下半身は完全に裸らしく、大事なところを隠すつもりもないらしい。はっきり言って全裸よりエロい。
「・・・・・・フライヤ、元気そうだね」
 僕は、内心大いに動揺しつつ、フライヤにそう答えた。
「それよりきよちゃん、さっそくおまんこしよ?」
「いきなり!?」
 フライヤは、僕が驚くのも構わずに、僕の方にお尻を向けて四つん這いの姿勢になった。タマキ先生が言っていたとおり、フライヤの秘部はまだ何もしていないのに、びっしょりと濡れていた。これならすぐにでも挿れられそうだけど、会って間もなく、キスも前戯も無しで挿れちゃっていいの!?
「はやく~! きよちゃんに助けてもらってから、おまんこしてくれる相手がいなくて、フライヤのおまんこ、寂しがってるんだよ~。ガチガチに勃ってるきよちゃんのおちんちん、早くフライヤのおまんこに挿れてよ~」
「・・・・・・分かったから、そんなにおまんこおまんこって連呼しないで。はしたないよ」
 口ではそう返したが、フライヤのあられもない姿に欲情してしまい、早く挿入したいのは僕の方も同じだった。お言葉に甘えて、早速フライヤの蜜壺に、後背位の体勢で僕の愚息を押しつける。フライヤとえっちをするのは今回が初めてだが、濡れそぼったフライヤの蜜壺は、さしたる抵抗もなく僕のモノを受け容れた。
「ああん、いいよう・・・・・・」
 フライヤが、嬌声の混じった歓喜の声を上げる。手当たり次第にえっちしまくっているというフライヤの噂は色々聞いていたので、膣内は相当ユルいのではないかなどと想像していたのだが、別にそんなことはなく、フライヤの膣内はよく締まり、僕の愚息に快感を与えてくる。
 フライヤは14歳という年齢に相応しく、身長はやや小柄で、スタイルはやや痩せ型だが、胸やお尻など出るところはしっかり出ているという、ある意味理想の極みに達したロリ巨乳ボディーの持ち主である。顔立ちも整っていて、白い肌も綺麗で、女の子特有の匂いも心地良い。まるで、男を惑わせるために生まれてきたかのような美少女である。事前に抱いていたマイナスイメージは瞬く間に吹き飛び、僕はフライヤの身体に夢中になってしまった。
 膣内については、エイルほど強烈な名器の持ち主というわけではなさそうだが、それでも十分気持ち良い。モタモタしていると興奮しすぎて、こちらが先にイカされてしまいそうだ。
 経験豊富なフライヤに舐められてたまるかとばかりに、僕は思いっきり腰を振り始めた。
「あん、ああん、すごい、激しい・・・・・・」
 間もなく射精感がこみ上げてきたが、一発目が早いのは仕方ない。僕は射精を我慢することなく、フライヤの体内に思い切り放出した。
「あああああああん! えっ?」
 フライヤは、僕が射精した後ほとんど休むこと無く、再び腰を振り始めたことに戸惑っている様子だったが、僕は構わず腰を振り続ける。
 やがて、フライヤの身体が震え、態度に余裕が無くなり、嬌声が激しくなった。どうやらイッたらしく、僕の愚息も締め付けられて二発目を発射してしまったが、まだ続ける体力は十分ある。この程度でへばっていては、もえちゃんの相手はとても務まらない。
「き、きよちゃん、イッてる、もうイッてるよう・・・・・・」
 そう呟くフライヤは、おそらく「もうイッてるから止めて」と言いたいのだろうが、僕は腰の動きを止めること無く、むしろ加速させた。フライヤのか細い哀願で、僕の興奮はむしろ増してしまい、フライヤがイッている今こそ、フライヤに最大級の快感をお見舞いするチャンスだ。もっとイカせてやる。僕はそんなことを考えていた。
「ひああああああああああん!!」
 僕が5発目を発射したとき、フライヤは一際大きな嬌声を発した後、四つん這いの姿勢を維持できなくなり、そのままベッドに倒れ込んでしまった。その勢いで、僕の愚息もフライヤの膣内から抜ける。
 ・・・・・・ひょっとして、やり過ぎたかな?
「フライヤ、大丈夫?」
「・・・・・・」
 フライヤからの返答は無かった。辛うじて意識はあるようだったが、ピクピクと身体を痙攣させているフライヤには、もはや声を出す気力も無いようだった。

◇◇◇◇◇◇

 数分後。会話が出来る程度に体力を回復させたフライヤに、僕は謝った。
「ごめん、フライヤ。さすがにやり過ぎた」
「もう、きよちゃーん、女の子の身体はもっと大事に扱ってよ~!」
「ごめん、フライヤって、相当なヤリ・・・・・・いや、相当に経験豊富だって聞いてたから、このくらいしないと満足しないかなって思って」
「確かに、フライヤはいろんな男の人とおまんこしてきたけど、こんなに激しいのは初めてだよ~! 膣内に凄い勢いで出してくるし、しかも抜かず休まずの5連発なんて、エイルお姉ちゃんから話は聞いてたけど、こんなの激しすぎるよ、反則だよ~!」
「反則って言われても・・・・・・」
 フライヤの身体も十分反則級だと思うし、うちのもえちゃんはこの程度では全然満足してくれないし。
「そういえば、フライヤ」
「なあに、きよちゃん?」
「フライヤ、これまで何人くらいの男の人とえっちしてきたの?」
「きよちゃん、えっちじゃなくておまんこだよ! アマツでは、女の子のおちんちんを挿れるところはおまんこ、挿れることはおまんこするって言うんだよ」
 こちらに遠慮していたエイルと違い、フライヤは断固として『おまんこ』の連呼を止める気は無いらしい。僕は諦めて、フライヤに合わせることにした。
「・・・・・・じゃあ、何人くらいの男の人とおまんこしてきたの?」
「うーん、何人くらいかなあ・・・・・・? ゴブリンさんたちにいっぱいやられちゃって、一気に数が増えちゃったから」
「いや、ゴブリンは数に入れなくていいから」
「それだったら、30人くらいかな?」
「かなって」
「最初のお父さん含めて10人くらいまでは数えてたんだけど、それから数えるのやめちゃったから、よく覚えてないよ」
「噂には色々聞いてたけど、ずいぶん奔放にえっち、いやおまんこしまくりって感じなんだね」
「だって、お父さんとのおまんこが気持ち良すぎて・・・・・・、それでお父さんにもう1回してって頼んだら、お父さんとおまんこしていいのは最初の一夜だけだって断られて、それから色んな男の人とおまんこしたけど、お父さんより上の男の人はいなくって・・・・・・」
「つまり、お父さんよりおまんこが上手な男の人を探してたの?」
「そうだよ。でも、今日やっと見つけたよ」
「え?」
「きよちゃん、さっきのはさすがに激し過ぎたけど、今までで一番凄かったよ! もうちょっと優しくしてくれれば、アマツで一番良い男の人になれるよ!」
「・・・・・・それはどうも」

「それでね、知ってる? きよちゃん、ゴブリンさんたちって、せんずりが出来ないんだよ」
「そうなの?」
 日本で言うせんずりとは、男性がするオナニーの古い呼び方である。たぶん、アマツでも同じ意味で使われているのだろう。
「うん。ゴブリンさんたちは爪を切らないから、せんずりしようとすると、爪でおちんちんを痛めちゃんだよ。でも、メスのゴブリンとおまんこできるのは偉いゴブリンさんたちだけだから、下っ端のゴブリンさんたちは、人間の女の子を捕まえたらすぐ挿れようとするんだよ」
「・・・・・・そういう話は初めて聞いた」
「それでね、ゴブリンさんたちのおちんちんは小さくて細くて、すぐにイッちゃうから、一匹だけなら大したこと無いんだけどね、何百匹も数え切れないくらい次々と挿れられて一杯出されると、さすがに疲れて意識が飛んじゃって」
「フライヤ、そういえばゴブリン相手に大変な思いをしたんだったね」
「それでね、ひどいんだよ、きよちゃん! フライヤとお姉ちゃんが、大人しく数日されるがままにしていれば、そのうちゴブリンさんたちも飽きて解放してくれるかなって思ってたら、あのゴブリンさんたち、『このメス見た目は悪いが、おまんこは最高だぜ』とか言って、一日に何度もおまんこしたがるゴブリンさんもいるし、次々と仲間を呼んできちゃうんだよ! 失礼だと思わない!?」
「・・・・・・まあ、人間とゴブリンとじゃ、美的感覚が根本的に違うんじゃない? 人間が、ゴブリンの身体を醜いと思っているのと同じように、ゴブリンも人間の身体を醜いと思っているのかも」
 なお、フライヤは商人職であり、『通訳』のスキルは当然習得しているはずなので、ゴブリンの言葉が分かるのは、特に不思議なことではない。僕もある程度は理解できる。
「なるほど! それは目に鱗だね、さすがきよちゃん!」
「・・・・・・そんなに大したことは言ってないと思うけど」
「それでね、捕まった後何日もおまんこされ続けて、解放してくれそうな様子は無いし、ろくに食事もくれないし、フライヤたちもここまでかなって思ってたとき、きよちゃんたちが助けに来てくれたんだよ! ありがとうね、きよちゃん!」
「お礼なら、むしろもえちゃんに言ってよ。もえちゃんが熱心に、エイルとフライヤを助けに行きましょうっていうから、急遽僕たち4人だけで助けに行くことになったんだし」
「もえちゃんには、もうありがとうって言ってるよ! それでもえちゃんから聞いたんだけど、きよちゃんって初めてフライヤの裸を見たとき、興奮して催しちゃって、仲間の小さな女の子にしごいてもらったんだって? それなら、いっそフライヤの中に出しちゃって良かったのに」
「いや、それはさすがに無理」
 あのときはまだ童貞だったし、救出に行った女の子を見つけてその場で犯すなんて、あまりにも鬼畜過ぎる。
「そう?」
「あのとき、フライヤは犯され過ぎで気絶してたし、とてもそんなことをしていい雰囲気じゃ無かったよ。不覚にも、フライヤの裸を見て催しちゃったのはそのとおりだけど」
「それじゃあ、フライヤが元気になった後、お礼に一発おまんこさせろ、とかでも良かったんだよ? 相手がきよちゃんだったら、してもよかったのに」
「助けた女の子にそんな要求をするほど、僕は鬼畜じゃありません」
「・・・・・・きよちゃん、ひょっとしてフライヤとのおまんこって、良くなかった?」
 それまで元気一杯にまくし立てていたフライヤが、急に弱気な口調になった。
「そ、そんなこと無いよ。むしろ、想像以上に良かったよ」
「良かった! これで、助けてくれたお礼もできたね」
 そう答えたフライヤは、安堵した様子になって笑顔を取り戻した。男性経験がやたら多いとは言え、性格は悪くない子らしい。
「そういえばフライヤって、あのヨーイチ・タカハシのパーティーにいたんだったよね。大体の想像は付くけど、何が起こったのか聞いてもいい?」
「えーとね、ヨーイチ君はね、キラータイガーに出くわしたとき、俺様が退治してやるぜって真っ先に突っ込んで行って、あっさり食べられちゃったんだよ。その後、ゴブリンさんたちがわらわらと出てきて、『死にたくなければ大人しくしろ』って言われて。戦っても勝ち目は無かったから、フライヤとお姉ちゃんは言われたとおりにして、その場で縛られてゴブリンさんたちのアジトに連れて行かれたんだけど、タマヨちゃんは抵抗したから、その場で刺し殺されて、キラータイガーさんに食べられちゃったんだよ。タマヨちゃんは日本人だから、モンスターに襲われて勝ち目が無いときは大人しく降伏しろ、運が良ければおまんこされるだけで助かるって教わってなかったのかな? そのための避妊ポーションなのにね」
「アマツ生まれの女性は、みんなそういう風に教わってるの?」
「アマツでは、みんな小さい頃から教わってるよ。日本では教わってないの?」
「日本は、たまに性犯罪とかも起きるけど、アマツよりはかなり平和な世界だし、モンスターとかもいないから、女性もそういう教育はされてないよ。アマツに来た後、タマキ先生からはそう教わったかも知れないけど、急に気持ちの切り替えは出来なかったんだろうね」
「・・・・・・日本の女の人って、モンスターに襲われたりはしないの?」
「しないよ。日本にはモンスターはいないし、ただ悪い男の人に襲われて、トラウマになっちゃう女性はたまにいるみたいだけど」
「ふーん。アマツだと、『相手が人間ならまだマシ』って感じだけどね」
「・・・・・・このアマツって、女性が襲われることがそんなに多いの?」
「多いよ~。モンスターに襲われた経験の無い女の人って、たぶん半分もいないくらいじゃないかな? フライヤのお母さんも襲われたことあるし、そんなこと気にしてたらアマツじゃ生きていけないよ」
 何という逞しさ。あるいは、日本と違って襲われることがあまりに多いから、相談相手にも困らなくて、精神的な傷は比較的浅くて済むのかも知れない。

「フライヤ、ちょっと話が変わるけど、あのヨーイチのどこが気に入ってたの?」
「どこがって?」
 フライヤは、僕の質問が理解出来ないといった感じで、キョトンとした顔をした。
「タマキ先生から聞いたけど、フライヤってあのヨーイチに、何というか・・・・・・もの凄い猛アピールをして、パーティーに入れてもらったんでしょ? そこまでヨーイチのことを気に入ってたのはなぜかなって」
「うーん、そこまで気に入ってたわけじゃ無いよ?」
「さして気に入ってもいない相手に、いきなりおまんこ見せたりして猛アピールしたの?」
「だって、訓練生を卒業して一人前の冒険者になるには、男の人を捕まえてパーティーに入れてもらう必要があったし、ヨーイチ君は日本人だから、最初の頃はなんか凄い人なのかなって思い込んでたかな。でも、頭はそんなに良くないし、なんか世の中舐めてるような感じの人で、別に日本人だからって凄いところは何にも無かった感じかな。あっけなく死んじゃったし」
「・・・・・・このアマツでは、日本人ってどういう目で見られてるの?」
「日本人は、神様がわざわざ異世界から連れてきた人で、アマツの人が知らないことを色々伝えてくれる人だから、アマツでは神様の遣いみたいに尊敬されてるよ。ただ、最近は凄いどころかしょうもない感じの日本人も時々来るから、最近は日本人の質が落ちたな~なんて言われてるけど」
「そういうものなんだ。僕も、日本人の評判をこれ以上落とさないようにしないと」
「きよちゃんは大丈夫だよ! もう、ノブナガ公以来の大物じゃないかって噂になってるし、おちんちんも凄い元気だし! フライヤは、こういう男の人を待っていたんだよ! でも、どうしてヨーイチ君より先に来てくれなかったの? きよちゃんが先にアマツへ来てくれたら、フライヤもヨーイチくんじゃなくてきよちゃんにアタックしてたのに!」
「そんなこと言われても・・・・・・」
 フライヤは、どうやら日本で死んだ人がアマツへ転生することを知らなかったようなので、僕たちが転生した事情を簡単に説明したところ、割とあっさり納得してくれた。
「そうなんだ・・・・・・。アマツに来る日本人って、日本で事故とか病気とかで死んじゃった人なんだね・・・・・・。しかも、日本に暮らしている間はアマツの存在も知らなかったんじゃあ、分かるわけ無いよね。無理言っちゃってごめんなさい、きよちゃん」
「分かってくれればいいよ、フライヤ」

◇◇◇◇◇◇

「それじゃーきよちゃん、今からでも遅くは無いよ! フライヤとエイルお姉ちゃんを、きよちゃんのパーティーに入れてよ! こう見えても、フライヤもエイルお姉ちゃんも神族だから、結構役に立つと思うよ!」
「神族? 何それ?」
 話の前提として、このアマツには地球の人間に近い狭義の『人間』以外にも、比較的人間に近い姿をした様々な種族が暮らしており、人間とそれらの種族を合わせて『人類』と総称されていると、訓練生時代の授業で習っている。人間以外の『人類』に分類される種族には、エルフやドワーフ、様々な動物の特徴を併せ持った獣人族などがいるらしい。
 人類の中で最も数が多いのは『人間』で、アマツに住む人類の半分以上が人間だが、それは人間が他の種族に比べて優秀だからではなく、人類の中で最も繁殖力が強いからと考えられている。何でも、人間以外の種族の多くは繁殖期にしかえっちしないが、人間は一年中が繁殖期で、1年間のうちにえっちする回数の平均が他の種族の10倍以上にのぼり、その分子供もたくさん作る傾向にある、ということらしい。
 それはともかく、アマツには人間以外にも様々な種族がいることは知っていても、神族というのは僕も初めて聞いた。こればかりは、大人しくフライヤの説明を拝聴するしか無い。

「えーとね、フライヤみたいな神族は、こうエルフみたいに尖った耳をしているからエルフと間違えられやすいんだけど、エルフと神族は根本的に違うんだよ」
「どう違うの?」
「エルフはね、妖精の血を引いている種族なんだよ。知能なんかは普通の人間より高いけど、その代わり腕力や体力があんまり無くて、冒険者にはあまり向いてないの。怖いモンスターに襲われたらすぐ死んじゃうから、基本的にエルフは森の中にひっそりと暮らしているんだよ」
「そうなの? その割には、エルフってこのトーキョー・シティーなんかでも、割とよく見掛けるけど」
「それはまあ、昔のエルフは森の中に住むのが普通だったんだけど、最近はエルフも人間との混血が進んでいて、わざわざ不便な森の中に住まなくても、このトーキョー・シティーの城壁内なら安全だからって感じで住んでる都市型エルフもいるみたい。昔のことは、フライヤもお父さんから聞いたことをそのまま喋ってるだけなんだけどね」
「まあ、エルフのことはいいや。それで神族は?」
 僕が改めて尋ねると、フライヤはよくぞ聞いてくれましたとばかりに、胸を張って答えた。
「神族はね、神様と人間との間に生まれた種族なんだよ。まだ、種族としての歴史は浅くて数も少ないんだけど、エルフと違って能力全般が普通の人間より秀でているから、冒険者にも向いているんだよ。実際、フライヤが見習い冒険者のレベル10になったとき、訓練生たちの中ですべての能力値が40を超えていたのは、フライヤとエイルお姉ちゃんだけだったんだから」
「それは凄いね。基本能力値がすべて40超えってことは、どの基本職にもなれるってことだよね?」
 アマツ世界の冒険者は、最初から基本職で送り込まれてくるのが普通の日本人転生者を除き、冒険者を目指す人はまず見習い冒険者として修行を積み、レベル10以上で基本職にクラスチェンジすることになる。
 その際、戦士になるにはSTR(筋力)とVIT(体力)が40以上、武闘家になるにはSTRとAGI(素早さ)が40以上、僧侶や魔術師になるにはINT(知能)とDEX(器用さ)が40以上、探検家になるにはAGIとDEXが40以上、商人になるにはINTとLUK(運)が40以上必要となり、全能力値が40以上という人はほとんどいないため、本人の適性によってなれる職業は自ずと限られてくるのが普通である。
「そうだよ。それで、フライヤは商人を選んで、エイルお姉ちゃんは最初僧侶志望だったんだけど、同じパーティーのタマヨちゃんが僧侶だったから、探検家にクラスチェンジしたんだよ。ねえきよちゃん、これだけ素質の高い商人と探検家はなかなかいないよ?」
「えーと、商人と探検家なら、確かにうちの補強ポイントには合ってるけど、フライヤもエイルもまだリハビリ中なんだから、無理はしない方がいいよ。それと、追加メンバーの募集はもう正式にセンターへ依頼しちゃって、人選はたぶんタマキ先生が決めるから、もし応募したければタマキ先生に相談してね」
「もう、きよちゃん、固いことは言いっこなしだよ! 固いのはおちんちんだけで十分なんだから。あれ、きよちゃんのおちんちん、固いだけじゃ無くてピクピクしてる。ひょっとして、またおまんこしたくなっちゃった?」
「・・・・・・うん」
 僕は素直に頷いた。何しろ、えっち休憩の途中なので、僕もフライヤも素っ裸のままである。大きな胸や大事なところを隠そうともしない14歳の全裸美少女を目の前にして、雑談より早くえっちの続きがしたいと思ってしまうのは、若い男性として致し方のないところである。
「そうなんだ。じゃあおまんこの続きしていいよ」
「その前に、フライヤの胸を少し触っていい?」
「いいけど、きよちゃんってさっきからフライヤのおっぱいばかり見てるし、ひょっとして興味津々?」
「いやその、そんなに綺麗で大きな胸を見たのはフライヤのが初めてだから」
 このアマツへ来てから、女の子とえっちな事は結構やってきたけど、瑞穂の胸はまだ膨らみかけ、みなみちゃんの胸も控えめで、推定Bカップくらい。もえちゃんの胸はほとんど膨らんでいない上に、なぜか触らせてくれない。昨日ひーりんぐ・えっちをしたエイルも、かなりの美少女ではあったが、胸の大きさはみなみちゃんと良い勝負くらい。
 僕は、特に巨乳好きというわけではないけど、日本では人気グラビアアイドルなどでも滅多に見られない、フライヤが誇る美巨乳はどんな触り心地がするのか、とても興味があった。
「それならいいよ。好きなだけ触ってね」
 フライヤから許可が出たので、まずは両手で乳首を弄りながら、乳房を軽く揉んでみる。何というか、予想以上に弾力のあるおっぱいで、小さくてもフワフワな感じのみなみちゃんの胸とは触り心地も大きく異なる。
 一体どんなものを食べたら、こんな胸が出来上がるのだろう。それとも、この胸も神族とやらの血がなせる業なのか。
「あ、やあん・・・・・・」
 フライヤは、乳首を弄られて感じているらしく、艶めかしい声を上げている。僕は、揉むのを止めて下乳のあたりを軽く撫でてみる。今までの経験上、女の子が感じやすい場所だ。
「いやああああん、きよちゃーん、そんなおじさんみたいな触り方されたら、おまんこしたくなっちゃうよ~」
「おじさん?」
 フライヤに若干心外なことを言われ、僕は思わず首をかしげる。
「ああん、おじさんならともかく、きよちゃんみたいに若い男の子は、普通そんないやらしい触り方しないよ~。フライヤもう我慢できないから、早く挿れて~」
 挿入したいのを我慢していたのは僕も同じだったので、早速僕の愚息を再びフライヤの膣内に挿入した。経験人数が多い割に、フライヤはもえちゃんほどの耐久力は無いようなので、その後はえっちしたりお喋りしたりを繰り返し、楽しい時間を過ごした。
 なお、今までの話で察しは付くと思うけど、フライヤはとてもお喋りで、どうでも良いような話も結構振ってくるので、以後のやりとりについては割愛する。

◇◇◇◇◇◇

 そして、お昼も近くなった頃。
「ねえねえきよちゃん、午後は時間空いてる?」
「うん。特に予定は入れてないけど」
「それだったら、お昼食べたら一緒に、ゴリンピックの野球観に行かない?」
「いいけど、アマツには野球があるの?」
「うん。野球は結構昔からあるよ。それで今日の試合では、ウマ娘のシオーミちゃんもスタメンで出場する予定なんだよ」
「ウマ娘のシオーミ!?」

(第28話に続く)
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大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

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田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

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 転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。  このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。  自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。 そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。 このまま下町でスローライフを送れるのか?

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

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 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

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【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

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