僕の転生した世界があまりにも生々しい件

灯水汲火

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第2章 トーキョー編 目指せ! モンスター・ゼロ!

第24話 アラ川夜戦

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第24話 アラ川夜戦


 作者の個人的事情でだいぶ話を書くのに時間が掛かってしまったけど、これまでのお話を簡単におさらいすると、僕たち4人はトーキョー・シティーにある冒険者人材育成センターで冒険者訓練生としての課程を修了し、冒険者として初めてのクエストとなる、フナバシ・タウン周辺に出現したスライムを退治せよという内容のクエストを受注した。
 そして、そのスライムはフナバシ・タウンの北方にある染料の採掘場跡に出来てしまった盗賊たちのアジトで作られていることが判明し、僕たちは紆余曲折ありながらも、ビッグボスを自称する盗賊団のボスを倒して盗賊団を壊滅させ、盗賊団が使っていたスライムの発生装置を回収して文句なしのクエスト達成となり、今日はフナバシ・タウンを出発してアラ川を越え、トーキョー・シティーへの帰途に就く日である。
 一方、僕こと村上清隆(こちらの呼び方ではキヨタカ ムラカミ)は、日本の高校1年生だったものの不慮の事故と不運で命を落とし、このアマツと呼ばれる世界に冒険者として転生して来たのだが、僕以外のパーティーメンバーは全員日本出身の女の子で、年齢順に上水流萌音(モエ カミズル)16歳、栗林みなみ(ミナミ クリバヤシ)15歳、山中瑞穂(ミズホ ヤマナカ)13歳。性格や経歴などは様々だけど、3人ともかなりの美少女である(ただし、3人とも胸は控えめ)。
 日本の常識と異なり、このアマツでは男女の冒険者はえっちするのが当たり前で、魔法の力を使った避妊ポーションという便利なものが冒険者向けに無料配布されているので避妊の心配も無し。さらに、男性不足のため一夫多妻も容認されているので、こういうパーティー編成なら3人全員に手を出して僕のハーレムパーティーにしてしまうのが当たり前だという。
 転生してきた当初の僕は、そのようなアマツの風習に強い心理的抵抗があったものの、アテナイスとかいう出来の悪い女神様の力でこのアマツへ転生する際、他の冒険者よりかなり高い戦闘能力と同時にかなり高い性欲を授けられてしまい、オナニーも禁止されるなど徐々に逃げ場を塞がれた挙げ句、結局3人全員と性的関係を持つことになってしまい、毎日のえっちはもえちゃん、みなみちゃん、瑞穂の順番で回すということで一応落ち着いた。ちなみに今日は、瑞穂とえっちする日である。
 こうして、僕はえっちの相手に恵まれない日本の男性から羨ましがられそうなハーレム生活に突入したわけだが、当然ながら3人とも僕とのえっちをめぐる競争意識は激しく、わずか数日前に童貞を卒業したばかりの僕は、覚えたばかりのえっちの快感に溺れる余裕も無く、どうしたら3人を喧嘩させることなく、このパーティーを円滑に運営していけるかという難題に頭を抱えることになってしまったのである。


 前話までのおさらいはこのくらいにして、クエスト達成のついでにフナバシ・タウンの平和と安全を脅かしていた盗賊団やモンスターたちをほぼ根こそぎ退治した僕たちは、フナバシの人々から英雄視されるようになってしまったらしく、僕たちがフナバシ・タウンを出発する際にも、ノダ町長をはじめ大勢の人々が見送りに来て、僕たちの方が気後れしてしまうほどだった。
 そのフナバシを離れやっと落ち着いたと思った頃、瑞穂がなぜか背中のマントを外し、荷馬車に仕舞い込んだ。ちなみに、瑞穂の衣装はスカートの後方が極端に短い作りになっており、しかもスカートの下には何も着けていないので、瑞穂がマントを外すと、スカートの下から瑞穂の可愛いお尻と大事なところがチラチラ見えてしまう。しかも、瑞穂の大事なところは明らかに濡れており、股間からえっちなお汁が垂れそうになっていた。
「・・・・・・瑞穂、どうしてマント外しちゃうの?」
 瑞穂のきわどい姿に動揺しつつ、訝しげに思った僕が尋ねると、
「お兄ちゃん、今日は瑞穂の日だからだよ」
 瑞穂は、あっけらかんとした様子でそう答えてきた。
「ごめん、意味が全然分からない。瑞穂、僕にも分かるように説明して」
「だから、瑞穂はお兄ちゃんとえっちする日には、背中のマントは着けないんだよ。でも、今日は人が一杯いて、お兄ちゃん以外の男の人に瑞穂のお尻見られちゃうのは嫌だから、さっきまでマント着けてたけど、このへんならもう大丈夫かなって」
「瑞穂、そう言えば3日前に初めてえっちしたときにも、背中のマント着けてなかったけど、あれって着け忘れてたんじゃなくて、わざとなの?」
「そうだよ」
 その答えで理性の糸が切れてしまった僕は、その場で瑞穂に襲いかかり、胸や大事なところを触り始めた。
「いやーん、お兄ちゃーん、瑞穂まだ、『魔眼が疼く』って言ってないよ~」
 そんな声を上げる瑞穂の口調には、嫌がる様子は一切感じられず、むしろ喜んでいるようにしか感じられない。ちなみに『魔眼が疼く』というのは、瑞穂が僕にえっちをおねだりするときの合図で、昨日はみなみちゃんの日だったにもかかわらず、おねだりに負けて瑞穂ともえっちをしてしまった。
 今朝はそのお詫びを兼ねて、朝食の前にみなみちゃんとえっちしてきたのだが、連続2発するつもりだったところ、時間不足で1発しか出来ず、僕の欲求不満はむしろ溜まっていた。そんなときに瑞穂からあからさまな誘惑を受けたら、もうこの場でえっちするしかない。
「瑞穂、言葉には出さなくても、どうせお股にあるえっちな魔眼が疼いてるんでしょ? もう、触る前からこんなに濡らしちゃって」
「だってえ、お兄ちゃんがオナニーしちゃダメって言うからあ、瑞穂必死に我慢してたんだよ! 寝るときはお股を触らないように、両手を紐で縛って」
 確かに、瑞穂にはもえちゃんのようなハードオナニストになって欲しくないので、できる限りオナニーは我慢してと言い聞かせた覚えはあるが、そこまで徹底してたのか。
「瑞穂、確かにできる限りオナニーはしないでとは言ったけど、そこまで徹底しなくてもいいよ。どうしても我慢できないときは、昨夜3回しちゃいました、ごめんなさいくらいでいいから」
「でも、我慢するならそのくらいしないと、結局毎晩しちゃいそうだよ・・・・・・」
「そんなに!? 瑞穂は、3日前に初体験を済ませたばかりなのに、そんなに毎晩えっちしたくなっちゃうの?」
「うん」
 若干顔を赤くしながら、正直に頷く瑞穂。

 僕は思わず困惑した。僕の書物で得た乏しい性知識によれば、男性は童貞を捨てると猿のようにえっちしたがる傾向にあるが、女性は処女を喪失してからえっちの快感に目覚めるまで結構時間がかかり、中には1年以上かかる例もあるという。
 訓練生時代、えっちに関して色々僕にアドバイスをしてくれたコハルさんも、男性は初体験でまず間違いなく気持ち良くなれるけど、女性の初体験は気持ちよさより痛みの方が強く、女性が挿入えっちで気持ち良くなるにはかなり時間が掛かる、だから当時まだ処女だったみなみちゃんや瑞穂には、挿入できるようになってもあまりえっちを求めず、2人が挿入えっちに慣れるのを待って、徐々に回数を増やした方が良いと言っていた。
 僕はそうした諸々のことを思い出し、みなみちゃんや瑞穂とのえっちは回数を抑え目にした方が良い、特に年齢の幼い瑞穂にえっちを求めすぎるのは控えた方が良いと考えていたのだが、実際の瑞穂は予想に反し、初体験で早くもえっちの快感に目覚めてしまい、出来れば毎日えっちしたがっているようにしか見えない。僕の考えは間違っていたのだろうか?

「きよたかさん、瑞穂ちゃんを責められませんよ」
 様子を見ていたみなみちゃんも、瑞穂に助け舟を出してきた。
「私と瑞穂ちゃんは、きよたかさんと最後までしたのはつい最近のことですけど、その前に・・・・・・その、きよたかさんにえっちなところを触られたり擦られたり、指を入れて広げようとされたりしたじゃないですか」
「確かにそういう時期はあったけど、それを含めてもまだ1ヶ月くらいでしょ?」
「きよたかさんって、優しくて触るのも上手ですし、あの頃は私と瑞穂ちゃんで一日おきに、瑞穂ちゃんが生理でお休みの時は毎晩、きよたかさんに大事なところを弄られ続けたんですよ? その間に、私も瑞穂ちゃんも、きよたかさんに弄られて気持ち良くされるのが癖になっちゃって、きよたかさんにしてもらえない夜はオナニーするようになってしまって・・・・・・。だから、私も瑞穂ちゃんも、そしてたぶんもえさんも、本音ではきよたかさんと、毎日毎晩えっちしたいんです」
「あ、あたしはそんなにしたいわけじゃないわよ!」
 話を振られたもえちゃんは、言葉では即座に否定したが、その穿いているズボンは、まるでお漏らしでもしているかのように濡れていた。凄腕のモンクとして、並外れた戦闘能力と性欲を併せ持っているもえちゃんは、瑞穂やみなみちゃんと違って僕への感情を素直に話すことは滅多に無いが、ローテーション制による禁欲2日目でかなりの欲求不満になっていることは想像に難くない。たぶん、明日になったら待ってましたとばかりに、一昨日と同様に自分から下半身裸になって逆夜這いを掛け、何時間も続く地獄えっちで、僕の精液を絞り尽くそうとしてくるのだろう。
 ・・・・・・どうやら、僕の性知識にはかなりの修正が必要らしい。女性の一般論としてはともかく、この3人娘はみんな、僕とのえっちに相当飢えているようだ。
「分かった。瑞穂、もっと触って欲しい? それとも、早く挿れてほしい?」
「早く、早く挿れて、お兄ちゃーん・・・・・・」
 か細い声で、瑞穂が懇願してきた。
「分かった」
 僕は、急いで自分のズボンとパンツを脱いだ後、背後から瑞穂の身体を持ち上げ、瑞穂の濡れた秘部に、自分の滾る愚息を没入させた。それと同時に、左手で瑞穂のクリトリスを、右手で瑞穂の両乳首を弄る。
「ひやああああああああああん!?」
「ううっ!?」
  ぶるっ! びゅるるるるるっ!
 初めての挑戦となる挿入プラス三点同時愛撫は効果抜群だったようで、瑞穂はあっという間にイッてしまったが、僕もえっちの経験はまだ浅い。絶頂に達した瑞穂の膣がきつく締まると、その刺激に耐えられず、瑞穂の膣内に思い切り射精してしまった。
 もっとも、これで終わりにしては僕も、たぶん瑞穂も満足できないので、僕はそのまま休むこと無く腰を振り続けてえっちを続け、2回目の射精を終えたところで愚息を瑞穂から抜き、瑞穂はヘロヘロとその場に崩れ落ちた。えっちの間、悲鳴にも似た喘ぎ声を出し続けていた瑞穂は、ほぼイキッ放しの状態になっていただろう。

「瑞穂、これで落ち着いた?」
「うん。・・・・・・でも、お昼くらいになったら、またしてね」
「これだけ激しくしても、まだ満足できないの!?」
「ううん。お兄ちゃんとのえっちはとても気持ち良かったけど、瑞穂はまだ体力無くて、もえお姉ちゃんみたいに沢山えっち出来ないから、こまめにえっちして、少しでもえっちの経験積みたいの。ダメ?」
「今日は瑞穂の日だから、したいならできる限りしてあげるけど、別に無理してえっちする必要はないんだよ?」
「ううん。瑞穂はお兄ちゃんの妹だから、早くえっちでお兄ちゃんを満足させられる大人の女になりたいの。だから、瑞穂の日は朝と、お昼と、3時のおやつと、それから寝る前にたっぷりえっちしてほしい」
「それって、もえちゃんやみなみちゃんに対抗するため?」
 僕の問いに、瑞穂は少し考えた後、こう答えてきた。
「・・・・・・そうじゃなくて、瑞穂はお兄ちゃんのことが大好きだから、お兄ちゃんとたくさんえっちしたいの。お兄ちゃんとのえっちは激しくて大変だけど、とても気持ちいいの。瑞穂の分を、もえお姉ちゃんに取られたくないの」
 察しの悪い僕でも、最後の言葉が瑞穂の本音だということは理解できた。僕としては、瑞穂の日にあまりえっち出来なくても、明日になったらもえちゃんとのえっちで死ぬほど搾り取られるので別に構わないと思っていたのだが、もえちゃんと仲の悪い瑞穂としてはそれが許せず、おそらく無理をしてでも一滴でも多く僕とえっちして精液を搾り取りたいと思っているのだ。
「分かった。でも、モンスターと戦っているときとかは、さすがに無理だからね」
「約束だよ、お兄ちゃん!」
「はいはい」
 僕は、思わずため息をついた。別に、瑞穂とのえっちが嫌いなわけじゃなくて、瑞穂からえっちを求められること自体はむしろ嬉しいくらいだが、必死にえっちな大人の女性になろうとする瑞穂のおねだりに応えていては、数年後の瑞穂は、ひょっとしたらもえちゃんをも上回る、えっちな女の子になってしまうのではなかろうか。
 それに、3人の関係性で考えると、おそらく瑞穂は仲の悪いもえちゃんに自分の取り分を渡したくないから必死でえっちを頑張る、もえちゃんは元々協調性が無く、瑞穂だけでなくみなみちゃんとの仲も良好ではないので、2人に自分の取り分を渡したくないから必死でえっちを頑張る、対してみなみちゃんは、瑞穂との関係は実の姉妹のように良好なので、そういうことにはあまりこだわっていない。
 このように考えれば、3人の性行動については一応の説明は付くが、僕としては、一番沢山えっちしたい相手はみなみちゃんで、欲求不満になりやすいのもみなみちゃんの日なので、むしろみなみちゃんにもっとえっちを頑張って欲しい。でも、3人を平等に扱わなければいけない立場上、僕の口からそんなことは言えない。

「ねえ、きよたん」
 僕が悩んでいると、今まで黙ってそっぽを向いていたもえちゃんが、僕に話し掛けてきた。
「何? もえちゃん」
「きよたんって、あんながきんちょのケツを見たくらいで、催しちゃうの?」
「・・・・・・どういう意味?」
「がきんちょって、実年齢は一応13歳らしいけど、見た目は小学生くらいじゃない。あんな小さな子でも、ケツを見せられたらえっちを我慢できなくなるくらい欲情しちゃうの? きよたんってそんなロリコンなの?」
「そんなこと言われても・・・・・・。僕に限らず、大抵の男はあの誘惑には勝てないと思う」
 僕にも、見た目小学生くらいの瑞穂とえっちをすることに罪悪感を感じてはいるが、その罪悪感が逆に快感になってしまい、今では病みつきになってしまっている。アマツでは今でもそうらしいが、日本だって江戸時代くらいまでは12~13歳くらいの女の子を嫁にもらうことは珍しくなかったみたいだし、おそらく一般的な男性の身体は、そのくらいの女の子ともえっちできるように、すなわちそのくらいの女の子の裸をみたら欲情するように出来てしまっていると思う。
 それに瑞穂は、中二病めいた普段の言動こそアレだが、顔立ちはとても整っていて、クラスに1人いるかいないかというレベルの美少女である。日本の小学校では相当いじめられたらしいが、逆にあれほどの美少女だから、気のある男子にいじめられ続けてしまったのかも知れない。そんな美少女に『お兄ちゃん』と呼ばれて慕われ、エッチなことをしても嫌がられるどころかさらにえっちをおねだりされるようになったら、ほとんどの男はロリコンの道に目覚めてしまうと思う。
 しかし、もえちゃんは僕の答えに納得行かないらしく、さらに尋ねてきた。
「じゃあ、きよたんにとっては、あたしよりあのがきんちょの方が魅力的なの?」
「そんなことは言ってないよ。もえちゃんは瑞穂と違って、いつも色気の無いズボン姿で、およそ僕を誘惑しようって気が感じられないだけで」
「そういう問題なの?」
「うん。実際、もえちゃんがズボンとパンツを脱いで僕に迫ってきたときは、エロ過ぎて抵抗できないし」
「じゃあ、きよたんはあのがきんちょみたいに、はしたないノーパンミニスカ姿で誘惑してくる女の子が好きなわけ? あたしにもあんな格好させたいわけ!?」
「・・・・・・そんなことは一言も言ってないんだけど」
 僕は、適当に答えてその場をはぐらかそうとしたが、先程からもえちゃんが何に怒っているのかよく分からない。この場をどう切り抜けたら良いんだ。
「はっきりしないわねえ! きよたん、言いたいならはっきり言いなさいよ! あたしにも、あのがきんちょみたいにエロいミニスカで誘惑して欲しいって! あたしはあんな格好大嫌いだけど、きよたんが着て欲しいって言うなら着てやるわよ! 同じ格好なら、あたしがあのがきんちょに負けたりしないんだから!」
「いや、むしろそれは勘弁して! もえちゃんがあんな格好するようになったら、毎日もえちゃんとえっちすることになっちゃって、みなみちゃんや瑞穂の相手が出来なくなっちゃうから!」
「・・・・・・あ、そうなんだ。まあ、それなら仕方ないわねえ」
 僕が思わず言ってしまった答えで、それまで怒っていたもえちゃんの機嫌が急に良くなり、その場はひとまず収まった。
 ・・・・・・一体何だったんだ、今のやり取りは?

◇◇◇◇◇◇

 全く敵に遭遇しなかった前日と同様、この日も午前中は敵が全く現れず、僕たち一行は何事も無い道中で暇を持て余していた。だからこそ、道中で瑞穂とえっちしたり、もえちゃんと痴話喧嘩のようなやり取りをすることになったのだが、そろそろアラ川が見えてきそうな場所にさしかかり、奇しく中二病モードに戻った瑞穂が、「偉大なる魔眼の女王バロール様の名において命ず! モンスターや盗賊たちよ、本日は我々の前に現れるべからず! 代わりに明日、もえ姉がえっちする暇もないほどわんさか現れるが良い!」などと馬鹿なことを叫んだ直後、僕たちは数え切れないほどのゴブリンや盗賊たちが、アラ川の向こう側に陣取っているのを目にすることになった。
「のおおおおおおおおおっ!?」
「残念だったわね、がきんちょ。盗賊やモンスターたちは、あんたの命令を聞くつもりは毛頭無いみたいよ」
 今まで見たことも無い数の大軍を見て、思わず素っ頓狂な驚きの声を漏らした瑞穂に、もえちゃんが嫌みの言葉を掛けた。いや、三谷○喜作品じゃないんだから、わざわざこんな絶妙のタイミングで現れなくても。
「冗談はともかく、もえちゃん、『偵察』のスキルで、敵の数とかを調べられる?」
「やってみるわ」
 もえちゃんが、気配を殺しながら敵陣に近付き、敵の様子を探りに行った。『偵察』は探検家の上位職であるトレジャーハンターの固有スキルだが、僕たちのパーティーに本職の探検家はいないので、偵察に必要なAGI(素早さ)が高く、かつSP(スキルポイント)に余裕があるもえちゃんに『偵察』スキルを取ってもらっている。能力的には僕でも構わないのだが、僕にはまだ習得したいスキルが山のようにあるので、『偵察』にSPを回す余裕が無いのだ。
 それでも、今のところは4人で何とかやり繰り出来ているが、今後探検家系や商人系の高度なスキルが必須となる場面が多くなり、4人だけではやり繰りが難しくなった場合、本職の探検家や商人をパーティーメンバーに加えることも検討しなければならない。
 僕が、今後のプランを考えるため探検家系や商人系のスキル一覧を概観したところ、商人の固有スキルに『鍛冶』、商人の上級職であるグレートマーチャントの固有スキルに『高級繊維』『火薬』『ミスリル製作』などといった気になるスキルがあった。
 もし、今後魔軍と戦うのに必要となる、高性能の武器や防具を入手するためには、金で購入するとか特定の秘境などを探検して手に入れるといった方法では無く、パーティー内でそうしたスキルの持ち主を育てて自家製造するしかないのであれば、それらを全部習得するのに必要なSPはあまりに多すぎるので、少なくとも商人職の冒険者は新たに募集せざるを得ない。
 ただし、男性不足のアマツでは男性の冒険者も少なく、新たにメンバーを加えるとしたらたぶん女性になり、女性を新メンバーに入れたら僕はその女性ともえっちしなければならないというのがアマツ世界の常識らしいので、えっちに関する女性同士の争いがより激化することになりかねない。
 目の前の大軍をどうするかも大きな問題だが、中長期的に今の4人体制でやって行けるかということも慎重に考えなければならない。

 僕が、そんな物思いに耽っているうちに、偵察を終えたもえちゃんが戻ってきた。
「どうだった?」
「敵の数は、およそ3万といったところね」
「「3万!?」」
 みなみちゃんと瑞穂が、同時に驚きの声を上げた。
「でも、敵のほとんどは雑魚のゴブリンや普通の盗賊たちで、特に強そうな奴は見当たらなかったわね」
「そうだとしても、あれほどの数の敵に向かって正面から突っ込んで弓矢の一斉射撃でも浴びたら、少なくとも防御力の低いみなみちゃんや瑞穂は即死しちゃうから、まともに戦うのは論外。何か策を考えないと」
「あ、あの、きよたかさん、いいですか?」
「何? みなみちゃん」
「きよたかさんや、もえさんがとてもお強いのは十分分かっていますけど、さすがに私たち4人だけであんな数の敵さんをやっつけるのは無謀だと思いますので、何とか戦わずにトーキョー・シティーへ戻る方法は無いでしょうか?」
「・・・・・・たぶん無いと思う。僕の『テレポート』は、まだ習得したばかりで必要な講習も受けておらず、しかもその講習はトーキョー・シティーの魔術師協会でしか受けられないから、少なくとも今の場面では使えない。敵陣を大きく迂回してトーキョー・シティーに戻ろうとしても、迂回路として知られている道は特にないし、このあたりの地理に詳しくない僕たちが、まともな道もない森の中などに入ってトーキョー・シティーに戻ろうとしても、遭難する可能性が高くかえって危険。戦って突破した方がまだマシ」
「・・・・・・すみません。出過ぎたことを申しました」
「いいんだよ、みなみちゃん。結果として役に立つかどうかはともかく、パーティー内でアイデアを出し合うこと自体は良いことなんだから」
「ならば、このバロール様に会心の策あり!」
 それまで黙って話を聞いていた瑞穂が、急にしゃしゃり出てきた。
「どんな策?」
「ふっ。敵と、本日限りの休戦協定を結ぶのだ。戦いは明日にしようとな」
「却下。瑞穂はちょっと黙ってて」
「なんで!? お兄ちゃん」
「僕は、アイデアを出し合うのは良いと言ったけど、ボケろとは言ってない! そもそも、奴らが何者で、どういう意図であんな場所に集まっているのか分からない以上、交渉の余地がある相手かどうかも分からないし」
「あうう・・・・・・」
 落胆した瑞穂は、大人しく引き下がった。どうやら、休戦協定を利用してうまく逃げるとか不意打ちをするといった策を考えているのでは無く、単に僕とのえっちのため、戦いを明日に先延ばしすることしか考えていなかったようだ。
「きよたん、そういえばさっき言い忘れてたんだけど」
「何? もえちゃん」
「あいつら、なぜか昼間から宴会やって酒とか飲んでたわよ」
「宴会!? こんなところで?」
「あと、見張り役らしいゴブリンたちが何か喋ってたんだけど、あたしには理解出来なかったわ。きよたんなら、『通訳』スキル持ってるから、何か分かるんじゃない?」
「分かった。僕が様子を見に行ってくる。みんなは、間違っても敵に見つからないように、ちょっと後方に下がってて」
 僕はそう言い残して、敵に見つからないように物陰に隠れながら敵陣に接近し、見張り役らしきゴブリンたちの会話に耳を澄ませた。


「ようお前ら、交代の時間だぜ」
「待ってました、兄貴!」
「でも、あのキヨタカとかいう連中、本当にここへ現れるんですかね?」
「ニンゲン共の情報によると、奴らは、トーキョー・シティーで任務を引き受け、フナバシで任務を達成し、これからトーキョーへ帰るところらしい。そして、フナバシからトーキョーへ行くには、この場所でアラ川を渡る以外に方法はない。だから、今日か遅くとも2~3日後くらいには、必ずここを通るということだ」
「でも、いくらあのジェノサイド・キヨタカやゴリラが相手でも、相手はたった4人。ユッキーナ頭領の声かけで集まったこれほどの大軍で掛かれば、さすがに楽勝っすね。早く、見張りを終えて宴会に加わりたいっす!」
「まあな。でも、これほどの大軍が相手では、キヨタカとかいう奴らも夜闇に隠れてこっそりここをすり抜けようなどと考えるかも知れない。奴らに殺された仲間たちの恨みを晴らすため、確実に奴らを見つけ出すのが俺たちの仕事だ」
「でも、あのキヨタカって奴とゴリラはともかく、あとの2人は結構いい女で、あんまり強くないらしいっすね。殺す代わりに、俺たちで散々犯してやるってのはどうっスか?」
「そのあたりは、ユッキーナ頭領が考えることだ。さあさあお前ら、今日は勝利の前祝いだ。見張りは俺たちが引き受けるから、早く帰って飲め飲め」


 ・・・・・・任務完了。大体の事情は飲み込めた。

◇◇◇◇◇◇

「きよたかさん、お帰りなさいです。何か分かりましたか?」
「みなみちゃん、結構重要なことがいくつか分かったよ。もえちゃんと瑞穂も聞いて」
「どんなことよ?」
「第一に、あいつらの総大将は、カツシカ村のユッキーナらしい」
「えーと、どこかで聞いた名前ですね?」
 みなみちゃんが動揺している。どうやら覚えていないようだ。
「まあ、第16話で話だけ出てきた名前で、その間に色々あったからね。復習すると、カツシカ村のユッキーナっていうのは、元々トーキョー・シティーで冒険者兼アイドルをやっていた女性で、2年ほど前にタピオカ屋の店長を恫喝する騒動を起こして巨額の損害賠償を命じられ、冒険者の資格も剥奪された挙げ句盗賊の奴隷女にまで身をやつし、そこから盗賊団のアイドルとして人気を集め、このあたりの盗賊たちの総元締めみたいな存在に登り詰めたって人。ちなみにこれは、このアラ川あたりで一緒に食事をした、例のアラキ君から聞いた情報」
「ああ、あのユッキーナね。でもきよたん、よくそんなこと覚えてたわね」
「重要な敵の情報だから、忘れるわけには行かないんだよ!」
 なお、ユッキーナの詳細について忘れてしまった読者さんは、第16話を読み返してください。
「第二に、奴らは、僕たちに仲間を殺されたという盗賊やゴブリンたちの集まりで、集まった目的は、ここで確実に僕たちを捕らえ殺すこと。したがって、奴らと交渉する余地は無い」
「いやあああああああ!」
 僕の話を聞いて、瑞穂が悲鳴を上げた。
「ただし、みなみちゃんと瑞穂については、美少女であまり強くないので、殺すのでは無く捕らえて陵辱することも考えているらしい」
「きよたん、あたしは?」
「たぶん、僕と一緒に殺すつもりらしい。ゴブリンたちは、例によってもえちゃんのことを『ゴリラ』としか呼んでいなかったから、そもそも女性と認識されているかどうか分からない」
「またしてもゴリラ扱いなの!? あいつら、あたしを何だと思ってるのよ!?」
「それは・・・・・・、たぶん凶暴なゴリラさんだと思っているんでしょうけど・・・・・・」
「もえちゃん、みなみちゃん。これは大して重要な問題じゃ無いから、適当に聞き流して次に行くよ」
「きよたん、あたしにとっては重要な問題よ! スルーしないでよ!」
「第三に、敵はあまりに多くの人数が集まったので、既に僕たちに勝った気になって、勝利の前祝いという感じで宴会をやっているらしい。僕たちの接近にはまだ気付いておらず、かなり油断しきっている。ここが最も重要」
「その油断を突いて、どうするつもりなの?」
「深夜になったら、この4人で敵陣に接近し、夜襲を掛ける。『暗視』スキルは全員習得しているから、僕たちは灯りを付ける必要が無い。僕は戦うと同時に、『裏切り者だ、裏切り者がユッキーナ頭領の首を狙っているぞ』などと叫び、敵の混乱と同士討ちを誘う。みなみちゃんと瑞穂は、僕やもえちゃんの後を付いて魔法で支援し、余裕があったら敵陣のあちこちに、『ファイア』で放火して回って。作戦決行の時間になったら僕がみんなを起こすから、それまではこの辺で野営して仮眠を取ろう」
「分かりました。すぐに準備しますね」
「おにいちゃーん、今日のえっちは?」
「野営の準備が出来たらしてあげるから、みなみちゃんを手伝ってあげて」
「もっとしたい」
「・・・・・・足りなければ、戦いが終わった後にもしてあげるから、それで勘弁して」
「はーい」
 まったく。いつの間にか、瑞穂はえっちのことしか頭にない女の子になってしまったようだ。少し矯正しないと。
 野営の準備が出来た後、僕は約束どおり瑞穂とえっちしたが、瑞穂がこんな時間に眠れないなどと駄々をこねるので、抜かずの5連発をお見舞いして、意図的に気絶させた。

◇◇◇◇◇◇

 こうして、この日の深夜に行われた、僕たちとユッキーナ組との戦いは、後に『アラ川夜戦』の名で知られることになるが、その実態は戦いというより、僕たちによる一方的な虐殺に過ぎなかった。いくら4人対3万の戦いでも、見張り役のゴブリンたちを含む3万のほとんどが酒に酔って寝転んでおり、まともに立ち向かってくる敵はほとんどおらず、僕たちは眠っている敵や逃げ惑う敵を殺しまくるだけというのでは、そもそも戦いの名に値するかどうかは甚だ疑問である。
 作戦を考えたのは僕であり、作戦自体は概ね僕の思惑どおり成功し、混乱した盗賊やゴブリンたちの一部は勝手に同士討ちを始めて殺す手間を省いてくれたのだが、ここまでの楽勝だと逆に拍子抜けしてしまう。こんな『戦い』の経過をわざわざ詳しく描写するのは無駄であり、『僕の作戦は完全に成功し、ユッキーナ率いるゴブリンと悪党共は一夜のうちに全滅した』と述べるだけで十分である。
 それでも、この『戦い』で魔法をたくさん使ったみなみちゃんと瑞穂のレベルはそれぞれ1上がり、2人ともレベル25になった。このレベルになると、『回復系魔法効果上昇』『攻撃系魔法効果上昇』のスキルを習得できるので、これまで僕より効果が弱いのが悩みの種だった2人の魔法も、今後は徐々に強化されていくだろう。こうした強化スキルを取っているか否かが、職種を問わず基本職冒険者と上級職冒険者の戦闘能力にかなり大きな差が付く要因である。ただし、僕はタマキ先生のアドバイスに従って最初から両方とも習得しており、既にスキルレベルも相当上がっているので、2人の魔法が僕に追いつけるかどうかは本人たちの努力次第だけど。
 そして、敵の親玉であるカツシカ村のユッキーナは、2人の娘共々天幕の物陰に隠れており、戦いがほぼ終わった夜明け頃になり、僕に発見されて天幕から引きずり出されると、およそ盗賊団の親玉とは思えない態度で、情けなく許しを乞うてきた。
「どうか、どうか命だけはお許しください・・・・・・。私は、2人の娘を養わなければいけないんです・・・・・・」
「心配するな。ここで2人の娘共々、冥途に送ってやんよ!」
 僕が放ったアテナイス・ソードの一閃で、大物なのかそうでないのかいまいち分からなかった『カツシカ村のユッキーナ』の人生は、2人の娘共々終わりを告げた。ユッキーナと2人の娘たちがその後どんな世界に転生するかは、たぶんあの駄女神が決めることであり、僕としては特に興味も無い。

「きよたかさん、容赦ないですね・・・・・・」
「みなみちゃん。悪党の親玉は、妻子一族皆殺し。それがノブナガ公以来続いている、アマツ不動の掟だから」
「その、ユッキーナさんはまだ分かりますけど、幼い子供には何の罪もないような気がするんですが・・・・・・」
「それは日本の発想。アマツでは、悪党の子供は生かしておいても大人になったら大体悪党になるだけだから、不穏の種は芽のうちに積んでおけという発想の世界だから。日本と違って、人類自体が、魔軍やモンスターを相手に滅亡を掛けた攻防を繰り広げている世界では、悪人の子供に更生の余地を与える余裕なんて無いんだよ。仮に、トーキョー・シティーまで連れて行って正式裁判に掛けたとしても、ユッキーナたちはほぼ即決で娘たち共々さらし首にされた挙げ句、アマツの法律を理解している冒険者のくせに、こんな死刑が当然の悪人をいちいち連れてくるなって僕が裁判官から怒られるだけだから」
 ちなみに、僕は『法律』のスキルを習得しある程度アマツの法律を勉強しているので、トーキョー・シティーから警察的な権限を行使できる『指定冒険者』に指定されているのだが、訓練生時代に受けた指定冒険者講習の際、講師の裁判官にこんなことを言われた。
『時々、日本人の方で死刑が当然の悪人を、わざわざ生かして裁判所まで連れてくる人がいますけど、そんな余計なことはしないでください。悪人を捕まえたらその場で殺して、手柄の証拠が欲しいなら首だけ持って帰って頂ければそれで結構ですから。わざわざ生かして連れて来られても、正式裁判に掛けるとなると手続きの費用も手間も結構かかりますし、護送や裁判の途中に脱走されてしまう可能性もゼロではないんです。
 日本には、死刑が当然視される悪質な大量殺人犯でも、わざわざ手厚い医療まで施して正式裁判を受けさせる奇妙な風習があるそうですが、このアマツにそのような風習はありません。正式裁判で慎重に判断するのは、判断の難しい詐欺事件や汚職事件などで、盗賊や現行犯の殺人者などをいちいち正式裁判に掛けることはほとんどありません。そのような者を発見したら、逮捕するのでは無く即座に成敗するのが、指定冒険者の役割だと理解してください』
 ・・・・・・良い悪いは別として、僕が今生きている『アマツ』と呼ばれる世界は、こういう極限の厳しい世界なんです。

「それなら仕方ありませんけど、せめてここにお墓を建てて、菩提を弔ってあげていいですか?」
「そのくらいなら、みなみちゃんの好きにして構わないけど、終わったらトーキョー・シティーに向かうから、手短にお願いね」
「ねえ、きよたん。大事なこと忘れてない?」
「何? もえちゃん」
「今日はあたしの日よ! 今まで我慢してた分、徹底的に絞り尽くしてやんよ!」
 僕が、思わずもえちゃんの方を振り向くと、もえちゃんは既にズボンとパンツを脱いで臨戦態勢に突入していた。僕は抵抗する暇もなく押し倒され、もえちゃんのされるがままになるしか無かった。
 この日、もえちゃんの性欲はなぜか、いつもにも増して凄まじく、僕は昼過ぎまで解放してもらえなかった。そのため、みなみちゃんがお墓を作る時間は十分に取れたようだが、僕たちはこの日あまり先に進むことが出来ず、トーキョー・シティーに到着するのは翌日の午後になってしまった。しかも、夕飯時にはもえちゃんが再び発情し、僕は押し倒されて翌朝まで徹底的に絞り尽くされた。
 この日、もえちゃんがおかしくなった原因を僕が理解出来るようになったのは、しばらく後になってからのことである。

(第25話に続く)
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