僕の転生した世界があまりにも生々しい件

灯水汲火

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第1章 訓練生編 『目指せ、アマツ世界を救う冒険者!』

第7話 お節介すぎる性教育

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第7話 お節介すぎる性教育


 『冒険者人材育成センター』での訓練開始から、1週間が過ぎた。
 訓練3日目以降、午後の実技訓練はかなりハードなものになり、剣の練習ではタマキ先生が、体術の練習では上水流さんが僕の相手をすることになった。
 単なるスキルの練習より、実戦形式の方が手っ取り早く騎士としての冒険者レベルや戦闘関係のスキルレベルを上げられるというのがその理由だが、最初のうちは重い鎖帷子の鎧を着せられてろくに身動きも取れないまま、ほぼ一方的にタマキ先生に斬り倒されたり投げ飛ばされたりした。それで僕がダメージを受けるたび、僕は覚えたばかりの『ヒール』や『キュア』で自分の怪我を治療して体力を回復させ、栗林さんもそれを手伝う。そして体力の回復が完了すると、先生や上水流さんに挑んでまた倒される。その繰り返しだった。
 訓練5日目、実戦形式の訓練3日目くらいになると、僕の熟練度レベルが上がって来たのか、少しはマシに戦えるようになったものの、最初の2日間くらいは、まさに地獄の特訓だった。最初のうちは別メニューで攻撃魔法などの練習をしていた瑞穂も、魔導師としてのレベルが上がって『ヒール』と『キュア』を習得すると、訓練5日目からこの訓練に加わり、栗林さんとともに僕のサポート役に加わった。
 一方、午前中の授業については、訓練3日目までは僕と栗林さん、瑞穂の3人が一緒に授業を受けていたが、講義内容を概ね理解できている僕と、半分も理解できていない栗林さんや瑞穂を同時に教えるのは無理があるということで、4日目以降は僕専用の特別メニューが組まれ、各方面の専門家がアマツの歴史や法律、簿記や鑑定に必要な知識などを教えてくれるようになった。その中には、かなり興味深い話もあったのだが、それを逐一取り上げていたら話が進まなくなるので、ここでは省略することにする。
 もっとも、僕の訓練生生活で最も嫌な思い出となったのは、戦闘訓練でタマキ先生や上水流さんに何度も倒され続けたことではなく、今回お話しする、訓練8日目の午前に行われた『特別授業』だった。


「あ、上水流さん、おはよう。今日の授業は上水流さんも一緒なんだ?」
「おはよう、きよたん。今日は『特別授業』をやるから、あたしも参加するようにってタマキ先生から言われたのよ。あたし、午前中の授業でやらなきゃいけないことは、全部やったはずなのにね」
 今日の『特別授業』に呼ばれたのは、どうやら栗林さんと瑞穂、上水流さんだけではなく、アマツ出身と思われる初対面の訓練生たち数名も含まれていた。ちなみに、男性は僕1人だけで、他は全員が女性である。

「きよたん、今日の『特別授業』って、一体何やるの?」
「分からない。僕も単に、今日は全員集まって特別授業をやると言われただけで、具体的に何をやるのかは聞いてない。栗林さんや瑞穂も聞いてないって」
「そうなの。ところできよたん、それとは別にちょっと聞きたいことがあるんだけど?」
「何、上水流さん?」
「その呼び方よ。瑞穂ちゃんは普通に名前で呼び捨てにしているくせに、どうしてあたしとみなみちゃんは、わざわざ他人行儀みたいに名字で呼ぶの? あたしのことは、普通に『もえちゃん』とか呼んでくれて構わないのに」
「あ、その、それはですね……」
 上水流さんに痛い所を突かれ、僕は口ごもった。
「何か理由でもあるの?」
「まあ、まだ子供って感じの瑞穂はともかく、僕と同年代の女性である上水流さんや栗林さんを、恋人でもないのに馴れ馴れしく名前で呼ぶのは抵抗があって、2人は同じ訓練生仲間ではあってもそれ以上の関係ではないって自分自身に言い聞かせるために、適切なソーシャルディスタンスを取る必要があるというか……」
「何をユーリコ知事みたいなこと言ってんのよ。この世界では数少ない日本人同士の訓練生同士で、いずれは一緒にパーティーを組んで冒険の旅に出るっていうなら、別に遠慮する必要ないのに」
「そ、そうは言っても……」

 僕が言い淀んていたところで、タマキ先生が『教室』に入ってきた。
「みんな揃ってるわね。これから『特別授業』の準備をするんだけど、授業にはきよたんの協力が必要なの。手伝ってくれる?」
「は、はい」
「よろしい。じゃあ、ちょっと荷物運びも手伝ってね。それともえちゃん、今きよたんに問い詰めてた呼び方の疑問は、今日の『特別授業』ではっきりと分かるように教えてあげるわよ」
 タマキ先生の意味深な発言がちょっと気になったものの、僕はタマキ先生に言われるがまま、『教室』の隣にあった準備室らしき部屋から資材を持ち出し、『教室』でその組み立てを手伝ったところ、何やら罪人を磔にするための十字架らしきものが出来上がった。
「それじゃあきよたん、その十字架の前に、両腕を横に広げて立ってみてくれる?」
「……分かりました」
 僕が指示どおりの姿勢を取ると、タマキ先生はかなり頑丈そうな拘束具で、僕の両腕を十字架に繋ぎ止め、さらに両足も繋ぎ止めてしまった。
「せ、先生!? 一体何をするつもりなんですか!?」
「だから、これからやる『特別授業』の準備よ。きよたんに抵抗されると面倒だから」
「僕の身体を拘束して、一体何の授業をやるっていうんですか!?」
「そのうち分かるから、きよたんは大人しくされるがままになってね」
 授業が始まる前から、もう嫌な予感しかしなかった。

◇◇◇◇◇◇

「みなさん、お待たせしました。全員揃ってるわね。今日は色々の事情により、現在センター内で唯一の男子訓練生である『きよたん』こと、キヨタカ・ムラカミ君の協力を得て、『男の子の身体と性のしくみ』に関する特別授業を行うことになりました」
「はあ!?」
 僕が上げた驚きの声を完全にスルーして、タマキ先生は勝手に話を進める。
「それではまず、きよたんに自慢の名槍清隆丸を披露してもらいます。今からズボンとパンツを脱がせるから、大人しくしててね」
「ちょっと先生、僕そんな話全く聞いてないんですけど!?」
「うーん、見事に勃っちゃてる名槍清隆丸が邪魔をして、結構脱がせにくいわね。でも、ここをこうして、こうすれば……」
「いやあああああ!!」
 僕のズボンとパンツを脱がせに掛かるタマキ先生に、僕は身をよじらせて抵抗を試みたが、両腕と両脚を縛られている状況では大した抵抗もできなかった。僕の悲鳴も空しく、僕のおちん〇んはタマキ先生や女子訓練生たちの前に晒されることになってしまった。

「うわー、すっごーい!」
「あれが、噂の名槍清隆丸さんなのね……」
 アマツ出身の女子訓練生たちは、なぜか僕のおちん〇んに興味深々らしい。栗林さんと瑞穂は、突然のことに悲鳴を上げ、手で自分の目を覆い隠す振りをしながらも、チラチラと僕のおちん〇んを見ているようだ。上水流さんは何も言葉を発することなく、少し顔を赤くしながらも、僕のおちん〇を凝視している。

「これがきよたんのおちん〇ん、名槍清隆丸よ。先生も直接見たのは今回が初めてだけど、大きさも太さも16歳にしてはかなり大きい方ね。日本人の若い男の子にしては珍しく、仮性包茎にもなっておらず亀頭もちゃんと剥けているし、そして何よりポイント高いのが、この元気一杯の勃ちっぷり! みんなに見られている状況でも小さくならないのは、よほどえっちしたいのを我慢している証拠ね」
「……タマキ先生、恥ずかしいからもう止めてください」
「何言ってんのよ。きよたん、女の子におちん〇んを見られて恥ずかしがるようじゃ、えっちなんか出来ないわよ。この授業で見られることに慣れなさい。それとみなみちゃんと瑞穂ちゃん、その様子だと男の子の勃起したおちん〇んを見るのは初めてみたいだけど、これは授業の一環なんだから、二人とも恥ずかしがらずにちゃんと見ておきなさい」
 タマキ先生に注意された栗林さんと瑞穂は、手を降ろして僕のものを注視するようになった。恥ずかしいからあんまり見ないで欲しいんですけど……。

「さて、各部位の説明をするわね。この先っぽの丸っこい部分は『亀頭』と言って、えっちの際はこの亀頭部分で、女の子のえっちな穴をずんずん突いて、気持ち良くさせちゃうわけです。仮性包茎の男の子だと、この亀頭部分を触られると痛いって子もたまにいるんだけど、きよたんの場合は……大丈夫みたいね。むしろ、触られて喜んでるわ」
 タマキ先生がそう解説しながら、、僕の亀頭部分を指でツンツンしてきた。この羞恥プレイは一体いつまで続くのだろうか。

「そして、亀頭の先っぽで少しくぼんでいる部分は『鈴口』と言います。男の子の場合、普段はここからおしっこが出るんだけど、えっちの際に興奮が最高潮に達するとおしっこは出なくなって、代わりに精液という、白っぽくて独特な匂いのする液体を発射するようになります。だから、女の子と違ってえっちの最中におしっこを漏らすことはありませんが、その代わり性的興奮によりおちん〇んが勃起したままだと、おしっこが出しにくくなり、頭の中が『女の子とえっちしたい』とか『精液を出したい』とか、そういうえっちなことしか考えられなくなってしまいます。だから、きよたんみたいに若い男の子は、定期的にえっちするなりオナニーするなりして、溜まった精液を排出しなければいけないわけです。ねえきよたん、そうよね?」
 タマキ先生から同意を求められ、仕方なく僕は無言で頷いた。とても恥ずかしいけど、説明自体は大体合ってるので、否定のしようがない。
「ところできよたん、昨晩は何回オナニーしたの?」
「そ、それを僕に、よりによってこんな場で答えさせるんですか!?」
「今の答えで、オナニー自体はしたって分かっちゃうから、答えるのは回数だけよ。思い切って白状しなさい」
「……8回です」
「なんと、きよたんは昨晩、8回もオナニーをしてしまったそうです! それなのに、きよたんの名槍清隆丸は、朝からこんなに元気になっています! このように、きよたんは先生も驚くくらい精力絶倫の男の子で、たぶんえっちを覚えたら女の子を何度もイカせまくる性豪さんになると思うけど、きよたんは極度の恥ずかしがり屋さんで、自分からえっちしたいとはなかなか言い出せない性格らしく、そのため未だに童貞のままです。正直言って、訓練生の男の子が、訓練開始から1週間経っても童貞のままなんてセンター開設以来の珍事件で、このまま本人の意思に任せておいても埒が明かないので、きよたんに興味がある女の子は、きよたんをえっちに誘ってあげてくださいね」

 その後もタマキ先生の説明は続き、僕は説明の一環として、タマキ先生に感じやすいところを触られたりつつかれたりした。細かい説明のくだりは省略するが、アマツでは地球と異なり、人類の大半は男女ともに股間に毛が生えず、たまに生えてくる人も無用のものとして剃ってしまうのが普通になっているので、転生してきた日本人たちも、股間のアンダーヘアは生えないそうである。
 そのため、僕も陰毛が無いおちん〇んを女子たちの前に晒し、しかもタマキ先生に触られて情けないうめき声をあげてしまっているわけである。それだけでも恥ずかしくて死にそうなのに、僕に対する羞恥プレイはこれだけでは終わらなかった。
「それじゃあ、次は皆さん一人ずつ、きよたんの名槍清隆丸を触ってみましょう」
 ええっ!?

 僕は内心で悲鳴を上げたが、もう恥ずかしすぎて抗議する気力も失せてしまい、されるがままに任せるしか無かった。アマツ出身の女子訓練生たちが、次々とやってきては僕のおちん〇んを触ったり撫でたりして、僕の意思とは関係なく、僕のおちん〇んはそうした刺激にいちいち反応してしまう。この『特別授業』は僕にとって、一生もののトラウマになりそうだ。
 でも、このまま女の子たちに触られ続けると、そろそろヤバい・・・・・・。そう思い始めた頃、

「さあ、次はもえちゃんの番ね。恥ずかしがらずにどんどん触っていいわよ」
「べ、別に恥ずかしくなんかないわよ。あたしは一応えっちの経験はあるから、きよたんのおちん〇んを触るくらい、どうってことないんだから」
 上水流さんが、僕のおちん〇んを触るために近づいてくる。それだけで、僕の胸の鼓動は一気に高まってしまった。
「それにしても、本当に大きいわねえ」
 そんな感想を漏らしながら、上水流さんは僕の敏感なところを撫でるように触ってきた。
 ひあああああ! もう駄目! 我慢の限界!

 ぶるっ! びゅるるるるる!
 僕はとうとう、上水流さんに触られながら白濁液を発射してしまった。

「ちょっときよたん! 何であたしが触ってるときに射精するのよ!? 汚いじゃないの」
「そ、そんなこと言われても……」
「もえちゃん、これは当然の反応よ。男の子は、女の子に自分のおちん〇んを触られると興奮して気持ち良くなって、興奮が我慢の限界を超えると、今みたいな感じで射精しちゃうのよ。きよたんは若くて元気な男の子だから、射精も量が多くてよく飛ぶわね」
 タマキ先生がそんな解説をしているうちに、いつの間にか『教室』に来ていたコハルさんが掃除を始めた。
「きよたん、射精で『教室』が汚れるのは想定の範囲内だから、今日はここで何度射精して構わないわよ。さてと、次はみなみちゃんと瑞穂ちゃんの番ね」
「栗林さんや瑞穂にもやらせるんですか!?」
「これは、えっちに慣れていない女子訓練生向けの性教育だから、当然2人にもやってもらうわよ。さあ、みなみちゃん、瑞穂ちゃん、こっちにいらっしゃい。2人はまだ慣れてないだろうから、たっぷり触っていいわよ」

 タマキ先生に呼ばれて、まず瑞穂が僕の許へ駆け寄ってきた。
「……お兄ちゃん、触ってもいい?」
「……もう、好きにして」
 わざわざ同意を求めてくる瑞穂に、何もかも諦めた僕がそう答えると、瑞穂がおそるおそるといった感じで、僕のものを触り始めた。
 当然ながら、触り方はまだぎこちなく、気持ち良いというよりはもどかしいといった感じだが、年下の女の子に触られているという背徳感のせいか、物凄く興奮してしまう。
 そして、瑞穂よりちょっと遅れて僕の許に駆け寄ろうとした栗林さんは、気が動転していたのか、コハルさんの掃除がまだ終わっておらず、僕の精液がまだ残っているところへ足を踏み入れてしまい、足を滑らせてそのまま仰向けに転んでしまった。

「きゃっ!」
「!!!!!!」

 例によってパンツを穿いておらず、しかもスカートが最初に会ったときより明らかに短くなっている栗林さんが仰向けの態勢で転んだことにより、栗林さんの可愛らしい割れ目が露わになってしまった。見てはいけないと分かっていても、哀しい男の性で、僕の視線は栗林さんの大事なところへ釘付けになってしまい、瑞穂に触られ続けていることもあって、興奮が急速に高まっていく。やばい!
「もう駄目、また出ちゃう! 栗林さん、逃げて!」
「え?」

 ぶるっ! びゅるるるるるっ!!

「きゃあっ!!」
 僕はあろうことか、転んだ態勢のままの栗林さんに、思い切り精液をぶっかけてしまった。

「あーあ、やっちゃったわね。みなみちゃんはそのままじゃ気持ち悪いだろうから、お風呂場で服を着替えて、身体も洗ってきちゃいなさい。特別授業はちょっと休憩にするわね」
 タマキ先生の言葉で『特別授業』は一旦休憩となったが、拘束状態の僕は解放してもらえず、休憩中も僕のおちん〇んは、上水流さんや瑞穂、そしてアマツ出身の女子訓練生たちの見世物になってしまった。もう死にたい。

◇◇◇◇◇◇

 20分くらい経つと、栗林さんが戻ってきて、『特別授業』が再開された。
「それじゃあ続きね。まだ、みなみちゃんはきよたんの名槍清隆丸を触ってなかったわよね。さっきの仕返しに、きよたんをイカせるまでとことん触っちゃいなさい」
 僕としては、抗議の声を上げたかったが、今日のタマキ先生には何を言っても無駄だと悟ったので、おとなしく辱めを受け容れるしかなかった。
「栗林さん、さっきはその……、色々とごめんなさい」
「い、いえ、そんな……、さっきのは単なる私の不注意ですから、きよたかさんが気にすることはないですよ。それより、私もタマキ先生のご命令なので……、触らせていただきます」
 栗林さんはそう言って、僕のものを触り始めた。ちなみに、二度の射精で汚れた僕のモノは、先ほどコハルさんが一応掃除してくれた。ただし、拭き取るのではなく、コハルさん自身が口で舐め取るという方法で。
 栗林さんに触られ始め、僕が気持ち良いというよりはものすごく恥ずかしいという気分に浸っていると、タマキ先生が僕に話しかけてきた。
「きよたん、いいこと教えてあげるわね。最近、みなみちゃんのスカートがどんどん短くなってると思わない?」
「……確かに」
「それ、みなみちゃんが自分の意志でやってるのよ」
「え!?」
「先日、きよたんはみなみちゃんを、『すごく可愛い! すごくえっちしたい!』って口説いたじゃない? でも、みなみちゃんがちょっと怖くなって、話を逸らして逃げちゃったらそれきり口説いてくれなくなっちゃったから、もっと口説いてほしいって催促しているのよ」
「何ですかそれ!? それより、なんでタマキ先生がその話を知ってるんですか!?」
「3日くらい前に、みなみちゃんから相談を受けたのよ。先生も協力しようとは思ったけど、きよたんもみなみちゃんもかなりの奥手だし、このまま2人に任せていても埒が明かないってことで、今日の『特別授業』をやることになったのよ。まあ、『特別授業』をやることになった理由はほかにもいろいろあるんだけど」
 タマキ先生にとんでもないことを言われた栗林さんは、顔を真っ赤にして俯いているだけで、何も否定しなかった。
 僕はそれだけで激しく興奮してしまい、栗林さんにいろいろ触られたり扱かれたりしながら、間もなく3度目の射精に至ってしまった。


「さて、全員が触り終わったところで、先ほどもえちゃんが言ってた疑問、なぜきよたんはもえちゃんやみなみちゃんのことを、名前で呼ばずにわざわざ『上水流さん』『栗林さん』なんて他人行儀な呼び方をするのか、きよたんの代わりに先生が解説してあげるわね」
 タマキ先生が、ものすごく嫌な予感がする解説を始めた。
「きよたんは見てのとおり、昨晩8回もオナニーしたのに、今日の特別授業で3回も射精させられてまだ勃起しているという、かなりの精力絶倫な男の子です。当然ながら、同じ日本人のクラスで訓練を受けている同年代の女の子には、かなり強い性的欲望を抱いています。もえちゃんとは、体術の訓練をするたびに身体を密着させているので、もえちゃんへの性的欲望を必死にこらえながら体術の訓練を受けています。そしてみなみちゃんは、コハルさんが勧めた可愛くてセクシーな巫女服に身を包み、しかもスカートをどんどん短くして一緒に訓練を受けているので、きよたんはみなみちゃんへの性的欲望も必死にこらえながら授業を受けています。きよたんが2人のことを名前で呼べないのは、要するに名前で呼ぶ関係になったらそれだけで性的欲望が爆発しそうになるからです」
「!!!!!!」
 タマキ先生に図星を刺され、僕は何も言えなくなってしまった。
「もっとも、同じパーティーで冒険するつもりなら、我慢せずに夜の自由時間でえっちしちゃえばいいと先生は何度も言っているのに、きよたんは生真面目で恥ずかしがり屋さんだからそれもできず、えっちに自信がないなら先生が筆おろしをしてあげると誘っても断り、わざわざ夜になると近所の公園に出かけてこっそりオナニーを繰り返すような男の子です。でも、職業は最初から上級職のナイト、基本能力値は最初からどれも3桁台、厳しい訓練も真面目に受けており、午前中の授業は通常のメニューだと物足りない様子なので、夏海ちゃん以来の特別メニューを受けるようになり、高度な難しい授業にもきちんとついて行けるという、極めて将来有望な訓練生です」
「あの先生、なつみちゃんって誰ですか? 初めて聞く名前ですけど」
「ああ、夏海ちゃんはね、4年くらい前にここへきた日本人の訓練生よ。フルネームでは小早川夏海ちゃんね。夏海ちゃんは、なんと東京大学の医学部に現役で合格しながら、大学1年生のときに車の玉突き事故に巻き込まれてあっけなく命を落としちゃった子で、私も夏海ちゃんは冒険者より研究者の方が向いていると判断して、トーキョー大学に推薦状を書いてあげて、訓練生を卒業した後すぐにトーキョー大学へ入学したの。今は22歳の若さでトーキョー大学の准教授を務めていて、治療魔術や情報魔術などの研究で活躍してるほか、夏海ちゃんのおかげでこのセンターの施設も、だいぶ使い勝手が良くなったのよ。要するに、きよたんはその夏海ちゃんに匹敵するほど、頭の良い男の子だということです」
「あの先生、それはいくら何でも買い被りですよ……」
「買い被りじゃないわよ。これまで来た専門家の皆さんも、きよたんはかなりの逸材だ、冒険者にならないならうちの業界に欲しいなんて口々に言ってたくらいだもの。そんなわけで、えっちに関しては極度の奥手で未だに童貞くんだけど、実は精力絶倫で将来有望なきよたんとえっちしてみたいって女の子は、手を挙げてくださーい!」
 タマキ先生がそう声を掛けると、アマツ出身の女子訓練生たちは、全員が迷わず手を挙げた。そして、瑞穂までもがおずおずと手を挙げている。
「ほらきよたん、オナニーなんかしなくても、えっちの希望者はこんなにいるのよ。瑞穂ちゃんも意外に積極的ね。でも、もえちゃんは手を挙げなくていいの?」
「ななな、何であたしが手を挙げなきゃなんないのよ!」
 突然指名された上水流さんが、抗議の声を挙げる。
「だってもえちゃん、夜になると『きよたん、きよたん……』って喘ぎ声を挙げながら、毎晩激しいひとりえっちを繰り返してるじゃない」
「し、してないわよ! そんなこと!」
「そんな嘘ついても、みんな知ってるわよ。エッチな声や音が部屋の外までダダ洩れなんだから。それともえちゃん、ひとりえっちをするとき、指を入れるのは2本までにしておきなさい。3本以上入れると、あそこがガバガバになっちゃうわよ」
「さ、3本なんて入れてないわよ! そもそも、2本までしか入らないし!」
「はいはい。もえちゃんが白状したところで、みなみちゃんはどうして手を挙げないの?」
 タマキ先生は、うっかりオナニーしていることを認めてしまいあたふたしている上水流さんを放置して、今度は栗林さんに話を振った。
「わ、私はその、きよたかさんと……するのが嫌なわけじゃないんですけど、自分からしたいって手を挙げるのは、女の子としてはさすがにはしたないような……」
「みなみちゃん、ここではそういう日本の常識は捨てなさい。アマツの女の子はみんなえっちに積極的で、しかもきよたんは大人気で競争率高いんだから、グズグズしてしてると他の女の子に取られちゃうわよ。今はみなみちゃんが若干有利な立場にいるけど、他の女の子がきよたんの誘惑に成功してえっちに持ち込んだら、すぐに逆転されちゃうわよ」
「あ、あうう……。それは困ります……」
「さてと、初心な女の子たちへのお説教が終わったところで、せっかくの『特別授業』なので、最後に特別講師のコハルさんから、フェラチオの模範演技を披露してもらいましょうか」
「はーい、それでは皆さんに、上手なフェラチオのやり方を披露してさしあげますね~」

 こうして、僕は他の女子訓練生たちが見ている中、コハルさんにフェラチオをされることになった。もう、恥ずかしすぎて感覚が麻痺しているので細かい描写は割愛するが、コハルさんのフェラは、栗林さんや瑞穂とは比較にならないほど上手で、僕は弱いところを的確に責められ、コハルさんの口の中に、間もなく4回目の射精をしてしまった。女の子たちは、タマキ先生の解説付きで、コハルさんが繰り広げるフェラチオの妙技に皆見入っていた。さらに、射精後のお掃除フェラでも快感に耐えられず射精してしまい、都合5回もの射精を経て、ようやく僕の性的欲望はある程度鎮まった。
「いま、コハルさんが披露してくれた精液のゴックンとかお掃除フェラとかは、かなりの高等テクニックだから、慣れないうちは無理してやらなくてもいいわよ。きよたんも、5回も射精すればさすがに満足……かと思ったら、まだ勃起する元気がありそうね。コハルさんにまたしてもらう?」
「も、もういいです……。それより、この態勢から早く解放して欲しいです……」
「分かったわ。じゃあちょっと早いけど、午前中の『特別授業』はこれで終わりにするわね。これからは、アマツ出身の子たちも興味があれば、きよたんに声を掛けてえっちに誘ってあげてね。お昼までは自由時間にするので、これで解散ね」

 こうして、僕にとって一生もののトラウマになりそうな『特別授業』は、ようやく終わりを告げたのだった。

(第8話に続く)
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