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闇-147
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飴色の扉がゆっくりと開かれる。
「おかえり。ツキヨ」
待ちわび過ぎて急いだのか前髪が乱れたようになってしまっている笑顔のマルセルが出迎えた。
アレックスがツキヨをそっと下ろす。
「お父様……ただいま帰りました」
マルセルはツキヨを抱き締める。
「不甲斐ない父のせいで帰宅するのに……遠回りをさせてしまって、すまなかった」
なにも言わないで抱き締められているツキヨの嗚咽だけが響く……その後ろでコソコソとアレックスは目頭を押さえていた。
親子の再開は既に何度かしていたが、エストシテ王国の自宅に行くことはなかなかできずにいたが、ツキヨも仕事が忙しいのではないかとマルセルを慮り、マルセルは娘とはいえ一国の立場のある皇后陛下を自宅に招くことに躊躇をしていた。
王国の自宅で婚姻の祝いをという話はあったもののいつになるか分からない……と遅々として進まないどこかの役人の口約束のようにいつしか考えようになってしまっていた。
「さぁ……僕の可愛い娘、ツキヨ。情けない父だけど、立派な旦那様と来るのを待っていたよ」
マルセルの口調はまるで計画を立てていたかのような明るさで屋敷に招き入れる。
すっとツキヨをマルセルはエスコートをして玄関ホールから応接室へ移動をした。
そんなオロオロと戸惑うツキヨを見ながらアレックスは後ろからニヤニヤとついていく。
応接室の磨かれた扉がマルセルが開く。
「ん゛ん゛ーー!せーーぇのっぉぉ!!」
「おかえりなさいませ!ツキヨお嬢様!!」
たくさんの花や花びらのシャワーが降り注ぎ、何人もの聞き慣れた声と拍手でわぁわぁと三人を出迎えた。
そこには……レオ、フロリナ、エリ、ビクトリアはもちろんのこと、庭師のオジー、屋敷の住込みの料理長のダンと料理人兼女中のルルー夫婦、馬番のスホール、辞めて散り散りに別れた使用人たちが勢揃いしていた。
中にゆっくりとマルセルと入るとダンとルルーが涙声で縋り付く。
「ダン!ルルー!!」
「ツキヨ譲ちゃま!!再びこのようにお会いできて……マリアンナに売られていたとは知らずにっっ!俺はなにもできずに……ぐっ……うぅ」
「あぁっ!お嬢様っ!あの悪魔のような女に……『あんた達を置いてとっとと逃げたわ』と次の日には小屋すら壊されて……」
ルルーは溢れる涙を拭う。
「俺らも追い出されちまって……運良くフリージア子爵領内の前ツバキ伯爵夫妻の別荘で雇われたんだ……出入りの商人から聞いてもなにもわからず仕舞いになっちまって……まさか、まさか帝国で……こんな風に……」
「あんな小さなツキヨお嬢様が……うぅ……」
ルルーはツキヨを我が子のように抱き締め艶々とした黒髪を懐かしむように撫でる。
「ツキヨ様!おおおおっお久しぶりでございますっ!!!」
背が高い栗毛色の癖毛の男がダンの大きな体の後ろから顔を出す。
「スホール!ああっ!……辞めさせられてどこへ?!」
「ご心配おかけしてしまい申し訳ありませんっっ!……うぅ、幸い馬の調教や飼育の腕を買われて今は王都近くのコ=チョウラン侯爵家で競走馬の飼育に携わっています。これもマルセル様が親を亡くした小さな僕を馬が好きならとここで飼育について学ばしてくれたお陰です!」
ソバカスのある色白の肌は涙を堪えているのか赤くなっている。
「あの泣き虫スホールが今や立派な競走馬の調教師だなんて俺ぁ、信じられないなぁ!」
泣くのを誤魔化すようにダンがからかう。
「そ、そんな!子供の頃なんだからやめてくださいよー!」
への字口でスホールが嘆くが、そこにレオがよく通る声で一声かけてくる。
「さぁさぁ、思い出話はこちらで楽しみましょう」
「会えたことが嬉しくてつい忘れてしまっていたよ。さぁ、主役の新婚ご夫婦の入場をしよう!」
晴れやかな声でマルセルがアレックスとツキヨを応接室の窓を開け放した庭へ案内をした。
アレックスは知らないふりをしていたが、ツキヨは応接室を抜ける際に「あ、あの花柄の壁が?長椅子の模様も……この花瓶はお母様のお気に入り……でも、売られてしまったのでは???」と小声で呟いて庭へ出ると「薔薇ばかりだったのに他の花がたくさん……枯れて切られたジャスミンも戻って……座ったらへし折れたベンチも……」とまたも呟く。
変わったことに驚きながら陽射しが眩しい庭には先日の王城の庭で行われたお茶会ほどの規模はないが、手作りの飾りをつけられた椅子やテーブルセットが置かれ、ダンやルルーが腕をふるったのだろう見覚えのあるパンや菓子が並んでいた。
花で飾られた主賓席にアレックスとツキヨが座るとティーポットを抱えたオジーが来て
「今日は譲ちゃまのためオジーは初めてハーブティーなんぞをご用意いたしましなんだ」
と、自慢げにカップに注いだ。
「おう、香りがいいな」
くん、とアレックスは爽やかな香りを楽しむ。
「さすが、陛下。譲ちゃまはもちろんのこと陛下にも飲みやすい甘みを抑えたハーブティーを拵えまして」
「アレックス様、分けてもらってまた飲みましょう」
「あぁ。これは城でも出してもいいかもしれねぇな」
新婚夫婦は見つめあい微笑み合う。
「あ……」
「お……」
「ひエ……」
「ここここここここここここ皇帝陛下っ!???!!!!!」
ヒイィィィ!ウワァァァ!ワスレテタァァァ!!オユルシオオオオオオ!ギャヒィイイーーー!アギャー!!
ジャンピングスライディング土下座大会の阿鼻叫喚地獄。
つい、サプライズと感動の再会に盛り上がっていたのと「あ、きちんとご紹介を忘れてしまっていました。すいません」とマルセルがアルカイックスマイルで微笑んだ。
「ルルーせめてお前だけでも生きてくれ。俺はそのためにこの首を差し出すからな。斬首か?縛首か?」
「コ=チョウラン侯爵家に遺書を届けてくれませんか……」
「来世は異世界に転生しますように……」
あちらこちらから祈りにも似た覚悟の言葉が聞こえる。
「あー……」とアレックスはゆっくり立ち上がり声をかける。
「マルセルから紹介は『なかった』んだ。忘れてたとは言うけどな。
俺は元カトレア男爵家のツキヨ譲の夫になった、『アレックス』だ。ただの新・婚・夫・婦っ!!のアレックス。どっかのこーてーへーかじゃねえ。俺の可愛い可愛い妻の実家に遊びに来たんだ。ツキヨもマルセルの娘でみんなから愛されるツキヨだ。こーごーへーかじゃねえから。
気にしたやつは明日から背中の手が届かないところが痒くなる呪いをかけてやるからな!よろしく!」
一つにまとめた銀髪が風にサラリとそよぎ、菫色の瞳の片方を茶目っ気たっぷりに瞑る。
威風堂堂とした偉丈夫である皇帝陛下は、あくまでここでは気の良いおっさんなのだと。
「あー、皆さん、この人一応身分はありますが気の良いおっさんなんで気にしないでください、それより楽しいひと時を過ごしましょう」
「レオっ!俺はおっさんじゃねえっ!」
「はいはいー。皆さんオジーさんのハーブティーを味わってくださいねー」
フロリナ、ビクトリア、そして昔馴染みの使用人たちがティーポットから注ぐ。
「あ、あの……本当にいいんですか?」
カップに注ぐフロリナにスホールはおずおずと尋ねる。
「はい、お話した言葉そのままでなんら失礼はございませんわ」
ニッコリと微笑み答えるとスホールは真っ赤になって「あ、はい……ぅ」と俯いた。
【摘み食いはあとにしなさい!!】
【ちっ、反省してまーす】
少し離れたところで菓子の給仕の用意をしていたビクトリアがフロリナに言霊で叱った。
*
ハーブティーが行き渡るとマルセルがおもむろに立ち上がる。
「いや、なんか僕のせいでアレックスさんには失礼しました。ツキヨをびっくりさせることが主な目的でしたが今日は軽いお茶会です。
明日は午後から領地内みんなでお祝いがあるのでお酒は明日のお楽しみにしてくださいよ。
我が娘と義息子の門出に末永い幸せを。おめでとう!」
鳴り止まぬ拍手とおめでとうございます!
「びっくりさせるのが目的?あ、明日?領地内でのお祝い???」
一口芳しいハーブティーを飲むとマルセルの言葉にツキヨは疑問を抱く。
*
「とぅぅぅっり゛ゃゃっっ!!!」
アレックスとツキヨの前にエストシテ王国のドレスを着こなしたエリがズザザッ!と現れた。
「ヒッ!おおおお疲れ」
思わず逃げ腰になるアレックスに
「アレちゃぁん゛ん゛、ベーゼはブチかまさないからぁぁぁっんんんっ逃げないでっっ!って、今はツキヨちゃんん゛ん゛っに用があるのおおおっん!」
「は、はいっ!!!!なななんでしょう?」
ツキヨは思わずアレックスの後ろに隠れる。
「やだぁぁぁぁぁんんんんん!!!やっぱりぃっ、かーわーいーいーぃぃ!!!ふぅぅっ!
ああんん゛!明日のためにぃ、前に作ったドレスをちゃんと持ってきたわん゛、だから安心して!んっふん!」
つけまつ毛に彩られた瞳をバッチンと瞑って嘆きッスをする。
「一体、どうなっているの……?!」
いつかと同じように頭を抱えた。
「おかえり。ツキヨ」
待ちわび過ぎて急いだのか前髪が乱れたようになってしまっている笑顔のマルセルが出迎えた。
アレックスがツキヨをそっと下ろす。
「お父様……ただいま帰りました」
マルセルはツキヨを抱き締める。
「不甲斐ない父のせいで帰宅するのに……遠回りをさせてしまって、すまなかった」
なにも言わないで抱き締められているツキヨの嗚咽だけが響く……その後ろでコソコソとアレックスは目頭を押さえていた。
親子の再開は既に何度かしていたが、エストシテ王国の自宅に行くことはなかなかできずにいたが、ツキヨも仕事が忙しいのではないかとマルセルを慮り、マルセルは娘とはいえ一国の立場のある皇后陛下を自宅に招くことに躊躇をしていた。
王国の自宅で婚姻の祝いをという話はあったもののいつになるか分からない……と遅々として進まないどこかの役人の口約束のようにいつしか考えようになってしまっていた。
「さぁ……僕の可愛い娘、ツキヨ。情けない父だけど、立派な旦那様と来るのを待っていたよ」
マルセルの口調はまるで計画を立てていたかのような明るさで屋敷に招き入れる。
すっとツキヨをマルセルはエスコートをして玄関ホールから応接室へ移動をした。
そんなオロオロと戸惑うツキヨを見ながらアレックスは後ろからニヤニヤとついていく。
応接室の磨かれた扉がマルセルが開く。
「ん゛ん゛ーー!せーーぇのっぉぉ!!」
「おかえりなさいませ!ツキヨお嬢様!!」
たくさんの花や花びらのシャワーが降り注ぎ、何人もの聞き慣れた声と拍手でわぁわぁと三人を出迎えた。
そこには……レオ、フロリナ、エリ、ビクトリアはもちろんのこと、庭師のオジー、屋敷の住込みの料理長のダンと料理人兼女中のルルー夫婦、馬番のスホール、辞めて散り散りに別れた使用人たちが勢揃いしていた。
中にゆっくりとマルセルと入るとダンとルルーが涙声で縋り付く。
「ダン!ルルー!!」
「ツキヨ譲ちゃま!!再びこのようにお会いできて……マリアンナに売られていたとは知らずにっっ!俺はなにもできずに……ぐっ……うぅ」
「あぁっ!お嬢様っ!あの悪魔のような女に……『あんた達を置いてとっとと逃げたわ』と次の日には小屋すら壊されて……」
ルルーは溢れる涙を拭う。
「俺らも追い出されちまって……運良くフリージア子爵領内の前ツバキ伯爵夫妻の別荘で雇われたんだ……出入りの商人から聞いてもなにもわからず仕舞いになっちまって……まさか、まさか帝国で……こんな風に……」
「あんな小さなツキヨお嬢様が……うぅ……」
ルルーはツキヨを我が子のように抱き締め艶々とした黒髪を懐かしむように撫でる。
「ツキヨ様!おおおおっお久しぶりでございますっ!!!」
背が高い栗毛色の癖毛の男がダンの大きな体の後ろから顔を出す。
「スホール!ああっ!……辞めさせられてどこへ?!」
「ご心配おかけしてしまい申し訳ありませんっっ!……うぅ、幸い馬の調教や飼育の腕を買われて今は王都近くのコ=チョウラン侯爵家で競走馬の飼育に携わっています。これもマルセル様が親を亡くした小さな僕を馬が好きならとここで飼育について学ばしてくれたお陰です!」
ソバカスのある色白の肌は涙を堪えているのか赤くなっている。
「あの泣き虫スホールが今や立派な競走馬の調教師だなんて俺ぁ、信じられないなぁ!」
泣くのを誤魔化すようにダンがからかう。
「そ、そんな!子供の頃なんだからやめてくださいよー!」
への字口でスホールが嘆くが、そこにレオがよく通る声で一声かけてくる。
「さぁさぁ、思い出話はこちらで楽しみましょう」
「会えたことが嬉しくてつい忘れてしまっていたよ。さぁ、主役の新婚ご夫婦の入場をしよう!」
晴れやかな声でマルセルがアレックスとツキヨを応接室の窓を開け放した庭へ案内をした。
アレックスは知らないふりをしていたが、ツキヨは応接室を抜ける際に「あ、あの花柄の壁が?長椅子の模様も……この花瓶はお母様のお気に入り……でも、売られてしまったのでは???」と小声で呟いて庭へ出ると「薔薇ばかりだったのに他の花がたくさん……枯れて切られたジャスミンも戻って……座ったらへし折れたベンチも……」とまたも呟く。
変わったことに驚きながら陽射しが眩しい庭には先日の王城の庭で行われたお茶会ほどの規模はないが、手作りの飾りをつけられた椅子やテーブルセットが置かれ、ダンやルルーが腕をふるったのだろう見覚えのあるパンや菓子が並んでいた。
花で飾られた主賓席にアレックスとツキヨが座るとティーポットを抱えたオジーが来て
「今日は譲ちゃまのためオジーは初めてハーブティーなんぞをご用意いたしましなんだ」
と、自慢げにカップに注いだ。
「おう、香りがいいな」
くん、とアレックスは爽やかな香りを楽しむ。
「さすが、陛下。譲ちゃまはもちろんのこと陛下にも飲みやすい甘みを抑えたハーブティーを拵えまして」
「アレックス様、分けてもらってまた飲みましょう」
「あぁ。これは城でも出してもいいかもしれねぇな」
新婚夫婦は見つめあい微笑み合う。
「あ……」
「お……」
「ひエ……」
「ここここここここここここ皇帝陛下っ!???!!!!!」
ヒイィィィ!ウワァァァ!ワスレテタァァァ!!オユルシオオオオオオ!ギャヒィイイーーー!アギャー!!
ジャンピングスライディング土下座大会の阿鼻叫喚地獄。
つい、サプライズと感動の再会に盛り上がっていたのと「あ、きちんとご紹介を忘れてしまっていました。すいません」とマルセルがアルカイックスマイルで微笑んだ。
「ルルーせめてお前だけでも生きてくれ。俺はそのためにこの首を差し出すからな。斬首か?縛首か?」
「コ=チョウラン侯爵家に遺書を届けてくれませんか……」
「来世は異世界に転生しますように……」
あちらこちらから祈りにも似た覚悟の言葉が聞こえる。
「あー……」とアレックスはゆっくり立ち上がり声をかける。
「マルセルから紹介は『なかった』んだ。忘れてたとは言うけどな。
俺は元カトレア男爵家のツキヨ譲の夫になった、『アレックス』だ。ただの新・婚・夫・婦っ!!のアレックス。どっかのこーてーへーかじゃねえ。俺の可愛い可愛い妻の実家に遊びに来たんだ。ツキヨもマルセルの娘でみんなから愛されるツキヨだ。こーごーへーかじゃねえから。
気にしたやつは明日から背中の手が届かないところが痒くなる呪いをかけてやるからな!よろしく!」
一つにまとめた銀髪が風にサラリとそよぎ、菫色の瞳の片方を茶目っ気たっぷりに瞑る。
威風堂堂とした偉丈夫である皇帝陛下は、あくまでここでは気の良いおっさんなのだと。
「あー、皆さん、この人一応身分はありますが気の良いおっさんなんで気にしないでください、それより楽しいひと時を過ごしましょう」
「レオっ!俺はおっさんじゃねえっ!」
「はいはいー。皆さんオジーさんのハーブティーを味わってくださいねー」
フロリナ、ビクトリア、そして昔馴染みの使用人たちがティーポットから注ぐ。
「あ、あの……本当にいいんですか?」
カップに注ぐフロリナにスホールはおずおずと尋ねる。
「はい、お話した言葉そのままでなんら失礼はございませんわ」
ニッコリと微笑み答えるとスホールは真っ赤になって「あ、はい……ぅ」と俯いた。
【摘み食いはあとにしなさい!!】
【ちっ、反省してまーす】
少し離れたところで菓子の給仕の用意をしていたビクトリアがフロリナに言霊で叱った。
*
ハーブティーが行き渡るとマルセルがおもむろに立ち上がる。
「いや、なんか僕のせいでアレックスさんには失礼しました。ツキヨをびっくりさせることが主な目的でしたが今日は軽いお茶会です。
明日は午後から領地内みんなでお祝いがあるのでお酒は明日のお楽しみにしてくださいよ。
我が娘と義息子の門出に末永い幸せを。おめでとう!」
鳴り止まぬ拍手とおめでとうございます!
「びっくりさせるのが目的?あ、明日?領地内でのお祝い???」
一口芳しいハーブティーを飲むとマルセルの言葉にツキヨは疑問を抱く。
*
「とぅぅぅっり゛ゃゃっっ!!!」
アレックスとツキヨの前にエストシテ王国のドレスを着こなしたエリがズザザッ!と現れた。
「ヒッ!おおおお疲れ」
思わず逃げ腰になるアレックスに
「アレちゃぁん゛ん゛、ベーゼはブチかまさないからぁぁぁっんんんっ逃げないでっっ!って、今はツキヨちゃんん゛ん゛っに用があるのおおおっん!」
「は、はいっ!!!!なななんでしょう?」
ツキヨは思わずアレックスの後ろに隠れる。
「やだぁぁぁぁぁんんんんん!!!やっぱりぃっ、かーわーいーいーぃぃ!!!ふぅぅっ!
ああんん゛!明日のためにぃ、前に作ったドレスをちゃんと持ってきたわん゛、だから安心して!んっふん!」
つけまつ毛に彩られた瞳をバッチンと瞑って嘆きッスをする。
「一体、どうなっているの……?!」
いつかと同じように頭を抱えた。
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アレックスもツキヨちゃんも相変わらずで
プププっ(๑>◡<๑)
いつも感想を書いてくれてありがとうございます!
ホントにやつらは私の手を離れて暴れだすアホばかりで困っていますw
だらーんと話は続きますが、どうぞよろしくお願いしますね(*´ω`*)
明けましておめでとうございます!
皆さまご健在で何よりです!
おもしろい!
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面白い!といってもらえるのが何よりも嬉しいです!ありがとうございます!
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