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闇−113
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熱に晒された花芯がじくじくと疼く。
「ツキヨのこれは、もうビンビンに勃起してる」
花芯を親指でくりくりと撫で回し、蜜壺の中指をくっと折り曲げてザラつくところを刺激をするをすると、ツキヨの肉がアレックスの中指を締めつける。
「あ、あ、やめ……っ、アレックス…さ…ぁ!」
「すけべな2ヶ所を挟まれて…中が急にキツくなったな」
中指を前後に動かすと親指も花芯を前後に擦る。花芯は湯熱と摩擦の刺激で男でいうならば射精寸前と謂わんばかりに膨れている。
「はっ、はぁっ、はぁ……ぁああんっ!!!!ィ…イクッ!」
2ヶ所同時責めに耐えきれずあっという間にツキヨは背をそり返しながら達してしまう。アレックスの厚い胸板にしなだれかかり、洗い呼吸を繰り返す…が、さっきより強く中指をまた締めつける肉壁をかき分けるように人差し指がぐちり…と挿入される。
「だめ、だめ……っ!ひ、イッた…ばかり…んー!!ぁぁん!!!ィヤ…!」
同じ2ヶ所同時責めでも援軍が加わり、耳朶も参戦して、甘噛みされるとそのまま何度も達する。
「んー、いい声だ。その声も俺のものだ。髪一本、爪の欠片も俺のものだ…そして、ここも勿論、俺のものだ」
ヘタリとしたツキヨの蜜壺からずるりと指を出して、そのまま細腰を腕に巻きつけてゆっくりと立ち上がらせると、体が湯で温まり、いつもの白い肌がほんのりと桃色になっているのを見るとアレックスは己の肉塊がより強度を増したのを感じた。
湯あたりはしていないが、アレックスに支えられて湯から出たツキヨは冷たい風に裸身を委ね、目の前の浴槽の縁に両手をついた。風が心地よく、荒い呼吸を整えてた。
両手を縁に置いたツキヨの桃色…まるで本物の桃のように赤くなったまぁるい桃尻が誘うように実っているのをアレックスは見逃さず、そのまま縁に置かれたツキヨの両手を背後から包み込むように抑え、甘い汁を垂れ流す桃の汁壺にぐちゅりと肉塊を挿れた。
「あっ!あっ!そ、そんな急…ん、あああぁ!!!」
肉塊は甘い汁をまとってズルリと奥まで辿り着く。
「ふぅ!ぁあ…ツキヨの桃の汁で中はどろどろになっていて、最高だ!」
奥の方を肉塊の傘の部分でぐぽぐぽと細かく前後に動かし、時折子部屋の扉もリズミカルに叩く。
熱い肉塊がジュブジュブと淫らな音がツキヨ自らの体内から発していることに羞恥を覚え無意識に肉壁がアレックスを締めつける。
とろり…と締めつけたのが原因か壺から桃汁を垂れ流す。
腕が震え浴槽の縁の手に力が入らないがアレックスが押さえ体勢が崩れないようにしている。
細かい前後の動きから、急にググッと抜いて奥へグンッ!と深い動きになると、ツキヨの絶えることのない卑猥な声を出す。
口端からだらしなく涎がこぼれ、黒曜石の瞳から涙が滲む。
「んーっ!お、奥がぁぁっ!あぁん、あ、あ、ィイイ!」
「そーかそーか、奥が好きなのか?!俺は嬉しいぞ!こんなにビクビク小鳥のように震えながらすけべな蜜を垂れ流すツキヨが可愛くて仕方がない!
あぁっ!愛してるぞ!俺の魂を、命を、この身を分けて共に命が絶えるまで、生きるぞ!」
「あっ、あっ!ああん!!わ、私も…んぁ…愛してます!ィ…ク!アレックスさ、ま!愛…してますっ!ぁあっ!イクッ!イイのぉぉぉ!!」
「イケ!俺の可愛い小鳥、たくさん感じてイケ!くっ…ふ…」
肉塊から今までで一番熱く、濃い白濁汁が蜜壺の奥の奥にビュッビュッ!ビュッビュッ!と大量に放出された。
二人で繋がったまま呼吸を整えてからアレックスがぬちゅりと抜く…どろどろと太股をつたい浴槽の湯に白濁汁と蜜が垂れる。
「あ…や、やだ!」
恥ずかしくて身を捩ると湯に垂れる。
「…風呂はもう流して、シャワーを浴びよう…先に浴びてくれ」
慌ててツキヨを横抱きにして浴槽から出てシャワーの湯を出してから、木製の風呂椅子に座らした。
アレックスは浴槽の栓を抜いて、浴槽内の掃除をしている…へとへとのツキヨはトロトロになった恥ずかしいところも洗いたいため、アレックスが掃除で背を向けているうちに体を手早く洗い始めた。
掃除を終えたアレックスもザバザバとシャワーを浴び、一緒に脱衣場で何故か既に置かれていた服に着替えた。
ツキヨは、ここまで設備が充実していることに驚きつつ、さっきまでふしだらな状況だった浴室を照らす眩しい太陽になんとなく背を向けた。
またアレックスに横抱きにされてテントに戻ると素朴な刺繍が可愛らしいクッションが山積みにされ、特に柔らかい絨毯がひいてある床にツキヨを座らせる。
朝方、ツキヨが追加して薪はそろそろ弱火になりつつあるが、アレックスは影から取り出した煤で汚れたやかんに水差しから水を入れて、ストーブに置いた。
「帰るには、まだ早いから簡単な食事でもして戻ろうぜ」
紅茶用の茶器も取り出して、茶葉もザバッと適当にポットに入れる。
「あ、私も手伝い…」「どうせ、疲れてるんだろ。俺が犯人だからな。ゆっくり座ってろ」と犯行を自供したアレックスは罪滅ぼしなのか甲斐甲斐しくツキヨの世話をやき、口付けをアチコチにする。
「アレックス様は野営…というのでしょうか?こういったことが好きなのですか?」
クッションの海に溺れながらアレックスの楽しそうな横顔を見る。
「俺も男の子だからな。それに戦があれば嫌でも野宿だ野営だ。テントなんてなかったし、俺にしてみればこの野営はツキヨ用の高級な仕様だな。
でも、世の中の女の子はこんなこと嫌いだろ。虫はいるし、不自由だし」
「私は、田舎出身みたいなものですし虫もそんなに怖くはないです。子供の頃近所の友達と秘密基地を作って遊んだことを思い出しました」
親に内緒でランプやお菓子や玩具、本を基地に持ち込んで最後に親にバレてみんなで怒られた話をした。
「ここは本当に俺たちの秘密基地だな」
「秘密基地ですね、ふふふ」
やかんの蓋がカタカタとなり湯気が出てくるとアレックスはやかんからティーポットへ湯を注ぐ。
いつもの紅茶の香りがテントに広がる。
「まさか、予め用意していたのですか?」
「いや、今あるものは俺の影に収納しておいたもんだ。幸運なことに何でも入れておけるヒ・ミ・ツ道具というもんがあってね、気に入ったもんとか何かあったときのために色んなもんを入れてる。
しかも、有り難いことにこの収納は一度しまえば中は時間が進まないらしくて、今の茶葉もだいぶ前に突っ込んでおいたもんなんだぜ」
ティーポットからトポトポと紅茶をカップへ注ぎ、影から出した砂糖と牛乳をツキヨ好みに入れる。
「この牛乳も結構古いぞ!いつ収納したのやら。ハハハ!」
「え…」
渡されたミルクティー…をしげしげとツキヨは見つめる。
香りも色もいつも屋敷でみんなと飲むのと変わらない。
腐った牛乳の臭さを知っているからこそ『結構古いぞ』と言われても、アレックスにからかわれているのかと思うが、ふぅっと一息冷ましてから恐る恐る口をつけた。
いつものツキヨ好みのミルクティーが胃袋を温めた。
「本当に古いものなのですかっ?!」
「あぁ、いつしまったのか忘れてるくらいだ」
今更、とんでもない犯行の自供を聞いたような気がしたがアレックスの屋敷に納入される牛乳と変わらなかった。
「凄いだろ?よし、今度はこれだ」
影から硬い大きなパンを1つと手のひらサイズのチーズを2つ取り出した。
「これは…いつだったかどっかの雪山のきれーなところに行ったらよ、山でじいさんと小さい女の子がヤギの世話をして暮らしててよ、暇だから薪割りとか力仕事を手伝ったら分けてくれたんだよ」
「闇より生まれし闇…来い…」
突然、手のひらにぞろと闇が集まりアレックスの闇色の刀が姿を現す。
「えっ!?何か来ましたか!?」
襲撃されたのかと青ざめるツキヨを尻目に木の板の上に置かれたパンとチーズを刀で食べやすい厚さに切り分けた。
「よく切れるから便利だよなー」
…。
闇色の刀が不機嫌そうに黒い靄を漂わす。
当然、アレックスは何も気にせず刀を闇に戻した。
【なんか、ごめんなさい…りんごの皮を向く姿が目に浮かぶのは気のせいでしょうか】
ツキヨは、傍若無人の主の代わりに心の底から謝った。
今度は金串をチーズに刺すとツキヨをクッションの海から連れ出して、ストーブの前でアレックスは胡座を組んで上に座らせる。
【お尻が可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い】
煩悩は百八億はある。
火かき棒でストーブの蓋を開ける。
「この串を持って、火の近くで炙ってみろ」
渡されたチーズの串を炙る…しばらくしてとろりとチーズが溶け始め「アレックス様!溶けました!溶けました!あわわ!」とツキヨが言う。
「よし、いい溶け具合だ!このパンに乗せろ!」
切った少し厚めのパンを差し出すとツキヨはチーズをてろ~んと乗せる。
「出来たて焼き立て作りたてが最高だ!」
「は、はい!」
受け取ったチーズパンをアチチと一口齧ると、チーズがびょーんと伸びるのをアレックスに笑われたが、チーズの微かな塩味とこってりとした味が口の中に広がる。
「ふぁっ!美味しいです!!!」
「だろ?山のじいさんに教えてもらった食い方だ」
モグモグ食べるツキヨの後ろから長い手を伸ばし自分のチーズを溶かしてパンに乗せて、アレックスもバクリッと食べる…「ンカーッ!熱いけど美味い!!!じいさんに感謝するぜ」
二人は交互に食べつつ、アレックス曰く「間に合うから心配すんな」というギリギリまで朝食を楽しんだ。
ツキヨは、内心気が気でないが。
「ツキヨのこれは、もうビンビンに勃起してる」
花芯を親指でくりくりと撫で回し、蜜壺の中指をくっと折り曲げてザラつくところを刺激をするをすると、ツキヨの肉がアレックスの中指を締めつける。
「あ、あ、やめ……っ、アレックス…さ…ぁ!」
「すけべな2ヶ所を挟まれて…中が急にキツくなったな」
中指を前後に動かすと親指も花芯を前後に擦る。花芯は湯熱と摩擦の刺激で男でいうならば射精寸前と謂わんばかりに膨れている。
「はっ、はぁっ、はぁ……ぁああんっ!!!!ィ…イクッ!」
2ヶ所同時責めに耐えきれずあっという間にツキヨは背をそり返しながら達してしまう。アレックスの厚い胸板にしなだれかかり、洗い呼吸を繰り返す…が、さっきより強く中指をまた締めつける肉壁をかき分けるように人差し指がぐちり…と挿入される。
「だめ、だめ……っ!ひ、イッた…ばかり…んー!!ぁぁん!!!ィヤ…!」
同じ2ヶ所同時責めでも援軍が加わり、耳朶も参戦して、甘噛みされるとそのまま何度も達する。
「んー、いい声だ。その声も俺のものだ。髪一本、爪の欠片も俺のものだ…そして、ここも勿論、俺のものだ」
ヘタリとしたツキヨの蜜壺からずるりと指を出して、そのまま細腰を腕に巻きつけてゆっくりと立ち上がらせると、体が湯で温まり、いつもの白い肌がほんのりと桃色になっているのを見るとアレックスは己の肉塊がより強度を増したのを感じた。
湯あたりはしていないが、アレックスに支えられて湯から出たツキヨは冷たい風に裸身を委ね、目の前の浴槽の縁に両手をついた。風が心地よく、荒い呼吸を整えてた。
両手を縁に置いたツキヨの桃色…まるで本物の桃のように赤くなったまぁるい桃尻が誘うように実っているのをアレックスは見逃さず、そのまま縁に置かれたツキヨの両手を背後から包み込むように抑え、甘い汁を垂れ流す桃の汁壺にぐちゅりと肉塊を挿れた。
「あっ!あっ!そ、そんな急…ん、あああぁ!!!」
肉塊は甘い汁をまとってズルリと奥まで辿り着く。
「ふぅ!ぁあ…ツキヨの桃の汁で中はどろどろになっていて、最高だ!」
奥の方を肉塊の傘の部分でぐぽぐぽと細かく前後に動かし、時折子部屋の扉もリズミカルに叩く。
熱い肉塊がジュブジュブと淫らな音がツキヨ自らの体内から発していることに羞恥を覚え無意識に肉壁がアレックスを締めつける。
とろり…と締めつけたのが原因か壺から桃汁を垂れ流す。
腕が震え浴槽の縁の手に力が入らないがアレックスが押さえ体勢が崩れないようにしている。
細かい前後の動きから、急にググッと抜いて奥へグンッ!と深い動きになると、ツキヨの絶えることのない卑猥な声を出す。
口端からだらしなく涎がこぼれ、黒曜石の瞳から涙が滲む。
「んーっ!お、奥がぁぁっ!あぁん、あ、あ、ィイイ!」
「そーかそーか、奥が好きなのか?!俺は嬉しいぞ!こんなにビクビク小鳥のように震えながらすけべな蜜を垂れ流すツキヨが可愛くて仕方がない!
あぁっ!愛してるぞ!俺の魂を、命を、この身を分けて共に命が絶えるまで、生きるぞ!」
「あっ、あっ!ああん!!わ、私も…んぁ…愛してます!ィ…ク!アレックスさ、ま!愛…してますっ!ぁあっ!イクッ!イイのぉぉぉ!!」
「イケ!俺の可愛い小鳥、たくさん感じてイケ!くっ…ふ…」
肉塊から今までで一番熱く、濃い白濁汁が蜜壺の奥の奥にビュッビュッ!ビュッビュッ!と大量に放出された。
二人で繋がったまま呼吸を整えてからアレックスがぬちゅりと抜く…どろどろと太股をつたい浴槽の湯に白濁汁と蜜が垂れる。
「あ…や、やだ!」
恥ずかしくて身を捩ると湯に垂れる。
「…風呂はもう流して、シャワーを浴びよう…先に浴びてくれ」
慌ててツキヨを横抱きにして浴槽から出てシャワーの湯を出してから、木製の風呂椅子に座らした。
アレックスは浴槽の栓を抜いて、浴槽内の掃除をしている…へとへとのツキヨはトロトロになった恥ずかしいところも洗いたいため、アレックスが掃除で背を向けているうちに体を手早く洗い始めた。
掃除を終えたアレックスもザバザバとシャワーを浴び、一緒に脱衣場で何故か既に置かれていた服に着替えた。
ツキヨは、ここまで設備が充実していることに驚きつつ、さっきまでふしだらな状況だった浴室を照らす眩しい太陽になんとなく背を向けた。
またアレックスに横抱きにされてテントに戻ると素朴な刺繍が可愛らしいクッションが山積みにされ、特に柔らかい絨毯がひいてある床にツキヨを座らせる。
朝方、ツキヨが追加して薪はそろそろ弱火になりつつあるが、アレックスは影から取り出した煤で汚れたやかんに水差しから水を入れて、ストーブに置いた。
「帰るには、まだ早いから簡単な食事でもして戻ろうぜ」
紅茶用の茶器も取り出して、茶葉もザバッと適当にポットに入れる。
「あ、私も手伝い…」「どうせ、疲れてるんだろ。俺が犯人だからな。ゆっくり座ってろ」と犯行を自供したアレックスは罪滅ぼしなのか甲斐甲斐しくツキヨの世話をやき、口付けをアチコチにする。
「アレックス様は野営…というのでしょうか?こういったことが好きなのですか?」
クッションの海に溺れながらアレックスの楽しそうな横顔を見る。
「俺も男の子だからな。それに戦があれば嫌でも野宿だ野営だ。テントなんてなかったし、俺にしてみればこの野営はツキヨ用の高級な仕様だな。
でも、世の中の女の子はこんなこと嫌いだろ。虫はいるし、不自由だし」
「私は、田舎出身みたいなものですし虫もそんなに怖くはないです。子供の頃近所の友達と秘密基地を作って遊んだことを思い出しました」
親に内緒でランプやお菓子や玩具、本を基地に持ち込んで最後に親にバレてみんなで怒られた話をした。
「ここは本当に俺たちの秘密基地だな」
「秘密基地ですね、ふふふ」
やかんの蓋がカタカタとなり湯気が出てくるとアレックスはやかんからティーポットへ湯を注ぐ。
いつもの紅茶の香りがテントに広がる。
「まさか、予め用意していたのですか?」
「いや、今あるものは俺の影に収納しておいたもんだ。幸運なことに何でも入れておけるヒ・ミ・ツ道具というもんがあってね、気に入ったもんとか何かあったときのために色んなもんを入れてる。
しかも、有り難いことにこの収納は一度しまえば中は時間が進まないらしくて、今の茶葉もだいぶ前に突っ込んでおいたもんなんだぜ」
ティーポットからトポトポと紅茶をカップへ注ぎ、影から出した砂糖と牛乳をツキヨ好みに入れる。
「この牛乳も結構古いぞ!いつ収納したのやら。ハハハ!」
「え…」
渡されたミルクティー…をしげしげとツキヨは見つめる。
香りも色もいつも屋敷でみんなと飲むのと変わらない。
腐った牛乳の臭さを知っているからこそ『結構古いぞ』と言われても、アレックスにからかわれているのかと思うが、ふぅっと一息冷ましてから恐る恐る口をつけた。
いつものツキヨ好みのミルクティーが胃袋を温めた。
「本当に古いものなのですかっ?!」
「あぁ、いつしまったのか忘れてるくらいだ」
今更、とんでもない犯行の自供を聞いたような気がしたがアレックスの屋敷に納入される牛乳と変わらなかった。
「凄いだろ?よし、今度はこれだ」
影から硬い大きなパンを1つと手のひらサイズのチーズを2つ取り出した。
「これは…いつだったかどっかの雪山のきれーなところに行ったらよ、山でじいさんと小さい女の子がヤギの世話をして暮らしててよ、暇だから薪割りとか力仕事を手伝ったら分けてくれたんだよ」
「闇より生まれし闇…来い…」
突然、手のひらにぞろと闇が集まりアレックスの闇色の刀が姿を現す。
「えっ!?何か来ましたか!?」
襲撃されたのかと青ざめるツキヨを尻目に木の板の上に置かれたパンとチーズを刀で食べやすい厚さに切り分けた。
「よく切れるから便利だよなー」
…。
闇色の刀が不機嫌そうに黒い靄を漂わす。
当然、アレックスは何も気にせず刀を闇に戻した。
【なんか、ごめんなさい…りんごの皮を向く姿が目に浮かぶのは気のせいでしょうか】
ツキヨは、傍若無人の主の代わりに心の底から謝った。
今度は金串をチーズに刺すとツキヨをクッションの海から連れ出して、ストーブの前でアレックスは胡座を組んで上に座らせる。
【お尻が可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い】
煩悩は百八億はある。
火かき棒でストーブの蓋を開ける。
「この串を持って、火の近くで炙ってみろ」
渡されたチーズの串を炙る…しばらくしてとろりとチーズが溶け始め「アレックス様!溶けました!溶けました!あわわ!」とツキヨが言う。
「よし、いい溶け具合だ!このパンに乗せろ!」
切った少し厚めのパンを差し出すとツキヨはチーズをてろ~んと乗せる。
「出来たて焼き立て作りたてが最高だ!」
「は、はい!」
受け取ったチーズパンをアチチと一口齧ると、チーズがびょーんと伸びるのをアレックスに笑われたが、チーズの微かな塩味とこってりとした味が口の中に広がる。
「ふぁっ!美味しいです!!!」
「だろ?山のじいさんに教えてもらった食い方だ」
モグモグ食べるツキヨの後ろから長い手を伸ばし自分のチーズを溶かしてパンに乗せて、アレックスもバクリッと食べる…「ンカーッ!熱いけど美味い!!!じいさんに感謝するぜ」
二人は交互に食べつつ、アレックス曰く「間に合うから心配すんな」というギリギリまで朝食を楽しんだ。
ツキヨは、内心気が気でないが。
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