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闇-94
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笑い声の絶えない楽しい食事を終えて、食後の紅茶が提供される頃ユージス国王は弟妹に優しい笑顔で「緊張して疲れただろう」と労ると食事をしながら交流をしたのもあり少し緊張が解れた声で弟妹は恥ずかしそうに答えると、途中離席のお詫びをして侍従や侍女と共に昼餐の間から出ると、残る王族はユージス、エレナ王妃、アリシア前王妃のみとなった。
「本来ですと、応接室へご案内をさせていただきたいのですが、父があのようになり父の贔屓だった貴族たちが不穏当な動きをみせていると報告があり、皇帝陛下、皇后陛下には誠に申し訳ありませんがこちらでお話をさせていただければと思っております。ここは王族の私室として機能しているので王族以外立ち入ることはできません。
また、ここに従事する者も身辺に問題のない者たちですのでご安心していただけたらと考えております」
「問題ない。我々は落ち着いて話せる場所であればどこでも構わない」
「ありがとうございます」
…そして、昨日の円卓会議の続きで密輸や禁輸品の取り締まり強化、商取引、研究者や学生の交換留学生制度、輸出入における関税、道路交通網の整備、通信物の取り扱いについてなどを細かく取り決めると、互いにガッチリと握手を交わした。
「これによって、隣国同士で今まで以上に交流ができることを嬉しく思います」
エレナ王妃と手紙のやり取りの約束をしたツキヨは二人で笑顔を交わしていた。
「少し時間がかかっても、ツキヨもこれで父親と手紙のやり取りが楽になるな」
隣に座るツキヨの手をアレックスがそっと握ると同じ笑顔で頷いた。
そして、ユージス専従の書記官によって内容がまとめられた書類が完成をしてユージスとアレックスが署名をした。
内容のほとんどが昨夜の時点で決まっていたこととはいえ『退位前の国王がいたから』大臣や前王贔屓の貴族が賛成をしていた面も強く、ユージスとしてはこの後の大臣や主要貴族を集めての茶会という名の会談で賛成を覆す者が多いと見越して署名をした。
『賛成をした』ことには間違いはないのだ。
「ところで…アリシア前王妃。ご夫君は今、いかがなさっている」
珍しくアレックスは大きな体を少し小さくしながら遠慮がちに尋ねる。
「はい、今はここの王城内敷地に自らが道楽で作った離宮に幽閉中で戴冠式が終わってから『犯罪被害者支援』という名の謝罪へ向かわせる予定でございます。
またあの時、宰相にすぐに調査をさせた結果、遠方の領地でずっと心を痛めている方も多く被害者の家族たちの訴えは全て握りつぶされていました。
その挙句、無意味かつ些細な理由で領地縮小や移転、没収がされていて…被害者の一族は何組か行方知らずになっていることが判明いたしました。引き続き、調査はしていますがもしかしたら貴国へ向かった可能性もございます」
俯いているアリシアに横から侍女が紙をさっと渡す。
「これが現在の行方知らずになった一族の当主や家族の名前でございます。恐れ多くも皇帝陛下のお力添えをいただけたら…」
そっと紙をアレックスの前に差し出す手は少し震えていた。
紙には五組の家族の名前や領地の一覧が書いてあり、下には捜索願の依頼とアリシアの署名がある…ということは国家的な問題として動いている証拠であった。
「これは我が国でも協力をさせていただくことを約束しよう。この内、三組の領地は帝国に近いので可能性は高いと思われる…調べを尽くして報告をさせてもらう」
紙を丁寧に取ると横にいるレオに渡した。レオは帝国旗の刺繍がされた革張りの書類挟みに大切にしまった。
「寛大かつ優しいお心に感謝を申し上げます」
美しい睫毛に小さな雫をつけたアリシアが静かに頭を下げると隣のエレナも「お義母様…」と肩に触れながら、同様に頭を下げた。
昼餐の間に静かな時間が流れる、大きな窓から午後の日差しが明るく室内を照らしていた。
温かい紅茶が注がれて室内は落ち着きを取り戻した。
穏やかに会話を楽しんでいると、侍従がユージスの前にしゃがみこむと何かを伝えて、さっと立ち去る。
「ご歓談中に申し訳ございません。皇帝陛下、皇后陛下…只今、王城内の応接室に宰相らが集合したとのことでご移動をお願いいたします」
立ち上がってユージスはアレックスたちに朗らかに声をかけると承知したとアレックスは頷き、ツキヨの手を握って立ち上がる。
案内をするよう侍従へユージスが命じて、一行は応接室へと向かった。
応接室の扉を侍従が叩き、力強い声で入室を伝えると先にユージス達が入室をして、そして改めて皇帝陛下と皇后陛下の入室を伝えられてからアレックスのエスコートで室内へ入ると、広々とした応接室に20人ほどのエストシテ王国の重鎮が美しい準礼装姿で立ち上がり高貴な客人を拍手で出迎える。そこにはマリスス公爵の姿も見えた。
ユージスが応接室で全員が見渡せる位置で挨拶を述べる。
「皆の者、昨夜はいろいろなことがあったがその窮地を救ってくれたのはゴドリバー帝国のアレックス・トゥルナ・シリウス・ゴドリバー皇帝陛下と御婚約者であるツキヨ・ドゥ・カトレア男爵令嬢のお二人の力であることを決して忘れてはならない。
この国の王として改めて、お礼を申し上げます」
応接室の全員がアレックスに向かい深い礼をする。
「この礼はしかと受け取らせてもらうと合わせて、ユージス新国王の御代が末永く平和に続くためここの皆が若き王を支えていくことを強く望む。それと、余は堅苦しいことを好まない…頭を上げてほしい」
レオとマリスス公爵がいるあたりから、ふっ!という呼吸が聞こえた。
ざっと顔を上げるとユージスはアレックスたちを席に案内をして着席をした。
応接室は前国王の趣味のままであろう豪奢な内装だったが窓から見える庭も一部の植木が倒れていて昨日の騒ぎの影響が残っていた。
「昨夜、舞踏会の円卓にて両国の今後の方針がざっとまとめられたが先ほど皇帝陛下と共により詳細に肉づけをした上で署名を交わした。これで両国の発展に間違いはない内容だ」
各人にまとめた書類が侍従たちによって渡されると、内容に納得するものと苦虫を噛み潰したような顔のものに分かれたが、後者は明らかに前国王が贔屓をしていた貴族や大臣たちだった。
「皆も円卓で拍手を持って賛意を示し、私ではなく前国王が『在位中』のことで離席中に物事が『決定する』のは皆も何度も経験していることで問題はないだろう。粛々とこの内容に従い関係各所は早急に動き出してくれ」
平然とした顔でユージスが先代の悪癖と贔屓の貴族が都合よく勝手に法を作って承認を得ていたことを指摘した。
「内容を勝手に変えることはまかりならん。異議があるものは侍従を通じてこの私に直接伝えるように」
給仕された温かい紅茶をマリスス公爵は優雅に飲んでいた。
「本来ですと、応接室へご案内をさせていただきたいのですが、父があのようになり父の贔屓だった貴族たちが不穏当な動きをみせていると報告があり、皇帝陛下、皇后陛下には誠に申し訳ありませんがこちらでお話をさせていただければと思っております。ここは王族の私室として機能しているので王族以外立ち入ることはできません。
また、ここに従事する者も身辺に問題のない者たちですのでご安心していただけたらと考えております」
「問題ない。我々は落ち着いて話せる場所であればどこでも構わない」
「ありがとうございます」
…そして、昨日の円卓会議の続きで密輸や禁輸品の取り締まり強化、商取引、研究者や学生の交換留学生制度、輸出入における関税、道路交通網の整備、通信物の取り扱いについてなどを細かく取り決めると、互いにガッチリと握手を交わした。
「これによって、隣国同士で今まで以上に交流ができることを嬉しく思います」
エレナ王妃と手紙のやり取りの約束をしたツキヨは二人で笑顔を交わしていた。
「少し時間がかかっても、ツキヨもこれで父親と手紙のやり取りが楽になるな」
隣に座るツキヨの手をアレックスがそっと握ると同じ笑顔で頷いた。
そして、ユージス専従の書記官によって内容がまとめられた書類が完成をしてユージスとアレックスが署名をした。
内容のほとんどが昨夜の時点で決まっていたこととはいえ『退位前の国王がいたから』大臣や前王贔屓の貴族が賛成をしていた面も強く、ユージスとしてはこの後の大臣や主要貴族を集めての茶会という名の会談で賛成を覆す者が多いと見越して署名をした。
『賛成をした』ことには間違いはないのだ。
「ところで…アリシア前王妃。ご夫君は今、いかがなさっている」
珍しくアレックスは大きな体を少し小さくしながら遠慮がちに尋ねる。
「はい、今はここの王城内敷地に自らが道楽で作った離宮に幽閉中で戴冠式が終わってから『犯罪被害者支援』という名の謝罪へ向かわせる予定でございます。
またあの時、宰相にすぐに調査をさせた結果、遠方の領地でずっと心を痛めている方も多く被害者の家族たちの訴えは全て握りつぶされていました。
その挙句、無意味かつ些細な理由で領地縮小や移転、没収がされていて…被害者の一族は何組か行方知らずになっていることが判明いたしました。引き続き、調査はしていますがもしかしたら貴国へ向かった可能性もございます」
俯いているアリシアに横から侍女が紙をさっと渡す。
「これが現在の行方知らずになった一族の当主や家族の名前でございます。恐れ多くも皇帝陛下のお力添えをいただけたら…」
そっと紙をアレックスの前に差し出す手は少し震えていた。
紙には五組の家族の名前や領地の一覧が書いてあり、下には捜索願の依頼とアリシアの署名がある…ということは国家的な問題として動いている証拠であった。
「これは我が国でも協力をさせていただくことを約束しよう。この内、三組の領地は帝国に近いので可能性は高いと思われる…調べを尽くして報告をさせてもらう」
紙を丁寧に取ると横にいるレオに渡した。レオは帝国旗の刺繍がされた革張りの書類挟みに大切にしまった。
「寛大かつ優しいお心に感謝を申し上げます」
美しい睫毛に小さな雫をつけたアリシアが静かに頭を下げると隣のエレナも「お義母様…」と肩に触れながら、同様に頭を下げた。
昼餐の間に静かな時間が流れる、大きな窓から午後の日差しが明るく室内を照らしていた。
温かい紅茶が注がれて室内は落ち着きを取り戻した。
穏やかに会話を楽しんでいると、侍従がユージスの前にしゃがみこむと何かを伝えて、さっと立ち去る。
「ご歓談中に申し訳ございません。皇帝陛下、皇后陛下…只今、王城内の応接室に宰相らが集合したとのことでご移動をお願いいたします」
立ち上がってユージスはアレックスたちに朗らかに声をかけると承知したとアレックスは頷き、ツキヨの手を握って立ち上がる。
案内をするよう侍従へユージスが命じて、一行は応接室へと向かった。
応接室の扉を侍従が叩き、力強い声で入室を伝えると先にユージス達が入室をして、そして改めて皇帝陛下と皇后陛下の入室を伝えられてからアレックスのエスコートで室内へ入ると、広々とした応接室に20人ほどのエストシテ王国の重鎮が美しい準礼装姿で立ち上がり高貴な客人を拍手で出迎える。そこにはマリスス公爵の姿も見えた。
ユージスが応接室で全員が見渡せる位置で挨拶を述べる。
「皆の者、昨夜はいろいろなことがあったがその窮地を救ってくれたのはゴドリバー帝国のアレックス・トゥルナ・シリウス・ゴドリバー皇帝陛下と御婚約者であるツキヨ・ドゥ・カトレア男爵令嬢のお二人の力であることを決して忘れてはならない。
この国の王として改めて、お礼を申し上げます」
応接室の全員がアレックスに向かい深い礼をする。
「この礼はしかと受け取らせてもらうと合わせて、ユージス新国王の御代が末永く平和に続くためここの皆が若き王を支えていくことを強く望む。それと、余は堅苦しいことを好まない…頭を上げてほしい」
レオとマリスス公爵がいるあたりから、ふっ!という呼吸が聞こえた。
ざっと顔を上げるとユージスはアレックスたちを席に案内をして着席をした。
応接室は前国王の趣味のままであろう豪奢な内装だったが窓から見える庭も一部の植木が倒れていて昨日の騒ぎの影響が残っていた。
「昨夜、舞踏会の円卓にて両国の今後の方針がざっとまとめられたが先ほど皇帝陛下と共により詳細に肉づけをした上で署名を交わした。これで両国の発展に間違いはない内容だ」
各人にまとめた書類が侍従たちによって渡されると、内容に納得するものと苦虫を噛み潰したような顔のものに分かれたが、後者は明らかに前国王が贔屓をしていた貴族や大臣たちだった。
「皆も円卓で拍手を持って賛意を示し、私ではなく前国王が『在位中』のことで離席中に物事が『決定する』のは皆も何度も経験していることで問題はないだろう。粛々とこの内容に従い関係各所は早急に動き出してくれ」
平然とした顔でユージスが先代の悪癖と贔屓の貴族が都合よく勝手に法を作って承認を得ていたことを指摘した。
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