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闇-57
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「そ、そんじゃあ行ってくるぜ」
「仮縫いを見るだけで、なんでそんな緊張してんだよ?子供かよ!」
「うるせえ、レオ。緊張なんてしてねぇし、お前のほうがガキだろうがよ」
「あーあ。おっさんにガキだなんて…またまたご冗談をおっしゃる」
「馬鹿なガキだから冗談もわかんねぇんだなぁー。お可哀想に」
「この、おっさんのくせに!」
「ガキのくせに!」
出発寸前にこの騒動は、たまに起きるもののツキヨとフロリナは慣れたもので放っておいてウフフ、アハハと女子会トークを楽しんでいる。
「はーはー」「ぜーぜー」
「いい加減、外出するための毎度の儀式は終わりましたか?」
フロリナが冷たく言い放つ。
「どっかのいい年したお子様たちのせいでツキヨ様が長々とお待ちですよ!!」
「はいーーー!フロリナ様!真に申し訳ございません!!」
2人は深々とフロリナ様に頭を下げて深く謝罪をすると、アレックスはツキヨを抱えて影に沈み、レオは厨房へすっ飛んでいった。
ここの権力者はフロリナだ。間違いない。
----------------------
ドレスの依頼をして数日ほど経つが昼間にも関わらず今日は北風なのか少し冷える。
冷たい風がアレックスの頬に当たり、緊張で興奮した体が冷静になり、そっとエリザベスの店の扉に手をかける。
「よう、エリ。待たせたな」
「アレちちゃああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛んんんんんっ!」
どごごごごごごごごごっごごごごごごご!!!!!!!!
前と前と同じ9cmのピンヒールを履いたエリザベスは美しい獣のような光の速度でアレックスに飛びついて蛇のように絡みつく。
「いらっしゃいぃ~ん゛!アレちゃん!ツキヨちゃん☆いつもカ・ワ・イ・イ゛!!!」
案の定、野太い声の挨拶のあとで『ぶっちゅうぅうぅぅ~!!!ッポン!!!!!』というトマホークベーゼがアレックスに炸裂した。
「エド!!ったく、俺の精気を吸うなって言ってんだろ!返せ!」
「ん゛あぁぁん゛?!エドじゃなくてエリだっていってんだろううん゛!」
【これもレオさんたちと同じような儀式なのかしら?】
奥の応接間に案内されながらツキヨは額を押さえた。
いつもの店員が紅茶を淹れてくれる。
細々としたものが置かれている応接間に白い布のかぶった人の背丈並みのものが置いてある。
「仮縫いだけどぉ…本当に最高最強世界一っていうものができたわ。このドレスに携われたこと自体があたしの人生最大の自慢になるわ」
美しい紅をひいた唇がにぃっと妖艶に三日月を描く。
「ちなみに…布は植物性の繊維とは聞いていたけれど裁断、縫製することに関してはしっかりしていてほつれたり、裂けてしまったりなんてないわ。むしろ、縫いやすいわ。布の今後の利用方法はどうするのかは今後は知らないけど植物性で安全だし結構繊維としても頑丈だからぬいぐるみなんて作っても可愛いかもねぇ」
「そうか、俺は服のことばかりを考えていたからな…そういう布製品もありっていうことか…」
「布製品も多岐にわたりますし贈答品として絹等の布小物を選ぶ人も多いですね」
つい、今後の商品開発話に花が咲いてしまう。
「はいはい、商売話はあとにして、早速だけどドレスを見てもらおうかしらん」
そそと、白い布の前にエリザベスは立つとアレックスとツキヨによく見えるように布をざぁっと外す。
一枚の帝国風の一般的な形のドレス。
胸元は宝飾品も映えるように広めではあるが、襟やレースなどはなくむしろ質素なほど。
そこから胸の下の切り返しからは一気に布が何枚にも重なり合い左右に分かれるドレープとなって光の明暗や角度によって月色の布は多彩な煌きを神々しく散らす。
当然、そこに宝石を散らばらせたり加工はしていない。
誰もがかしずく…情熱的で冷淡な月の女神。
「ツキヨちゃんは、こっちの試着室で着てみてねぇん。調整とかしないとだめだからぁ」
「あ、はい。本当に…これがドレスなんですか?!信じられない…です」
「そうよ、これはツキヨちゃんのためのドレスよ。世界一のね!!」
長いつけ睫毛がついた片目をぱちりと閉じる。
ドレスを持ち、エリザベスとツキヨと店員がふわふわの絨毯の敷き詰められた広い試着室へ入っていった。
その間、アレックスは何も言えなかった。
圧倒された…そうとしか表現ができない。そして、あれはツキヨ以外が着てもなんら思わないだろう…あれは…あの布はまさにツキヨのための布だ。
父、母…そしてツキヨ…離ればなれになった三人の家族がやっとここで一つになった。
アレックスはこれからの舞踏会や復讐的なことなんか忘れてしまうほどの圧倒感と家族というものを『物体』として目にできたことに感謝した。
「アレちゃーん!お・待・た・せぇぇん」
試着室の扉が開いた。
「お、おう。待ちすぎて来年になるかと思ったぜ」
「お姫様…すごいわよ。まさにあたしの考えた通りに着こなしてくれたわ。これからここに本物の月の女神様が光臨するから覚悟してね。神々しくてあたしもリリアンもかしずきたくてウズウズするんだから」
「そんな…エリさん。大袈裟すぎますよ…どんどん恥ずかしくなります」
そろりとツキヨの履物のつま先が見え、長椅子に座るアレックスの前に月の光をキラキラとまとい、煌きの中で女神が光臨した。
今夜、砂漠に月が見えなくても何処から来たのかわからなくても彼女がいれば月になるだろう。
当て所なく彷徨う砂漠の民は這いずり、月の女神を求めより這いずる。
歩くとドレープが胸の下の切り替えから左右に分かれているため、白い足が布に少し隠れつつもちらりと見える。
ゆっくりと応接椅子に座ると、左右にドレープがさらさらと流れるようにわかれ、まるで月光の滝と言わんばかりだ。袖はパフスリーブでここも胸元と同じく飾りは無く、小さな紐飾りが袖についているだけ。
月の女神は跪いて足元から広がるドレープしか見てはいけない。
気づいたらアレックスは座るツキヨに跪いて、手をとり甲と裾に口付けた。本能が求めた。アレックスの意志はそこにない。
本能。
エリザベスも店員のリリアンもアレックスの行動が充分に理解できた。試着室で2人で跪いてしまったのだ。
「あの…その…皆さん…えーっと…私、似合ってますか?」
一番理解できないのはツキヨの長所なのか短所なのか。
「俺の女神…この世で似合っている。美しい。可愛い。きれい…全ての言葉が美しさを表現をするのに全く足りない。新しい言葉を作りたいと思う」
赦しを請うようにこめかみに口づける。急に変貌してしまったアレックスにツキヨは戸惑う。明らかに自分の鼓動がおかしい。
「さっき、細かく調整したけど歩いたり座ったりして何か変なところとかあるかしらぁ?」
「大丈夫です。エリさんとリリアンさんのお陰で変なところ動きにくいところはありません。着心地が最高です!ありがとうございます!」
ニッコリと微笑むだけでエリザベスとリリアンは鼻を押さえて倒れた。
みんな変な様子にツキヨは、当日の舞踏会にこのドレスを着ても大丈夫なのか不安になった。
この月色の布の魅力におかしくなってしまうのか…イエロおばあ様にも念のため報告をしたほうがいいかもしれないと脳内に記録した。
「わ、わかったわ…淫魔の女王のあたしがやられるとは…くっ。アレちゃん、ツキヨちゃんは実は淫魔なんてことないわよねぇ?」
なんとか立ち上がるがリリアンはひっくり返ったままだった。
「うちの可愛い奥様(予定)がどスケベ変態猥褻淫魔のエリと一緒な訳あるか!」
「いっそのこと淫魔にしてもいーい?絶対に才能があると思うのぉぉ!!」
「お前のいう才能って一体なんだよ…ツキヨが穢れる。しっしっ」
大事そうにエリの勧誘を断ち切るようにツキヨを抱き締める。
「ドレスだってツキヨとドレスが一緒だから危険なんだ!」
「いいえ、それは布が素晴らしいから…」
「だめだ!やっぱり危険だ!着たら危険が棄権しないで大気圏に飛んで危険が危ない!危険だからだめだ!お父さんはそんな危険が危ないは許しません!許す!」
「作り直す訳にもいかないで…」
「あぁぁぁぁ!エリ!大変だ!危険が話してる!危険だ!危険なの!危険!なんか大事にしまうものを用意してくれぇぇぇぇ!!!」
「あ゛あ゛ぁん゛!!あたしもぉぉ!我慢していたけどぉぉぉ!!危険なのぉ!ガチムチガチガチガッチンコに危険ん゛ん゛ん゛!!!アレちゃんのいう通りに何か危険物をしまうものを考えるわぁっ!」
「うわぁぁぁあぁぁぁ!」
「ヴぁぉぉぉぉぉぉおお!」
これ以上ドレスを着ていると応接間の阿鼻叫喚地獄がどんどんいろいろな被害が拡大させそうなのでツキヨは騒ぐ二人を置いて、リリアンをなんとか起こして試着室へ入り着替えた。
「お互い大変ですね…」
「えぇ…」
リリアンと友情が生まれたような気がした。
「仮縫いを見るだけで、なんでそんな緊張してんだよ?子供かよ!」
「うるせえ、レオ。緊張なんてしてねぇし、お前のほうがガキだろうがよ」
「あーあ。おっさんにガキだなんて…またまたご冗談をおっしゃる」
「馬鹿なガキだから冗談もわかんねぇんだなぁー。お可哀想に」
「この、おっさんのくせに!」
「ガキのくせに!」
出発寸前にこの騒動は、たまに起きるもののツキヨとフロリナは慣れたもので放っておいてウフフ、アハハと女子会トークを楽しんでいる。
「はーはー」「ぜーぜー」
「いい加減、外出するための毎度の儀式は終わりましたか?」
フロリナが冷たく言い放つ。
「どっかのいい年したお子様たちのせいでツキヨ様が長々とお待ちですよ!!」
「はいーーー!フロリナ様!真に申し訳ございません!!」
2人は深々とフロリナ様に頭を下げて深く謝罪をすると、アレックスはツキヨを抱えて影に沈み、レオは厨房へすっ飛んでいった。
ここの権力者はフロリナだ。間違いない。
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ドレスの依頼をして数日ほど経つが昼間にも関わらず今日は北風なのか少し冷える。
冷たい風がアレックスの頬に当たり、緊張で興奮した体が冷静になり、そっとエリザベスの店の扉に手をかける。
「よう、エリ。待たせたな」
「アレちちゃああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛んんんんんっ!」
どごごごごごごごごごっごごごごごごご!!!!!!!!
前と前と同じ9cmのピンヒールを履いたエリザベスは美しい獣のような光の速度でアレックスに飛びついて蛇のように絡みつく。
「いらっしゃいぃ~ん゛!アレちゃん!ツキヨちゃん☆いつもカ・ワ・イ・イ゛!!!」
案の定、野太い声の挨拶のあとで『ぶっちゅうぅうぅぅ~!!!ッポン!!!!!』というトマホークベーゼがアレックスに炸裂した。
「エド!!ったく、俺の精気を吸うなって言ってんだろ!返せ!」
「ん゛あぁぁん゛?!エドじゃなくてエリだっていってんだろううん゛!」
【これもレオさんたちと同じような儀式なのかしら?】
奥の応接間に案内されながらツキヨは額を押さえた。
いつもの店員が紅茶を淹れてくれる。
細々としたものが置かれている応接間に白い布のかぶった人の背丈並みのものが置いてある。
「仮縫いだけどぉ…本当に最高最強世界一っていうものができたわ。このドレスに携われたこと自体があたしの人生最大の自慢になるわ」
美しい紅をひいた唇がにぃっと妖艶に三日月を描く。
「ちなみに…布は植物性の繊維とは聞いていたけれど裁断、縫製することに関してはしっかりしていてほつれたり、裂けてしまったりなんてないわ。むしろ、縫いやすいわ。布の今後の利用方法はどうするのかは今後は知らないけど植物性で安全だし結構繊維としても頑丈だからぬいぐるみなんて作っても可愛いかもねぇ」
「そうか、俺は服のことばかりを考えていたからな…そういう布製品もありっていうことか…」
「布製品も多岐にわたりますし贈答品として絹等の布小物を選ぶ人も多いですね」
つい、今後の商品開発話に花が咲いてしまう。
「はいはい、商売話はあとにして、早速だけどドレスを見てもらおうかしらん」
そそと、白い布の前にエリザベスは立つとアレックスとツキヨによく見えるように布をざぁっと外す。
一枚の帝国風の一般的な形のドレス。
胸元は宝飾品も映えるように広めではあるが、襟やレースなどはなくむしろ質素なほど。
そこから胸の下の切り返しからは一気に布が何枚にも重なり合い左右に分かれるドレープとなって光の明暗や角度によって月色の布は多彩な煌きを神々しく散らす。
当然、そこに宝石を散らばらせたり加工はしていない。
誰もがかしずく…情熱的で冷淡な月の女神。
「ツキヨちゃんは、こっちの試着室で着てみてねぇん。調整とかしないとだめだからぁ」
「あ、はい。本当に…これがドレスなんですか?!信じられない…です」
「そうよ、これはツキヨちゃんのためのドレスよ。世界一のね!!」
長いつけ睫毛がついた片目をぱちりと閉じる。
ドレスを持ち、エリザベスとツキヨと店員がふわふわの絨毯の敷き詰められた広い試着室へ入っていった。
その間、アレックスは何も言えなかった。
圧倒された…そうとしか表現ができない。そして、あれはツキヨ以外が着てもなんら思わないだろう…あれは…あの布はまさにツキヨのための布だ。
父、母…そしてツキヨ…離ればなれになった三人の家族がやっとここで一つになった。
アレックスはこれからの舞踏会や復讐的なことなんか忘れてしまうほどの圧倒感と家族というものを『物体』として目にできたことに感謝した。
「アレちゃーん!お・待・た・せぇぇん」
試着室の扉が開いた。
「お、おう。待ちすぎて来年になるかと思ったぜ」
「お姫様…すごいわよ。まさにあたしの考えた通りに着こなしてくれたわ。これからここに本物の月の女神様が光臨するから覚悟してね。神々しくてあたしもリリアンもかしずきたくてウズウズするんだから」
「そんな…エリさん。大袈裟すぎますよ…どんどん恥ずかしくなります」
そろりとツキヨの履物のつま先が見え、長椅子に座るアレックスの前に月の光をキラキラとまとい、煌きの中で女神が光臨した。
今夜、砂漠に月が見えなくても何処から来たのかわからなくても彼女がいれば月になるだろう。
当て所なく彷徨う砂漠の民は這いずり、月の女神を求めより這いずる。
歩くとドレープが胸の下の切り替えから左右に分かれているため、白い足が布に少し隠れつつもちらりと見える。
ゆっくりと応接椅子に座ると、左右にドレープがさらさらと流れるようにわかれ、まるで月光の滝と言わんばかりだ。袖はパフスリーブでここも胸元と同じく飾りは無く、小さな紐飾りが袖についているだけ。
月の女神は跪いて足元から広がるドレープしか見てはいけない。
気づいたらアレックスは座るツキヨに跪いて、手をとり甲と裾に口付けた。本能が求めた。アレックスの意志はそこにない。
本能。
エリザベスも店員のリリアンもアレックスの行動が充分に理解できた。試着室で2人で跪いてしまったのだ。
「あの…その…皆さん…えーっと…私、似合ってますか?」
一番理解できないのはツキヨの長所なのか短所なのか。
「俺の女神…この世で似合っている。美しい。可愛い。きれい…全ての言葉が美しさを表現をするのに全く足りない。新しい言葉を作りたいと思う」
赦しを請うようにこめかみに口づける。急に変貌してしまったアレックスにツキヨは戸惑う。明らかに自分の鼓動がおかしい。
「さっき、細かく調整したけど歩いたり座ったりして何か変なところとかあるかしらぁ?」
「大丈夫です。エリさんとリリアンさんのお陰で変なところ動きにくいところはありません。着心地が最高です!ありがとうございます!」
ニッコリと微笑むだけでエリザベスとリリアンは鼻を押さえて倒れた。
みんな変な様子にツキヨは、当日の舞踏会にこのドレスを着ても大丈夫なのか不安になった。
この月色の布の魅力におかしくなってしまうのか…イエロおばあ様にも念のため報告をしたほうがいいかもしれないと脳内に記録した。
「わ、わかったわ…淫魔の女王のあたしがやられるとは…くっ。アレちゃん、ツキヨちゃんは実は淫魔なんてことないわよねぇ?」
なんとか立ち上がるがリリアンはひっくり返ったままだった。
「うちの可愛い奥様(予定)がどスケベ変態猥褻淫魔のエリと一緒な訳あるか!」
「いっそのこと淫魔にしてもいーい?絶対に才能があると思うのぉぉ!!」
「お前のいう才能って一体なんだよ…ツキヨが穢れる。しっしっ」
大事そうにエリの勧誘を断ち切るようにツキヨを抱き締める。
「ドレスだってツキヨとドレスが一緒だから危険なんだ!」
「いいえ、それは布が素晴らしいから…」
「だめだ!やっぱり危険だ!着たら危険が棄権しないで大気圏に飛んで危険が危ない!危険だからだめだ!お父さんはそんな危険が危ないは許しません!許す!」
「作り直す訳にもいかないで…」
「あぁぁぁぁ!エリ!大変だ!危険が話してる!危険だ!危険なの!危険!なんか大事にしまうものを用意してくれぇぇぇぇ!!!」
「あ゛あ゛ぁん゛!!あたしもぉぉ!我慢していたけどぉぉぉ!!危険なのぉ!ガチムチガチガチガッチンコに危険ん゛ん゛ん゛!!!アレちゃんのいう通りに何か危険物をしまうものを考えるわぁっ!」
「うわぁぁぁあぁぁぁ!」
「ヴぁぉぉぉぉぉぉおお!」
これ以上ドレスを着ていると応接間の阿鼻叫喚地獄がどんどんいろいろな被害が拡大させそうなのでツキヨは騒ぐ二人を置いて、リリアンをなんとか起こして試着室へ入り着替えた。
「お互い大変ですね…」
「えぇ…」
リリアンと友情が生まれたような気がした。
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