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闇-51
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影移動であっという間にブラウンのいる丸太小屋に着く。
魔気を使っているとはいうが慣れてはいけないと心に強く誓うツキヨだった。
どんどん!と扉を叩く…がそのままバン!と開けるので意味のない合図に作業中のブラウンはいい加減に慣れてしまったのか「あいよー、このクソガキが」とおざなりに挨拶をする。
「なんだよぉ。冷てぇなぁ。もっと、こう熱い情熱が…」
「んな情熱なんざもん、てめぇにやるほと暇じゃねぇんだよ。だいたい、お前が忙しくしてる原因だろうが」
ノミの穂先をカン!と木に打ち付けて正確な枠を穿いて、一度道具を置く。
「よう、べっぴんさんのお譲ちゃん。やっぱり考え直したかい?こんな図体だけでかいのなんて飯を食ってばかりなんだから手に負えなくなるぜ」
「熟考させていただきます…のでご安心ください…」
「お、おい!ツキヨ!お、お前…」
青ざめて固まるアレックスは置いて、ツキヨ自ら説明を始める。
「先日、おばあ様が織っていただけるということでしたが…実はその織るための糸が紡ぐことができました」
箱をぱかりと開けてブラウンに見せた。糸は朝と同じ艶やかな月の色を輝かせていた。
「これは…俺も職人の端くれで木と糸じゃ違うけどよ…試作品用にもらった糸よりも…神々しいというか…難しいことはわかんねぇけどその糸よりも色も艶も違げぇな」
「私もどういった工程で作られているかはわかりませんがこれで女性用のドレス二着の布が織れるそうです…そして、ブラウンさんのおばあ様にぜひ織っていただきたくて持ってきました」
「お、そうか。ちょっと、うちのばあさん呼んでくるから待っててくれ。すぐ裏に住んでるからよ」
ブラウンはツキヨに椅子を勧めてて、アレックスを無視して裏へ行ってしまった。
「あの…アレックス様。アレックス様!もう!…えーっと…その。もう!旦那様!」
心は少し込めたものの、若干ヤケクソになってツキヨはアレックスを呼ぶ。
「えっ!旦那様!?おう。どうした?ん?熟考がなんだって?」
「えーっと、それは気のせいです。はい、今はブラウンさんがおばあ様を呼びに行かれましたよ」
「いや、なんか…ツキヨが熟考を…あ、十港?港を支配するとか?港が欲しいなら幾らでも支配してやるから安心しろ。帝国ならマウテアンダ埠頭っていうのがあるから…欲しいなら…」
ばたんと、扉が開くとブラウンよりも背の低いが矍鑠とした白髪交じりの老婆がブラウンと入ってきた。
「俺の母方のばあさんのイエロばあさんだ。若い頃から機織りをしていてよ、名の知れた織物名人って言われているんだ」
「私に機織りをってブラウンから聞いていたけど、この間織った不思議な糸は結構骨が折れるね。しかも大したもんじゃないし。あれは織るなら料金は増し増しだね。あんな手間のかかるわロクな糸じゃないわで肩凝りで死んじまうよ。ん?あんたがブラウンの話していた図体がでかいけど丸太を切らせたら便利な輩っていうやつかい?」
イエロはジロリ…と闇灰色の瞳でアレックスを上から下に観察をするように睨む。
「おう!イエロばあさんか!俺はアレックスっていうんだ。よろしくな!ブラウンとばあさんの言う通り丸太を切るのが得意なやつだ!今回はうちの可愛い奥様(予定)に着せたい布を例の糸で織ってほしいんだ」
「…花嫁御寮のお衣装なんぞ金を出しゃどんな金襴緞子でもあるだろうよ。わざわざ織らすなんざ何のお大尽なんだい…この間はエステなに?王国のバカな王が側室に贈るから織れ!と言うから糸は最上級なのに織りの手間賃を値切りやがって…こちとら職人に何言ってんだ?!って塩を撒いて追い出したわ!」
ふんっ!と鼻息を荒く吐き出した。
「布にもよるけどその辺のとーへんぼくの娘が着るなら蜘蛛の巣の糸でも充分だよ!」
「まぁまぁ。そんなこと言わないでくれよ。なぁ、ばあさん。あんたがもしもあの例の糸をドレス二着分として織るとしたらいくらぐらいだ?」
「ほーん…あれは多分、植物からの糸だろ?切れないようにするのが手間がかかってね…そうさね…最上級の絹糸でドレス生地二着分で言ったら五着分は欲しいね」
どさっと、イエロは手近な椅子に座る。
「あたしゃ、腐っても職人だ。ブラウンにも言ってあるが一級の職人だったら自分を安売りすんじゃないよっ…てね。その代り、その代金…いやそれ以上の仕事をするのがより一流だってね」
「よし、イエロばあさん。あんたの職人魂を購入させてくれ。俺はよくわからねぇが、今後もあんたの腕前が幾らでも必要になるんだ。もちろん、損はさせねぇ」
手近な椅子にアレックスも座り、内ポケットから金預け所の書類を出してイエロの前に置く。
「イエロばあさんが言う、ドレス五着分っていくらだい?それをそのまま書いてくれ。相場がわかんねぇからよ」
「はんっ、今度は金に物を言わすのかい?金はあるには越したこっちゃないけど、お大尽は違うねぇ…職人を舐めんじゃないよっ!!!!!」
パンッ!と書類を叩き落とした。
「金で解決できると思っているのかい?職人に金を出せば何でもなるとでも思っているのかい?この間の糸もこのあたしを騙せると思っているのかい?二級品で完成もしていない藁みたいな糸で花嫁御寮のドレスでも作れって言うのかい?」
足元に書類が落ちた書類をツキヨが拾い、糸の入った箱を持ってイエロに近付いた。
「…イエロおばあ様…こんな突然のことで失礼なことをして申し訳ありません。
この間、布を拝見いたしました…布のことは私の母からはいろいろ教えてもらいましたがあの糸は…なによりも…どんなものよりも素晴らしい糸なんです。今回、織っていただくはこちらの糸で…撚って、紡いだ糸の中で一番のものを選りすぐったものです。
前のはあくまで試作品ですのできっとイエロおばあ様なら違いが手に取るように分かるものです…お願いです、一度ご覧になってください…そこでご判断をしていただければ…」
箱を開けてイエロの前に差し出した。
イエロはそっぽを向いていた…が顔に奇妙な光が当たることに気がついて、つい箱の中を見てしまった。
まだ、日が出ている時間なのに天窓から月光が降り注いでいるような光を発する糸がずらりと並ぶ。黄金色とも黄色でもない…同じものとは言うが試作品の糸がただの安っぽい糸程度に思えるほどだった。
「あんた…これは…」
「はい。便宜上『月色の糸』と呼んでいますが、ここにあるのが今一番の糸です」
「この間の試作品と同じ物だよねぇ?」
「えぇ。でも、なんとか糸という形にした中で一応試しに使うことにしただけのものです…なのでアレックス様はこの箱の中のもので布を織ってほしいと…」
「もしや…あんたが着るのかい?」
「あ…はい」
恥ずかしさのあまり俯くと耳にかけた黒髪がさらりと落ちる。
「そうかい…ただ、時間がかか…」「いいえ!あの織機は私の母のものをブラウンさんに再現をしていただいたのです。織り方も少しは助言が可能で織る速度も上がるかと思います」珍しくツキヨが声を張り上げる。
まるで、子供が母に作ってもらったものを自慢するように。
「そういう訳かい…なるほど。男っていう奴は勝手にどんどん説明もしないで…ブツブツ…長く生きてきたけどいつも変わらないね…まったく。こるぁっ!!!!ブラウン!そこの筋肉だるま!」
「はい!おばあ様!!」
びしっと2人を名指しをすると、本能なのか2人仲良く床に正座をする。
「ブラウン!あんた、織機のこと…この子…えーっとあんたの名前はなんだい?」
「…ツキヨです」
「そう、ツキヨちゃんから教えてもらったとか何にも説明もない!ただ、この織機をこの方法で織れ、と。最初は孫のやることだからと思っていたらこの騒ぎ!織り方のみで糸も理由も事情も何も説明もなし!一体全体どうなってんだい?!」
ぐいーーっとブラウンの髭を引っ張る。
「ばあちゃん、痛いよぉ…ごめんよぉ…」
「やかましい!この、すっとこどっこい!!反省をしっ!!!」
ぶちっと何本か抜けた。
「あと、そこの図体のでかい筋肉だるま!!」
「はいーーーーっ!」
「あんたも、こんな小さい孫娘に着せるドレスを作るのに…碌に説明もしないでいきなり作れ?しかも、ほとんど知らない織機で織るなんで大そうなことなのに、布もなんだか知らないが特殊な糸で織るのに説明もナスもヘチマもない!これで織ることができなかったらどうすんだい?!織機と糸があればどうにでもなるとかっていうもんじゃないんだよ!」
ぐにぃーーっとアレックスの頬を限界まで引っ張る。
「ふぃぃぃ!しゅいましぇん、しゅいましぇん…」
「この、スカタン野郎め!ツキヨちゃんに謝ってあと100年は反省してろっていうんだい!!」
引っ張った頬をそのままブニョンと離した。
菫色の瞳から雫が落ちた。
魔気を使っているとはいうが慣れてはいけないと心に強く誓うツキヨだった。
どんどん!と扉を叩く…がそのままバン!と開けるので意味のない合図に作業中のブラウンはいい加減に慣れてしまったのか「あいよー、このクソガキが」とおざなりに挨拶をする。
「なんだよぉ。冷てぇなぁ。もっと、こう熱い情熱が…」
「んな情熱なんざもん、てめぇにやるほと暇じゃねぇんだよ。だいたい、お前が忙しくしてる原因だろうが」
ノミの穂先をカン!と木に打ち付けて正確な枠を穿いて、一度道具を置く。
「よう、べっぴんさんのお譲ちゃん。やっぱり考え直したかい?こんな図体だけでかいのなんて飯を食ってばかりなんだから手に負えなくなるぜ」
「熟考させていただきます…のでご安心ください…」
「お、おい!ツキヨ!お、お前…」
青ざめて固まるアレックスは置いて、ツキヨ自ら説明を始める。
「先日、おばあ様が織っていただけるということでしたが…実はその織るための糸が紡ぐことができました」
箱をぱかりと開けてブラウンに見せた。糸は朝と同じ艶やかな月の色を輝かせていた。
「これは…俺も職人の端くれで木と糸じゃ違うけどよ…試作品用にもらった糸よりも…神々しいというか…難しいことはわかんねぇけどその糸よりも色も艶も違げぇな」
「私もどういった工程で作られているかはわかりませんがこれで女性用のドレス二着の布が織れるそうです…そして、ブラウンさんのおばあ様にぜひ織っていただきたくて持ってきました」
「お、そうか。ちょっと、うちのばあさん呼んでくるから待っててくれ。すぐ裏に住んでるからよ」
ブラウンはツキヨに椅子を勧めてて、アレックスを無視して裏へ行ってしまった。
「あの…アレックス様。アレックス様!もう!…えーっと…その。もう!旦那様!」
心は少し込めたものの、若干ヤケクソになってツキヨはアレックスを呼ぶ。
「えっ!旦那様!?おう。どうした?ん?熟考がなんだって?」
「えーっと、それは気のせいです。はい、今はブラウンさんがおばあ様を呼びに行かれましたよ」
「いや、なんか…ツキヨが熟考を…あ、十港?港を支配するとか?港が欲しいなら幾らでも支配してやるから安心しろ。帝国ならマウテアンダ埠頭っていうのがあるから…欲しいなら…」
ばたんと、扉が開くとブラウンよりも背の低いが矍鑠とした白髪交じりの老婆がブラウンと入ってきた。
「俺の母方のばあさんのイエロばあさんだ。若い頃から機織りをしていてよ、名の知れた織物名人って言われているんだ」
「私に機織りをってブラウンから聞いていたけど、この間織った不思議な糸は結構骨が折れるね。しかも大したもんじゃないし。あれは織るなら料金は増し増しだね。あんな手間のかかるわロクな糸じゃないわで肩凝りで死んじまうよ。ん?あんたがブラウンの話していた図体がでかいけど丸太を切らせたら便利な輩っていうやつかい?」
イエロはジロリ…と闇灰色の瞳でアレックスを上から下に観察をするように睨む。
「おう!イエロばあさんか!俺はアレックスっていうんだ。よろしくな!ブラウンとばあさんの言う通り丸太を切るのが得意なやつだ!今回はうちの可愛い奥様(予定)に着せたい布を例の糸で織ってほしいんだ」
「…花嫁御寮のお衣装なんぞ金を出しゃどんな金襴緞子でもあるだろうよ。わざわざ織らすなんざ何のお大尽なんだい…この間はエステなに?王国のバカな王が側室に贈るから織れ!と言うから糸は最上級なのに織りの手間賃を値切りやがって…こちとら職人に何言ってんだ?!って塩を撒いて追い出したわ!」
ふんっ!と鼻息を荒く吐き出した。
「布にもよるけどその辺のとーへんぼくの娘が着るなら蜘蛛の巣の糸でも充分だよ!」
「まぁまぁ。そんなこと言わないでくれよ。なぁ、ばあさん。あんたがもしもあの例の糸をドレス二着分として織るとしたらいくらぐらいだ?」
「ほーん…あれは多分、植物からの糸だろ?切れないようにするのが手間がかかってね…そうさね…最上級の絹糸でドレス生地二着分で言ったら五着分は欲しいね」
どさっと、イエロは手近な椅子に座る。
「あたしゃ、腐っても職人だ。ブラウンにも言ってあるが一級の職人だったら自分を安売りすんじゃないよっ…てね。その代り、その代金…いやそれ以上の仕事をするのがより一流だってね」
「よし、イエロばあさん。あんたの職人魂を購入させてくれ。俺はよくわからねぇが、今後もあんたの腕前が幾らでも必要になるんだ。もちろん、損はさせねぇ」
手近な椅子にアレックスも座り、内ポケットから金預け所の書類を出してイエロの前に置く。
「イエロばあさんが言う、ドレス五着分っていくらだい?それをそのまま書いてくれ。相場がわかんねぇからよ」
「はんっ、今度は金に物を言わすのかい?金はあるには越したこっちゃないけど、お大尽は違うねぇ…職人を舐めんじゃないよっ!!!!!」
パンッ!と書類を叩き落とした。
「金で解決できると思っているのかい?職人に金を出せば何でもなるとでも思っているのかい?この間の糸もこのあたしを騙せると思っているのかい?二級品で完成もしていない藁みたいな糸で花嫁御寮のドレスでも作れって言うのかい?」
足元に書類が落ちた書類をツキヨが拾い、糸の入った箱を持ってイエロに近付いた。
「…イエロおばあ様…こんな突然のことで失礼なことをして申し訳ありません。
この間、布を拝見いたしました…布のことは私の母からはいろいろ教えてもらいましたがあの糸は…なによりも…どんなものよりも素晴らしい糸なんです。今回、織っていただくはこちらの糸で…撚って、紡いだ糸の中で一番のものを選りすぐったものです。
前のはあくまで試作品ですのできっとイエロおばあ様なら違いが手に取るように分かるものです…お願いです、一度ご覧になってください…そこでご判断をしていただければ…」
箱を開けてイエロの前に差し出した。
イエロはそっぽを向いていた…が顔に奇妙な光が当たることに気がついて、つい箱の中を見てしまった。
まだ、日が出ている時間なのに天窓から月光が降り注いでいるような光を発する糸がずらりと並ぶ。黄金色とも黄色でもない…同じものとは言うが試作品の糸がただの安っぽい糸程度に思えるほどだった。
「あんた…これは…」
「はい。便宜上『月色の糸』と呼んでいますが、ここにあるのが今一番の糸です」
「この間の試作品と同じ物だよねぇ?」
「えぇ。でも、なんとか糸という形にした中で一応試しに使うことにしただけのものです…なのでアレックス様はこの箱の中のもので布を織ってほしいと…」
「もしや…あんたが着るのかい?」
「あ…はい」
恥ずかしさのあまり俯くと耳にかけた黒髪がさらりと落ちる。
「そうかい…ただ、時間がかか…」「いいえ!あの織機は私の母のものをブラウンさんに再現をしていただいたのです。織り方も少しは助言が可能で織る速度も上がるかと思います」珍しくツキヨが声を張り上げる。
まるで、子供が母に作ってもらったものを自慢するように。
「そういう訳かい…なるほど。男っていう奴は勝手にどんどん説明もしないで…ブツブツ…長く生きてきたけどいつも変わらないね…まったく。こるぁっ!!!!ブラウン!そこの筋肉だるま!」
「はい!おばあ様!!」
びしっと2人を名指しをすると、本能なのか2人仲良く床に正座をする。
「ブラウン!あんた、織機のこと…この子…えーっとあんたの名前はなんだい?」
「…ツキヨです」
「そう、ツキヨちゃんから教えてもらったとか何にも説明もない!ただ、この織機をこの方法で織れ、と。最初は孫のやることだからと思っていたらこの騒ぎ!織り方のみで糸も理由も事情も何も説明もなし!一体全体どうなってんだい?!」
ぐいーーっとブラウンの髭を引っ張る。
「ばあちゃん、痛いよぉ…ごめんよぉ…」
「やかましい!この、すっとこどっこい!!反省をしっ!!!」
ぶちっと何本か抜けた。
「あと、そこの図体のでかい筋肉だるま!!」
「はいーーーーっ!」
「あんたも、こんな小さい孫娘に着せるドレスを作るのに…碌に説明もしないでいきなり作れ?しかも、ほとんど知らない織機で織るなんで大そうなことなのに、布もなんだか知らないが特殊な糸で織るのに説明もナスもヘチマもない!これで織ることができなかったらどうすんだい?!織機と糸があればどうにでもなるとかっていうもんじゃないんだよ!」
ぐにぃーーっとアレックスの頬を限界まで引っ張る。
「ふぃぃぃ!しゅいましぇん、しゅいましぇん…」
「この、スカタン野郎め!ツキヨちゃんに謝ってあと100年は反省してろっていうんだい!!」
引っ張った頬をそのままブニョンと離した。
菫色の瞳から雫が落ちた。
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