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闇-47
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アレックスは帝都サイドービの女性用の服飾店にいた。
「背は低くて、幅はこのくらい…あ、幅が思ったよりあるな…樽っぽい。色はなんでもいいか。相手は王国の女だから形は襟元とかが閉じてるやつだ。あと、もう一つも王国の形だ。背は高めで幅は細いな…柱みてぇな感じだ。色はさっきのと違えばいい。
それと一緒に履きもんとかも揃えてくれ。とりあえず、派手な感じであとは任せる!」
筋骨隆々で背も高く、動きやすい服を好むアレックスは既製品が着れないためエリザベスの店で布をのんびりと選び、仕立て終わったものを買うのが常だった…そのため店員に服の説明をするのに四苦八苦していたが、店員も慣れない贈り物なのだろうと温かく見守っていたのが唯一の救いだった。
既製品ではあるが色とりどりのドレスや髪飾り、首飾りが並べられている。そこそこの金額で流行りの型を揃えているため人気があるようで今も客が多い。
場違いなおっさんは隅っこの方で荷物を持ち帰る用意をしてもらうため店内を眺めながら待っていた。
既製品で安っぽい布地ではあるが当然、普段着よりも高価なものであるため客は裕福な商人や騎士階級、低位貴族が多い…夜会や個人宅の小規模な舞踏会へ行くのだろう。楽しそうなツキヨと同年齢くらいの女性の姿を見てしまう。
【王国は成人する16才の女が初めて参加する夜会が大舞踏会だっていうのが多いって聞くが、ツキヨは去年やっと16才になったのにあいつらに連れて行ってもらえなかったんだよな】
「お母様、この萌黄色のドレスにしますわ」
「あら。私はこっちの薄紅色の方がいいと思うけど…どうかしら?」
「ご試着して見比べてみますか?」
「お母様の選んだ薄紅色も悩んでしまうわ」
「それも一度着てみなさいな。あとは尻尾が出せるように調整してもらわないと…」
笑いながら母娘と店員は試着室へ向かった。
【早く布ができねぇかな…】
アレックスは楽しそうな母娘を見つめていた。
「お待たせいたしました」
店員に代金を支払い、大きな荷物を受け取り店を出た。
アレックスはあの布で世界で一番のドレスを楽しく仕立ててツキヨに着てもらい、その月の女神として王国に姿を現す…そこの全ての者が女神に平伏せるがいい。その姿を見ることすら恐れ多いことを知らしめてやりたい。
その女神に触れていいのは…この卑しい欲望の塊の俺だけだ。
------------------------
マルセルから糸を受け取る日がやってきた。
「ふー…」
「はぁ…」
夜、屋敷内の部屋でアレックスとレオは深い…それは深い深いため息をついた。
「王国側に舞踏会は従来通りの予算と規模で開催をするということと今年は皇帝とその婚約者が出席するから警備を厳重にするようにと伝えたからな。
アレックスが参加する話をした途端、向こうの担当者が気を失ったがそれ以外は異常なしだ」
「そうか。あとはツキヨの安全が確保できれば特に何もないな…そして俺たちはこれをどこぞのお嬢様にお届けですよ…はっはっはっ…」
「これを届けることが今日の仕事の中心のように言うのはやめてくれ。せめてそれくらいは止めてくれ。今日は糸を受け取るのが重要な日なんだからなっ!!!」
頭を抱えて半泣きで訴える。
「はっはっはっはっ…お前はまだまだだな!だんだん楽しくなって慣れるぞ!慣れたくないけどな!!」
「魔鬼死魔無君に届けさせるとかできないのか?」
真剣な顔でレオが訴えるとアレックスの背後から黒い姿でずるぅっと現れたが両手で×を作って全力で拒否をしてさっと消えた。
「やつですら拒否をするって、どういう事態なんだろうな…」
「飼い主として謝罪をする…そんな事態だ」
…。
……。
………。
「行くか…」
「逝くぜ…」
荷物を抱えて影に身を投じた。
-----------------------
毎度の煤けた屋敷…日に日に荒んでいくように見えるのは気のせいか。残っていた大きな木も切り株になっていた。
「掃除したい…掃除したい…」
「掃除しても無駄だろう」
「掃除したい…」
「おら、行くぞ!」
公爵家の三男と四男はぐだぐだと門扉を開けた。相変わらずきぃきぃと鳴る。
「次の手入れの時にこの音がなるように依頼した」
「さすが早い手配だな!」
玄関の扉を叩いた…すぐに例のメイドがすっ飛んできて目がチカチカする応接室へ毒茶と一緒に案内をされた。メイドは良い意味で成長?をしているようだ。
「鍛えるためにフロリナに布を手配をするように話したら…全力で止められた。鍛えるのに必要だと説明をしたのだけどとにかく止められた。毒茶も帝国内では流通していないようだ…」
「フロリナは分かってねぇんだ!俺達が鍛え続ける理由を…レオも探すようにしてくれ」
「あぁ!絶対探してやるぜ!」
とんとんと応接室の扉が叩かれて…マリアンナたちが入ってきた。
屋敷が煤けるほど、マリアンナたちのドレスが派手になっていく…が、今夜も安っぽい布地のドレスに一目で偽物と分かるような宝石?の首飾りで着飾っていた。
「おほほほほほほほ!今夜もいらっしゃっていただきありがとうございます!アルフレッド様、ニール様のご兄弟がいるだけで素晴らしい夜でございますわ!」
「今宵もいらっしゃるとは…わたくし…あぁ!恐悦至極でございます!この喜びを神に感謝をいたします。アルフレッド様のために新しい詩ができまして…ぜひ、あとで聞いていただければ…と」
「ニール様ぁ!ミリアンもいつお会いできるかとお待ちしておりましたぁ!ご一緒に…またお話をさせていただければ…そして、将来のこととか…きゃぁ!わたくしったら…淑女としていけませんわ!」
座った三人ではあるが、わぁわぁとそれぞれが興奮しているため収集がつかない。
アレックスとレオははんなりとした笑顔を絶やさず神の降臨のを待っていた。
「実は…本日はマルセルさんに用がございますが…これをお二人にと思いニールとお届けにきました」
すっと10箱ほどを応接のテーブルに置いた…ところで、とんとんと扉が叩かれてマルセルが入ってきた。
「お二人とも今夜もようこそいらっしゃいまし…」「まぁ!これは一体なんですの?!」といつもより興奮気味のマリアンナが甲高い声を出した。
マルセルはそっと静かに隅っこに座った。
「奥様のお眼鏡に叶うか心配ですが我々兄弟からお嬢様たちに贈り物です」
「兄と選んだのですが…お好みにあうか兄と悩んでしまって…」
「まぁ!なんていうことでしょう!!!娘たちにでございますか!?恐れ多いぃ!」
恐れ多くてもなんでもお構いなしにマリアンナは箱を手に取り、娘たちの前に押しやっていた。
「アルフレッド様、ニール様…これは一体?こんなたくさん…娘たちへ?!」
マルセルも何事かと驚く声を隠せない。
「まだ先ですが…今度、催される王国の大舞踏会のときにこれを着ていただこうと思い、ニールと一緒に選びました」
「開けてご覧になってください。僕たちからの大切な贈り物です」
オロオロとするのはマルセルだけで姉妹はドーン!バーン!と箱を豪快に開けた。
水色のドレスがメリーアンの開けた箱に丁寧に折りたたまれて入っているのをばっと取り出して嬉々として広げる。
「これは、まるで水の妖精のような…美しいですわ…それにこの胸元の繊細な刺繍が素晴らしいですわ!きっと職人が一つ一つ魂を込めて…」
他の箱を開けると同系色にまとめられた履物や髪飾り、首飾りなどが入っていた。
「この水の妖精に相応しい星のような宝玉が…これぞ神の芸術の賜物…!あぁ…素晴らしい!ありがとうございます!おお!水をつかさどる生命の神よ…云々…」
とりあえず、詩をぶつぶつと呟き始めたのでレオは念のため、変なものが来ないように結界を張った。
ミリアンは桃色のドレスを手に取ると抱き締めて鼻息が荒く興奮する。
「素敵ですわぁ!これは今、流行りの形ので…まるで花のようですぅ。これをわたくしが着て…ぜひ、一緒に踊っていただけたら夢のようですぅ!そして、いつか白いドレスでニール様と…きゃあっ!」
髪飾りを手に取りうっとりしているのをアレックスとレオは張り付いた笑顔で生温かく見守っていた。
「いずれも、当日に着てくださいね。楽しみにしていますよ」
これで金があろうが無かろうが必ず参加をするだろう…それで己の醜さ…愚かさを知ればいい。
「背は低くて、幅はこのくらい…あ、幅が思ったよりあるな…樽っぽい。色はなんでもいいか。相手は王国の女だから形は襟元とかが閉じてるやつだ。あと、もう一つも王国の形だ。背は高めで幅は細いな…柱みてぇな感じだ。色はさっきのと違えばいい。
それと一緒に履きもんとかも揃えてくれ。とりあえず、派手な感じであとは任せる!」
筋骨隆々で背も高く、動きやすい服を好むアレックスは既製品が着れないためエリザベスの店で布をのんびりと選び、仕立て終わったものを買うのが常だった…そのため店員に服の説明をするのに四苦八苦していたが、店員も慣れない贈り物なのだろうと温かく見守っていたのが唯一の救いだった。
既製品ではあるが色とりどりのドレスや髪飾り、首飾りが並べられている。そこそこの金額で流行りの型を揃えているため人気があるようで今も客が多い。
場違いなおっさんは隅っこの方で荷物を持ち帰る用意をしてもらうため店内を眺めながら待っていた。
既製品で安っぽい布地ではあるが当然、普段着よりも高価なものであるため客は裕福な商人や騎士階級、低位貴族が多い…夜会や個人宅の小規模な舞踏会へ行くのだろう。楽しそうなツキヨと同年齢くらいの女性の姿を見てしまう。
【王国は成人する16才の女が初めて参加する夜会が大舞踏会だっていうのが多いって聞くが、ツキヨは去年やっと16才になったのにあいつらに連れて行ってもらえなかったんだよな】
「お母様、この萌黄色のドレスにしますわ」
「あら。私はこっちの薄紅色の方がいいと思うけど…どうかしら?」
「ご試着して見比べてみますか?」
「お母様の選んだ薄紅色も悩んでしまうわ」
「それも一度着てみなさいな。あとは尻尾が出せるように調整してもらわないと…」
笑いながら母娘と店員は試着室へ向かった。
【早く布ができねぇかな…】
アレックスは楽しそうな母娘を見つめていた。
「お待たせいたしました」
店員に代金を支払い、大きな荷物を受け取り店を出た。
アレックスはあの布で世界で一番のドレスを楽しく仕立ててツキヨに着てもらい、その月の女神として王国に姿を現す…そこの全ての者が女神に平伏せるがいい。その姿を見ることすら恐れ多いことを知らしめてやりたい。
その女神に触れていいのは…この卑しい欲望の塊の俺だけだ。
------------------------
マルセルから糸を受け取る日がやってきた。
「ふー…」
「はぁ…」
夜、屋敷内の部屋でアレックスとレオは深い…それは深い深いため息をついた。
「王国側に舞踏会は従来通りの予算と規模で開催をするということと今年は皇帝とその婚約者が出席するから警備を厳重にするようにと伝えたからな。
アレックスが参加する話をした途端、向こうの担当者が気を失ったがそれ以外は異常なしだ」
「そうか。あとはツキヨの安全が確保できれば特に何もないな…そして俺たちはこれをどこぞのお嬢様にお届けですよ…はっはっはっ…」
「これを届けることが今日の仕事の中心のように言うのはやめてくれ。せめてそれくらいは止めてくれ。今日は糸を受け取るのが重要な日なんだからなっ!!!」
頭を抱えて半泣きで訴える。
「はっはっはっはっ…お前はまだまだだな!だんだん楽しくなって慣れるぞ!慣れたくないけどな!!」
「魔鬼死魔無君に届けさせるとかできないのか?」
真剣な顔でレオが訴えるとアレックスの背後から黒い姿でずるぅっと現れたが両手で×を作って全力で拒否をしてさっと消えた。
「やつですら拒否をするって、どういう事態なんだろうな…」
「飼い主として謝罪をする…そんな事態だ」
…。
……。
………。
「行くか…」
「逝くぜ…」
荷物を抱えて影に身を投じた。
-----------------------
毎度の煤けた屋敷…日に日に荒んでいくように見えるのは気のせいか。残っていた大きな木も切り株になっていた。
「掃除したい…掃除したい…」
「掃除しても無駄だろう」
「掃除したい…」
「おら、行くぞ!」
公爵家の三男と四男はぐだぐだと門扉を開けた。相変わらずきぃきぃと鳴る。
「次の手入れの時にこの音がなるように依頼した」
「さすが早い手配だな!」
玄関の扉を叩いた…すぐに例のメイドがすっ飛んできて目がチカチカする応接室へ毒茶と一緒に案内をされた。メイドは良い意味で成長?をしているようだ。
「鍛えるためにフロリナに布を手配をするように話したら…全力で止められた。鍛えるのに必要だと説明をしたのだけどとにかく止められた。毒茶も帝国内では流通していないようだ…」
「フロリナは分かってねぇんだ!俺達が鍛え続ける理由を…レオも探すようにしてくれ」
「あぁ!絶対探してやるぜ!」
とんとんと応接室の扉が叩かれて…マリアンナたちが入ってきた。
屋敷が煤けるほど、マリアンナたちのドレスが派手になっていく…が、今夜も安っぽい布地のドレスに一目で偽物と分かるような宝石?の首飾りで着飾っていた。
「おほほほほほほほ!今夜もいらっしゃっていただきありがとうございます!アルフレッド様、ニール様のご兄弟がいるだけで素晴らしい夜でございますわ!」
「今宵もいらっしゃるとは…わたくし…あぁ!恐悦至極でございます!この喜びを神に感謝をいたします。アルフレッド様のために新しい詩ができまして…ぜひ、あとで聞いていただければ…と」
「ニール様ぁ!ミリアンもいつお会いできるかとお待ちしておりましたぁ!ご一緒に…またお話をさせていただければ…そして、将来のこととか…きゃぁ!わたくしったら…淑女としていけませんわ!」
座った三人ではあるが、わぁわぁとそれぞれが興奮しているため収集がつかない。
アレックスとレオははんなりとした笑顔を絶やさず神の降臨のを待っていた。
「実は…本日はマルセルさんに用がございますが…これをお二人にと思いニールとお届けにきました」
すっと10箱ほどを応接のテーブルに置いた…ところで、とんとんと扉が叩かれてマルセルが入ってきた。
「お二人とも今夜もようこそいらっしゃいまし…」「まぁ!これは一体なんですの?!」といつもより興奮気味のマリアンナが甲高い声を出した。
マルセルはそっと静かに隅っこに座った。
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「アルフレッド様、ニール様…これは一体?こんなたくさん…娘たちへ?!」
マルセルも何事かと驚く声を隠せない。
「まだ先ですが…今度、催される王国の大舞踏会のときにこれを着ていただこうと思い、ニールと一緒に選びました」
「開けてご覧になってください。僕たちからの大切な贈り物です」
オロオロとするのはマルセルだけで姉妹はドーン!バーン!と箱を豪快に開けた。
水色のドレスがメリーアンの開けた箱に丁寧に折りたたまれて入っているのをばっと取り出して嬉々として広げる。
「これは、まるで水の妖精のような…美しいですわ…それにこの胸元の繊細な刺繍が素晴らしいですわ!きっと職人が一つ一つ魂を込めて…」
他の箱を開けると同系色にまとめられた履物や髪飾り、首飾りなどが入っていた。
「この水の妖精に相応しい星のような宝玉が…これぞ神の芸術の賜物…!あぁ…素晴らしい!ありがとうございます!おお!水をつかさどる生命の神よ…云々…」
とりあえず、詩をぶつぶつと呟き始めたのでレオは念のため、変なものが来ないように結界を張った。
ミリアンは桃色のドレスを手に取ると抱き締めて鼻息が荒く興奮する。
「素敵ですわぁ!これは今、流行りの形ので…まるで花のようですぅ。これをわたくしが着て…ぜひ、一緒に踊っていただけたら夢のようですぅ!そして、いつか白いドレスでニール様と…きゃあっ!」
髪飾りを手に取りうっとりしているのをアレックスとレオは張り付いた笑顔で生温かく見守っていた。
「いずれも、当日に着てくださいね。楽しみにしていますよ」
これで金があろうが無かろうが必ず参加をするだろう…それで己の醜さ…愚かさを知ればいい。
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