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番外編
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♡♡♡
梅本たちと社食で一戦交えた次の日、松尾がドラ息子を引き連れて、フロアに顔を出した。どこか疲れきった様子を目の当たりにしたので、慌てて駆け寄る。
「貴方が笑美さんの彼氏さんですか?」
静まり返ったフロアに、電話の呼出音がムダに響き渡っているのに、彼の声がハッキリ聞き取れた。
「……はい、佐々木と申します」
顎に手を当てながら、まじまじと俺を値踏みするように見つめる視線を、あえて受け続けた。
(このドラ息子、あのハゲ専務と本当に血が繋がってるのか? どこかの芸能事務所に所属しているタレントと言われても、全然おかしくない。顔の出来が、そんじょそこらのヤツとレベルが違いすぎる)
「確か佐々木さんは、我社とのプロジェクトに関係していませんか? 書類のどこかに、お名前があったと記憶しております」
「微力ながら、お手伝いさせていただいてます」
愛想笑いをする俺からの視線を逸らさずに、ドラ息子は実に朗らかに対応した。
「お話し中のところすみません。個人的に込みいった話があるので、移動をお願いします!」
両手に拳を握りしめた松尾が、話を引き裂くような大きな声で俺たちに話しかけた。その様子は、すぐにでもここから出たいことが、ありありとわかるものだった。
「笑美さんのお願いを、きかないわけにはいきません。佐々木さん移動しましょうか」
俺が返事をする前に、先にドラ息子が松尾に返事をしてしまったため、言い出しそびれたセリフを口を引き結んで、慌てて飲み込む。
周りの視線を一身に浴びながら、踵を返したドラ息子のあとを追いかける松尾の手を、俺から逃げないように素早く掴んだ。
「佐々木先輩?」
振り返って問いかけた松尾に、一瞬だけ視線を絡めたが、嫉妬心をなんとか隠して強引に歩いた。
俺の隣ではなく、ドラ息子のあとを追いかけたことに焦れてる場合ではない。居心地悪そうにしている松尾の気持ちをくまなければと言い聞かせながら、フロアをあとにした。
「仲がよろしいみたいですね」
松尾と廊下に出たら嫌味にも思える言葉を、ドラ息子が爽やかに言い放った。視線はバッチリ、俺たちの繋がれた手にロックオンされている。
「やっ、あのこれは……」
赤ら顔で松尾が答えたタイミングで、そっと手放した。
微笑みを崩さないアイドルの見本みたいなドラ息子に向き合い、いつもより低い声で答える。
「別に。付き合っていれば、普通だと思います」
「僕だけじゃなく職場の方々にも、しっかりアピールしたくなったんでしょう? これは俺の女だって」
俺を見下ろす視線に、蔑むようなものを感じた。人を馬鹿にしたような薄笑いが、それを助長するせいだろうか。
「そんな、くだらない意図はありません。それでお話があるのは、綾瀬川さんですよね?」
松尾じゃないのを確認するために横目で見たが、心配そうな面持ちで自分の読みが当たっているのがわかった。
「くだらない意図なんていう言葉で、表現されるとは思いませんでした。そうか、佐々木さんにはハッキリ言っておいたほうがいいみたいですね」
「なんでしょうか?」
「僕、笑美さんがとても気に入りました。彼女とお付き合いしたいので、別れてもらえませんか?」
正々堂々と言い切ったセリフに、素直に応じるわけにはいかない。大口取引先という強みを武器にされても、譲るつもりはなかった。
「松尾と別れるつもりはありません」
いつもより滑舌を良くして返答した。『ありません』の部分にはアクセントを置くのを忘れない。
「笑美さんは、どうですか?」
アイツは俺から松尾に視線をズラし、食い入るように見つめながら問いかける。目の前でなされる薄い笑みが、白々しさを感じさせた。
「私……ですか?」
「佐々木さんと別れて、僕と付き合う気はありませんか?」
「な、ないです。ごめんなさい……」
「ですよねぇ。お付き合いアピールを、くだらないこととハッキリ言い切れてしまう、素敵な方と付き合っているんですから。ですが――」
松尾の目の前にわざわざ顔を寄せながら口を一旦引き結び、意味深にじっと見つめる。その様子だけで、なにを意図しているのか明白だった。
「僕のほうがうまいですよ」
「へっ?」
言葉の意味が理解できなかった松尾はぽかんとして、アイツの視線を受け続けたので、慌てて利き腕を引っ張り、ふたりの間に割り込んだ。
「綾瀬川さん、真昼間から誘うというのは、どうかと思います」
俺が間に入ったというのに、アイツは目の前に壁のように立ちはだかる。
「誘ったつもりなんて、全然ありません。だって僕はなにがうまいのか、ひとことも言ってないじゃないですか」
「あんなふうに顔を近づけて言われたら、誰だって誤解します」
身長の高さの違いや容姿の差を見せつけるように、俺の顔をわざと食い入るように凝視した。
「笑美さんはなにを意味するのか、わからなかったみたいですけどね。残念!」
俺を通して背後にいる松尾を見ているようなものを感じ、防御から攻撃に転じなければと思考を巡らす。
「綾瀬川さんはあんな誘い方をして、女性の扱いにとても長けていることを、松尾にわざわざアピールしたかったんですね」
「そういうつもりは、まったくありません」
至近距離で顔を突き合わせているから、すぐにその変化に気づいた。俺の告げた言葉に反応したんだろう。浮かべていた微笑みが少しだけ崩れて、エメラルドグリーンの瞳が左右に揺れ動く。
(痛いところを突いたと思った俺の隙を誘うために、わざとそういう演技をしている可能性もある。だったらそれに乗っかってやろうか)
メガネのフレームを上げながら、腰に手を当てて嬉しげに瞳を細めたら、用心したのか縮まっていた距離をあけてくれた。おかげで堂々と胸を張って、松尾を守ることができる。
「そういうことは口頭ではなく、実践で伝えればいいのではないでしょうか」
「いいんですか、僕が実践しても?」
一歩前に踏み出た俺を見て、アイツはどこか楽しそうに問いかけた。
「断られた相手にそういうことをするのは、犯罪になりますけどね」
これ以上松尾に無理強いするなと、強い口調で警告してやる。
「だったら本人が、自然に身を任せる状況下ならいいということになりますが、それでもかまわないんですか?」
「松尾には、俺以外知ってほしくない」
もう一歩前に出て、先ほどとは逆に俺がアイツに顔を近づけた。息を飲みながら俺を見下ろす視線はフラットという感じで、感情がまったく読み取れない。口元だけでの微笑みを隠れ蓑にして、俺を煙に巻いているようだった。
「佐々木さんって、見た目は冷静そうなのに、結構情熱的な方なんですね。僕なんかよりも、女性の扱いに長けてそうだ」
「…………」
「笑美さん、お茶の淹れ方は、また今度教えてください。あんまり長居してると、大切な仕事の話を聞きそびれてしまうので」
半歩下がってからアイツは腰を折って深くお辞儀をすると、俺たちから逃げるように会議室に向かって行った。
「松尾、大変だったな。大丈夫か?」
話が聞かれないことを確認後、安心して松尾にやっと話しかける。
「佐々木先輩がすぐに来てくれたので、大丈夫です。ありがとうございました」
「アイツとは初対面なのに、もう下の名前で呼び合ってるんだな」
自分との比較を口にしたら、松尾はバツの悪そうな表情であたふたした。
「呼ぶように強要されてしまいまして。握手した手を放さないって」
「なるほど。そういうことをすれば、松尾はなんでも言うことを聞いてしまうのか。今度使ってもいい?」
「なっ、なにを強要しようとしてるんですか……」
肩を竦めながら怯える松尾に、形のいい耳元に顔を寄せて、優しく告げる。
「一緒に帰りたいだけ。一生懸命に仕事をしてる俺を無視して、逃げるようにさっさと帰るんだもんな」
逃げられる前に、柔らかそうな頬にキスを落としてやった。
「ちょっ!」
「今日は帰るなよ。置いてったら、おしおきだからな」
釘を刺すように念押した途端に、これまでおこなったことが急に恥ずかしくなり、顔を見られないように松尾の頭をぐちゃぐちゃに撫でてから、慌てて部署に戻った。
「あつぃ……」
らしくないくらいに動揺している自分を再確認したら、余計に頬に熱を持ったのだった。
梅本たちと社食で一戦交えた次の日、松尾がドラ息子を引き連れて、フロアに顔を出した。どこか疲れきった様子を目の当たりにしたので、慌てて駆け寄る。
「貴方が笑美さんの彼氏さんですか?」
静まり返ったフロアに、電話の呼出音がムダに響き渡っているのに、彼の声がハッキリ聞き取れた。
「……はい、佐々木と申します」
顎に手を当てながら、まじまじと俺を値踏みするように見つめる視線を、あえて受け続けた。
(このドラ息子、あのハゲ専務と本当に血が繋がってるのか? どこかの芸能事務所に所属しているタレントと言われても、全然おかしくない。顔の出来が、そんじょそこらのヤツとレベルが違いすぎる)
「確か佐々木さんは、我社とのプロジェクトに関係していませんか? 書類のどこかに、お名前があったと記憶しております」
「微力ながら、お手伝いさせていただいてます」
愛想笑いをする俺からの視線を逸らさずに、ドラ息子は実に朗らかに対応した。
「お話し中のところすみません。個人的に込みいった話があるので、移動をお願いします!」
両手に拳を握りしめた松尾が、話を引き裂くような大きな声で俺たちに話しかけた。その様子は、すぐにでもここから出たいことが、ありありとわかるものだった。
「笑美さんのお願いを、きかないわけにはいきません。佐々木さん移動しましょうか」
俺が返事をする前に、先にドラ息子が松尾に返事をしてしまったため、言い出しそびれたセリフを口を引き結んで、慌てて飲み込む。
周りの視線を一身に浴びながら、踵を返したドラ息子のあとを追いかける松尾の手を、俺から逃げないように素早く掴んだ。
「佐々木先輩?」
振り返って問いかけた松尾に、一瞬だけ視線を絡めたが、嫉妬心をなんとか隠して強引に歩いた。
俺の隣ではなく、ドラ息子のあとを追いかけたことに焦れてる場合ではない。居心地悪そうにしている松尾の気持ちをくまなければと言い聞かせながら、フロアをあとにした。
「仲がよろしいみたいですね」
松尾と廊下に出たら嫌味にも思える言葉を、ドラ息子が爽やかに言い放った。視線はバッチリ、俺たちの繋がれた手にロックオンされている。
「やっ、あのこれは……」
赤ら顔で松尾が答えたタイミングで、そっと手放した。
微笑みを崩さないアイドルの見本みたいなドラ息子に向き合い、いつもより低い声で答える。
「別に。付き合っていれば、普通だと思います」
「僕だけじゃなく職場の方々にも、しっかりアピールしたくなったんでしょう? これは俺の女だって」
俺を見下ろす視線に、蔑むようなものを感じた。人を馬鹿にしたような薄笑いが、それを助長するせいだろうか。
「そんな、くだらない意図はありません。それでお話があるのは、綾瀬川さんですよね?」
松尾じゃないのを確認するために横目で見たが、心配そうな面持ちで自分の読みが当たっているのがわかった。
「くだらない意図なんていう言葉で、表現されるとは思いませんでした。そうか、佐々木さんにはハッキリ言っておいたほうがいいみたいですね」
「なんでしょうか?」
「僕、笑美さんがとても気に入りました。彼女とお付き合いしたいので、別れてもらえませんか?」
正々堂々と言い切ったセリフに、素直に応じるわけにはいかない。大口取引先という強みを武器にされても、譲るつもりはなかった。
「松尾と別れるつもりはありません」
いつもより滑舌を良くして返答した。『ありません』の部分にはアクセントを置くのを忘れない。
「笑美さんは、どうですか?」
アイツは俺から松尾に視線をズラし、食い入るように見つめながら問いかける。目の前でなされる薄い笑みが、白々しさを感じさせた。
「私……ですか?」
「佐々木さんと別れて、僕と付き合う気はありませんか?」
「な、ないです。ごめんなさい……」
「ですよねぇ。お付き合いアピールを、くだらないこととハッキリ言い切れてしまう、素敵な方と付き合っているんですから。ですが――」
松尾の目の前にわざわざ顔を寄せながら口を一旦引き結び、意味深にじっと見つめる。その様子だけで、なにを意図しているのか明白だった。
「僕のほうがうまいですよ」
「へっ?」
言葉の意味が理解できなかった松尾はぽかんとして、アイツの視線を受け続けたので、慌てて利き腕を引っ張り、ふたりの間に割り込んだ。
「綾瀬川さん、真昼間から誘うというのは、どうかと思います」
俺が間に入ったというのに、アイツは目の前に壁のように立ちはだかる。
「誘ったつもりなんて、全然ありません。だって僕はなにがうまいのか、ひとことも言ってないじゃないですか」
「あんなふうに顔を近づけて言われたら、誰だって誤解します」
身長の高さの違いや容姿の差を見せつけるように、俺の顔をわざと食い入るように凝視した。
「笑美さんはなにを意味するのか、わからなかったみたいですけどね。残念!」
俺を通して背後にいる松尾を見ているようなものを感じ、防御から攻撃に転じなければと思考を巡らす。
「綾瀬川さんはあんな誘い方をして、女性の扱いにとても長けていることを、松尾にわざわざアピールしたかったんですね」
「そういうつもりは、まったくありません」
至近距離で顔を突き合わせているから、すぐにその変化に気づいた。俺の告げた言葉に反応したんだろう。浮かべていた微笑みが少しだけ崩れて、エメラルドグリーンの瞳が左右に揺れ動く。
(痛いところを突いたと思った俺の隙を誘うために、わざとそういう演技をしている可能性もある。だったらそれに乗っかってやろうか)
メガネのフレームを上げながら、腰に手を当てて嬉しげに瞳を細めたら、用心したのか縮まっていた距離をあけてくれた。おかげで堂々と胸を張って、松尾を守ることができる。
「そういうことは口頭ではなく、実践で伝えればいいのではないでしょうか」
「いいんですか、僕が実践しても?」
一歩前に踏み出た俺を見て、アイツはどこか楽しそうに問いかけた。
「断られた相手にそういうことをするのは、犯罪になりますけどね」
これ以上松尾に無理強いするなと、強い口調で警告してやる。
「だったら本人が、自然に身を任せる状況下ならいいということになりますが、それでもかまわないんですか?」
「松尾には、俺以外知ってほしくない」
もう一歩前に出て、先ほどとは逆に俺がアイツに顔を近づけた。息を飲みながら俺を見下ろす視線はフラットという感じで、感情がまったく読み取れない。口元だけでの微笑みを隠れ蓑にして、俺を煙に巻いているようだった。
「佐々木さんって、見た目は冷静そうなのに、結構情熱的な方なんですね。僕なんかよりも、女性の扱いに長けてそうだ」
「…………」
「笑美さん、お茶の淹れ方は、また今度教えてください。あんまり長居してると、大切な仕事の話を聞きそびれてしまうので」
半歩下がってからアイツは腰を折って深くお辞儀をすると、俺たちから逃げるように会議室に向かって行った。
「松尾、大変だったな。大丈夫か?」
話が聞かれないことを確認後、安心して松尾にやっと話しかける。
「佐々木先輩がすぐに来てくれたので、大丈夫です。ありがとうございました」
「アイツとは初対面なのに、もう下の名前で呼び合ってるんだな」
自分との比較を口にしたら、松尾はバツの悪そうな表情であたふたした。
「呼ぶように強要されてしまいまして。握手した手を放さないって」
「なるほど。そういうことをすれば、松尾はなんでも言うことを聞いてしまうのか。今度使ってもいい?」
「なっ、なにを強要しようとしてるんですか……」
肩を竦めながら怯える松尾に、形のいい耳元に顔を寄せて、優しく告げる。
「一緒に帰りたいだけ。一生懸命に仕事をしてる俺を無視して、逃げるようにさっさと帰るんだもんな」
逃げられる前に、柔らかそうな頬にキスを落としてやった。
「ちょっ!」
「今日は帰るなよ。置いてったら、おしおきだからな」
釘を刺すように念押した途端に、これまでおこなったことが急に恥ずかしくなり、顔を見られないように松尾の頭をぐちゃぐちゃに撫でてから、慌てて部署に戻った。
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