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番外編

学のみらい?

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「ねぇ学くん、一応聞きたいことがあるんだけど」

「なに?」

「えっと誤魔化すこともできるものだから、聞いたところで無理な感じなんだけどね……」

「無理な感じ?」

「その……私をネタにしてたって言ったじゃない?」

「あ、うん。言った」

「私のほかにも、ネタにしてた人がいたのかなって」

「いないよ」

「即答! でも学くんはアイドルが好きで、結構のめり込んでいるのを、美佐子おばさんに聞いてるよ」

「あー、否定はしない。友達と一緒に盛り上がってた」

「そのアイドルをネタにしなかったの?」

「アイドルはなんていうか、そういう対象じゃなくて、遠くから愛でる相手みたいな?」

「よく聞く同担拒否はしないんだ?」

「しない。好きな人同士で好きなアイドルを愛でながら共有して、楽しく盛り上がる」

「ふぅん、なるほどね」

「できることなら、今の若さと愛らしさと歌声を保ったまま、誰の者にもならずに死んで欲しい」

「その発言、どこかの鬼が言ってたセリフに似てるかも」

「俺は猗○座じゃない。アイドルに対して、思ったことを言っただけ」

「確かに、若さと愛らしさと歌声がそのアイドルの売りになっているけれど、年を重ねて、今よりも美しさと経験を兼ね備えることだってできるわけで、老いるのが悪いことばかりじゃないと思う」

「うーん、わからなくはないけど」

「私がおばあちゃんになったらイヤ?」

「美羽姉は、間違いなくかわいいおばあちゃんになるのがわかるから、全然嫌じゃない」

「ふふっ、ありがと。学くんがおじいちゃんになったら、素敵なおじいちゃんになりそうだけど、ハゲたらその顔じゃちょっとね……」

「えっ!」

「ハゲ方が変な方向だった場合、お付き合いを考えさせてもらうかも」

「ちょっと待って、絶対に大丈夫だと思う。俺の家系で変なハゲ方してる親族いないし、だからきっと俺もハゲない!」

「ほんとかなぁ」

「お付き合いというか、その……結婚していた場合、熟年離婚っていう可能性が?」

「学くんがハゲたら、無きにしも非ず?」

「神様仏様この世にいるであろういろんな神様、俺がハゲないように、見守ってください。日々感謝に励みますので、よろしくお願いいたします」

「ハゲると励むをかけたんだ?」

「美羽姉、そんな余裕、俺にはないって」

「やっぱり学くんはかわいいね」
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