20 / 26
ノンケの先輩を堕とすためのミッション♡
16
しおりを挟む
「あり……がとぅ」
たどたどしくお礼を言った俺を、新人はほほ笑みながら見つめ続ける。
「大和、俺ばっか見てないで、ちゃんと資料を読み込め」
「わかりました、頑張ります」
あえて名前を言ってやり、資料を読むように促したら、新人は素直にそれに従ってくれた。
(コイツにかまって通常業務が滞ってしまう前に、なんとかしなければ!)
今後、目の前から視線を注がれても、絶対に反応してやるもんかという意地で、目の前の仕事に集中したら、お昼の時報が鳴るまでに、やっつけることができた。
デスクの上を手際よく片し、最上階にある社食に行こうと腰をあげた瞬間だった。
「島田さん、お電話です。外線2番でとってください!」
「わかりました、ありがとうございます」
椅子に腰をおろし、電話をとろうと手を伸ばしたら。
「島田さんに、面会したいお客様がお見えです!」
「ゲッ、ブッキングかよ……」
タイミングの悪さに顔を歪ませ、俺に声をかけた職員に待ってもらえるように返事をしようと顔を向けると、目の前に颯爽と新人が現れた。
「僕がお客様の相手をしておきますので、その間に電話してください。行ってきます!」
俺が返事をする前に、足早に部署を出て行く新人の背中を見送る。今回はマジで助かってしまった。
「ぼんやりしてる場合じゃない、電話電話!」
保留中になってる電話に慌てて出て、お客様と仕事の話に花を咲かせる。新人がうまいこと来客の相手をしていることを祈りつつ、電話での仕事をこなしたのだった。
たどたどしくお礼を言った俺を、新人はほほ笑みながら見つめ続ける。
「大和、俺ばっか見てないで、ちゃんと資料を読み込め」
「わかりました、頑張ります」
あえて名前を言ってやり、資料を読むように促したら、新人は素直にそれに従ってくれた。
(コイツにかまって通常業務が滞ってしまう前に、なんとかしなければ!)
今後、目の前から視線を注がれても、絶対に反応してやるもんかという意地で、目の前の仕事に集中したら、お昼の時報が鳴るまでに、やっつけることができた。
デスクの上を手際よく片し、最上階にある社食に行こうと腰をあげた瞬間だった。
「島田さん、お電話です。外線2番でとってください!」
「わかりました、ありがとうございます」
椅子に腰をおろし、電話をとろうと手を伸ばしたら。
「島田さんに、面会したいお客様がお見えです!」
「ゲッ、ブッキングかよ……」
タイミングの悪さに顔を歪ませ、俺に声をかけた職員に待ってもらえるように返事をしようと顔を向けると、目の前に颯爽と新人が現れた。
「僕がお客様の相手をしておきますので、その間に電話してください。行ってきます!」
俺が返事をする前に、足早に部署を出て行く新人の背中を見送る。今回はマジで助かってしまった。
「ぼんやりしてる場合じゃない、電話電話!」
保留中になってる電話に慌てて出て、お客様と仕事の話に花を咲かせる。新人がうまいこと来客の相手をしていることを祈りつつ、電話での仕事をこなしたのだった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開


エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる