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抗うことのできない恋だから、どうか一緒に堕ちてほしい
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唇に微笑みを湛えたベニーが大きく動くのを見て、弘泰は慌てて起き上がる。
「待って、ベニー。僕は貴方のものです。だからっ」
「弘泰?」
「自分に縛りつけようとして、無理やり感じさせないでください。僕はベニーを愛してます」
「あ…愛し、て。私を愛して、いるのですか?」
弘泰を見つめる赤い瞳が、いつもの色に戻っていく。それに安堵しながら、両腕をベニーの首に絡ませた。
「今の僕はベニーを愛してます。誰よりも、心の底から愛してます。未来永劫変わることはありません。この魂に誓います」
ベニーはハリのある弘泰の声を聞き、瞳を潤ませながらぽつりと呟く。
「……ただ肌を合わせればいいことじゃないのを理解していたはずなのに、いつの間にかそれに囚われていたようです。やはり弘泰がいないと、私は駄目みたいですね」
「だってはじめは、僕が求めたのがきっかけから。それにベニーが応じてくれたんでしょう? でもその勢いがありすぎて、ついていけなかった」
照れくさそうに恥じらう表情の弘泰に、ベニーはやっと心から笑ってみせる。
「弘泰があまりにいい反応をしてくれるので、つい頑張っちゃいました。ですが――」
ゆっくり顔を近づけて、弘泰の耳元に寄せる。ふぅっと吐息がかかった瞬間、ベニーの熱を感じとった。
「つぅっ!」
「少しくらい、激しくしてもいいですよね。だって私、まだイくことができていませんし」
「確かに、激しくしないとイけませんよね。わかります……」
ベニーは上目遣いで返事をしながら頬を赤らめる弘泰に、そっとキスを落とした。
「君が耐えられる程度に調整しますか? それとも弘泰が動いて、私をイカせてくれますか?」
「僕が動くって、どうやって……」
「首にかけてる手を外してください」
言われたとおりに腕の力を緩めると、ベニーはベッドの上へ横になった。
「こうすれば、弘泰が動くことが可能でしょう?」
「こここ、これって騎乗位というものでは……」
「言いながら、中をぎゅんぎゅん締めないでください。弘泰が動く前にイってしまいます」
イきそうだと言ってるわりに、ベニーの顔からは余裕しか感じられなかった。
「私のは大きいので、それなりに上下しなくてはいけません。やってみてください」
「待って、ベニー。僕は貴方のものです。だからっ」
「弘泰?」
「自分に縛りつけようとして、無理やり感じさせないでください。僕はベニーを愛してます」
「あ…愛し、て。私を愛して、いるのですか?」
弘泰を見つめる赤い瞳が、いつもの色に戻っていく。それに安堵しながら、両腕をベニーの首に絡ませた。
「今の僕はベニーを愛してます。誰よりも、心の底から愛してます。未来永劫変わることはありません。この魂に誓います」
ベニーはハリのある弘泰の声を聞き、瞳を潤ませながらぽつりと呟く。
「……ただ肌を合わせればいいことじゃないのを理解していたはずなのに、いつの間にかそれに囚われていたようです。やはり弘泰がいないと、私は駄目みたいですね」
「だってはじめは、僕が求めたのがきっかけから。それにベニーが応じてくれたんでしょう? でもその勢いがありすぎて、ついていけなかった」
照れくさそうに恥じらう表情の弘泰に、ベニーはやっと心から笑ってみせる。
「弘泰があまりにいい反応をしてくれるので、つい頑張っちゃいました。ですが――」
ゆっくり顔を近づけて、弘泰の耳元に寄せる。ふぅっと吐息がかかった瞬間、ベニーの熱を感じとった。
「つぅっ!」
「少しくらい、激しくしてもいいですよね。だって私、まだイくことができていませんし」
「確かに、激しくしないとイけませんよね。わかります……」
ベニーは上目遣いで返事をしながら頬を赤らめる弘泰に、そっとキスを落とした。
「君が耐えられる程度に調整しますか? それとも弘泰が動いて、私をイカせてくれますか?」
「僕が動くって、どうやって……」
「首にかけてる手を外してください」
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「こうすれば、弘泰が動くことが可能でしょう?」
「こここ、これって騎乗位というものでは……」
「言いながら、中をぎゅんぎゅん締めないでください。弘泰が動く前にイってしまいます」
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