BL小説短編集

相沢蒼依

文字の大きさ
上 下
245 / 329
抗うことのできない恋だから、どうか一緒に堕ちてほしい

70

しおりを挟む
 ベニーのモノが自分のより大きいため、触れる面積の関係で、気持ちよさが格段に変わった。

「私のと弘泰のが混ざって、ここに溢れてますよ」

 弘泰の口撃から逃げるように上半身を起こし、指摘した部分に触れられた。入り口付近をタップするように触れられるとイヤラしい水音がして、羞恥心に拍車がかかる。

「ヌルヌルなのがわかりますか?」

「わっわかっ…ンンっ、恥ずかしい」

「恥ずかしい? どうして?」

「だって、そんなに濡れてるなんて」

「さっきも言ったでしょう。弘泰と私のが混ざっているって。君が腰を上下させて私を感じさせたから、溢れているのですよ。見てください」

 恥ずかしさもあったがベニーに促されたこともあり、顔をあげてそこを見た。

「ほら、弘泰が腰を動かしてみてください」

 告げられたことを実行すべく、腰を上下に揺らしてみる。さっきよりも大きく、ゆっくりと動かしながら、じっとそれを眺めた。

「あぁ弘泰、すごく気持ちいい」

 ベニー自身の先端から愛液がしとどに漏れだし、さらに滑りを良くした。それを目の当たりにして、なんだか嬉しくなってしまう。

「僕がベニーを……」

「そうです、感じさせているのですよ。困ってしまうくらいに」

 言いながら、ベニーの指が中に挿れられる感触が直に伝わってきた。探るように内壁を擦られるだけで、トロけるような快感を覚える。

「ふぁああっ!」

「つらいですか?」

「つらくっ、な、ないっ…気持ちいっ」

「指を増やします。つらかったら遠慮なく言ってくださいね」

 ベニーにそう告げられたが、本数を増やせば増やすほどに、ますます感度があがっていき、達したくて堪らなくなった。しかも同時に前も弄られているせいで、ますます我慢ができない。

「あっあっぁ、んぅっ!」

「力を抜いてください。挿れますよ」

 入口にベニーのモノが押し当てられたのを感じたからこそ、呼吸を整えながら力を抜こうと自分なりに努力した。

「キツいですね。弘泰、歯を食いしばって我慢しないでください」

「だ、だって……怖い」

 ゆっくり自分の中に侵入してくるベニーを感じるだけで、どうにかなってしまいそうだった。

「私とひとつになりたくないのですか?」

 腰を押し進めるのをやめたベニーが、弘泰に触れるだけのキスをする。何度も唇を食むようなキスがあまりにもくすぐったくて、それをやめさせるべく、自分も同じようにベニーの唇を甘噛みした。

 噛みながらちゅっと下唇を吸ったそのとき、間近にあったベニーの瞳が、三日月のように細められる。

「ああああああっ!」

 なんだろうと瞬きした間だった。一気に押し込められた圧力とか、いろんなものが躰の中を支配した勢いそのままに、自身から白濁を放出してしまった。尿道を押し広げてびゅーっと出されるそれは、自分ではまったくコントロールがきかず、痙攣するたびに溢れ出る。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

ガチムチ島のエロヤバい宴

ミクリ21 (新)
BL
エロヤバい宴に大学生が紛れ込んでしまう話。

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

前後からの激しめ前立腺責め!

ミクリ21 (新)
BL
前立腺責め。

マッサージ師と僕

煮卵
BL
何も考えていないエロです。

営業活動

むちむちボディ
BL
取引先の社長と秘密の関係になる話です。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

処理中です...