212 / 329
抗うことのできない恋だから、どうか一緒に堕ちてほしい
37
しおりを挟む
「服装だけじゃなくて、こんなふうに心も乱されたままの気持ちでいたら、ちゃんと聞くことができないと思うんです」
「弘泰……」
明堂は頭を撫でているベニーの手を取り、てのひらにくちづけを落とした。
「お願い、ベニー先生」
その手を、裸の胸元に導かれた。ベニーの手首を掴んでいる明堂の手が、僅かに震えていることにすぐ気がつき、無理やり躰から引き離す。
「弘泰自身としては、こういう行為をするのがはじめてなのでしょう? 怖いですよね」
内なる興奮をなんとか抑えながら、静かに問いかけたベニーの言葉に、ブレザー掴んだ躰を隠す手に、ぎゅっと力が込められるのがわかった。
「大好きなベニー先生なら、きっと平気です。むしろ他の人じゃ嫌だ……」
幾度となく止める言葉を告げたが、明堂の決心を受け入れることにした。
「わかりました。準備をするので、少しだけ待っていてください」
長い金髪が邪魔にならないように、明堂を拘束していた赤い紐でいつものように結い上げてから、颯爽と白衣を脱ぎ捨て、ベッドの下に放り投げた。細長い指を使ってネクタイを解き、手早くワイシャツを脱いで上半身裸になると、明堂の利き手がベニーの肌に恐るおそる触れる。
「ベニー先生……」
「どうしました?」
「すごく肌の色が白いなって。痕をつけたくなっちゃう」
「首から下なら、どこにつけてもいいですよ。どうぞ」
両腕を開いて待ち受けるベニーの躰に明堂は勢いよく縋りつき、鎖骨の部分に舌を這わせた。
「ンンっ……」
鼻にかかる甘ったるい声を聞いたせいで、明堂の心に火がついた。どうすれば感じさせることができるのかというよりも、ベニーを自分のものにしたい気持ちがいっぱいで、赤い花を無作為に咲かせる。
ベニーは自分にむしゃぶりつく明堂の服を脱がせようと、ブレザーからひとつひとつ丁寧に脱がせていった。ボタンを外していたので、脱がせること自体は簡単だったものの、時折感じさせられるたびに力が抜けるので、無駄に時間がかかってしまった。
「弘泰、スラックスを脱がせたいのですが……」
お互い下を着用した状態で行為に及んでいたので、声をかけて明堂の動きをとめる。
「スラックス……?」
明堂は呆けた感じの返事をした。ベニーのセリフが一瞬理解できなくて、オウム返ししてから、自分の下半身を見る。
「私も弘泰を感じさせたいんです。ココとかいろんなところを」
形のいい耳元に唇を寄せて、あえて間を置いた低い声で語りかけた。スラックスは事前に脱がしやすい状態にしているので、ベニーの手は感じる部分に触れるようとすんなり忍び込む。
「弘泰……」
明堂は頭を撫でているベニーの手を取り、てのひらにくちづけを落とした。
「お願い、ベニー先生」
その手を、裸の胸元に導かれた。ベニーの手首を掴んでいる明堂の手が、僅かに震えていることにすぐ気がつき、無理やり躰から引き離す。
「弘泰自身としては、こういう行為をするのがはじめてなのでしょう? 怖いですよね」
内なる興奮をなんとか抑えながら、静かに問いかけたベニーの言葉に、ブレザー掴んだ躰を隠す手に、ぎゅっと力が込められるのがわかった。
「大好きなベニー先生なら、きっと平気です。むしろ他の人じゃ嫌だ……」
幾度となく止める言葉を告げたが、明堂の決心を受け入れることにした。
「わかりました。準備をするので、少しだけ待っていてください」
長い金髪が邪魔にならないように、明堂を拘束していた赤い紐でいつものように結い上げてから、颯爽と白衣を脱ぎ捨て、ベッドの下に放り投げた。細長い指を使ってネクタイを解き、手早くワイシャツを脱いで上半身裸になると、明堂の利き手がベニーの肌に恐るおそる触れる。
「ベニー先生……」
「どうしました?」
「すごく肌の色が白いなって。痕をつけたくなっちゃう」
「首から下なら、どこにつけてもいいですよ。どうぞ」
両腕を開いて待ち受けるベニーの躰に明堂は勢いよく縋りつき、鎖骨の部分に舌を這わせた。
「ンンっ……」
鼻にかかる甘ったるい声を聞いたせいで、明堂の心に火がついた。どうすれば感じさせることができるのかというよりも、ベニーを自分のものにしたい気持ちがいっぱいで、赤い花を無作為に咲かせる。
ベニーは自分にむしゃぶりつく明堂の服を脱がせようと、ブレザーからひとつひとつ丁寧に脱がせていった。ボタンを外していたので、脱がせること自体は簡単だったものの、時折感じさせられるたびに力が抜けるので、無駄に時間がかかってしまった。
「弘泰、スラックスを脱がせたいのですが……」
お互い下を着用した状態で行為に及んでいたので、声をかけて明堂の動きをとめる。
「スラックス……?」
明堂は呆けた感じの返事をした。ベニーのセリフが一瞬理解できなくて、オウム返ししてから、自分の下半身を見る。
「私も弘泰を感じさせたいんです。ココとかいろんなところを」
形のいい耳元に唇を寄せて、あえて間を置いた低い声で語りかけた。スラックスは事前に脱がしやすい状態にしているので、ベニーの手は感じる部分に触れるようとすんなり忍び込む。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
食事届いたけど配達員のほうを食べました
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか?
そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる