BL小説短編集

相沢蒼依

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なおしたいコト

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 芸能界で問題児だった俺をそのまま放っておくなんてことを、対抗勢力がするはずもなく――。

 痛いところを突っつかれながらの選挙戦は、最後の最後まで結果が分からなかった。

 過去の自分のしでかした悪亊について、何度呪ったか。投げ出したくなる時期を無事に乗り越えることができたのは、選挙戦を一緒に戦ってくれたスタッフと克巳さんのお蔭だと思う。

 俺ひとりだったら、早々に尻尾を巻いて逃げていたかもしれない。それくらいに、周囲からの圧力がすごかった。

 それでもなんとか無事に選挙戦を勝ち取り、晴れて議員になった俺に待ち受けていたのは、朝から晩までおこなわれる過密スケジュールだった。

6:30
 うだうだしながら起床。眠たい目を擦りながらシャワーを浴びて、きちんと身支度をする。

7:30
 議員宿舎から、所属政党の革新党本部に到着。先輩議員たちに、朝の挨拶まわりをする。これのお蔭で顔を覚えてもらうんだ。

8:00
 政策勉強会に出席。朝食をとりながら、専門家のレクチャーを受けてしっかり勉強する。

9:30
 議員会館内事務所に移動後、委員会出席の準備に勤しむ。資料を読み説き、頭の中に叩き込む。

10:30
 経済産業委員会に出席。法案(法律案)について質問に立つ、先輩議員の意見を聞いてそれをメモったり、自分の意見をまとめる。

12:00
 昼食をとりながら、議員仲間と自らの法案提出について打ち合わせ。いろんな意見が聞けるため、大変勉強になる。

13:00
 国会議事堂に移動、本会議に出席。条約案について審議、採決。

17:00
 地元○○市の市議団が来室。要望をアレコレ伺う。

19:00
 業界団体の人達と夕食をとりながらの意見交換。様々な人たちとの出逢いがあって、顔を覚えるだけでも一苦労する。

22:00
 何もなければこの時間に帰宅。シャワーを浴びて、いつでも寝られるように準備しておく。

23:00
 自らの政策テーマに関連する勉強や今日の出来事など、まとめるためにパソコンに打ち込む。明日のスケジュール確認!

1:00
 やっと就寝、おやすみなさい。

 1日の流れは大体こんな感じだけど、午後17時以降のスケジュールが、会合という名の食事会が主だった。
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