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どういうことだよ!? 第3幕
過去の想い:愛をするということ9
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そう、大嫌いだったのに――俺様に毎日こっぴどく叱られても、一瞬だけへこたれたところを見せたと思ったら、ニヤニヤしながら変な笑みを浮かべたり。一生懸命やっているなと感心したのに、俺様の襲撃計画を企てていたりと目が離せなくて最初はハラハラした。
アイツのせいで怪我をしたときに、らしくないくらい済まなそうな顔して見つめられて、内心ドギマギしたっけな。宮本を支えられなかった俺様の落ち度だっていうのに、しゅんとした顔を見たくないと思った。
ニヤニヤした変な笑顔でも、笑っていてほしいと考えたんだ。
「私さ、思ったのよ。宮本は江藤ちんが好きだから何とかして接点を持とうと、わざとできない部下を演じていたんじゃないかって」
ああ、普段の宮本の仕事ぶりを、ぜひとも間近で見てほしい――
「忍ママは恋愛に関しては百戦錬磨だろうが、宮本についての読みは思いっきり外してる。昔っからすげぇ要領が悪くて、テストの点数が最悪でさ。アイツが高校生のとき、勉強を見てやっていたんだ」
「その頃って、前彼と付き合っていた時期でしょ? 江藤ちんってばイケメンだったから、弟くんにも好かれていたんじゃない?」
「さぁな。好意なんて全然感じなかったけど。雅輝と喧嘩したときに、優しくしてくれたぐらいか」
(いつからアイツは、俺様のことを好きになっていたんだろう。もしかすると忘れちまった夜に、そのことについて話をしているかもしれないな――)
「前彼との喧嘩って確か、人目をはばからずにイチャイチャしてくるのが嫌で、好きだったけど別れたんだっけ?」
「ああ……。男と付き合っているっていうのと一緒に、ゲイだってことがバレるのがすげぇ嫌だったから。もう二度と傷つきたくないと思ってるのに、そんなの関係ないとか言いやがってさ」
「ノンケとうまくいかなくなる原因がそこなのよね。本当は俺様なんかじゃないのに、わざとそれを使って人付き合いしている、ナーバスな江藤ちんと恋愛するには、すぼらな男じゃきっと駄目なのよ」
なぜか熱くなって語る忍ママの姿を見ながら、グラスに入っているお冷やを全部飲み干した。相談するなら熱くなって頭の回転が良さそうな、このタイミングがベストかもしれない。
「あのさ、雅輝に弟と付き合うことを報告しなきゃなんねぇんだ。どう思う?」
質問を投げかけた瞬間、見る間に営業スマイルがなくなった。太い眉毛を逆への字にして、困惑の表情をありありと浮かべる。
「どう思うなんて言われても、ねえ……」
「宮本には俺様から雅輝本人に報告するからって、口止めしてあるんだ。けどよ、自分とうまくいかなかった相手が弟と付き合うのって、あまりいい気がしないだろ?」
「あまりというよりもかなりね。同じようにうまくいかなくなったときに、実の弟の苦しむ姿を見ることになるわけだし」
言うなり肩にかかっていた髪の毛をひょいと振り払った忍ママだったが、勢い余ってカツラがズレて、目も当てられない大変な見た目になった。突如バーに現れた髪の毛で顔が見えないという、恐ろしい女の幽霊そのものだ。
「うげっ、やっちまったぜ。ガハハハッ」
あまりの失態に慌てたんだろう。素の男に戻って喋りながらいそいそとカツラを直す。さっき忍ママに文句を言った反対側にいる客も、呆れ果てて絶句していた。
しなくていい牽制を互いにしたためか、気まずい沈黙がそこはかとなく流れた。そんな店内に静かに流れるジャズのピアノ曲が、微妙な雰囲気を和ませているように聞こえてきた。
「……江藤ちん、もしかしてだけど別れようなんて、考えていないだろうな?」
いたたまれない空気を感じていたため、渋い表情を浮かべていたのは確かだ。俺様の顔色を窺って男の口調で質問してきたので、何だか調子が狂ってしまう。
「別れるなんて、全然考えていないけど。はじまったばかりなのに」
「だったら何で、さっさと前彼に報告しねぇんだよ。おまえと幸せになれなかった分、弟と一緒に幸せになってやるぜって、胸を張って堂々と言ってやればいいだろ」
(そんな風に言えるなら、すぐにでも報告しているさ……)
俯きながら両手に包み込んでいたグラスを手放し、膝の上に拳を作った。手のひらに爪が刺さるくらい、ぎゅっと握りしめる。
「江藤ちんが今まで歩んできた不幸な過去のせいで、そうやって相手のことばかり考えて、ぐちぐち悩む原因になっているのは分かる。そんなことをしていたら、また同じ過ちを繰り返すんじゃないのか?」
「そ、れは……」
「大事なヤツだから大切にしたい。その気持ちも分かる、当然のことだ。だけど幸せになりたくて今回勇気を出して、自分の気持ちを伝えたんだろ?」
「ああ、そうだ」
俯かせていた顔を上げて、はっきりと言いきってやった。
「だったら余計なことを考えずに、どうしたら弟とふたりで幸せになれるかを考えろ。いいか、誰だって幸せになれる権利があるんだ。おぎゃあと生まれたばかりの赤ん坊から死に際にいる年寄り、俺らのようなゲイでもその権利があるんだよ」
いつものおねぇな喋り方じゃないせいか、忍ママの言葉がやけに胸に沁みてしまう。
「あのゲスな男の高橋でさえ、幸せになれる権利があるっていうのが癪に障るけどよ。自分から掴まえねぇと幸せは簡単に逃げていくし、わざわざ探さねぇと見つからないものなんだ」
「まるで、四つ葉のクローバーみたいだな」
「だから幸せの象徴なんだ。流れ星だって探さないと見つからないだろ?」
いい年した大人の男がするような会話じゃねぇなと心の中で思ったが、幸せについて話をしてからは、ずっと口元に笑みが浮かんでいた。さっきまで、うだうだ悩んでいたのが嘘みたいだ。
「探さないと見つけられないもの……。宮本の想いに気づいてから、正直戸惑っちまった。大嫌いな相手だったはずなのに、やっぱりうれしくなっちゃってさ。毎日叱る俺様のどこに惚れたのか。マジでドМなのかと思ったりしてさ」
「案外、ドМなのかもな」
忍ママの肯定する言葉に、視線を合わせてほほ笑みあった。
「好きだって自覚する前に、誰にもアイツを渡したくないっていう気持ちが、頭の中に出てきたんだ。どうしてそういう感情に至ったのか、そこから考え出して」
吐き出すように自分の想いを口にしたら、ガハハッと大笑いされてしまった。
「何だよそれ。自分のことも分からないのか!?」
「分からなかったから考えたんだって。アイツが仕事できないのをいいことに、日頃のストレス加算して叱っていたところもあったなぁと行き着いてさ。結局それって、甘えてることにつながっちまってるんじゃないかって」
「なるほど。叱り飛ばして一人前になったところで、江藤ちんがぎゅっと縋りついて、思う存分に甘えまくるという計画だったんだな」
ニヤニヤしながら俺様を見つめる、忍ママの視線が気持ち悪いったらありゃしねぇ。
「はっ、宮本が一人前になるのを待っていたら、白髪のじいさんになっちまう」
「ほうほう。お互いに白髪のじいさんになっても、一緒にいちゃう宣言かよ。お熱いねー」
ぽろっと何気なく言ったひとことで、突っ込まれることになろうとは思っていなかった。しまったと反射的に考えたと同時に、頬が熱くなっていくのが分かり、奥歯を噛みしめながら俯いた。
「みっ宮本はバカなヤツだから何しでかすか分かんねぇし、傍で見ていても飽きがこないから、長く一緒にいられると思っただけだ。だからアレを捨てることができたし」
「アレって何だよ?」
忍ママの突っ込みを回避すべく下手ないいわけを口走ったら、言わなくていいことまで告げてしまい、慌てて口元を右手で覆い隠したのだが――
「江藤ちん?」
小さな瞳を精一杯大きく見開き、眼光鋭くして睨んでくる圧力に堪えられるわけがない。
「やっ、その……忍ママがオススメしてくれたバイブを……全部捨てちゃった」
怖々と呟くように告げると、片方の眉をぴくりと器用に動かしフリーズした。その表情は、何を言ってんだコイツというのが手に取るように分かるものだった。
アイツのせいで怪我をしたときに、らしくないくらい済まなそうな顔して見つめられて、内心ドギマギしたっけな。宮本を支えられなかった俺様の落ち度だっていうのに、しゅんとした顔を見たくないと思った。
ニヤニヤした変な笑顔でも、笑っていてほしいと考えたんだ。
「私さ、思ったのよ。宮本は江藤ちんが好きだから何とかして接点を持とうと、わざとできない部下を演じていたんじゃないかって」
ああ、普段の宮本の仕事ぶりを、ぜひとも間近で見てほしい――
「忍ママは恋愛に関しては百戦錬磨だろうが、宮本についての読みは思いっきり外してる。昔っからすげぇ要領が悪くて、テストの点数が最悪でさ。アイツが高校生のとき、勉強を見てやっていたんだ」
「その頃って、前彼と付き合っていた時期でしょ? 江藤ちんってばイケメンだったから、弟くんにも好かれていたんじゃない?」
「さぁな。好意なんて全然感じなかったけど。雅輝と喧嘩したときに、優しくしてくれたぐらいか」
(いつからアイツは、俺様のことを好きになっていたんだろう。もしかすると忘れちまった夜に、そのことについて話をしているかもしれないな――)
「前彼との喧嘩って確か、人目をはばからずにイチャイチャしてくるのが嫌で、好きだったけど別れたんだっけ?」
「ああ……。男と付き合っているっていうのと一緒に、ゲイだってことがバレるのがすげぇ嫌だったから。もう二度と傷つきたくないと思ってるのに、そんなの関係ないとか言いやがってさ」
「ノンケとうまくいかなくなる原因がそこなのよね。本当は俺様なんかじゃないのに、わざとそれを使って人付き合いしている、ナーバスな江藤ちんと恋愛するには、すぼらな男じゃきっと駄目なのよ」
なぜか熱くなって語る忍ママの姿を見ながら、グラスに入っているお冷やを全部飲み干した。相談するなら熱くなって頭の回転が良さそうな、このタイミングがベストかもしれない。
「あのさ、雅輝に弟と付き合うことを報告しなきゃなんねぇんだ。どう思う?」
質問を投げかけた瞬間、見る間に営業スマイルがなくなった。太い眉毛を逆への字にして、困惑の表情をありありと浮かべる。
「どう思うなんて言われても、ねえ……」
「宮本には俺様から雅輝本人に報告するからって、口止めしてあるんだ。けどよ、自分とうまくいかなかった相手が弟と付き合うのって、あまりいい気がしないだろ?」
「あまりというよりもかなりね。同じようにうまくいかなくなったときに、実の弟の苦しむ姿を見ることになるわけだし」
言うなり肩にかかっていた髪の毛をひょいと振り払った忍ママだったが、勢い余ってカツラがズレて、目も当てられない大変な見た目になった。突如バーに現れた髪の毛で顔が見えないという、恐ろしい女の幽霊そのものだ。
「うげっ、やっちまったぜ。ガハハハッ」
あまりの失態に慌てたんだろう。素の男に戻って喋りながらいそいそとカツラを直す。さっき忍ママに文句を言った反対側にいる客も、呆れ果てて絶句していた。
しなくていい牽制を互いにしたためか、気まずい沈黙がそこはかとなく流れた。そんな店内に静かに流れるジャズのピアノ曲が、微妙な雰囲気を和ませているように聞こえてきた。
「……江藤ちん、もしかしてだけど別れようなんて、考えていないだろうな?」
いたたまれない空気を感じていたため、渋い表情を浮かべていたのは確かだ。俺様の顔色を窺って男の口調で質問してきたので、何だか調子が狂ってしまう。
「別れるなんて、全然考えていないけど。はじまったばかりなのに」
「だったら何で、さっさと前彼に報告しねぇんだよ。おまえと幸せになれなかった分、弟と一緒に幸せになってやるぜって、胸を張って堂々と言ってやればいいだろ」
(そんな風に言えるなら、すぐにでも報告しているさ……)
俯きながら両手に包み込んでいたグラスを手放し、膝の上に拳を作った。手のひらに爪が刺さるくらい、ぎゅっと握りしめる。
「江藤ちんが今まで歩んできた不幸な過去のせいで、そうやって相手のことばかり考えて、ぐちぐち悩む原因になっているのは分かる。そんなことをしていたら、また同じ過ちを繰り返すんじゃないのか?」
「そ、れは……」
「大事なヤツだから大切にしたい。その気持ちも分かる、当然のことだ。だけど幸せになりたくて今回勇気を出して、自分の気持ちを伝えたんだろ?」
「ああ、そうだ」
俯かせていた顔を上げて、はっきりと言いきってやった。
「だったら余計なことを考えずに、どうしたら弟とふたりで幸せになれるかを考えろ。いいか、誰だって幸せになれる権利があるんだ。おぎゃあと生まれたばかりの赤ん坊から死に際にいる年寄り、俺らのようなゲイでもその権利があるんだよ」
いつものおねぇな喋り方じゃないせいか、忍ママの言葉がやけに胸に沁みてしまう。
「あのゲスな男の高橋でさえ、幸せになれる権利があるっていうのが癪に障るけどよ。自分から掴まえねぇと幸せは簡単に逃げていくし、わざわざ探さねぇと見つからないものなんだ」
「まるで、四つ葉のクローバーみたいだな」
「だから幸せの象徴なんだ。流れ星だって探さないと見つからないだろ?」
いい年した大人の男がするような会話じゃねぇなと心の中で思ったが、幸せについて話をしてからは、ずっと口元に笑みが浮かんでいた。さっきまで、うだうだ悩んでいたのが嘘みたいだ。
「探さないと見つけられないもの……。宮本の想いに気づいてから、正直戸惑っちまった。大嫌いな相手だったはずなのに、やっぱりうれしくなっちゃってさ。毎日叱る俺様のどこに惚れたのか。マジでドМなのかと思ったりしてさ」
「案外、ドМなのかもな」
忍ママの肯定する言葉に、視線を合わせてほほ笑みあった。
「好きだって自覚する前に、誰にもアイツを渡したくないっていう気持ちが、頭の中に出てきたんだ。どうしてそういう感情に至ったのか、そこから考え出して」
吐き出すように自分の想いを口にしたら、ガハハッと大笑いされてしまった。
「何だよそれ。自分のことも分からないのか!?」
「分からなかったから考えたんだって。アイツが仕事できないのをいいことに、日頃のストレス加算して叱っていたところもあったなぁと行き着いてさ。結局それって、甘えてることにつながっちまってるんじゃないかって」
「なるほど。叱り飛ばして一人前になったところで、江藤ちんがぎゅっと縋りついて、思う存分に甘えまくるという計画だったんだな」
ニヤニヤしながら俺様を見つめる、忍ママの視線が気持ち悪いったらありゃしねぇ。
「はっ、宮本が一人前になるのを待っていたら、白髪のじいさんになっちまう」
「ほうほう。お互いに白髪のじいさんになっても、一緒にいちゃう宣言かよ。お熱いねー」
ぽろっと何気なく言ったひとことで、突っ込まれることになろうとは思っていなかった。しまったと反射的に考えたと同時に、頬が熱くなっていくのが分かり、奥歯を噛みしめながら俯いた。
「みっ宮本はバカなヤツだから何しでかすか分かんねぇし、傍で見ていても飽きがこないから、長く一緒にいられると思っただけだ。だからアレを捨てることができたし」
「アレって何だよ?」
忍ママの突っ込みを回避すべく下手ないいわけを口走ったら、言わなくていいことまで告げてしまい、慌てて口元を右手で覆い隠したのだが――
「江藤ちん?」
小さな瞳を精一杯大きく見開き、眼光鋭くして睨んでくる圧力に堪えられるわけがない。
「やっ、その……忍ママがオススメしてくれたバイブを……全部捨てちゃった」
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