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レクチャーⅣ:そういうことだよ!?
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そう瞬時に判断して腰をちょっとだけ捻らせ、両手を使って二つある引き出しを一気に素早く開け放った。片方は筆記用具やペンライトに文庫本が入っていたけど、問題はもう片方の引き出しの中身。
「まるで会社にいるときの江藤さんと、今の江藤さんみたい」
普段の姿は生真面目で他人にも自分にも厳しくて、卑猥どころかエロのエの字も感じさせない雰囲気を漂わせながら、ストイックに仕事をしているような人なのに、実際は5本のローターを使い分けて自分に突っ込みながら、ひとりHしていたとは――
しげしげと中身を見続けた、宮本の視界が突如奪われる。江藤が片手で宮本の目元を押さえ、空いた手で引き出しをがたたんと激しい物音を立てて閉めるのが聞こえてきた。
「今見たモノを忘れやがれ! 見なかったことにしろ!!」
慌てふためいた声色で、無茶ぶりなことを言い放つ。しかも目元に触れている手が微かに震えている様子で、かなり動揺していることが分かった。
「はぁ。記憶力悪いんで、マッハで忘れられると思うんですけど」
こんなことをわざわざ言わなくても、普段の仕事ぶりでそれをしっかりと証明しているからな。
宮本の言葉に安堵したのか、目元をふさいでいた手がすんなりと外されたので、嬉々として江藤の両手首を掴んでやり、ベッドの上へ勢いよく磔にしてやった。焦った表情をそのままに、自分を仰ぎ見る姿は貴重なものかもしれない。
「形勢逆転ですね、江藤さん」
「なに言ってやがる……」
これからコイツに何をされるんだと、頭の中で必死に考えているんだろう。まるで、さっきの俺状態だ。
「久しぶりだから力加減が分からないなんて風呂場で言ってた人が、数本のローターを使い分けて、ここで励んでいたなんて」
「ばっ! それ以上、口にするんじゃねぇ」
両目を落ち着きなく彷徨わせ、顔だけじゃなく耳まで染めあげて喚く大好きな先輩がかわいくて、触れるだけのキスをちゅっと1度だけしてあげた。宥めるためのものじゃなかったのに、不機嫌の印だった目の前にある眉間のシワが、すっとなくなる。
その態度に勇気を得たので、訊ねてみたかった質問を思いきって投げかけてみようと口を開いた。
「ねぇ俺のとローター、どっちが気持ちいいですか?」
『チッ、うっせぇな。しつこいぞ』とか、何とか文句を言うだろうなぁと次の対策を考えていたら――
「……そんなの聞くまでもないだろ。おまえのに決まってる」
恥ずかしさからなのか顔をしっかりと背け、聞き取るのがやっとといった声で答えてくれた。
やけに素直な返答に、はたと考える。
いつもなら間違いなくさっきの返事は、怒号を伴うものになっていたはずだ。さっきから怒っている雰囲気が微妙に漂っているし。それなのにおかしい――
「だって5本ですよ5本。いろんな太さや形が揃っているというのに、俺の方がいいなんて」
「しょうがねぇだろ。気持ちよさを求めたら、勝手に増えちまったんだから!!」
額に青筋を立てながらこっちを見、顔を真っ赤にしたままの江藤が告げた言葉に、宮本は納得するように頷いてみせた。
「仕事熱心だとこっちの研究もさぞかし、熱心にされたんでしょうねぇ。今のお気に入りはどれなんですか?」
江藤のすべてが知りたくて投げかけてみた質問に怒っていた顔が突然、不敵な笑みへと変化した。
「バカだな。さっきも言ったろ、おまえのがいいって」
跨ったままでいる宮本のナニの先端に目がけて腰を上げ、自分のモノをすりすりと上下に緩急をつけて擦りつける。敏感な部分をくすぐるように擦りつけるものだからいや応なしに感じてしまって、はしたないくらいに汁を溢れさせながら、躰をビクつかせてしまった。
その衝撃で飛び散ったものが、江藤と自分の腹の上を濡らしていく。
せっかくマウントポジションをとったのに、下にいる江藤にこうして感じさせられるなんて――腰の動きもそうだけど、江藤の浮かべる表情が煽情的に見えるせいで、胸のドキドキが止まらない。自分を感じさせようと時折舌なめずりしながら見上げるまなざしも何もかも、大好きで堪らないんだ。
「江藤さん……、俺は江藤さんが好きです。すげぇ好きすぎて、その――」
「ぷっ! そんな情けない顔して告白すんなよ」
「だって好きすぎて言葉が出てこないから、うまく気持ちが伝えられなくて」
ちょっとだけ震えた声で告げるという腑抜けた姿をじっと見てから、腰の動きを止めて宮本の頬に両手を伸ばし、優しくそっと包み込む。手のひらから伝わる江藤の体温(ぬくもり)を、とても心地よく感じた。
「まるで会社にいるときの江藤さんと、今の江藤さんみたい」
普段の姿は生真面目で他人にも自分にも厳しくて、卑猥どころかエロのエの字も感じさせない雰囲気を漂わせながら、ストイックに仕事をしているような人なのに、実際は5本のローターを使い分けて自分に突っ込みながら、ひとりHしていたとは――
しげしげと中身を見続けた、宮本の視界が突如奪われる。江藤が片手で宮本の目元を押さえ、空いた手で引き出しをがたたんと激しい物音を立てて閉めるのが聞こえてきた。
「今見たモノを忘れやがれ! 見なかったことにしろ!!」
慌てふためいた声色で、無茶ぶりなことを言い放つ。しかも目元に触れている手が微かに震えている様子で、かなり動揺していることが分かった。
「はぁ。記憶力悪いんで、マッハで忘れられると思うんですけど」
こんなことをわざわざ言わなくても、普段の仕事ぶりでそれをしっかりと証明しているからな。
宮本の言葉に安堵したのか、目元をふさいでいた手がすんなりと外されたので、嬉々として江藤の両手首を掴んでやり、ベッドの上へ勢いよく磔にしてやった。焦った表情をそのままに、自分を仰ぎ見る姿は貴重なものかもしれない。
「形勢逆転ですね、江藤さん」
「なに言ってやがる……」
これからコイツに何をされるんだと、頭の中で必死に考えているんだろう。まるで、さっきの俺状態だ。
「久しぶりだから力加減が分からないなんて風呂場で言ってた人が、数本のローターを使い分けて、ここで励んでいたなんて」
「ばっ! それ以上、口にするんじゃねぇ」
両目を落ち着きなく彷徨わせ、顔だけじゃなく耳まで染めあげて喚く大好きな先輩がかわいくて、触れるだけのキスをちゅっと1度だけしてあげた。宥めるためのものじゃなかったのに、不機嫌の印だった目の前にある眉間のシワが、すっとなくなる。
その態度に勇気を得たので、訊ねてみたかった質問を思いきって投げかけてみようと口を開いた。
「ねぇ俺のとローター、どっちが気持ちいいですか?」
『チッ、うっせぇな。しつこいぞ』とか、何とか文句を言うだろうなぁと次の対策を考えていたら――
「……そんなの聞くまでもないだろ。おまえのに決まってる」
恥ずかしさからなのか顔をしっかりと背け、聞き取るのがやっとといった声で答えてくれた。
やけに素直な返答に、はたと考える。
いつもなら間違いなくさっきの返事は、怒号を伴うものになっていたはずだ。さっきから怒っている雰囲気が微妙に漂っているし。それなのにおかしい――
「だって5本ですよ5本。いろんな太さや形が揃っているというのに、俺の方がいいなんて」
「しょうがねぇだろ。気持ちよさを求めたら、勝手に増えちまったんだから!!」
額に青筋を立てながらこっちを見、顔を真っ赤にしたままの江藤が告げた言葉に、宮本は納得するように頷いてみせた。
「仕事熱心だとこっちの研究もさぞかし、熱心にされたんでしょうねぇ。今のお気に入りはどれなんですか?」
江藤のすべてが知りたくて投げかけてみた質問に怒っていた顔が突然、不敵な笑みへと変化した。
「バカだな。さっきも言ったろ、おまえのがいいって」
跨ったままでいる宮本のナニの先端に目がけて腰を上げ、自分のモノをすりすりと上下に緩急をつけて擦りつける。敏感な部分をくすぐるように擦りつけるものだからいや応なしに感じてしまって、はしたないくらいに汁を溢れさせながら、躰をビクつかせてしまった。
その衝撃で飛び散ったものが、江藤と自分の腹の上を濡らしていく。
せっかくマウントポジションをとったのに、下にいる江藤にこうして感じさせられるなんて――腰の動きもそうだけど、江藤の浮かべる表情が煽情的に見えるせいで、胸のドキドキが止まらない。自分を感じさせようと時折舌なめずりしながら見上げるまなざしも何もかも、大好きで堪らないんだ。
「江藤さん……、俺は江藤さんが好きです。すげぇ好きすぎて、その――」
「ぷっ! そんな情けない顔して告白すんなよ」
「だって好きすぎて言葉が出てこないから、うまく気持ちが伝えられなくて」
ちょっとだけ震えた声で告げるという腑抜けた姿をじっと見てから、腰の動きを止めて宮本の頬に両手を伸ばし、優しくそっと包み込む。手のひらから伝わる江藤の体温(ぬくもり)を、とても心地よく感じた。
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