レツダンセンセイ・グレーテストヒッツ

れつだん先生

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ちょちょちょ、いい感じ!

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 僕の趣味は読書だが、読書家ではない。家でコーヒーを淹れて読むのも好きだが、コーヒーショップで読むのも好きだ。喫煙の習慣は二年半前になくなったが、喫煙していたころからドトールへ通っていたので、やめてからもドトール通いが続いていた。基本的にアイスコーヒーとスイートポテトで三時間以上入り浸っている。新型ウイルス騒動で遠ざかっていたが、緊急事態宣言が消え失せたので通いが再開した。うちは築云十年の木造アパートなので、隣室のドアの開け締めが響き気が散る。その上ついパソコンをいじってしまい読書に集中できない。だからドトールへ行くわけだが、以前はファミレスにも通っていた。ランチとドリンクバーで四時間、五時間粘る。ダイエット生活を始めてから自炊が基本となったので結果ファミレスに行くことはなくなり、ドトールへ向かう。ドリンクバーといっても数杯飲む程度だし、家族連れが多いのでうるさいことも多い。ワイヤレスイヤホンで音楽を聴きながらの読書はとてもはかどる。そこが外だということも忘れて読書に集中できる。ドトールなら駅のそばに必ずといっていいほどあるわけで、でかけたついでに寄れる。いたれりつくせり。あとはショートカットの可愛い店員がいるので、たまにそれを見て楽しむ。最近、飲食店が全面禁煙だのなんだのになったようで、ドトールも喫煙席がなくなり広くなった。小池百合子だか誰だか知らんが、たまにはいいことをしてくれる。喫煙の習慣がなくなってから、喫煙者のマナーの悪さを感じるようになった。といっても僕自身マナーがよかったわけではなく、吸ってはいけない場所で吸うこともあるしポイ捨てもしていたので胸を張ってどうこう言える立場ではないが、駅前の人通りの多い場所での歩き煙草やポイ捨てを見ると情けない気持ちになるのは事実であり、当然臭いも鼻につくようになった。一度アパートの近くで煙草を吸っていると小学生の女の子が右手で鼻をつまんで左手で扇ぎ、こちらを睨みながらそばを通ったことがあり、そのときは腹が立ったが今ではその気持もよくわかる。とにかくまあ臭いのである。数メートル離れていても臭いのである。元喫煙者ほど煙草の臭いに敏感というが、実際にそうなのだ。そして僕はその日もドトールで読書をしていたわけである。ものすごく面白い小説で読むのが止まらない。音楽はマキシマム ザ ホルモンのロッキンポ殺しをエンドレスリピートでひたすら読んでいた。終盤になり物語の盛り上がりは加速してゆく。すると隣に若い女が座った。本を取り出して読み始めた。ほほう、読書好きなのかい。また読み始める。若い女が立った。トイレでも行くのかい。戻ってきた。溝の臭いが隣から漂ってきた。喫煙所に行って一服したようだ。その臭いを嗅いだ瞬間吐きそうになり飲んでいたコーヒーが不味くなり面白い小説を閉じざるを得ない状況になってしまった。息をすると臭いのである。こんな吐き気を催す臭いを発してよくまあ平気だなと呆れる。僕も以前はこんな酷い臭いを撒き散らしてたかと思うと申し訳なくなる。さっさと消え去ってくれと願う。そちらが立ち去らぬのならこちらが立ち去ってやろうかと荷物をまとめ始めると女が立ち去ったので、また読書を再開し読み終えた。。すばらしい本だった。感動した。なぜこのタイトルなのか。ベスト!モーニング娘。を聴きながら書いていたからである!
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