レツダンセンセイ・グレーテストヒッツ

れつだん先生

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バカヤロ解散

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「オレンジレンジってまだ活動してるの?」とクラスメイトの前田敦美が言った。最初誰に言っているかわからなかった僕はただしゃべり続けている初老の教師をじっと見つめていた。
「ねえねえ」と前田敦美が言った。「よしよし君」
 ワオ! 僕の名前は吉田吉彦といって、よしよしって呼ばれている。まさか○○高等学校一の美貌を誇るといってもいいほどの可愛い前田敦美ちゃんに話しかけられるだなんて! でも僕は洋楽は聞くけれど邦楽はぜんぜん聞かない。そういえばそんなバンドが数年前にいたなあっていう思いしかない。だからどう答えていいかわからなくてどもっていたら、「よしよしがマエアツとしゃべってるぜ!」だなんてクラスメイトの男子がはやし立てるので、「そんなんじゃねーよバカヤロー!」って立ち上がって叫んだら、「でぇあるからしてぇー、Xが2のときにぃー」ってしゃべっていた初老の教師がびっくり仰天の形相で僕を見た。「よしよしとマエアツがデキテルんだってぇー」って化粧をしながら、毎回テストじゃ0点を取る磯山春江が言った。「マジウケルゥー」

 っていう夢を見た。なんだよちくしょう、夢かよ。マエアツに話しかけられるとか、誰しもが夢見ることが現実で起きただなんて思ったのに、夢かよ。バカヤロー。
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