レツダンセンセイ・グレーテストヒッツ

れつだん先生

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ドミニカ・サンバ

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 ランチョポ共和国の朝は早い。日本じゃ24時間営業がいわゆる一つの宣伝文句になっているが、ランチョポ共和国ではそれがデフォなのである。
 人々は寝ることを知らない。夜を知らないのだから当然である。ランチョポ共和国の人々は、その結果様々な部分が進化していた。
 瞼を10秒以上閉じることができない、店は閉店しないので閉店セールがない、鳥目、暗闇恐怖症、などである。

 ランチョポ共和国のシッセーソッシ村に住む山下義春は、ペペロンチーノ村に住むガールフレンドのキム・タラコの自宅へ遊びに向かうところであった。
「夜中がねぇから子供に隠れてセックスできねぇぜ」が口癖のキム・タラコ。二人とも純ランチョポ生まれである。キム・タラコはキムチしか食べることが出来ないわけではないのだが、三食キムチonlyであった。山下はランチョポ名産のプモーイリャンを使った料理タタータタータを好んでいるが、キム・タラコはキムチしか作れない。ついこないだも、その件で醜い争いをしたばかりであった。
「僕はタタータタータが食べたいんだ!」
「ニダー」
「なんだと! もういっぺん言ってみやがれ!」
「ニ……ニダー!」
 キムは走った。


「キム・タラコ!」
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