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第二の事件
第11話 よく、わからなくなってきたのである
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津田の事件から早一週間が過ぎた。未だ私の部屋にはサキエさんが住み着いているし、私は私で、仕送りの金を減らしては飯を食らい、それを排泄するという非生産的な生活を繰り返していた。サキエさんが妙ちくりんなことを言うまでは。
煙草と食材を腕にぶら下げながらアパートに戻った私ににこやかな笑みで応えてくれる瀬名さんに挨拶をし、特にこれといった用事も無く世間話に耽っているその至福の一時。背後に殺意を感じたため振り向くと、恨めしげに睨むサキエさんがいた。それを無視し、話を続ける。
「104号室の人、いつの間にか居なくなってたね」
当然瀬名さんは何も知らない。本当は私が知っているというのもおかしな話で、説明したところで通じるとは思っていない。
「いつの間にか引越ししてたって感じですね。あ、今日は仕事休みなんですか?」
「うん。久々の休み。学校は?」
思い出した。できればこのままずっと思い出したくないことを思い出してしまった。いや、思い出さないようにしていたのだ。そう、私は大学生なのだった。単位だの人間関係だのに縛られるような生活がしたいために大学に入ったわけではない。もっと、なんというか華のキャンパスライフというか、充実した日々というか、満ち溢れた幸せというか……。そういうものを求めていた。
私は「最近行ってないんですよね、はは。はは。では!」と言うことが精一杯であった。部屋に帰り、食材を冷蔵庫に入れ、安物の煙草に火をつけた。
「あんたって何で大学行かないの?」
煙草を吸う真似をしながらサキエさんが呟いた。私程の人間になれば、大学などの手を借りずとも自分を高めることができるのです。
「……高まってないじゃん」
あなたも煙草、吸えてないじゃん。
殴られた。
「お姉さんに相談してみな。失恋? 女性関係? フラれた? 捨てられた?」
「何で女性関係ばかりなんですか! ……まあ、理由はないこともないですよ」
今となれば思い出したくもないが、記憶から消えることもない。私がこうしてアパートに篭るようになったのも、それに対する反抗、いわゆるストライキなのである。「ちょっと違う気もするけど」……ともかく! 六畳のスペースを愛しているのです。今更他に乗り換えるようなことはしない。あの時に硬く決意したのです。
電車に揺られること一時間。そこから徒歩五分でもう大学だ。道では大学生が何人かで輪になり談笑している。私はその中を凛々しく歩いてゆく。手には何も持たない。ポケットには財布と煙草だけ。隣にはサキエさんが一緒になって歩いている。いや、飛んでいる。美女と歩くだけでこれ程までに自信が沸いてくるとは……。自慢してやりたいが、サキエさんは私にしか見えないのである。そこが残念で仕方ない。「私大学行ってないから、ちょっとでも見てみたい」と言う割に、「ほらここが大学ですよ、では帰りましょうか」と振り返り駅へと歩こうとする私をがしりと掴む。希望に満ちた大学生たちの目には私のような男は神々しすぎて見ることができないのであろう。皆、目を避けている。
「中、入ろうよ」
「駄目ですって! 場違いすぎます。ここは私たちの来るような場所じゃありません」
「私たちって何よ、たちって。幽霊が来ちゃいけない理由なんかあるの!」
「いやだから」と言いながら、周りの学生に笑顔で挨拶をする。そんな目で見ないでいただきたい。
「見るだけでしょ約束は」
「ふーん。じゃあ」と不敵な笑みを浮かべるにサキエさんは、たまたま私の前を通った女学生の尻を掴んだ。その瞬間、私と女学生の目が合った。そして鼓膜を割るようなほどの悲鳴、飛んでくる掌、集う野次馬。私はただそこにいただけなのに。
「違うんですよ!」と私。
「この人痴漢です!」と女学生。
「こんな所で痴漢とは、ふてえ野郎だ!」と熱血感。
「レポート出した?」「うん、勿論」と眼鏡の二人組。
「お前が好きだ!」「うん……私も」「おめでとう!」と告白する二人とその友人A。
「私に逆らうとどうなるかわかったでしょ! わははは!」と悪魔。
「あれ……まきまき君?」と男。黒の単髪で黒ぶち眼鏡の爽やかな身なりをした男。私が一番会いたくなかった男。
何ですかこれは。
読者諸兄の為にこの男を簡単に説明しておかなければなるまい。名前は荒木、年齢は私の二つ上。爽やか、これだけしか言うことはない。一言で片付いてしまった。私がサークルで問題行動を冒した時も、私がサークルから抜けることになった時も、爽やかな笑顔を私に投げかけてきた。私はその笑顔を見た晩、いつも枕を濡らしていた。負け続けていた。唯一私が敗北を認めた相手である。
「騒がしいね、部室で話そう」
無理矢理私の手を取り、喧騒の中から抜け出した。一見頼りなさげかと思いきや、こういう強引な所も持ち合わせているのである。そこが老若男女に好かれる。そこが私には気に食わない。
荒木に腕を引かれ大学の中を歩いてゆく。懐かしさが込み上げてくるが、どれもこれも思い出したくないことばかりであった。サキエさんは子供のように目を輝かせながら、熱心に辺りを見渡している。
しかし、このまま荒木に任せておくのは非常にまずい。
「あ、荒木さん、部室にはちょっと」
ようやく荒木が歩みを止め、腕を離した。
「あそこはちょっと……」
私の一言でようやく思い出した荒木は、少し申し訳なさそうな表情を浮かべた。
「そっか、まきまき君はサークル辞めたんだよね」
「まきまき? まきせたまきだから? 馬鹿みたいなあだ名!」
腹を抱え笑うサキエさんを無視し、煙草を取り出した。
「まき君煙草止めなよ」
無視し、火を付けた。こういう所も気に食わない。
「もう一ヶ月になるんだよねえ」
荒木は感慨深そうに空を見上げた。空は私の心のように大量の雲が浮かび、今にも雨が降りそうなほどに暗い。早く帰りたい。
「まきま……まき君、戻ってきなよ」
この男は今更何を言っているのだろうか。出戻りなどは私の美学に反しているし、あのできごとを記憶に残したまま楽しいサークル活動などできるわけがない。
「山川さん、サークル辞めたんだ」
私は文字通り煙草を落とした。コンクリートに落ちた煙草が、その勢いのまま、煙りを燻らしながら転がっていった。
「まき君が来なくなってすぐかな。申し訳ないことをしたって言ってたよ」
「そんなことは本人に直接言うべきでしょう!」
思わず声を荒げてしまった。とたん恥ずかしくなり、二度三度咳ばらいをした。
「携帯番号変えたでしょ」
「ええ、まあ」
「ねえねえ、山川って誰なの? 男? 女?」
「ちょっと静かにしてくださいよ!」
思わずサキエさんにまで声を荒げてしまった。無関係の人間に。いや、人間ではないか。今はそんなことは関係ない。拗ねるサキエさんと目をしばたかせる荒木。私はもうどうでもよくなってしまった。地面に座り込み、また煙草に火をつけた。
「まき君、聞いていいかな」
言いながら僕の隣に座り込んだ。
「……はい」
「さっきから気になってたんだけど」
サキエさんを見つめながら、荒木はゆっくりと口を開いた。
「そこにいる女性は誰? 浮いているってことは、生きた人間じゃないよね?」
私はまた煙草を落とした。火を付けたばかりの煙草を……。
煙草と食材を腕にぶら下げながらアパートに戻った私ににこやかな笑みで応えてくれる瀬名さんに挨拶をし、特にこれといった用事も無く世間話に耽っているその至福の一時。背後に殺意を感じたため振り向くと、恨めしげに睨むサキエさんがいた。それを無視し、話を続ける。
「104号室の人、いつの間にか居なくなってたね」
当然瀬名さんは何も知らない。本当は私が知っているというのもおかしな話で、説明したところで通じるとは思っていない。
「いつの間にか引越ししてたって感じですね。あ、今日は仕事休みなんですか?」
「うん。久々の休み。学校は?」
思い出した。できればこのままずっと思い出したくないことを思い出してしまった。いや、思い出さないようにしていたのだ。そう、私は大学生なのだった。単位だの人間関係だのに縛られるような生活がしたいために大学に入ったわけではない。もっと、なんというか華のキャンパスライフというか、充実した日々というか、満ち溢れた幸せというか……。そういうものを求めていた。
私は「最近行ってないんですよね、はは。はは。では!」と言うことが精一杯であった。部屋に帰り、食材を冷蔵庫に入れ、安物の煙草に火をつけた。
「あんたって何で大学行かないの?」
煙草を吸う真似をしながらサキエさんが呟いた。私程の人間になれば、大学などの手を借りずとも自分を高めることができるのです。
「……高まってないじゃん」
あなたも煙草、吸えてないじゃん。
殴られた。
「お姉さんに相談してみな。失恋? 女性関係? フラれた? 捨てられた?」
「何で女性関係ばかりなんですか! ……まあ、理由はないこともないですよ」
今となれば思い出したくもないが、記憶から消えることもない。私がこうしてアパートに篭るようになったのも、それに対する反抗、いわゆるストライキなのである。「ちょっと違う気もするけど」……ともかく! 六畳のスペースを愛しているのです。今更他に乗り換えるようなことはしない。あの時に硬く決意したのです。
電車に揺られること一時間。そこから徒歩五分でもう大学だ。道では大学生が何人かで輪になり談笑している。私はその中を凛々しく歩いてゆく。手には何も持たない。ポケットには財布と煙草だけ。隣にはサキエさんが一緒になって歩いている。いや、飛んでいる。美女と歩くだけでこれ程までに自信が沸いてくるとは……。自慢してやりたいが、サキエさんは私にしか見えないのである。そこが残念で仕方ない。「私大学行ってないから、ちょっとでも見てみたい」と言う割に、「ほらここが大学ですよ、では帰りましょうか」と振り返り駅へと歩こうとする私をがしりと掴む。希望に満ちた大学生たちの目には私のような男は神々しすぎて見ることができないのであろう。皆、目を避けている。
「中、入ろうよ」
「駄目ですって! 場違いすぎます。ここは私たちの来るような場所じゃありません」
「私たちって何よ、たちって。幽霊が来ちゃいけない理由なんかあるの!」
「いやだから」と言いながら、周りの学生に笑顔で挨拶をする。そんな目で見ないでいただきたい。
「見るだけでしょ約束は」
「ふーん。じゃあ」と不敵な笑みを浮かべるにサキエさんは、たまたま私の前を通った女学生の尻を掴んだ。その瞬間、私と女学生の目が合った。そして鼓膜を割るようなほどの悲鳴、飛んでくる掌、集う野次馬。私はただそこにいただけなのに。
「違うんですよ!」と私。
「この人痴漢です!」と女学生。
「こんな所で痴漢とは、ふてえ野郎だ!」と熱血感。
「レポート出した?」「うん、勿論」と眼鏡の二人組。
「お前が好きだ!」「うん……私も」「おめでとう!」と告白する二人とその友人A。
「私に逆らうとどうなるかわかったでしょ! わははは!」と悪魔。
「あれ……まきまき君?」と男。黒の単髪で黒ぶち眼鏡の爽やかな身なりをした男。私が一番会いたくなかった男。
何ですかこれは。
読者諸兄の為にこの男を簡単に説明しておかなければなるまい。名前は荒木、年齢は私の二つ上。爽やか、これだけしか言うことはない。一言で片付いてしまった。私がサークルで問題行動を冒した時も、私がサークルから抜けることになった時も、爽やかな笑顔を私に投げかけてきた。私はその笑顔を見た晩、いつも枕を濡らしていた。負け続けていた。唯一私が敗北を認めた相手である。
「騒がしいね、部室で話そう」
無理矢理私の手を取り、喧騒の中から抜け出した。一見頼りなさげかと思いきや、こういう強引な所も持ち合わせているのである。そこが老若男女に好かれる。そこが私には気に食わない。
荒木に腕を引かれ大学の中を歩いてゆく。懐かしさが込み上げてくるが、どれもこれも思い出したくないことばかりであった。サキエさんは子供のように目を輝かせながら、熱心に辺りを見渡している。
しかし、このまま荒木に任せておくのは非常にまずい。
「あ、荒木さん、部室にはちょっと」
ようやく荒木が歩みを止め、腕を離した。
「あそこはちょっと……」
私の一言でようやく思い出した荒木は、少し申し訳なさそうな表情を浮かべた。
「そっか、まきまき君はサークル辞めたんだよね」
「まきまき? まきせたまきだから? 馬鹿みたいなあだ名!」
腹を抱え笑うサキエさんを無視し、煙草を取り出した。
「まき君煙草止めなよ」
無視し、火を付けた。こういう所も気に食わない。
「もう一ヶ月になるんだよねえ」
荒木は感慨深そうに空を見上げた。空は私の心のように大量の雲が浮かび、今にも雨が降りそうなほどに暗い。早く帰りたい。
「まきま……まき君、戻ってきなよ」
この男は今更何を言っているのだろうか。出戻りなどは私の美学に反しているし、あのできごとを記憶に残したまま楽しいサークル活動などできるわけがない。
「山川さん、サークル辞めたんだ」
私は文字通り煙草を落とした。コンクリートに落ちた煙草が、その勢いのまま、煙りを燻らしながら転がっていった。
「まき君が来なくなってすぐかな。申し訳ないことをしたって言ってたよ」
「そんなことは本人に直接言うべきでしょう!」
思わず声を荒げてしまった。とたん恥ずかしくなり、二度三度咳ばらいをした。
「携帯番号変えたでしょ」
「ええ、まあ」
「ねえねえ、山川って誰なの? 男? 女?」
「ちょっと静かにしてくださいよ!」
思わずサキエさんにまで声を荒げてしまった。無関係の人間に。いや、人間ではないか。今はそんなことは関係ない。拗ねるサキエさんと目をしばたかせる荒木。私はもうどうでもよくなってしまった。地面に座り込み、また煙草に火をつけた。
「まき君、聞いていいかな」
言いながら僕の隣に座り込んだ。
「……はい」
「さっきから気になってたんだけど」
サキエさんを見つめながら、荒木はゆっくりと口を開いた。
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