10 / 25
第一の事件
第9話 私が、やるのである
しおりを挟む
「私あのぼろアパートに住んでるのよ」
サキエさんが指を差し説明する間に、私は鍵を取り出しながら扉に近づいた。鴬張りの薄暗い廊下が軋み、切れかけた電球が、最後のあがきと言わんばかりに点滅し続けている。
「すげぇ」
津田は信じられないといった表情でアパートを見上げている。そんなに珍しいのだろうか。確かに、この年期の入りかたには文化遺産に値すると言ってもよい。住みだした頃、雨漏りがすると管理人に苦情を言ったがなかなか修理してくれず、渋々バケツを購入したことを思い出した。益々サキエさんは何故このようなアパートに住んでいたのかという疑問が沸く。
「素晴らしいボロさでしょ」
笑いかけるサキエさんに目をやり、またすぐアパートを見上げた。
「いや、違う。ダチのアパートなんだ、ここ」
これは小説か、漫画か、映画なのであろうか? 都合の良い展開の繰り返し。津田以上に驚いた顔で二人を見た私は、鍵を差し込んだまま立ち止まっていた。サキエさんは笑っていた。
わざわざここに記すか迷ったのだが、一応書いておこうと思う。十分前の出来事だ。友人に会いたいという我が儘を言った津田を、どのようにして墓場から連れ出そうか迷っていた三人は、一旦休憩しそれぞれのことを話し出した。
「でもさ、殺されるとか最悪だな。俺の事故なんか、自分が悪いしな」
笑いながら喋る津田を少し悲しそうな顔で見たサキエさんも、ぽつりぽつりと話し始めた。個人情報である故全てを記すことはできないが、できる限りの努力はすることを誓う。私は努力することができるのである。紳士たる者、最初から諦めていても何も始まらない。
「まあねぇ。最初はやっぱり理解できなかったわよ。死んでることにも気付かなかった」
顔を伏せていたサキエさんが私を見た。私は小さく頷き、先を促した。
「みんなから無視されて、窓に写る自分を見てようやく気付いた。あ、自分、死んでるんだ、って。それからアパートに両親が来て荷物を運んで行った。悲しむ両親に声もかけられないのが歯痒くて、しかもアパートからは離れられないし。毎日嘆いてたわ」
幽霊になったこともない私がこういうのもなんだが、……気持ちはお察しします。いくら気丈にしていても、これ以上辛いことなどあるであろうか。私は知らない。孤独に襲われ、逃げることもできずアパートに漂っている。私にはわからない。サキエさんの目は、月明かりのせいだろう、少し光って見えた。
「でも、いくら嘆いてても仕方ないからね。歳も取らないしアパートの中なら自由だし、いつ終わるかわかんないけど楽しんでやろうってね。本当の意味での第二の人生っていうか、ね」
最初は何かに触れることもできなかったようだ。しかし、毎日毎日、触れると自分に言い聞かせながら様々なものに触れる内に、ある程度は自由にコントロールできるようになったそうだ。そして、ペンを持ち当時の住人とコミュニケーションを取ろうとしたら、全員が恐怖し出て行った。
「あはは、ごめんごめん、辛気臭すぎだってね」
無理矢理笑みを作るサキエさんを見ていた私は、自分の行いを恥じた。生きているだけで、それだけですごいことなのに……何もしてこなかった。俯き自分の情けなさを悔やんでいた私の肩に、サキエさんの掌の感触がした。サキエさんは「環のお陰なんだから」と言った。私は泣いた。夜の墓場で、恥ずかしめも無くただ泣いていた。
「あんたが泣いたらこっちまで泣きたくなるじゃない」
「いや、サキエ。俺が言えた義理じゃないけど、絶対犯人を捜そう。俺がブン殴ってやるよ。な、環」
私はただ頷くことしかできなかった。
ようやく私の涙も止まり、気を取り直して津田の友人を探そうということになったのだが、何も解決していないことに気付いた私たちは、足りない頭を使い、どうすれば津田を墓場から連れ出すことができるのかを考えていた。
「私の場合は環と一緒になら出られたんだけど……ものは試しよ、行ってみましょう」
サキエさんは津田の腕を取り入口へと急ぐ。強い信頼関係で結ばれた私ならまだしも、津田の腕を取るなど言語道断。サキエさんの自由奔放さには呆れを通りこして怒りが沸いてくる。しかしこれは断じて嫉妬などという醜い感情ではない。
「環置いてくよー」
「ちょ、ちょっと待って下さいよサキエさん!」
私の姿が読者諸兄にどのようにして映ったかなど、あえて私は聞かない。紳士たるもの、か弱き女性の我が儘など、取るに足らない可愛いものなのである。そう自分に言い聞かせながら、腕を組む二人の後を追い掛けていった。
サキエさんは津田の腕を取り、なんとかして道に出そうとするが、まるでそこに見えない壁があるかのように津田の体は頑としてそこから動くことはなかった。力を込め、顔には少し疲労の色が浮かんでいる。津田も津田で、片足を出そうとしてみたり一旦手を離して助走を付けて勢いのまま出ようとしたりするも、時は経てど状況が変わるわけも無く、ただ同じことを繰り返していた。訓練を経たサキエさんならまだしも、何もしていない津田に触れることのできぬ私は、ただそれを眺めていた。確かに、私自身に何かできることがあるやもしれん。しかしここで手助けをしては、津田のためにはならない。ライオンは我が子をもなんとやらと言うではないか。断じて嫉妬などという不埒なものではない。嫉妬などでは。
やがて暇を持て余した私が煙草に火を付けたのを見たサキエさんが、睨むような目で私を見遣り、「ちょっと! 環も手伝いなさいよ!」と叫ばれたので、私は「はい」と短く返事をし、機敏な動作で二人の元へ急いだ。断じてサキエさんに恐れ戦いたなどというみっともないものではない。みっともないものでは。
腕を取り、押し合いへし合いを繰り返す二人。「やっぱり無理なんじゃないですか」という私を睨む二人。私に向かってなにかを叫ぶ二人。吸い終えた煙草を足で揉み消す私。「他の案を考えましょう」と提案する私。それを無視される私。
その時の記憶を頼りに、墓場のできごとを書いている途中に虚しくなったのは私だけだろうか。いや、そんなことはないはずだ。触れぬことができぬ以上、私がすべきことは何もないのは明白であり、ただ突っ立って煙草の本数を減らすことしかすることはない。
「環もコウの腕持ってよ!」
心の中で「はいはい。やっても無駄ですよ」と呟きながら渋々津田に片手を差し出した。人の感触がした。
「え?」「あ」
何が起きたのかわからぬというような顔で見合う私と津田に、サキエさんが叫んだ。
「そのまま引っ張って!」
私のお陰で今アパートの前に三人揃っていることができているのだ。最初こそ私に感謝していた津田も、着いた頃にはまた私を無視し、サキエさんと一緒に二人の世界へと入り込んでいた。幽霊には感謝を思う気持ちが欠けている記しておこう。
さて、鴬張りの廊下を歩いているわけだが、ここで一つ問題がある。津田の姿は私とサキエさんにしか見えないのだ。一目友人を見るだけなら簡単なのだが、「できたら喋りたい」などと言う津田には遠慮という言葉を教えてやりたい。しかし、様々なことに柔軟に理解することができる私は、人が良いのだろうか……。私の部屋を開放し、津田が友人と話せる方法を一緒に考えていた。「想像以上に汚いな」と言った津田にはそのまま立たせている。もっとも、収容人数の限界をきたしているのでそれも仕方のないことである。
「まあ、普通に考えたら環に通訳してもらう他ないわな」
自分は何もせず、全て人頼みってわけですよ! この男は!
「だねぇ。信じてもらえるかが心配」
サキエさんは、まるで溢れんばかりの私の通訳力を疑うような目をやった。
「しかし……失敗すれば私はただのおかしな奴ではないですか! まだ当分はここに住みたいのです」
自分の力を信用していないわけではない。石橋を叩いて渡るのが私だ。
「そうね、環には無理だわね」
な、何ですと?
「ああ、やっぱ自分でやるしかないな」
この男まで……!
「環は部屋で留守番してなさいよ」
「使えねぇ奴だなぁ」
私の中の何かが弾けた。
「やりますよ! やります、私がやりますよ!」
サキエさんが指を差し説明する間に、私は鍵を取り出しながら扉に近づいた。鴬張りの薄暗い廊下が軋み、切れかけた電球が、最後のあがきと言わんばかりに点滅し続けている。
「すげぇ」
津田は信じられないといった表情でアパートを見上げている。そんなに珍しいのだろうか。確かに、この年期の入りかたには文化遺産に値すると言ってもよい。住みだした頃、雨漏りがすると管理人に苦情を言ったがなかなか修理してくれず、渋々バケツを購入したことを思い出した。益々サキエさんは何故このようなアパートに住んでいたのかという疑問が沸く。
「素晴らしいボロさでしょ」
笑いかけるサキエさんに目をやり、またすぐアパートを見上げた。
「いや、違う。ダチのアパートなんだ、ここ」
これは小説か、漫画か、映画なのであろうか? 都合の良い展開の繰り返し。津田以上に驚いた顔で二人を見た私は、鍵を差し込んだまま立ち止まっていた。サキエさんは笑っていた。
わざわざここに記すか迷ったのだが、一応書いておこうと思う。十分前の出来事だ。友人に会いたいという我が儘を言った津田を、どのようにして墓場から連れ出そうか迷っていた三人は、一旦休憩しそれぞれのことを話し出した。
「でもさ、殺されるとか最悪だな。俺の事故なんか、自分が悪いしな」
笑いながら喋る津田を少し悲しそうな顔で見たサキエさんも、ぽつりぽつりと話し始めた。個人情報である故全てを記すことはできないが、できる限りの努力はすることを誓う。私は努力することができるのである。紳士たる者、最初から諦めていても何も始まらない。
「まあねぇ。最初はやっぱり理解できなかったわよ。死んでることにも気付かなかった」
顔を伏せていたサキエさんが私を見た。私は小さく頷き、先を促した。
「みんなから無視されて、窓に写る自分を見てようやく気付いた。あ、自分、死んでるんだ、って。それからアパートに両親が来て荷物を運んで行った。悲しむ両親に声もかけられないのが歯痒くて、しかもアパートからは離れられないし。毎日嘆いてたわ」
幽霊になったこともない私がこういうのもなんだが、……気持ちはお察しします。いくら気丈にしていても、これ以上辛いことなどあるであろうか。私は知らない。孤独に襲われ、逃げることもできずアパートに漂っている。私にはわからない。サキエさんの目は、月明かりのせいだろう、少し光って見えた。
「でも、いくら嘆いてても仕方ないからね。歳も取らないしアパートの中なら自由だし、いつ終わるかわかんないけど楽しんでやろうってね。本当の意味での第二の人生っていうか、ね」
最初は何かに触れることもできなかったようだ。しかし、毎日毎日、触れると自分に言い聞かせながら様々なものに触れる内に、ある程度は自由にコントロールできるようになったそうだ。そして、ペンを持ち当時の住人とコミュニケーションを取ろうとしたら、全員が恐怖し出て行った。
「あはは、ごめんごめん、辛気臭すぎだってね」
無理矢理笑みを作るサキエさんを見ていた私は、自分の行いを恥じた。生きているだけで、それだけですごいことなのに……何もしてこなかった。俯き自分の情けなさを悔やんでいた私の肩に、サキエさんの掌の感触がした。サキエさんは「環のお陰なんだから」と言った。私は泣いた。夜の墓場で、恥ずかしめも無くただ泣いていた。
「あんたが泣いたらこっちまで泣きたくなるじゃない」
「いや、サキエ。俺が言えた義理じゃないけど、絶対犯人を捜そう。俺がブン殴ってやるよ。な、環」
私はただ頷くことしかできなかった。
ようやく私の涙も止まり、気を取り直して津田の友人を探そうということになったのだが、何も解決していないことに気付いた私たちは、足りない頭を使い、どうすれば津田を墓場から連れ出すことができるのかを考えていた。
「私の場合は環と一緒になら出られたんだけど……ものは試しよ、行ってみましょう」
サキエさんは津田の腕を取り入口へと急ぐ。強い信頼関係で結ばれた私ならまだしも、津田の腕を取るなど言語道断。サキエさんの自由奔放さには呆れを通りこして怒りが沸いてくる。しかしこれは断じて嫉妬などという醜い感情ではない。
「環置いてくよー」
「ちょ、ちょっと待って下さいよサキエさん!」
私の姿が読者諸兄にどのようにして映ったかなど、あえて私は聞かない。紳士たるもの、か弱き女性の我が儘など、取るに足らない可愛いものなのである。そう自分に言い聞かせながら、腕を組む二人の後を追い掛けていった。
サキエさんは津田の腕を取り、なんとかして道に出そうとするが、まるでそこに見えない壁があるかのように津田の体は頑としてそこから動くことはなかった。力を込め、顔には少し疲労の色が浮かんでいる。津田も津田で、片足を出そうとしてみたり一旦手を離して助走を付けて勢いのまま出ようとしたりするも、時は経てど状況が変わるわけも無く、ただ同じことを繰り返していた。訓練を経たサキエさんならまだしも、何もしていない津田に触れることのできぬ私は、ただそれを眺めていた。確かに、私自身に何かできることがあるやもしれん。しかしここで手助けをしては、津田のためにはならない。ライオンは我が子をもなんとやらと言うではないか。断じて嫉妬などという不埒なものではない。嫉妬などでは。
やがて暇を持て余した私が煙草に火を付けたのを見たサキエさんが、睨むような目で私を見遣り、「ちょっと! 環も手伝いなさいよ!」と叫ばれたので、私は「はい」と短く返事をし、機敏な動作で二人の元へ急いだ。断じてサキエさんに恐れ戦いたなどというみっともないものではない。みっともないものでは。
腕を取り、押し合いへし合いを繰り返す二人。「やっぱり無理なんじゃないですか」という私を睨む二人。私に向かってなにかを叫ぶ二人。吸い終えた煙草を足で揉み消す私。「他の案を考えましょう」と提案する私。それを無視される私。
その時の記憶を頼りに、墓場のできごとを書いている途中に虚しくなったのは私だけだろうか。いや、そんなことはないはずだ。触れぬことができぬ以上、私がすべきことは何もないのは明白であり、ただ突っ立って煙草の本数を減らすことしかすることはない。
「環もコウの腕持ってよ!」
心の中で「はいはい。やっても無駄ですよ」と呟きながら渋々津田に片手を差し出した。人の感触がした。
「え?」「あ」
何が起きたのかわからぬというような顔で見合う私と津田に、サキエさんが叫んだ。
「そのまま引っ張って!」
私のお陰で今アパートの前に三人揃っていることができているのだ。最初こそ私に感謝していた津田も、着いた頃にはまた私を無視し、サキエさんと一緒に二人の世界へと入り込んでいた。幽霊には感謝を思う気持ちが欠けている記しておこう。
さて、鴬張りの廊下を歩いているわけだが、ここで一つ問題がある。津田の姿は私とサキエさんにしか見えないのだ。一目友人を見るだけなら簡単なのだが、「できたら喋りたい」などと言う津田には遠慮という言葉を教えてやりたい。しかし、様々なことに柔軟に理解することができる私は、人が良いのだろうか……。私の部屋を開放し、津田が友人と話せる方法を一緒に考えていた。「想像以上に汚いな」と言った津田にはそのまま立たせている。もっとも、収容人数の限界をきたしているのでそれも仕方のないことである。
「まあ、普通に考えたら環に通訳してもらう他ないわな」
自分は何もせず、全て人頼みってわけですよ! この男は!
「だねぇ。信じてもらえるかが心配」
サキエさんは、まるで溢れんばかりの私の通訳力を疑うような目をやった。
「しかし……失敗すれば私はただのおかしな奴ではないですか! まだ当分はここに住みたいのです」
自分の力を信用していないわけではない。石橋を叩いて渡るのが私だ。
「そうね、環には無理だわね」
な、何ですと?
「ああ、やっぱ自分でやるしかないな」
この男まで……!
「環は部屋で留守番してなさいよ」
「使えねぇ奴だなぁ」
私の中の何かが弾けた。
「やりますよ! やります、私がやりますよ!」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる