5 / 25
第5話 私は、嫌われたのである
しおりを挟む
「すみませんすみません! 大丈夫ですか牧瀬さん」
私が抱きついたのは、同じアパートに住む女性だった。女性は両手を股間に当てたままもんどりうつ私を心配して駆け寄って来た。名前を瀬名夏美という。年齢は不詳。予想ではあるが二十代半ばといった所であろうか。しかし十代に見えることもあるし、少し歳を召したような落ち着きがある時もある。黒いショートヘアには麦藁帽子が乗せられている。服のことはよくわからないので割愛するが、服とスカートが一緒になっているような、涼しそうな服である。仕事をしているようだが詳しくは知らない。私が生活の拠点としている103号室の二つ隣、つまり105号室に住んでいる人だ。言っておくが、気軽にお互いの部屋を行き来するような親密な関係になった覚えはない。会話をしたことすら皆無のような気がする。だが、魅力ある私のことだ。私に対する思いを募らせていたという可能性も捨て切れない。前々から私を見かけては胸をときめかせていたのだろうか。それに気づかない私にも罪があると言えよう。
そろそろいいですか?
「痛い痛い痛い痛いもうやばいぐらい痛いって! 腰を叩いて! 腰を叩いて! 笑うなよ幽霊! 笑うなよ! 潰れてない? 潰れてない? 大丈夫? 大丈夫?」
……しばらく経ち痛みも引いて来た私は、謝り続ける瀬名さんに頭を下げた。確かに、私の行動に釣り合わないほどの攻撃をされたのには非難されることもやむなしだが、元はと言えば私が悪い。「いや、幽霊のせいなのです」なんてことは口が裂けても言わない。これ以上他人に嫌われたくないからである。
「突然なんでびっくりしましたよ」
靴を履いたまま部屋に入り座ろうとしていた瀬名さんに座布団を差し出した。瀬名さんは少し考え、それを尻に敷いた。
「い、いや、その、申し訳ありません。寝ぼけていまして」
瀬名さんは、浮かぶ脂汗を拭いながら何度も頭を下げる私に小さく微笑んだ。
「あんなことされたの初めてですから、びっくりしちゃいました」
極限まで開かれた胸元、肩まで無防備に出した腕、正座を崩したような座りかたによってできる逆三角形の神秘なる部分。限度を知らぬ露出には常日頃から断固として反対していた私だが、これぐらいの露出なら許可することも吝かではない。瀬名さんを頭のてっぺんから足の先まで眺める。目が合い、瀬名さんが微笑んだ。私の中に恥ずかしさが生まれたのだろうか、急いで顔を背けた。
「エロガキ」
サキエさんが耳元で呟いた。今相手にしてしまうと変な目で見られてしまう。無視することにした。つまらないのだろうか、二人の周りをぐるぐると飛び続けている。時々私にちょっかいをかけるものの、瀬名さんには何もしないようなので放っておく。
「優しいお嬢さんでよかったわね!」
目線だけをサキエさんにやる。腕を組み、窓の外を眺めている。時々こちらを見るが、私と目が合うと慌てて逸らす。簡潔にかつわかりやすく言えば、どうやら面白くないようだ。沈黙が部屋の中を支配した。その次の瞬間――
「あ、わたしこれから買い物に行かなくちゃいけないんだった! それじゃあ失礼しますね」
右腕を見てそそくさと立ち上がり、部屋を出た瀬名さんをぽかんと眺めていた。サキエさんも同じように眺めていた。何言う暇もない素早い動き。そして大きな音を立てて閉まる扉。涼しげな風が抜けていった。
「……腕時計なんか付けてなかったわよね」
「……ですね」
「嫌われちゃったね」
面白そうに笑うサキエさんを涙の浮かぶ目で睨んだ。自分の行いで嫌われるのならまだいい。まだ納得できる。だがしかし、だ。「これは全てサキエさんのせいではないですか」
「幽霊だから、人に乗り移れるのよ。びっくりしたでしょ。多分あの子の頭の中も今頃クエスチョンマークの嵐よ。初めての女の子の感触、どうだった?」
え? それはもう、大変柔らかく、いい匂いもして……「ではなく!」
私はこのできごとを手記につけることにした。幽霊は人に乗り移ることができる。そして思いのままに動かすことができる。ほぼ無敵なのではないか、と諦めが浮かんだ私だが、ここからが正念場である。
はたと思い出した。弱点を探れるやもしれぬ情報を聞き逃していたのである。サキエさんの死因は自殺ではあるが、その理由が知りたい。地縛霊などに見られる、まだ思い残したことがあったり未練があるからここに漂っているのではないか。
「サキエさんは何故自殺したんですか?」
私のこの質問に答え辛いのであろうか、私の隣でノートパソコンを頷きながら見ていたサキエさんは、少し苦笑いを浮かべた。
「まあそれは置いといてだね」
人には思い出したくないことだらけであることは私もよく知っている。私としては今日がそれだ。思い出したくもない。しかし、それを解決せねば人は先に進めない。人だけでない。幽霊であっても、だ。
「辛いことがあったんですか……お察しします」
「ってわけでもないんだけどね」
明らかに狼狽するサキエさんの姿に私の心がちくりと痛んだ。なに、虫に刺されたわけではない。比喩である。
「すみません、忘れてください」
私は何をやっているのであろうか。みっともない。男としてどうのよりも、人として間違っている。幸い私は同じ過ちを二度と繰り返さぬ男である。これからは大丈夫だ。安心していい。
「いやまあ、いいんだけどね。実は自殺じゃないんだよ。殺されたんだ」
私は文字通り、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をサキエさんに向けた。当のサキエさんは困ったような苦笑いを浮かべている。夏真っ只中というこの季節であるにも関わらず、少しだけ肌寒く感じ、私は小さく身震いした。
一旦整理する必要がある。「つまりその……どういうことですか?」と上目使いで聞いた私に、やはり変わらぬ苦笑いをぶつける。
「つまりも何も他殺よ他殺! ボロアパート殺人事件ってかぁ」
笑うサキエさんとぽかんとする私の間には、どうも見えない壁、溝が存在するようだ。それは、人だの幽霊だのという言葉で解決できぬような、つまりその、「これは漫画とか小説といった類の物ですか?」と聞きたくなるような、そういった類のもの。
「幽霊が現れること自体漫画とか小説みたいなものだけどね」と言いながらサキエさんは私の頬をつねる。「いだい」とりあえず夢ではないようだ。
「サキエさんは殺されたんですか。犯人は捕まりました?」
私の中に、怒りという感情が沸くのを感じた。殺人を否定することはしない。様々な理由があってのことであろう。しかし、しかしだ! この至って普通の女性が殺される理由はあるだろうか? 私にはわからない。美人だから、女性だから、魅力的だからで怒っているわけではない。なぜ人は殺されたり殺したりするのであろうか……。考えても答えはでないのである。
「なんてね! 冗談よ冗談! ゴーストジョークよ」
真剣な表情の私から目を逸らし、慌てて笑顔を作るサキエさん。しかし私は見逃しはしなかった。一瞬だけ見せた言葉では言い表せないような寂しそうな表情を。私の中にいる、洞察力に優れたもう一人の私が呟く。これは真実だ、と。しかし冷静なもう一人の私が反論する。言いたくないことを聞くもんじゃありません、と。
「アメリカンジョークなら聞いたこともありますが、ゴーストジョークなんて初めて聞きましたよ、はは、ははは」
私は後者を選んだ。動揺せぬ様に頭をかきながら笑う。サキエさんも同じように笑った。それがしばらく続いて、意を決したようにサキエさんが口を開いた。
「……三年前。今ぐらいのちょっと暑いぐらいの頃かな。その時かなり仕事に追われてて、夜中までかかってたの」
軽く頷き先を促す。知らぬ間に私は正座していた。掌にじわりと汗が浮かぶ。
身振り手振りで説明をしてくれたのだが、あまりにも蛇足があり長い。サキエさんが私に代わりここにまとめてくれるようなので、お言葉に甘える。全てサキエさんの主観によるものなので、どなたかに不利益が生じても私は一切責任を追わないことをここに記しておく。約束ができる方だけが読み進めるように。
私が抱きついたのは、同じアパートに住む女性だった。女性は両手を股間に当てたままもんどりうつ私を心配して駆け寄って来た。名前を瀬名夏美という。年齢は不詳。予想ではあるが二十代半ばといった所であろうか。しかし十代に見えることもあるし、少し歳を召したような落ち着きがある時もある。黒いショートヘアには麦藁帽子が乗せられている。服のことはよくわからないので割愛するが、服とスカートが一緒になっているような、涼しそうな服である。仕事をしているようだが詳しくは知らない。私が生活の拠点としている103号室の二つ隣、つまり105号室に住んでいる人だ。言っておくが、気軽にお互いの部屋を行き来するような親密な関係になった覚えはない。会話をしたことすら皆無のような気がする。だが、魅力ある私のことだ。私に対する思いを募らせていたという可能性も捨て切れない。前々から私を見かけては胸をときめかせていたのだろうか。それに気づかない私にも罪があると言えよう。
そろそろいいですか?
「痛い痛い痛い痛いもうやばいぐらい痛いって! 腰を叩いて! 腰を叩いて! 笑うなよ幽霊! 笑うなよ! 潰れてない? 潰れてない? 大丈夫? 大丈夫?」
……しばらく経ち痛みも引いて来た私は、謝り続ける瀬名さんに頭を下げた。確かに、私の行動に釣り合わないほどの攻撃をされたのには非難されることもやむなしだが、元はと言えば私が悪い。「いや、幽霊のせいなのです」なんてことは口が裂けても言わない。これ以上他人に嫌われたくないからである。
「突然なんでびっくりしましたよ」
靴を履いたまま部屋に入り座ろうとしていた瀬名さんに座布団を差し出した。瀬名さんは少し考え、それを尻に敷いた。
「い、いや、その、申し訳ありません。寝ぼけていまして」
瀬名さんは、浮かぶ脂汗を拭いながら何度も頭を下げる私に小さく微笑んだ。
「あんなことされたの初めてですから、びっくりしちゃいました」
極限まで開かれた胸元、肩まで無防備に出した腕、正座を崩したような座りかたによってできる逆三角形の神秘なる部分。限度を知らぬ露出には常日頃から断固として反対していた私だが、これぐらいの露出なら許可することも吝かではない。瀬名さんを頭のてっぺんから足の先まで眺める。目が合い、瀬名さんが微笑んだ。私の中に恥ずかしさが生まれたのだろうか、急いで顔を背けた。
「エロガキ」
サキエさんが耳元で呟いた。今相手にしてしまうと変な目で見られてしまう。無視することにした。つまらないのだろうか、二人の周りをぐるぐると飛び続けている。時々私にちょっかいをかけるものの、瀬名さんには何もしないようなので放っておく。
「優しいお嬢さんでよかったわね!」
目線だけをサキエさんにやる。腕を組み、窓の外を眺めている。時々こちらを見るが、私と目が合うと慌てて逸らす。簡潔にかつわかりやすく言えば、どうやら面白くないようだ。沈黙が部屋の中を支配した。その次の瞬間――
「あ、わたしこれから買い物に行かなくちゃいけないんだった! それじゃあ失礼しますね」
右腕を見てそそくさと立ち上がり、部屋を出た瀬名さんをぽかんと眺めていた。サキエさんも同じように眺めていた。何言う暇もない素早い動き。そして大きな音を立てて閉まる扉。涼しげな風が抜けていった。
「……腕時計なんか付けてなかったわよね」
「……ですね」
「嫌われちゃったね」
面白そうに笑うサキエさんを涙の浮かぶ目で睨んだ。自分の行いで嫌われるのならまだいい。まだ納得できる。だがしかし、だ。「これは全てサキエさんのせいではないですか」
「幽霊だから、人に乗り移れるのよ。びっくりしたでしょ。多分あの子の頭の中も今頃クエスチョンマークの嵐よ。初めての女の子の感触、どうだった?」
え? それはもう、大変柔らかく、いい匂いもして……「ではなく!」
私はこのできごとを手記につけることにした。幽霊は人に乗り移ることができる。そして思いのままに動かすことができる。ほぼ無敵なのではないか、と諦めが浮かんだ私だが、ここからが正念場である。
はたと思い出した。弱点を探れるやもしれぬ情報を聞き逃していたのである。サキエさんの死因は自殺ではあるが、その理由が知りたい。地縛霊などに見られる、まだ思い残したことがあったり未練があるからここに漂っているのではないか。
「サキエさんは何故自殺したんですか?」
私のこの質問に答え辛いのであろうか、私の隣でノートパソコンを頷きながら見ていたサキエさんは、少し苦笑いを浮かべた。
「まあそれは置いといてだね」
人には思い出したくないことだらけであることは私もよく知っている。私としては今日がそれだ。思い出したくもない。しかし、それを解決せねば人は先に進めない。人だけでない。幽霊であっても、だ。
「辛いことがあったんですか……お察しします」
「ってわけでもないんだけどね」
明らかに狼狽するサキエさんの姿に私の心がちくりと痛んだ。なに、虫に刺されたわけではない。比喩である。
「すみません、忘れてください」
私は何をやっているのであろうか。みっともない。男としてどうのよりも、人として間違っている。幸い私は同じ過ちを二度と繰り返さぬ男である。これからは大丈夫だ。安心していい。
「いやまあ、いいんだけどね。実は自殺じゃないんだよ。殺されたんだ」
私は文字通り、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をサキエさんに向けた。当のサキエさんは困ったような苦笑いを浮かべている。夏真っ只中というこの季節であるにも関わらず、少しだけ肌寒く感じ、私は小さく身震いした。
一旦整理する必要がある。「つまりその……どういうことですか?」と上目使いで聞いた私に、やはり変わらぬ苦笑いをぶつける。
「つまりも何も他殺よ他殺! ボロアパート殺人事件ってかぁ」
笑うサキエさんとぽかんとする私の間には、どうも見えない壁、溝が存在するようだ。それは、人だの幽霊だのという言葉で解決できぬような、つまりその、「これは漫画とか小説といった類の物ですか?」と聞きたくなるような、そういった類のもの。
「幽霊が現れること自体漫画とか小説みたいなものだけどね」と言いながらサキエさんは私の頬をつねる。「いだい」とりあえず夢ではないようだ。
「サキエさんは殺されたんですか。犯人は捕まりました?」
私の中に、怒りという感情が沸くのを感じた。殺人を否定することはしない。様々な理由があってのことであろう。しかし、しかしだ! この至って普通の女性が殺される理由はあるだろうか? 私にはわからない。美人だから、女性だから、魅力的だからで怒っているわけではない。なぜ人は殺されたり殺したりするのであろうか……。考えても答えはでないのである。
「なんてね! 冗談よ冗談! ゴーストジョークよ」
真剣な表情の私から目を逸らし、慌てて笑顔を作るサキエさん。しかし私は見逃しはしなかった。一瞬だけ見せた言葉では言い表せないような寂しそうな表情を。私の中にいる、洞察力に優れたもう一人の私が呟く。これは真実だ、と。しかし冷静なもう一人の私が反論する。言いたくないことを聞くもんじゃありません、と。
「アメリカンジョークなら聞いたこともありますが、ゴーストジョークなんて初めて聞きましたよ、はは、ははは」
私は後者を選んだ。動揺せぬ様に頭をかきながら笑う。サキエさんも同じように笑った。それがしばらく続いて、意を決したようにサキエさんが口を開いた。
「……三年前。今ぐらいのちょっと暑いぐらいの頃かな。その時かなり仕事に追われてて、夜中までかかってたの」
軽く頷き先を促す。知らぬ間に私は正座していた。掌にじわりと汗が浮かぶ。
身振り手振りで説明をしてくれたのだが、あまりにも蛇足があり長い。サキエさんが私に代わりここにまとめてくれるようなので、お言葉に甘える。全てサキエさんの主観によるものなので、どなたかに不利益が生じても私は一切責任を追わないことをここに記しておく。約束ができる方だけが読み進めるように。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる