日本万歳 小説版

れつだん先生

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2010年3月14日

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 朝の十時頃に目が覚める。かなり寝たものの、眠気は取れない。サイトなどをチェックした後にトイレに行く。その際、封筒と創価学会の集会のパンフレットが落ちていることに気づく。パンフレットをゴミ箱へ入れ、封筒をその場で開封する。社会福祉協議会から来ていた。書類が六枚入っている。住宅手当の支給が決定したという通知書。決定したもののハローワークで月一度職業相談をし、市内で二回以上面接をしなければ来月以降は住宅手当できませんという注意勧告書、住宅手当支給対象者証明書、来月以降の申請書、職業相談確認書、半年以上の雇用が見込まれる就職をし、住宅手当が支給中止となるぐらいの収入を得ることができます、という届出の書類。
 その後、天気が良いということもあって、溜まっていた洗濯物を片付け、スパゲティを作る。昨日の夜中に食べたスパゲティはかなり不味かった。きのこのクリームとかいう具だったが、きのこ臭い上にクリームは味がしない。口に運ぶのが苦痛に感じた。きのこ自体は好きなのだが、合う物と合わない物があると思う。今日は生風味のガーリックトマトという具で食べる。
 しかし腹は膨れない。その上、ネットで牛丼の画像を見てしまったので、牛丼を食べたいという欲求に駆られてしまった。水曜まで7000円しか使えない状態だったが、折り返し地点にも関わらずまだ1500円しか使っていない。多少の贅沢はいいのではないだろうか? 十三時頃にすき家に行くが、駐車場が一杯で止められないため諦め、ホカ弁屋へ行く。ほっともっとのほうが安いのだが、何となく気分を変えたいと、かまどやへ行く。昼というのに客は一人もいない。おじいさんとおばあさんとその娘程の年齢をした中年の女性が働いていた。からあげ弁当を注文し、椅子に座ってできあがりを待つ。小さな本棚にはもう何年も置かれて日に焼け、ボロボロになった漫画本が並んでいる。こういう所に置いてある漫画本は、大体全巻揃っていない。最初から揃えていないのか、誰かが持って帰るのかわからないが。
 でき上がったのでそれを部屋へ持って帰る。天気がいいので窓を開け、空気の入れ替えをしておいた。部屋着に着替え、コップに水道水を注ぐ。弁当を開けた瞬間、ごはんを大盛りにしておけばよかった、と後悔した。貧乏性のせいなのか、少ないおかずで大量のごはんを食べるという癖がついている。それをこの弁当でやってしまうと、確実にからあげだけが2つほど余ってしまう。その上ごはんが無いとおかずを食べられないという変な癖もついているので、バランスを取りながらからあげとごはんが同時に無くなるように食べる。からあげについているパリッとした皮が嫌いなので、それだけ残す。食べ切ったものの、微妙にまだ腹が減っている。しかし腹八分目という言葉もあるので我慢し、一服する。
 求人をチェックするが、介護しか無い。資格を持っていない。5万から10万ほどでホームヘルパーの資格を貰えることを知り、真剣に考えてみる。人手不足だしこれから仕事がどんどん増えていく。しかし薄給の上かなりの重労働らしい。根性が腐りきり甘え切っている僕にできるのだろうか? 悩んでも答えは出ないので、音楽を聞きながらツイッターで独り言を呟く。十六日と十八日に入っていた日雇い派遣から連絡があった。「明日の十五日に仕事を頼むかもしれない」という内容だった。「十七時頃に正式にわかるのでそれまで待ってくれ」と言われる。暇になったのでネットをする。2ちゃんねるのとあるスレッドが僕を叩く内容ばかりになり、流れが加速していた。面白いのでそれを眺める。
 一つ気づいたが、リアルタイムで日記を書いたほうが詳しく書ける。覚えているからだろう。昨日は一日の終わりにまとめて書いたので、遠足の作文のようになってしまった。推敲時にもう少し詳しく書こう、と反省。投稿サイトにてコメントをチェック。何も無い。残念。
 風呂に入る。白TSUBAKIで髪の毛を洗う。今まで色んなシャンプーを試してきたが、これが一番だと思った。今まで何度も漂白したりストレートパーマにしたりと、髪の毛をかなり痛めてきたので、少し値段が張るが白TSUBAKIでケアしてあげないと将来禿げてしまうかもしれない。禿げは怖い。風呂から上がり、少し肌が荒れてきたので医者から貰った薬を塗り、顔に化粧水と乳液が混ざった液体を塗る。これを塗ってから、顔に掌を当てると掌に引っ付くようになった。良いことなのか悪いことなのかわからないが、急に吹き出物が増えてきたので、悪いことなのかもしれない。ドライヤーで髪の毛を乾かし、この日記を書く。
 天気がかなり良く暖かいので、窓を開け、布団にファブリーズを噴射した。僕は肌が弱く、ダニやほこりなどといったものですぐ荒れてしまうので、そういったことは欠かせない。水を飲み、煙草を吸う。少し眠いので、布団に入るなり村上春樹の風の歌を聞けを読む。何が面白いのかわからない。元々眠かったのと小説の詰まらなさについうとうとしてしまい、寝てしまった。起きたのは深夜の三時を回っていた。
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