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第2章 保護室と閉鎖病棟
第5話 学会
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朝はどんよりとしていた。ずっとそうだ。睡眠薬を何錠も飲んでいるからだろうか、朝看護師に起こされてもぼんやりとしている。そういう時にやってくるのが、死について考える時間だ。「生きていればいいことがある」なんて、幸せ者の傲慢じゃないか。なぜ未来の良い事を考えながらこの苦痛の日々を送らなければならないのか。繰り返している。答えなんてでない。僕は無理やりその考えを頭から除外した。今はそんなことを考えている場合ではない。どうやってこの保護室から抜け出すか、それが重要で、それに対して毎日祈るような思いで過ごさなければならない。
祈りという言葉で思い出した事が一つあった。
僕の母方の家系は新興宗教にどっぷりと浸かっていたのは、以前述べた。別にそれが悪いことだとは思わないが、少し――というよりもかなり、だ――押し付けがましい所があった。幼少の頃は同世代の集いにやらされ、わけもわからずお経を唱えていた。それに対しておかしいと思う隙間すらなかった。別の小学校に通っている知らない人に会えて、お菓子をご馳走になる。それだけで十分だった。しかし僕が成長するに従い、おかしいと思う隙間ができてきた。中学、高校と半ば強引に集いにやらせようとする母親に反抗し――反抗期というやつだろうか――高校を卒業して働き出してからは、その集いにはまったく行かなくなった。向こうはそれが、相手の為になっているから教えようとするんだろうし、それが幸せに繋がるから教えようとするんだろう。しかしそんなものが嫌だった。周りの友人に変な目で見られるのではないだろうか、というのが一番大きかったのかもしれない。それに、インターネットでよくない噂も沢山見た、というのも、一つの理由だ。
僕は高校を卒業すると、ブラックに近い工場で働くようになった。朝の八時から汗と油と怒号に塗れて働き、五時間以上残業をして夜の十時に工場を後にする。家に帰って呑むビールだけが楽しみで、寝て起きたらまた工場で汗水を流す。その頃はまだこんな精神病ではなかったし、若くて体力もあったので、なんとか続けていた。
そんなある日、道路を挟んだ向こう側にある駐車場に、会社の先輩から買った愛車を止め、出た瞬間に、道路の端に止まっていたワゴン車から男性が三人出てきて、僕を呼び止めた。僕はなんとなくわかった。
「初めまして。歩きながら話そう」と一人が言い、僕に歩くように促した。「ところで、お仕事頑張ってるね」と三十代かそこらの一人が話しかけてきた。僕はポケットから煙草を取り出して火を付け、とりあえず頷いた。
「毎日こんな時間まで残業なの?」
「ええ、はい、そうですね」
「土曜日は仕事?」
「そうですね。でも、土曜日は残業がありません」
そう僕が告げた瞬間、三人の目が光った気がした。
「お母さんからね、君のことを聞いているんだ。毎日の仕事が大変で、体を壊さないかと心配して。だからね」と男性は一呼吸置いた。僕は吸殻を溝に捨てた。「土曜日だけでもいいから、集まりに来ない?」
僕の全身に、疲労感が一気に駆け巡った。
「そうですねぇ……」と言いながら玄関を開けた。唯一の助け舟があった。僕の父方の家系は由緒正しい――といっては弊害があるかもしれないが――仏教を信じており、母方の新興宗教には反対の姿勢を取っていた。よく母親が愚痴をこぼしていたのを聞いていた。
「ただいま」と言いながら玄関に入った。
しかし父親はまだ帰っていなかった。かわりに母親が出てきた。
「おかえり。ああ、皆さんも一緒で」と言い、僕の後ろに立っている三人に頭を下げた。
「こんばんわ。今息子さんが、僕たちの集まりに来るって言ってくれたんですよ」
はぁ? と元々短気な性格な上に、この強引さにはこりごりだったので、怒りを抑えながら三人組に、「ちょっと待ってください」と告げ、母親の片手を取り廊下を抜けリビングへ入った。
「あのさ、僕はずっと言ってるじゃん、そういう、宗教とかは嫌いなんだって」
母親は苦笑いを浮かべている。
「お母さんの顔を立てると思ってさ。一度だけでいいから、そうしたらあの人たちもわかってくれるから」と言った。僕は馬鹿だったので、母親の言葉を信じた。
そして土曜日、仕事を済ませた後、集会へ行った。なんの変哲もない一軒家だ。中へ入ると二十人程の男性の集団が、仏壇の前で正座しお経を唱えていた。僕が靴を脱いで部屋へ上がるか上がらないかでお経は終わり、その集団の真ん中に座らされた。僕を誘った男が言った。
「今日から来てくれることになりました」
集団が、「よかった」だの、「おめでとう」だの、「よろしくね」と銘々言った。男は僕に微笑みながら、「これから君は、どんどん幸せの道へ進んでいくからね」と言った。僕はただ黙っていた。
集団は、その宗教が出版している新聞を各自持参しており、誰かがそこに書かれていることに対して発言し、誰かがそれに賛同した。内容はふざけたものだ。「非行に走ったが、この宗教に出会って更生した」だの、「借金が数百万円あったが、毎日三時間お経を唱えていると全額返済できた」だの。非行に走って更生したことをイコールこの宗教に結びつけるのもおかしいし、借金があるならその三時間追加して働けば返済への道は近づくし、もうなにを言っているのかさっぱりわからなかった。
しかし地獄はそこから始まった。
「この教えの素晴らしさが君にもわかったかな?」
男は微笑を崩さずに言った。反論しそうになったのをぐっとたえた。ここで余計なことを言えば、この軟禁状態が終わることはなさそうだ。僕はただ黙っていた。
「じゃあ、この紙に――」と男は言いながら、入会届けと書かれた紙を差し出した。「名前と住所を書いて。それで晴れて僕たちの仲間だ。幸せの世界へようこそ」
僕は紙とペンを手に取り、誰かこの集団で話のわかる奴は居ないかと見渡した。しかし、そこにいる全員が、目をきらきらさせ、僕をじっと見つめ、名前と住所を書くのを楽しみに待っていた。サインをすれば、完全に入会したことになる。それは毎日の集いの誘いが来ても断れないということになる。ただでさえ仕事が激務な上に、何時間もこうやって無駄な時間を浪費するのは嫌だった。だから僕は無駄とわかっていても、それが逆効果であるとわかっていても、我慢ができなかった。
「いや、僕は、こういうものを信じませんから」
集団が、取って付けたような驚きの表情を浮かべた。
「信じる信じないじゃないんだよ。そうだ、悩みとかあるかい?」
「そりゃあ、人並みにはありますが……」
「それを解決してくれるのがこの教えなんだ」
僕は溜息を漏らした。本当に、心の底から宗教が嫌いだった。いや、宗教が嫌いなのではなく、こうやって押し付けてくることが大嫌いなんだ。
「悩みって、解決するのは結局の所、自分なんじゃないですか?」
男の微笑が少し強張るのを見て取れた。
「自分で解決できないような、大きな悩みを解決してくれるんだよ」
「そうやって他人任せですか」
男の微笑が完全に消え失せた。周りを囲んでいた集団が、少しだけざわついた。そこからは完全に僕の時間になった。
「神だのなんだの知りませんが、僕はね、同じ事を繰り返しますが、そうやってなにかに縋ってなにかを頼ってそれに解決してもらうんじゃなく、自分で解決したいんですよ。だって結局、最終的に信じるものって自分じゃないですか? あなた達は自分を信じきれないからそういう神だのなんだのにすがって生きているんじゃないですか? その方が楽ですよね。だって、嫌なことが起きても、そのせいにできる。そしてよいことが起きるようにとそれにすがる。僕はそういうのが嫌なんですよ。僕はね!」思わず声を張り上げていた。しかし言葉はするすると喉を通っていく。
「僕はね! 自分自身を信じているんですよ!」
最後を決めると、いいようのない爽快感が全身を駆け巡った。集団はぽかんと口を広げ僕を見つめ、微笑んでいた男の表情は完全に怒りへと変わっていた。
「ああそうかい!」と男は叫んだ。手に持っていた新聞を床に叩きつけ、僕を指差した。
「そこまで言うのなら、勝手にすればいいさ! だけれどね、これだけは覚えておけよ! お前は必ず――」そこで息を大きく吸い込んだ。
「お前は必ず地獄に落ちる!」
祈りという言葉で思い出した事が一つあった。
僕の母方の家系は新興宗教にどっぷりと浸かっていたのは、以前述べた。別にそれが悪いことだとは思わないが、少し――というよりもかなり、だ――押し付けがましい所があった。幼少の頃は同世代の集いにやらされ、わけもわからずお経を唱えていた。それに対しておかしいと思う隙間すらなかった。別の小学校に通っている知らない人に会えて、お菓子をご馳走になる。それだけで十分だった。しかし僕が成長するに従い、おかしいと思う隙間ができてきた。中学、高校と半ば強引に集いにやらせようとする母親に反抗し――反抗期というやつだろうか――高校を卒業して働き出してからは、その集いにはまったく行かなくなった。向こうはそれが、相手の為になっているから教えようとするんだろうし、それが幸せに繋がるから教えようとするんだろう。しかしそんなものが嫌だった。周りの友人に変な目で見られるのではないだろうか、というのが一番大きかったのかもしれない。それに、インターネットでよくない噂も沢山見た、というのも、一つの理由だ。
僕は高校を卒業すると、ブラックに近い工場で働くようになった。朝の八時から汗と油と怒号に塗れて働き、五時間以上残業をして夜の十時に工場を後にする。家に帰って呑むビールだけが楽しみで、寝て起きたらまた工場で汗水を流す。その頃はまだこんな精神病ではなかったし、若くて体力もあったので、なんとか続けていた。
そんなある日、道路を挟んだ向こう側にある駐車場に、会社の先輩から買った愛車を止め、出た瞬間に、道路の端に止まっていたワゴン車から男性が三人出てきて、僕を呼び止めた。僕はなんとなくわかった。
「初めまして。歩きながら話そう」と一人が言い、僕に歩くように促した。「ところで、お仕事頑張ってるね」と三十代かそこらの一人が話しかけてきた。僕はポケットから煙草を取り出して火を付け、とりあえず頷いた。
「毎日こんな時間まで残業なの?」
「ええ、はい、そうですね」
「土曜日は仕事?」
「そうですね。でも、土曜日は残業がありません」
そう僕が告げた瞬間、三人の目が光った気がした。
「お母さんからね、君のことを聞いているんだ。毎日の仕事が大変で、体を壊さないかと心配して。だからね」と男性は一呼吸置いた。僕は吸殻を溝に捨てた。「土曜日だけでもいいから、集まりに来ない?」
僕の全身に、疲労感が一気に駆け巡った。
「そうですねぇ……」と言いながら玄関を開けた。唯一の助け舟があった。僕の父方の家系は由緒正しい――といっては弊害があるかもしれないが――仏教を信じており、母方の新興宗教には反対の姿勢を取っていた。よく母親が愚痴をこぼしていたのを聞いていた。
「ただいま」と言いながら玄関に入った。
しかし父親はまだ帰っていなかった。かわりに母親が出てきた。
「おかえり。ああ、皆さんも一緒で」と言い、僕の後ろに立っている三人に頭を下げた。
「こんばんわ。今息子さんが、僕たちの集まりに来るって言ってくれたんですよ」
はぁ? と元々短気な性格な上に、この強引さにはこりごりだったので、怒りを抑えながら三人組に、「ちょっと待ってください」と告げ、母親の片手を取り廊下を抜けリビングへ入った。
「あのさ、僕はずっと言ってるじゃん、そういう、宗教とかは嫌いなんだって」
母親は苦笑いを浮かべている。
「お母さんの顔を立てると思ってさ。一度だけでいいから、そうしたらあの人たちもわかってくれるから」と言った。僕は馬鹿だったので、母親の言葉を信じた。
そして土曜日、仕事を済ませた後、集会へ行った。なんの変哲もない一軒家だ。中へ入ると二十人程の男性の集団が、仏壇の前で正座しお経を唱えていた。僕が靴を脱いで部屋へ上がるか上がらないかでお経は終わり、その集団の真ん中に座らされた。僕を誘った男が言った。
「今日から来てくれることになりました」
集団が、「よかった」だの、「おめでとう」だの、「よろしくね」と銘々言った。男は僕に微笑みながら、「これから君は、どんどん幸せの道へ進んでいくからね」と言った。僕はただ黙っていた。
集団は、その宗教が出版している新聞を各自持参しており、誰かがそこに書かれていることに対して発言し、誰かがそれに賛同した。内容はふざけたものだ。「非行に走ったが、この宗教に出会って更生した」だの、「借金が数百万円あったが、毎日三時間お経を唱えていると全額返済できた」だの。非行に走って更生したことをイコールこの宗教に結びつけるのもおかしいし、借金があるならその三時間追加して働けば返済への道は近づくし、もうなにを言っているのかさっぱりわからなかった。
しかし地獄はそこから始まった。
「この教えの素晴らしさが君にもわかったかな?」
男は微笑を崩さずに言った。反論しそうになったのをぐっとたえた。ここで余計なことを言えば、この軟禁状態が終わることはなさそうだ。僕はただ黙っていた。
「じゃあ、この紙に――」と男は言いながら、入会届けと書かれた紙を差し出した。「名前と住所を書いて。それで晴れて僕たちの仲間だ。幸せの世界へようこそ」
僕は紙とペンを手に取り、誰かこの集団で話のわかる奴は居ないかと見渡した。しかし、そこにいる全員が、目をきらきらさせ、僕をじっと見つめ、名前と住所を書くのを楽しみに待っていた。サインをすれば、完全に入会したことになる。それは毎日の集いの誘いが来ても断れないということになる。ただでさえ仕事が激務な上に、何時間もこうやって無駄な時間を浪費するのは嫌だった。だから僕は無駄とわかっていても、それが逆効果であるとわかっていても、我慢ができなかった。
「いや、僕は、こういうものを信じませんから」
集団が、取って付けたような驚きの表情を浮かべた。
「信じる信じないじゃないんだよ。そうだ、悩みとかあるかい?」
「そりゃあ、人並みにはありますが……」
「それを解決してくれるのがこの教えなんだ」
僕は溜息を漏らした。本当に、心の底から宗教が嫌いだった。いや、宗教が嫌いなのではなく、こうやって押し付けてくることが大嫌いなんだ。
「悩みって、解決するのは結局の所、自分なんじゃないですか?」
男の微笑が少し強張るのを見て取れた。
「自分で解決できないような、大きな悩みを解決してくれるんだよ」
「そうやって他人任せですか」
男の微笑が完全に消え失せた。周りを囲んでいた集団が、少しだけざわついた。そこからは完全に僕の時間になった。
「神だのなんだの知りませんが、僕はね、同じ事を繰り返しますが、そうやってなにかに縋ってなにかを頼ってそれに解決してもらうんじゃなく、自分で解決したいんですよ。だって結局、最終的に信じるものって自分じゃないですか? あなた達は自分を信じきれないからそういう神だのなんだのにすがって生きているんじゃないですか? その方が楽ですよね。だって、嫌なことが起きても、そのせいにできる。そしてよいことが起きるようにとそれにすがる。僕はそういうのが嫌なんですよ。僕はね!」思わず声を張り上げていた。しかし言葉はするすると喉を通っていく。
「僕はね! 自分自身を信じているんですよ!」
最後を決めると、いいようのない爽快感が全身を駆け巡った。集団はぽかんと口を広げ僕を見つめ、微笑んでいた男の表情は完全に怒りへと変わっていた。
「ああそうかい!」と男は叫んだ。手に持っていた新聞を床に叩きつけ、僕を指差した。
「そこまで言うのなら、勝手にすればいいさ! だけれどね、これだけは覚えておけよ! お前は必ず――」そこで息を大きく吸い込んだ。
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