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幼き記憶と今、交錯する二つの誓い

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物語は、静かな街角に佇む美味しそうなパン屋から始まる。使用人が恭しく説明する。

「ここがこの街で一番美味しいとされているパン屋でございます」

店先から香る焼きたてのパンの匂いに、エルフィールは目を輝かせた。

「へーーー♪美味しそうなパンが沢山あるね♪」
エルフィールは目を輝かせて店内を覗き込んだ。並べられたパンの山はどれも美味しそうで、エルフィールは嬉しそうに見渡している。

その時、店の奥から小さな少年が顔を出した。「こんにちは!」

エルフィールはその少年に興味を引かれた。
「アナタは何歳?名前は?」

「僕はオズワルド。7歳」と、オズワルドは少し照れた様子で答える。

「そっか。私と同じ歳だね♪」

「ははは、そっか♪」と、二人は笑い合う。

エルフィールは手を差し出しながら言う。
「私達お友達になろう♪」

その一言に、オズワルドの心は踊る。
「本当?友達になってくれるの?」

「私はエルフィール。オズワルドは…オズって呼ぶね♪」

「うん♪エルフィール♪」
と、オズワルドは嬉しそうに返す。二人の間に芽生えた友情は、まだ小さくても強い絆を感じさせた。


その様子を見ていたオズワルドの母が優しく微笑んでだ。
「うふふ♪ オズワルドと仲良くしてあげてね♪」

「うん♪」と、エルフィールは自信に満ちた声で応じる。



――場面が変わり、木の枝が揺れる風の中で二人は遊んでいた。

オズワルドが木を見上げながら困った顔をする。
「無理だよ。僕はそんな所、怖くて登れないよ。」

するとエルフィールは、オズワルドを見てふくれっ面を作る。
「もーオズは意気地なしだなあ。」

その瞬間、エルフィールの足元がぐらつき、枝がしなる。「きゃあ…」

オズワルドはすぐさま駆け寄り、彼女を支えた。「だ…大丈夫…?」

エルフィールは少し驚いたが、すぐにオズワルドを見て微笑んだ。
「ありがとう…助かった…♪ オズは優しいね♪」

その言葉に、オズワルドは頷いて微笑んだ。
「えへへへ♪」


エルフィールはしばし彼の顔を見つめた後、突然つぶやく。
「オズは優しいから、将来オズの…お嫁さんになってあげる」

オズワルドは驚きつつも喜びの声を上げる。「本当に?やったあ!」



――エルフィールが目を覚ました。彼女は夢を見ていた。
「変な夢見ちゃったな…懐かしいな…」と、昔を思い出しながら独り言をつぶやく。



―― 一方、時間は夕方に差し掛かり、日が傾き始めた頃。オズワルドはフレアと模擬戦を行っていた。

フレアは息を荒げながら、勝負を挑んだ理由を尋ねる。

「へへへ…オズワルド、どうしちまったんだ? 俺と魔法勝負の模擬戦がしたいなんてよ。」

オズワルドは真剣な顔で応じた。「受けてくれてありがとう。鍛え直したいって思ってさ。」


その言葉通り、オズワルドは戦い続けたが、結果は一方的だった。

「ダメだー…フレアに全然勝てないやーw」オズワルドは息切れしながら笑う。

「はぁはぁ…どうしたあ…俺に勝った時の気合は…」

オズワルドは苦笑しながら言った。
「僕はどうも、からっきし戦闘に向いてない性格をしてるなあ。」

フレアはふと真面目な表情を見せ、問いかける。
「グリンディアちゃんを守りたいんだろ?」

「そうだね。頑張るよ」オズワルドは決意を新たに答えるが、フレアは不思議そうな顔をする。

「でも…あんな強え子を何から守るんだって思うが…」

その言葉に、オズワルドは戸惑う。「え…?」



フレアは突然顔を赤らめ、話題を逸らそうとした。
「と…ときにだな…二人は付き合ってるのか?」

「へっ? 僕とグリンディア様が? まさかー」

「そ…そうなのか…仲良さそうに見えたからてっきりそうなのかと…」

オズワルドは照れ笑いを浮かべた。「そんな風に見える?」

「見える!」フレアは力強く頷いた。

(見えるっていうか…一緒に寝てたの見ちゃったんだけどな…)
と、フレアは心の中で呟いたが、口には出さなかった。


オズワルドは軽く笑って答えた。
「そっか…ははは。なんだか嬉しいなあ♪」




―― 一方、その頃、マイハーマ村でゴロゴロしていたグリンディアは空を見上げ、ぽつりと呟いた。
「よし…明日戻ろうかな♪」
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