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フレアのサバイバル大作戦!
しおりを挟む魔法学園の郊外学習が進む中、オズワルドとグリンディアは結界を張って野営地を作っていた。
その一方で、フレアとエルフィールは他のチームメンバー4人と共に、食料を集めながら島を探索していた。
「うわーーーボアだ!!」突然の叫び声にチームメンバーが驚き、見を構えた。
「頭を狙え!」フレアがすかさず指示を出す。
エルフィールが素早く魔法を唱える。
「アイスピアス!」 フレアもすかさずフォロー。
「よし、何とか仕留めた!これで夕飯のメインディッシュだな。血抜きして魔法で冷やしておこう。」
他のメンバーはほっと一息つきながら周囲を探索していた。
「おっ!これ、食料になりそうなキノコがあるぞ!」
しかし、フレアはすぐに警告した。
「あー、それ笑い茸だよ。食べると1日中笑い苦しむことになるからな。」
「そ、そうか…ありがとう」とチームメンバーは安堵しつつ、キノコを諦めた。
エルフィールは感心したようにフレアを見た。
「へぇ…詳しいのね。」 フレアは肩をすくめる。
「うちの家は代々猟師だからな、こういうのは得意なんだよ。」
突然、遠くに火の灯りが見えた。
「おお!?向こうに火が灯ってるぞ!他のチームか?」
「なにやら戦闘の音もする!俺たちも加わるか?」
他のメンバーが提案するが、フレアは首を横に振った。
「いや、ここは離れよう。向こうがどうなってるか分からないし、紙を多く残したチームが勝ちだからな。やらせておけばいい。」 「なるほど…」
チームメンバーたちは納得して、慎重にその場を離れた。
エルフィールはフレアをじっと見つめた。
「あなた、なかなか頼りになるじゃない。」
フレアは照れくさそうに笑った。
「へへへ…猟師やってるとサバイバルの感覚が身に付くんだ。ちょっとは見直しただろ?」
「まあね…少なくとも、単なるいい加減男ではないことが分かったわ。」
――その夜、フレアとエルフィールのチームは野営地でボアのスープをメインに夕食を楽しんでいた。
「ほら、食べてみてくれ。」フレアがエルフィールにスープを勧める。
「…美味しいわね。」エルフィールは意外そうに微笑んだ。
「エルフィールは上品なものばかり食べてるだろうけど、こういう場所で食べる飯も悪くないだろ?」
フレアが自慢げに言う。
「そうね…」エルフィールも微笑んで答えた。
その時、彼女はフレアを少し見直していた。彼は思っていたよりも優しく、頼りになる人物かもしれないと感じ始めていた。
――翌朝、フレアとエルフィールはチームを率いて昨日戦闘があった場所へ向かってみた。
「な、なんだあれ…家みたいなものがあるぞ…」フレアは目を見開いて驚いた。
エルフィールも警戒した様子で呟く。
「周りには結界が張られているわ…信じられない硬さよ。こんなものを作れるのは…グリンディアさんね。」
「そういうことか…家まで作れるなんて。なんでもありだな…」
「静かだけど、どういう状況かしら…?」
エルフィールが呟く。
「もし寝てるなら、奇襲してみるか。」
フレアが提案する。
「あなた、ずるいわね。」
エルフィールは呆れたように言うが、フレアは肩をすくめる。
「そういう授業だろ?油断は禁物だ。」
「…確かにそうかもしれないわね。」
エルフィールは戸惑いつつそう答えた。
フレアは結界を慎重によじ登り、状況を確認することにした。
「へへへ、窓穴があるじゃないか。ここから様子が見えそうだな。」
しかし、彼が結界の上から窓を覗き込んだ瞬間、彼の顔は驚きで引きつった。
「ん…んんんんんんんんんんんんんんん!?」
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