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グリンディアのちょっと反省ランチタイム!

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魔法学園ギョウダァのランチタイム。オズワルドはいつも通り、グリンディアのために学食で苦労していた。彼女が食べたいと言うものを手に入れるため、混み合う学食の中を駆け回っている。




「急げ、オズ!今日はトマトスープが食べたい!」
グリンディアはオズワルドに命じた。

「えーーっ!グリンディア様が昼寝してたからこんな時間になったんですよー」
とオズワルドは不満を漏らす。

「とにかく急ぐんじゃー!」グリンディアはさらに急かす。

学食は激混みだったが、グリンディアが列に並ぶと、周りの生徒たちは自然と彼女に順番を譲り始めた。

「え…っ?なんか譲ってくれたよ…?」グリンディアが戸惑う。

「な、なんでしょうね…」オズワルドも不思議そうに答える。




――その後、ランチを終え、グリンディアとオズワルドがのんびりしていると、数名の生徒が彼らに近づいてきた。

「な、なんじゃお主ら…」グリンディアが警戒しながら言うと、1人の生徒が一歩前に出た。

「グリンディア様…どうか我々を従者にお加え下さいませ!」

「は?なんで?」グリンディアは呆れたように返す。


「学園祭の魔法力勝負で、グリンディア様の素晴らしさを目の当たりにしました。我々をどうかお従えください!」と生徒は必死だ。

「オズが従者としておるから、もういらんよ」グリンディアはあっさりと断る。

「その末席に、どうか我々も!」生徒たちは必死に頼み込む。

「オズにはバイト代も払ってるんだぞ!」

「我々は無償で構いません!」と生徒たちはさらに懇願する。

「いらん!」グリンディアは強く言い放つが、生徒たちは引き下がらない。

「では、毎月貢物を用意しますので…」

「き…気持ち悪いわ!とにかく、オズだけでいいの!」グリンディアが不快そうに叫ぶ。

生徒たちは「なにとぞ…!」と泣きつくように頼み続け、グリンディアの忍耐も限界に達した。

「もうーーー!」グリンディアはパチンと指を鳴らし、睡眠魔法をかけると、生徒たちはその場で眠り込んでしまった。

「な、なんなんですかこれ…」オズワルドは困惑しながら聞く。

「さあ…」グリンディアも呆れた様子だった。




――その後、状況がよくわからない二人は、フレアに話を聞いてみることにした。

「あーーー!グリンディアちゃんの魔力値が凄すぎて、目の色が変わった連中がうちのクラスにもいたわ」フレアは笑いながら答える。

「そ、そういうことか…」オズワルドは納得し始める。

「そう言われてみれば、村にいた時も似たようなことがあったわ…」
グリンディアは思い出すように言った。

「聞いた話だと、グリンディアちゃんの魔力値、150万もあるらしいじゃん。すごすぎるな!」
フレアが驚いた表情で言うと、オズワルドは目を見開いた。

「ええええええ?グリンディア様ってそんなに魔力があるんですか?!」
学園祭の魔法力勝負で気絶していたオズワルドは、ここで初めてその事実を知ったのだった。

「やっぱり、お祖母様に言われた通り、魔力値は隠すべきだったのかもなあ…」
グリンディアは少し後悔の色を見せた。



――次の日のランチタイムでも、生徒たちは皆、グリンディアに場所を譲るようになり、彼女は次第にその特権を楽しむようになっていった。

「はっはーーー!並ばんでも好きなもの食べ放題じゃ!」
グリンディアは満足げに笑い、そんな彼女をオズワルドは怪訝な顔で見ていた。



――さらに次の日も、グリンディアは当然のように列を飛ばして食事を手に入れようとしていた。すると、オズワルドが彼女の手を取って、人気のない隅っこに連れていった。

「な、なんじゃオズ!アボカドパンが買えなくなってしまうじゃろ!」

オズワルドは真剣な顔で言った。
「グリンディア様…こんなやり方は良くないです。ちゃんと並びましょう。」

「なんじゃオズ!従者なのにワシに逆らうのか!」

「逆らいます…」オズワルドの強い言葉に、グリンディアは驚いた表情を見せた。

「これじゃあ…この学園で僕が嫌いな、魔力値が高いからといって威張ってる人たちと一緒じゃないですか…」オズワルドの言葉がグリンディアの胸に突き刺さった。

「なんじゃオズ…ワシは…」

「もう…やめましょう、こんなの…」


グリンディアはしばらく黙っていたが、やがて小さな声で
「ごめん…オズ…。ちゃんと並ぶから…ワシのこと、嫌いにならないで…」と、涙を浮かべながら言った。

「僕はグリンディア様を嫌いになんて、絶対なりません…でも、一緒に並びましょうね」



――次の日、グリンディアはオズワルドと一緒に順番を待っていた。しかし、以前のように魔法を使って後列からパンを購入するという手段に出た。

「マジックハンド!」と唱え、遠くからパンを引き寄せたグリンディアは、オズワルドに向かって得意げにピースサインを送った。


オズワルドは、呆れたように「あちゃー」という顔をしながら、それを見守るしかなかった。
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