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激突!?学園祭の魔法力勝負!
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学園祭に向けて、オズワルドのクラスの生徒たちも慌ただしく準備を進めていると、突然、教室の空気が一変した。学園最強の魔法使い集団「学園四天王」が姿を現したからだ。
生徒会長のイグニスは再度グリンディアに話しかける。
「君は凄い魔法を使うって学園中で噂になっているけど、僕たちはとても興味があるんだ。」
教室内は静まり返り、全員が二人のやり取りを見守っていた。
だが、グリンディアは無関心な様子で軽く返事をする。
「へぇ、そうなのか。」
イグニスは言葉を続ける。
「どうだろうか?学園祭の余興として最終日に僕たちと君とその仲間で魔法力勝負をしてみないか?。」
しかし、グリンディアは首を振り、まるで面倒ごとを避けるように即答する。
「いやじゃ。」
イグニスは一瞬驚いたが、冷静さを崩さない。
「何故だい?」
「めんどくさいし。」
教室が一瞬ざわめき立つが、イグニスは微笑んだままだ。
「生徒会 vs 伝説の一族の末裔…学園祭が盛り上がると思わないかい?」
グリンディアは無関心に返す。
「どーでもいい!」
(ここまで食いつきが悪いとは…だが奥の手はある)
イグニスは内心焦りを覚えつつも、最後の手を打つことに決めた。
「セレナ君、あれを出して貰えるかな?」
彼の隣に立っていた青い髪の女性、副会長のセレナが小さな箱を差し出す。
イグニスはそれを手に取り、グリンディアの前に差し出した。
「どうだろう。もし君がこの勝負を受けてくれるのなら、これをあげようじゃないか。」
グリンディアは箱を見て目を丸くした。「こ…これは?」
セレナが冷静に説明する。
「学食お食事券10万マニー分ですわ。」
「10万マニー分!?それだけあれば、好きなものが当分食べ放題じゃ!」
その瞬間、グリンディアの目が輝いた。イグニスは彼女が食いしん坊であるという情報を得ていたのだ。
「どうだろう?これで魔法力勝負を受けてくれないか?」
グリンディアは大きく頷いた。
「うん!いいよ!」
イグニスは一瞬驚いたが、すぐに冷静を取り戻して微笑んだ。
「かるいっ…!…コホッ…そうか。ならば、学園祭の二日目、最終日の最後のプログラムとして魔法力勝負を加えさせてもらおう。」
「わかった!」
とグリンディアは快諾した。
イグニスは続ける。
「さて、我々は四人。君も当日までに仲間を揃えて貰えるかな?」
その言葉を聞くやいなや、一人が立ち上がった。
「面白そうじゃねぇか!俺は前々から四天王に挑戦したいと思っていたんだ!」
と、強気な声を上げたのはフレアだった。
セレナがイグニスに囁く。「彼がフレアよ。」
「たしか、誰それ構わず魔法力勝負を挑む変わった一年生がいると聞いたが、それが君か。」
イグニスは感心した様子でフレアを見つめる。
「そ…そういうことなら、私も回復役で参加できるわ…」
と、今度はエルフィールが慎重に声を上げた。
「ほう、エルフィールさん。君は確か名門魔法使いの一族だったね。面白いじゃないか。」
イグニスの瞳が輝く。
エルフィールが見つめた先には、ジェリコがいたが彼はただ下を向くだけだった。
「大丈夫!こっちはワシとオズの二人でいく♪」
突然、グリンディアが断言した。
オズワルドは驚きの声を上げる。
「えええーーー?僕も!?」
フレアは抗議する。「なんでだよ!?俺にもやらせてくれよ!」
イグニスは困惑しながらも冷静に問いかけた。
「言ってることがわからないなあ。グリンディアさん。僕たちは四人なんだよ?」
「かまわん!ワシとオズで十分じゃ♪」
グリンディアの声には一切の揺るぎがなかった。
ロザリンが不満そうに呟く。
「こいつ、私達を舐めてるよーー!」
セレナはその場でイグニスを見つめ、静かに首を縦に振った。
それを見たイグニスは再び冷静さを取り戻し決断を下す。
「わかった。君がそこまで言うのなら、生徒会 vs グリンディアさんとそこの生徒の変則マッチといこうじゃないか。」
こうして、学園祭の最終日、前代未聞の「魔法力勝負」が決定された。
ギョウダァ魔法学校の歴史に残る、戦いの幕が静かに上がろうとしていた。
生徒会長のイグニスは再度グリンディアに話しかける。
「君は凄い魔法を使うって学園中で噂になっているけど、僕たちはとても興味があるんだ。」
教室内は静まり返り、全員が二人のやり取りを見守っていた。
だが、グリンディアは無関心な様子で軽く返事をする。
「へぇ、そうなのか。」
イグニスは言葉を続ける。
「どうだろうか?学園祭の余興として最終日に僕たちと君とその仲間で魔法力勝負をしてみないか?。」
しかし、グリンディアは首を振り、まるで面倒ごとを避けるように即答する。
「いやじゃ。」
イグニスは一瞬驚いたが、冷静さを崩さない。
「何故だい?」
「めんどくさいし。」
教室が一瞬ざわめき立つが、イグニスは微笑んだままだ。
「生徒会 vs 伝説の一族の末裔…学園祭が盛り上がると思わないかい?」
グリンディアは無関心に返す。
「どーでもいい!」
(ここまで食いつきが悪いとは…だが奥の手はある)
イグニスは内心焦りを覚えつつも、最後の手を打つことに決めた。
「セレナ君、あれを出して貰えるかな?」
彼の隣に立っていた青い髪の女性、副会長のセレナが小さな箱を差し出す。
イグニスはそれを手に取り、グリンディアの前に差し出した。
「どうだろう。もし君がこの勝負を受けてくれるのなら、これをあげようじゃないか。」
グリンディアは箱を見て目を丸くした。「こ…これは?」
セレナが冷静に説明する。
「学食お食事券10万マニー分ですわ。」
「10万マニー分!?それだけあれば、好きなものが当分食べ放題じゃ!」
その瞬間、グリンディアの目が輝いた。イグニスは彼女が食いしん坊であるという情報を得ていたのだ。
「どうだろう?これで魔法力勝負を受けてくれないか?」
グリンディアは大きく頷いた。
「うん!いいよ!」
イグニスは一瞬驚いたが、すぐに冷静を取り戻して微笑んだ。
「かるいっ…!…コホッ…そうか。ならば、学園祭の二日目、最終日の最後のプログラムとして魔法力勝負を加えさせてもらおう。」
「わかった!」
とグリンディアは快諾した。
イグニスは続ける。
「さて、我々は四人。君も当日までに仲間を揃えて貰えるかな?」
その言葉を聞くやいなや、一人が立ち上がった。
「面白そうじゃねぇか!俺は前々から四天王に挑戦したいと思っていたんだ!」
と、強気な声を上げたのはフレアだった。
セレナがイグニスに囁く。「彼がフレアよ。」
「たしか、誰それ構わず魔法力勝負を挑む変わった一年生がいると聞いたが、それが君か。」
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「そ…そういうことなら、私も回復役で参加できるわ…」
と、今度はエルフィールが慎重に声を上げた。
「ほう、エルフィールさん。君は確か名門魔法使いの一族だったね。面白いじゃないか。」
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「大丈夫!こっちはワシとオズの二人でいく♪」
突然、グリンディアが断言した。
オズワルドは驚きの声を上げる。
「えええーーー?僕も!?」
フレアは抗議する。「なんでだよ!?俺にもやらせてくれよ!」
イグニスは困惑しながらも冷静に問いかけた。
「言ってることがわからないなあ。グリンディアさん。僕たちは四人なんだよ?」
「かまわん!ワシとオズで十分じゃ♪」
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「こいつ、私達を舐めてるよーー!」
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それを見たイグニスは再び冷静さを取り戻し決断を下す。
「わかった。君がそこまで言うのなら、生徒会 vs グリンディアさんとそこの生徒の変則マッチといこうじゃないか。」
こうして、学園祭の最終日、前代未聞の「魔法力勝負」が決定された。
ギョウダァ魔法学校の歴史に残る、戦いの幕が静かに上がろうとしていた。
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