それは報われない恋のはずだった

ララ

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11話

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体が熱い。焼けるようだ。痛い‥‥痛い。熱いーー

ハクハクと口をいくら動かしても息ができない。苦しい。痛い。

体が強制的に作り変えられるような気持ちの悪い感覚が襲う。

ばらばらになっていく。自分がどこにいるのか、立っているのか座っているのかもわからない。ただただ苦痛が襲う。いっそ死んでしまいたい。楽になりたい。

永遠にも思えた時間は唐突に終わりを告げる。

「あ”ああああ!!!ーーはあっはあっはっ」

どうやら叫んでいたのは私のようだ。

「リリア!リリア大丈夫か!!」

「ぁ‥‥お父様。成功です!!ああ!!」

「リリア!!!!」

暑く抱きしめあう二人を冷めた目で見る。

静かに撤収知ろうとしている謎のローブの男たちに問いかける。

「目的は何?」

ちらりとこちらを一瞥し、問に答えることもなく去っていく。

「ぅ‥‥ぁ‥‥。」

魔力が抜けていく。自分で制御できない。怖い‥‥。関節がきしむように痛む。まるで命が水になったように零れ落ちていく‥‥。寒い。苦しいーー。




ーーどうやら気を失っていたみたいだ。誰もいなくなっていた。ひどい倦怠感が襲う。‥‥死ななかったみたいね。手が小刻みに震えている。魔力が足りない。早急に補わなければ危険だわ。でも動く気力もない。

暫く何をするでもなく横になっていると誰かがおりてきた。

「ああ!お嬢様!!」

「ゆりあ‥‥。」

「何て‥‥。何てことを!!お守りできなかった‥‥。奥様にお見せする顔もございません。お嬢様、申し訳ございません。」

「ユリアのせいじゃないよ。」

「ですが!‥‥っ!手が冷たいです。まあ!全身冷えているではないですか!!こちらへ。手をお貸しします。」

「ありがとう。」

「こんなことしかできなくて。‥‥悔しいです。」

「わらって?ユリア。私はあなたの笑顔が好きよ。」

「‥‥はい!」

「ふふっ、ありがとう。ユリアの手はあったかいね~。」

「お嬢様。なにが合っても‥‥ユリアはいつまでもお嬢様のそばに。必ずーー。」

私たちは離れに押し込められた。外に出ることは許されない。

扉の前には衛兵が立っているし屋敷の警備も厳しい。侵入者対策の警備ではなく私が逃げ出さないように。でもユリアと二人穏やかな生活だった。

突然襲う魔力欠乏症に慣れることはないし回数を重ねるごとにひどくなっていく。もう死ぬんじゃないか。そうおびえながら日々を過ごすのに少し疲れてきた。

そんなある日、これまでよりも一段と酷い発作が起きた。なんとか峠は越えたけれど直感的に悟る。

次が最期だとーー。



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