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7話

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たくさん話をして次の日には村の仕事を手伝ったりして過ごした。

本当はできるだけ早くここを離れたほうがいいんだろうけどこの村は本当に居心地が良すぎて無理だった。

それにもうここはアーカディアの領土。

きっと大丈夫よ。

この村は畜産を主に生計を立てていて動物たちのお世話や庭の草刈りなど細々としたことを手伝って数日過ごした。

長閑な田舎の景色と明るく優しい村人たちは私に癒しをくれた。

幼い子供たちの相手をして遊んだり今まで経験したことのないことをたくさん経験した。

人の優しさに飢えていた私にとってここでの体験はかけがえのないものになった。

本当に楽しかった。

なんとこの村を去る日には送別会まで開いてくれた。

アーカディアでの生活が落ち着いたらまた来たい!!

村のお爺さんおすすめのシトリンに向かうことにした。

ここからだと歩いて数日。

特にトラブルもなくシトリンに辿り着いた。

栄えている街だけあって立派だった。

「わぁ~~!すごい!!」

「ははっ、お嬢さんこの街は初めてかい?」

街に入るための検問の列に並んでいたら後ろのちょっと厳つい感じのお兄さんが話しかけてきた。

「はい、そうなんです!どうしてわかったんですか?」

「そりゃ、目を輝かせて興奮してたら誰だってわかるだろう!」

指摘された途端恥ずかしくなる。

そんなにわかりやすかったかな?

「ははっ、なぁーに恥ずかしがることねぇよ。誰だって初めて見たらそんなもんさ!!」

「あの、街に入るのに必要なものって何かあるんですか?」

「ああ?街に入る時かぁ?それなら身分証と銅貨3枚だな。もし身分証がなければ銀貨1枚と2日以内に街の中で身分証の発行手続きが必要になるぜ。」

どうしよう?銀貨1枚ないわ!!

「どうした?金がねぇか?」

「そう、なんです。あの!冒険者ギルドで換金しようと思ってて‥‥。でも今手元にお金がなくて‥‥。」

「あー、それなら今持ってるもの俺が買い取ってやるよ!俺は行商人だからな。各地を回っていろんなもの仕入れて大きな街で売ってるんだ。商売だから適当なもんは買い取れないがギルドで換金予定なら何かしらあるんだろう?まだ検問の列も時間がかかりそうだしなぁ。」

「ありがとうございます!!じゃあ是非お願いします!!えっと、何がいいのかな?とりあえず旅の途中で目につく薬草とか果物とか魔物倒してきたんです。」

そう言いながら持っている薬草や果物、魔物を空いたスペースに並べていく。

「おいおいおいおい!!なんだこれぇぇ!!」

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