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出発の後に思う事
しおりを挟む父さんが旅(冒険)へ出掛けると、僕等は父とその仲間の背中が見えなくなるまで見送る。
その後に静かに祈る。
母はいつも笑顔で見送る。
だけど僕は知っている。
僕とロファに、だれにも知られないように悲しんでいるのを知っている。
母は強くて優しい女性だが、そうだとしても悲しまずにいられる人がいるだろうか?
小さい頃は父を恨んだ事もあった。
だかそれでも父は僕にはヒーローだ。
もう小さくない僕は分かっている。
父が出掛けたその日の昼はみんなでピクニックに行くのが最近の過ごし方だ。
母もロファも花が好きだからきっと落ち着くのだろう。
サンドイッチと紅茶を飲んで過ごす。
ナディー達も一緒。
こうして、父は旅立ち、僕等も店を開く。
どうか、どうか父さん達が無事に帰って来ますように。
僕らはこういう家族。
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