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第34話
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憤るようなアナスタシア王女の叫びを聞いて、居合わせた人達がどう感じたのかは私にはわからない。
ただカノンは興味関心が失せたようにしているし、ノエルくんとリディアーヌ王女は険しい顔をしていた。ラスカは顔色ひとつ変えずにいるけれど、それは侍女としての矜持のようなものなのだろうと思う。
静寂が降りて、肩で息をするアナスタシア王女の呼吸音だけが耳を澄ませば聞こえてくる。
「アナスタシア王女殿下。しばしお時間をいただけますか? すぐに新しい紅茶の用意を、」
「……っ! いらないわよ、そんなものっ!」
ややあってから静かに切り出したラスカに、アナスタシア王女はキッと彼女を睨みつけて怒鳴るようにそう吐き捨てた。
そのままアナスタシア王女は憤りを隠すことなく言葉を重ねる。
「ほんっとに最悪! あたしは上手くやってるはずなのに、アンタたちみたいな奴らがいつだって邪魔するんだから!」
「……申し訳ありません」
「そんな、なに言われてんのかわかりません、って顔で謝られたところで不愉快なだけよ。まあ、アンタたちみたいな奴らにあたしの気持ちが分かられても困るけど」
蔑むような、ともすれば相手という存在をどこまでも軽んじるような表情を浮かべてラスカを鼻で笑ったアナスタシア王女は、踵を返してその場を去っていく。
来た道を戻るようにして背を向けた彼女を見送ると、呆れたような息を吐きながらカノンが口を開いた。
「つくづくとんでもないな、あの女」
「ンキュ……」
腕の中でげんなりとした様子で鳴くリフに苦笑しながら先に物陰から出たカノンに追従する。
それを見てだろう。少し遅れてリディアーヌ王女が小走りに駆け抜け、
「ラスカ!」
佇みアナスタシア王女を見送っていたラスカに名を呼びながら駆け寄ると、心配そうに、気遣うように口を開いた。
「ラスカ、大丈夫? ……ううん、大丈夫、ではないわよね。ごめんなさい……わたくしのせいであなたにもテオ兄様にも、それにティートたちにも嫌な思いをさせてしまったわよね」
「ありがとうございます、リディ様。ですがラスカは大丈夫ですわ。……もちろん強がっているわけではありませんよ?」
「ええ、わかっているわ。ラスカはこうした時に嘘を言う人ではないもの。でも、あまり無理をしないでね……?」
眉を下げて心配そうな色を隠すことのないリディアーヌ王女と真正面から向き合うラスカは、優しく微笑んで噛み締めるようにありがとうございます、と再度口にした。
その嬉しそうでいて気恥かしそうにも感じる表情を見れば、ラスカがどれだけリディアーヌ王女を想っているのか、どれだけ慕っているかなんて明白だろう。
「テオ兄様達にも謝らないと……それに、何よりも」
眉は下げたまま、すまなそうな表情でリディアーヌ王女が私とカノンと、それからリフを見る。
彼女はそのまま佇まいを正すと淑女の礼をして、
「このような場でのご挨拶をお許し下さい。わたくしはリディアーヌ、リディアーヌ・リュンヌ・スィエルと申します」
そうして顔を上げたリディアーヌ王女は、とても凛、とした表情をしていた。
たぶん、こういうのを王族の風格っていうのだろう。
少なくとも私はリディアーヌ王女からそうしたものを感じたし、それはどことなく幼い頃のアナスタシア王女――姉さんから感じたものとも似ているようにも感じる。
アルマン陛下に対して抱いた緊張感ほどではないけれど、それでも向き合うだけで背筋をしっかり伸ばさなきゃいけないと思わせるようなそんな感覚は、私とそれほど年が変わらなくてもリディアーヌ王女が正しく王女であり、王家の姫君という高貴な御方なのだと示しているのだと思う。
それからリディアーヌ王女はその表情を僅かにすまなそうに崩すと、おずおずと口を開いた。
「テオドール兄様が招き、陛下の迎え入れた客人である皆様にお見苦しい姿をお見せしてしまったどころか、わたくしの身勝手に巻き込む形となってしまい、申し訳ありません。……ゆるりとお過ごしになっていたところだったのでしょう? それなのに……」
「そ、そんな! お気になさらないでください、リディアーヌ王女殿下!」
慌てて私は首を横に振りながら声を張り上げる。実際のところリディアーヌ王女に非はないのだから。
王女殿下たちからすればこの場所に私達がいたのは想定外だっただろうし、殿下はアナスタシア王女から逃げて此処まで来たわけだし。
そもそも体調が優れないからと学院を休んだはずのアナスタシア王女に追い掛けられるなんて、思いもしなかっただろうからなあ。
「まあ、非が誰にあるかだなんて火を見るより明らかですしね。ですのでどうか殿下はお気になさらず」
「ですが……いいえ、そうですわね。寛大な心に感謝を」
付け足すようにカノンが言うと、リディアーヌ王女は少しだけ言い募ろうとして飲み込み、僅かに眉を下げながらも小さく微笑んでくれた。
そうして息を一つ吐くと、王女殿下は私とリフとカノンを順繰りに見て、
「皆様、少しだけお時間はおありですか?」
「え? あ、はい」
私たちに時間があるかないかでいえば、あることには違いない。
一朝一夕で目的が果たせるなんて思ってないし、そもそも此処にだって探索という目的はあっても時間があったからこそ来ているのだから。
だからこそ不意の質問に首を傾げつつも頷くと、リディアーヌ王女は綺麗に微笑みながら形の良い唇を動かした。
「でしたら、よろしければわたくしとお茶をいたしませんか?」
「王女殿下と、お茶を?」
「ええ。テオドールお兄様と過ごされる時間を奪ってしまったお詫び、という訳ではないですが……その、皆様がいらした理由は、陛下から伺っておりますから。良い機会、といいますか、得られるものは多少なりともあると思いますので……」
言いながらリディアーヌ王女はロンググローブで隠された腕をさすり、にこりと笑う。
その仕草と言葉で殿下が何を伝えたいのかが分からないわけではないけれど、すぐには答えられずちらりとカノンを仰ぎ見ると、カノンはリディアーヌ王女をじっと見詰めたまま口を開いた。
「……殿下はそれでよろしいので?」
「予定のある時間まで、にはなりますけれど。それに、昨晩から皆様とはお話が出来たらと思っておりましたので」
「なるほど」
ふ、と息を吐きながら僅かに笑んだカノンが、そのまま私を見下ろす。
「リリィはどうしたい?」
「ど、どうって……」
聞かれても、と答えようとして口を噤んだ。
確かにリディアーヌ王女とお話ができるのであればそれ以上のことはない。殿下はぼかしたけれど、〈黒鱗病〉に関することも聞けるだろうから、大助かりだ。
でもカノンが聞きたいのはそういう事じゃないんだろう。
多分、カノンが聞きたいのは私個人の意見。王妃様と話すべきかをラスカに聞いた私が、今日この日にこれから王女殿下とお話することを負担と思っていないか、ってそういうささやかな確認みたいなものなんだろう。
私は少しカノンを見上げ、それから抱えた状態のリフを見る。リフもまた私を見上げていた。どうやら機嫌が良いらしい。
それなら悩みも懸念も、何一つありはしない。
「……私達で良ければご一緒させてください」
ひとつ頷いてから真っ直ぐにリディアーヌ王女を見て言うと、王女殿下は嬉しそうに表情を綻ばせて微笑んでくださった。
うーん、笑顔が眩しい。流石は美少女。テオの妹姫様なんだもの、言うまでもない気もするけど。
ただカノンは興味関心が失せたようにしているし、ノエルくんとリディアーヌ王女は険しい顔をしていた。ラスカは顔色ひとつ変えずにいるけれど、それは侍女としての矜持のようなものなのだろうと思う。
静寂が降りて、肩で息をするアナスタシア王女の呼吸音だけが耳を澄ませば聞こえてくる。
「アナスタシア王女殿下。しばしお時間をいただけますか? すぐに新しい紅茶の用意を、」
「……っ! いらないわよ、そんなものっ!」
ややあってから静かに切り出したラスカに、アナスタシア王女はキッと彼女を睨みつけて怒鳴るようにそう吐き捨てた。
そのままアナスタシア王女は憤りを隠すことなく言葉を重ねる。
「ほんっとに最悪! あたしは上手くやってるはずなのに、アンタたちみたいな奴らがいつだって邪魔するんだから!」
「……申し訳ありません」
「そんな、なに言われてんのかわかりません、って顔で謝られたところで不愉快なだけよ。まあ、アンタたちみたいな奴らにあたしの気持ちが分かられても困るけど」
蔑むような、ともすれば相手という存在をどこまでも軽んじるような表情を浮かべてラスカを鼻で笑ったアナスタシア王女は、踵を返してその場を去っていく。
来た道を戻るようにして背を向けた彼女を見送ると、呆れたような息を吐きながらカノンが口を開いた。
「つくづくとんでもないな、あの女」
「ンキュ……」
腕の中でげんなりとした様子で鳴くリフに苦笑しながら先に物陰から出たカノンに追従する。
それを見てだろう。少し遅れてリディアーヌ王女が小走りに駆け抜け、
「ラスカ!」
佇みアナスタシア王女を見送っていたラスカに名を呼びながら駆け寄ると、心配そうに、気遣うように口を開いた。
「ラスカ、大丈夫? ……ううん、大丈夫、ではないわよね。ごめんなさい……わたくしのせいであなたにもテオ兄様にも、それにティートたちにも嫌な思いをさせてしまったわよね」
「ありがとうございます、リディ様。ですがラスカは大丈夫ですわ。……もちろん強がっているわけではありませんよ?」
「ええ、わかっているわ。ラスカはこうした時に嘘を言う人ではないもの。でも、あまり無理をしないでね……?」
眉を下げて心配そうな色を隠すことのないリディアーヌ王女と真正面から向き合うラスカは、優しく微笑んで噛み締めるようにありがとうございます、と再度口にした。
その嬉しそうでいて気恥かしそうにも感じる表情を見れば、ラスカがどれだけリディアーヌ王女を想っているのか、どれだけ慕っているかなんて明白だろう。
「テオ兄様達にも謝らないと……それに、何よりも」
眉は下げたまま、すまなそうな表情でリディアーヌ王女が私とカノンと、それからリフを見る。
彼女はそのまま佇まいを正すと淑女の礼をして、
「このような場でのご挨拶をお許し下さい。わたくしはリディアーヌ、リディアーヌ・リュンヌ・スィエルと申します」
そうして顔を上げたリディアーヌ王女は、とても凛、とした表情をしていた。
たぶん、こういうのを王族の風格っていうのだろう。
少なくとも私はリディアーヌ王女からそうしたものを感じたし、それはどことなく幼い頃のアナスタシア王女――姉さんから感じたものとも似ているようにも感じる。
アルマン陛下に対して抱いた緊張感ほどではないけれど、それでも向き合うだけで背筋をしっかり伸ばさなきゃいけないと思わせるようなそんな感覚は、私とそれほど年が変わらなくてもリディアーヌ王女が正しく王女であり、王家の姫君という高貴な御方なのだと示しているのだと思う。
それからリディアーヌ王女はその表情を僅かにすまなそうに崩すと、おずおずと口を開いた。
「テオドール兄様が招き、陛下の迎え入れた客人である皆様にお見苦しい姿をお見せしてしまったどころか、わたくしの身勝手に巻き込む形となってしまい、申し訳ありません。……ゆるりとお過ごしになっていたところだったのでしょう? それなのに……」
「そ、そんな! お気になさらないでください、リディアーヌ王女殿下!」
慌てて私は首を横に振りながら声を張り上げる。実際のところリディアーヌ王女に非はないのだから。
王女殿下たちからすればこの場所に私達がいたのは想定外だっただろうし、殿下はアナスタシア王女から逃げて此処まで来たわけだし。
そもそも体調が優れないからと学院を休んだはずのアナスタシア王女に追い掛けられるなんて、思いもしなかっただろうからなあ。
「まあ、非が誰にあるかだなんて火を見るより明らかですしね。ですのでどうか殿下はお気になさらず」
「ですが……いいえ、そうですわね。寛大な心に感謝を」
付け足すようにカノンが言うと、リディアーヌ王女は少しだけ言い募ろうとして飲み込み、僅かに眉を下げながらも小さく微笑んでくれた。
そうして息を一つ吐くと、王女殿下は私とリフとカノンを順繰りに見て、
「皆様、少しだけお時間はおありですか?」
「え? あ、はい」
私たちに時間があるかないかでいえば、あることには違いない。
一朝一夕で目的が果たせるなんて思ってないし、そもそも此処にだって探索という目的はあっても時間があったからこそ来ているのだから。
だからこそ不意の質問に首を傾げつつも頷くと、リディアーヌ王女は綺麗に微笑みながら形の良い唇を動かした。
「でしたら、よろしければわたくしとお茶をいたしませんか?」
「王女殿下と、お茶を?」
「ええ。テオドールお兄様と過ごされる時間を奪ってしまったお詫び、という訳ではないですが……その、皆様がいらした理由は、陛下から伺っておりますから。良い機会、といいますか、得られるものは多少なりともあると思いますので……」
言いながらリディアーヌ王女はロンググローブで隠された腕をさすり、にこりと笑う。
その仕草と言葉で殿下が何を伝えたいのかが分からないわけではないけれど、すぐには答えられずちらりとカノンを仰ぎ見ると、カノンはリディアーヌ王女をじっと見詰めたまま口を開いた。
「……殿下はそれでよろしいので?」
「予定のある時間まで、にはなりますけれど。それに、昨晩から皆様とはお話が出来たらと思っておりましたので」
「なるほど」
ふ、と息を吐きながら僅かに笑んだカノンが、そのまま私を見下ろす。
「リリィはどうしたい?」
「ど、どうって……」
聞かれても、と答えようとして口を噤んだ。
確かにリディアーヌ王女とお話ができるのであればそれ以上のことはない。殿下はぼかしたけれど、〈黒鱗病〉に関することも聞けるだろうから、大助かりだ。
でもカノンが聞きたいのはそういう事じゃないんだろう。
多分、カノンが聞きたいのは私個人の意見。王妃様と話すべきかをラスカに聞いた私が、今日この日にこれから王女殿下とお話することを負担と思っていないか、ってそういうささやかな確認みたいなものなんだろう。
私は少しカノンを見上げ、それから抱えた状態のリフを見る。リフもまた私を見上げていた。どうやら機嫌が良いらしい。
それなら悩みも懸念も、何一つありはしない。
「……私達で良ければご一緒させてください」
ひとつ頷いてから真っ直ぐにリディアーヌ王女を見て言うと、王女殿下は嬉しそうに表情を綻ばせて微笑んでくださった。
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