佐々木と吉田 マリオパーティー脳トレを作れば売れる編

知識と知識が繋がる

三時間が三本か二時間が四本

「で、そのDVDがさぁ」
「はい」
「三時間が三本だったか、二時間が四本だったかどっちかだったのね」
「長いですねぇ」
　吉田が答える。

「それで一日で観れなくてさぁ」
「はい」
「その日はばーちゃんちに泊まって、次の日、朝帰る予定だったんだけど」
「はいはい」
「親父にさぁ、俺一人で電車で帰るって言ったのね」
「ハハハハハッ、DVDが観たくて」
　そうそう、と佐々木が頷く。

「そしたら親父がさぁ・・・」
　佐々木が目を細める。
「待ってやるよって言ってくれてさぁ」
「待ってくれたんですか？」
　微笑みながら吉田が言うと、そう、なんだよね、と佐々木が頷く。



「それで次の日、朝イチで図書館行って」
「はい」
「まぁ朝イチっ言っても、図書館開くの十時だけど」
「そうでしょうね」
「で昼ぐらいまで観てさぁ・・・・・昼って言うか三時ぐらい」
「はいはい」
「それで夕方に帰った」
「ハハハハハッ、困った子供ですね」
「うるさいわ」


「それからそのDVDをさぁ」
「はい」
「探してるってほどじゃないけど・・・・」
　佐々木が首を傾ける。
「ブックオフとか行った時、DVDコーナーちらっと見るんだけど・・・・・まぁ置いてないよね」
「そうでしょうね」

「タケシさんの番組じゃないんですよね？」
「タケシさんの番組の、再現ドラマに使われてた、イタリアの・・・・イタリアじゃないかもしれないけど、ヨーロッパのどっかで作られた、ダヴィンチのドキュメンタリードラマ」
「ハハハハハッ、そんなの置いてないでしょう、ブックオフに」
　まぁね、と佐々木が頷く。