佐々木と吉田 ドラクエツクールと栄一の野望と、メガテンIf リボーンペルソナ0篇

栄一の野望

失敗を恐れるな言ったじゃないですか

「だから俺が、信長の野望作ってる会社の社員なら」
「はい、社員なら」
　苦笑しながら、吉田が頷く。
「渋沢栄一の野望を、会議で発表するね」
　ハハハハハッと吉田は笑う。

「札にもなるし、やりましょう社長」
「札にもなるしね・・・・でも社長じゃないです、名誉会長みたいな立場かな」

「まぁとにかく、その渋沢ナントカさんに、やりましょうって言うのね」
「はい」
「そしたらその渋沢ナントカさんが、いや・・・・これは売れないよって言うのね」
「まぁそうでしょうね・・・・・・て言うか、先輩自体買わないんでしょ？」
「俺はゲームやらないから」
　佐々木が首を振る。

「そしたらその社員がさぁ」
「はい、その社員が」
「なに言ってるんですか会長」
「はい、はい」
　苦笑しながら吉田は頷く。
「昔俺らに、失敗を恐れるな、思いついたことは、ドンドン言えって言ったじゃないですか」
「ハハハハハッ、まぁそれは・・・・・・そうは言うけど」
「なんだろう、入社式とか年始の挨拶みたいな時に、それは言うけど」
「それは言うけど」
「実際にバンバン、思い付きを言われても困るよね」
「そりゃそうです」
　吉田は頷く。