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 どうしてもガラパゴスしてしまう

 スタートレックという名のヤマト

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「昔さぁ」
「はい」
「ハリウッドに匹敵する、ハリウッドに負けない、映画を日本で作るんだ、みたいなのあったじゃん」
「はいはいはい、ありましたね」
「たとえば・・・・・ガンヘッド」
「ガンヘッド、ガンヘッド」
 苦笑しながら吉田が頷く。


「ガンヘッドは名作だけどさぁ」
「もちろん、もちろん」
「ハリウッドで作ればいいじゃって話」
「まぁ、そうですけど」

「今のゴジラはそうじゃないですか」
「まぁ、そうやね」

「金はさぁ、有る国が出して、もう中国は無理だからインドが出して」
「でもインドは自国に、ボリウッドがある訳だし」
「そんなこと言ったら、中国だって香港映画があったわけじゃん」
「まぁそうですね」

「日本はお金はないけど、人材ならまだ少しはいるんだから」
「そうですね」
「役者もそうだけど、監督とかも行けばいいのにね」
「まぁ、そんな簡単にはいかないんじゃないんですか」
「そうかねぇ」
 佐々木が首を傾ける。
「庵野さんとか行ってみればいんじゃないの」
「あなた、押井派じゃないですか」
 そうだけど、と佐々木は苦笑する。

「押井さんは無理だろう」
「まぁ、そうですね」
「二十年前、三十年前ならともかく」
「ハハハハハハッ、そうですね」

「庵野さんも、昔の特撮を今の技術でやってみたら、みたいなのやってんじゃん」
「それをさぁ、アメリカというかハリウッドっていうか、ネットフリックスでさぁ」
「はいはいはい」
「実写版エヴァ」
 ハハハハハハッと吉田が笑う。

「あとヤマト好きなんでしょ?」
「そう言いますね」
「だったら日本じゃ無理なんだから」
「はい・・・・まぁ無理ですね」
「スタートレックと言う名のヤマトを」
 ハハハハハハッ、と吉田は笑う。

「題名はスタートレックだけど、実質ヤマト」
「ヤマト」
 佐々木が言うと、吉田が頷く。
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