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第百七十三話 宝箱とその守護者
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翌日、昨日はあれから3階層の敵を順調に討伐し、半分程倒した所で夕食の時間になったので屋敷に戻った。
今日はその続きとなる。
朝食の後、身支度を済ませると、アソートと共にゲートを通って3階層へと移動した。
「さて!今日もせっせとお掃除しようかー!」
「あはは、そうだね。今日も昨日と同じように頼むよ、アソート」
「任せておいてー」
そう言うと、アソートは自分の周りに黒い塊を浮かべた。
昨日かなり闇の矢で攻撃を繰り返したお蔭でアソートは闇の扱いが上達していた。
最初は初めに闇の矢を作り、それを浮かべてから攻撃に使っていたが、今では闇の玉を浮かべておいて必要な時に必要なだけ瞬時に闇の矢を作って攻撃する事が可能になっている。
さすがに足の速い敵に当てるのは中々に難しいようではあるが、オーガに関してはもうかなり精密に当てれるようになっている。
当初は狙いが定まらない為に腹など的が広い部分を狙っていたが、今は腹に当てて足の止まったオーガの目に当てて、脳の破壊を狙ったりもしている。
そうして今日も順調に危なげなくオーガと虎の討伐が進んでいた。
面倒なので首を落としたりもしているが、虎の毛皮は美しいので闇に放り込んで、処理自体をセドリック達に頼んでいる。
暇な時間を使って、使用人達は屋敷の地下室でせっせと毛皮を剥いでいるのだ。
オーガは首にかけたネックレス以外は特に金になるものはないのでそのまま放置している。
そうこうしているうちに、3階層も残り1/3となった。
サイリールは残りを片付ける前に宝箱を取ることにした。
ちょうど左側の通路の、部屋の奥にあるのだ。
右側の通路へ行くと残りのモンスターがいる方向へ進む事になる。
「アソート、左の通路を進んだ奥の部屋に宝箱があるから、そっちへ先に行こうか」
「うん、分かった。宝箱を守る敵とかいるのかな?」
「いるみたいだよ。ハイオーガ1体とオーガが5体、虎が2匹かな」
「ハイオーガ?」
「オーガの上位個体だね」
「なるほど、とりあえず虎は任せるね、ボクはオーガ5体に牽制と攻撃をするよ。後、ハイオーガは任せてもいいかな?」
「ああ、それで頼むよ」
そう軽く作戦を話しながら奥にある部屋へと進んだ。
部屋の近くまで来たサイリールはアソートと小さく頷き合うと走り出した。
最初にサイリールが部屋に走りこむ事で中にいるモンスターの視線がすべてサイリールに向かう。
ハイオーガが吼えた。
「グォオオオオオ!」
その声で虎が走り、オーガの5体のうち2体がハイオーガの側へ、残りはサイリールへ向かってきた。
そこそこ知恵を使うようだ。
そんな事を思いながらいつも通り、虎をあっさり片付ける。
2匹目の虎を始末した所で、サイリールの横を闇の矢が駆け抜けた。
3体のオーガの腹に見事刺さった。
3体はその場で足を止め腹を押さえる。
そこにすぐに次弾の闇の矢が襲い掛かった。
あっけなく3体の目に刺さり、それは目の奥の骨を貫き、脳に突き刺さる。
3体はそのまま力なく崩れ落ちた。
それを見たハイオーガは驚き戸惑っていた。
しかし、すぐに吼えるとオーガ2体を左右に分けて後方にいるアソートへ仕掛けさせた。
そして自分自身は、サイリールへと向かう。
ハイオーガは通常のオーガよりも体躯が大きく、2m以上ある。
筋肉も見て分かる程に盛り上がっている。
そんなハイオーガは、アソートがメインの火力で、サイリールは足の速いモンスターへの対応とアソートの護衛だと思ったようだ。
とんでもない勘違いである。
だが、そんな勘違いなど知らぬハイオーガは手に持つ、人間の男性の太ももくらいの太さがある鉄の棒を振り上げてサイリールへ向かってきていた。
オーガ2体に関してはアソートに任せておけば何も問題はないだろう。
サイリールはオーガに目もくれず、ハイオーガに向けて走り始めた。
それに対してハイオーガは驚いた。
サイリールがアソートを守る為に動くと思っていたからだ。
だが、ハイオーガはサイリールが、アソートの護衛であり、足の速い敵にしか対応出来ない、スピードタイプだと思っていた。
だからこそ、ハイオーガはアソートの護衛に行かないサイリールに、パワーで叩き潰せば問題ないと思っていた。
サイリールという護衛を失えば、アソートなどすぐ殺せると、そう思っていた。
しかし、それがハイオーガの勘違いであったと気づくのはすぐだった。
手に持つ太い鉄の棒を振り上げ、一気にサイリールに振り下ろす。
これで死んだと、ハイオーガはニヤリと口を歪めた。
だが次の瞬間、ハイオーガは驚愕する。
ガインっと鈍い金属の音がした。
サイリールが両手で構えた剣で、ハイオーガの鉄の棒を受け止めていたのだ。
人間ごときがなぜ、いやそれよりもそんな細い剣でなぜ受け止められるのか、ハイオーガは混乱に陥った。
そんな隙をサイリールが逃すはずもなく、鉄の棒を受け流してその流れのままハイオーガの胸を切り裂く。
咄嗟にハイオーガは後方へ飛び、傷は深手ではあるが致命傷は避けた。
ハイオーガは胸の痛みにわずかに視線を下げた。
己の傷を見る為だ。
サイリールの前で愚かな行為だった。
傷を見終えたハイオーガが視線を戻した。
すでに遅かった、もうハイオーガの目の前に剣の先があった。
ハイオーガが目を見開いた、そして、そのまま剣はハイオーガの目を貫き、そのまま脳を蹂躙し、後頭部へと抜けていった。
「お疲れ様、サイリール」
「ああ、アソートもお疲れ様」
ハイオーガを倒した後すぐに、アソートもオーガ2体を始末し終えていた。
二手に分かれた所でアソートがやる事に変わりはないのだ。
虎とネックレスと、ハイオーガの手足につけていた革紐についた石を回収したサイリールは、奥にある宝箱へ移動していった。
アソートはわくわくしながらサイリールの手元を見つめている。
サイリールが宝箱を開けると、中には指輪が入っていた。
「わー、指輪かぁ。どんな効果があるんだろう?サイリールわかる?」
「見てみるよ。分かるとは思うんだけど……ね」
今日はその続きとなる。
朝食の後、身支度を済ませると、アソートと共にゲートを通って3階層へと移動した。
「さて!今日もせっせとお掃除しようかー!」
「あはは、そうだね。今日も昨日と同じように頼むよ、アソート」
「任せておいてー」
そう言うと、アソートは自分の周りに黒い塊を浮かべた。
昨日かなり闇の矢で攻撃を繰り返したお蔭でアソートは闇の扱いが上達していた。
最初は初めに闇の矢を作り、それを浮かべてから攻撃に使っていたが、今では闇の玉を浮かべておいて必要な時に必要なだけ瞬時に闇の矢を作って攻撃する事が可能になっている。
さすがに足の速い敵に当てるのは中々に難しいようではあるが、オーガに関してはもうかなり精密に当てれるようになっている。
当初は狙いが定まらない為に腹など的が広い部分を狙っていたが、今は腹に当てて足の止まったオーガの目に当てて、脳の破壊を狙ったりもしている。
そうして今日も順調に危なげなくオーガと虎の討伐が進んでいた。
面倒なので首を落としたりもしているが、虎の毛皮は美しいので闇に放り込んで、処理自体をセドリック達に頼んでいる。
暇な時間を使って、使用人達は屋敷の地下室でせっせと毛皮を剥いでいるのだ。
オーガは首にかけたネックレス以外は特に金になるものはないのでそのまま放置している。
そうこうしているうちに、3階層も残り1/3となった。
サイリールは残りを片付ける前に宝箱を取ることにした。
ちょうど左側の通路の、部屋の奥にあるのだ。
右側の通路へ行くと残りのモンスターがいる方向へ進む事になる。
「アソート、左の通路を進んだ奥の部屋に宝箱があるから、そっちへ先に行こうか」
「うん、分かった。宝箱を守る敵とかいるのかな?」
「いるみたいだよ。ハイオーガ1体とオーガが5体、虎が2匹かな」
「ハイオーガ?」
「オーガの上位個体だね」
「なるほど、とりあえず虎は任せるね、ボクはオーガ5体に牽制と攻撃をするよ。後、ハイオーガは任せてもいいかな?」
「ああ、それで頼むよ」
そう軽く作戦を話しながら奥にある部屋へと進んだ。
部屋の近くまで来たサイリールはアソートと小さく頷き合うと走り出した。
最初にサイリールが部屋に走りこむ事で中にいるモンスターの視線がすべてサイリールに向かう。
ハイオーガが吼えた。
「グォオオオオオ!」
その声で虎が走り、オーガの5体のうち2体がハイオーガの側へ、残りはサイリールへ向かってきた。
そこそこ知恵を使うようだ。
そんな事を思いながらいつも通り、虎をあっさり片付ける。
2匹目の虎を始末した所で、サイリールの横を闇の矢が駆け抜けた。
3体のオーガの腹に見事刺さった。
3体はその場で足を止め腹を押さえる。
そこにすぐに次弾の闇の矢が襲い掛かった。
あっけなく3体の目に刺さり、それは目の奥の骨を貫き、脳に突き刺さる。
3体はそのまま力なく崩れ落ちた。
それを見たハイオーガは驚き戸惑っていた。
しかし、すぐに吼えるとオーガ2体を左右に分けて後方にいるアソートへ仕掛けさせた。
そして自分自身は、サイリールへと向かう。
ハイオーガは通常のオーガよりも体躯が大きく、2m以上ある。
筋肉も見て分かる程に盛り上がっている。
そんなハイオーガは、アソートがメインの火力で、サイリールは足の速いモンスターへの対応とアソートの護衛だと思ったようだ。
とんでもない勘違いである。
だが、そんな勘違いなど知らぬハイオーガは手に持つ、人間の男性の太ももくらいの太さがある鉄の棒を振り上げてサイリールへ向かってきていた。
オーガ2体に関してはアソートに任せておけば何も問題はないだろう。
サイリールはオーガに目もくれず、ハイオーガに向けて走り始めた。
それに対してハイオーガは驚いた。
サイリールがアソートを守る為に動くと思っていたからだ。
だが、ハイオーガはサイリールが、アソートの護衛であり、足の速い敵にしか対応出来ない、スピードタイプだと思っていた。
だからこそ、ハイオーガはアソートの護衛に行かないサイリールに、パワーで叩き潰せば問題ないと思っていた。
サイリールという護衛を失えば、アソートなどすぐ殺せると、そう思っていた。
しかし、それがハイオーガの勘違いであったと気づくのはすぐだった。
手に持つ太い鉄の棒を振り上げ、一気にサイリールに振り下ろす。
これで死んだと、ハイオーガはニヤリと口を歪めた。
だが次の瞬間、ハイオーガは驚愕する。
ガインっと鈍い金属の音がした。
サイリールが両手で構えた剣で、ハイオーガの鉄の棒を受け止めていたのだ。
人間ごときがなぜ、いやそれよりもそんな細い剣でなぜ受け止められるのか、ハイオーガは混乱に陥った。
そんな隙をサイリールが逃すはずもなく、鉄の棒を受け流してその流れのままハイオーガの胸を切り裂く。
咄嗟にハイオーガは後方へ飛び、傷は深手ではあるが致命傷は避けた。
ハイオーガは胸の痛みにわずかに視線を下げた。
己の傷を見る為だ。
サイリールの前で愚かな行為だった。
傷を見終えたハイオーガが視線を戻した。
すでに遅かった、もうハイオーガの目の前に剣の先があった。
ハイオーガが目を見開いた、そして、そのまま剣はハイオーガの目を貫き、そのまま脳を蹂躙し、後頭部へと抜けていった。
「お疲れ様、サイリール」
「ああ、アソートもお疲れ様」
ハイオーガを倒した後すぐに、アソートもオーガ2体を始末し終えていた。
二手に分かれた所でアソートがやる事に変わりはないのだ。
虎とネックレスと、ハイオーガの手足につけていた革紐についた石を回収したサイリールは、奥にある宝箱へ移動していった。
アソートはわくわくしながらサイリールの手元を見つめている。
サイリールが宝箱を開けると、中には指輪が入っていた。
「わー、指輪かぁ。どんな効果があるんだろう?サイリールわかる?」
「見てみるよ。分かるとは思うんだけど……ね」
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