132 / 148
第七章 ダンジョン
132 臨時の休養日と新しい魔法
しおりを挟む
朝起きた俺はぐっと背伸びをする。
今日は一日だけ休みだ。
さすがにレオンとの戦闘直後からダンジョンに潜るというのはしんどい。
朝食をとったあと、部屋へ戻ってきた俺はソファーに腰かける。
前回の反省を生かして、今日はルーツの強化を考える。
レオンがルーツを解除できるということはSランクのモンスターも簡単に解除できるということだ。
それでは何の意味もない。
確実に相手の足を止めれないと意味はないのだ。
とはいえ、無制限に止めれるような強力なものは俺の魔力がどれだけあってもきっと難しい。
最低限五秒だけでも足を確実に止められるようなもの。
ああ、あったな、リストレインだ。
強いダメージを受けたり、五秒以上経つと解除されるが、ダメージを受けない限りは確実に五秒間拘束ができる魔法だ。
バインドやルーツと違って足だけを止めるのではなく体の動きも止めるものだ。
ボス戦では使えないが、ボス以外であればどんなに強い敵でも動きを止めることができる。
この世界ではボスなんていないから要するにどいつにでもかけることができるわけだ。
……よし、完成した。
レオンで試したいが、それは次回だな。
次は絶対に負かしてやろう。
レオンを驚かせられる魔法をまた考えないとな。
そうすればそれはSランクモンスターに通じる魔法になる。
そういえば闇魔法はまったく使ってないな。
混乱恐怖支配系だが、正直この系統は高ランクのモンスターに効かない気がする。
イメージでもそこまで強くイメージができない。
この辺りは捨てるか……?
使えるとしても支配くらいだろうし、そういう魔法は俺のイメージでは強いのに効かないから捨ててもいいかもしれないな。
元々これを作ったのはゲームや小説で読んだからだが、実際使うとなると意外と使わない。
初期は結構使ったが、モンスターが強くなるごとにほぼ使わなくなった。
一度作った魔法が消えることはないが、もういいだろう。
そもそも初期でも実験以外で使ったのは支配のみだしな。
よし、闇はもういいな。
使うことはもうないし、どちらにしろ高ランクのモンスターにも人間にも効かない気がするし。
さて、新しい魔法か。
今よく使うのはバレット、ジャベリンで、カッターはほぼ使わないな。
カッターは硬い敵には効果が薄いんだよな。
あとは範囲魔法と爆発魔法か。
あーそうだ、重力魔法とかどうだ?
グラビティ系だな。
単体がグラビティ、範囲がグラビティヴァイトってところか?
これもある意味拘束魔法に近いか。
だが、重すぎる重力は体を押し潰せる。
地面がめりこむほどの威力、肺から空気は全て押し出され、骨は軋みをあげる。
よし……。
完全に圧し潰して殺すというイメージはできなかったが、地面に縫い付けるという意味ではいいな。
最初に拘束魔法に近いとイメージしたせいかもしれない。
だが足止め魔法の数が多いのはいい。
グラビティは範囲一メートルほど、グラビティヴァイトは範囲五メートルほどだ。
とはいえ、単体の方が威力は高く、範囲になると多少弱くなる。
このあたりは俺のイメージのせいだろうが、そのくらいのペナルティがないとうまく魔法が創造できない。
そう考えると最初にそこまでペナルティを考えずに強くイメージして作った完全無効化やダメージ軽減魔法は強いな。
――とはいえ、あれも衝撃は防げないから完璧かというとそうでもないが。
攻撃魔法なんかはこの世界を知り、攻撃力を知るごとに何かしらペナルティがないと強力なものが創れなくなってきたな。
とりあえずはこんなところか。
あとは実際にダンジョンで使ってみるしかないな。
とはいえ、今日はいい。
せっかくだし昼飯がてら久しぶりに普通に街をぶらついてみるか。
俺はソファーから立ち上がり部屋を出る。
宿屋を出てとりあえずは屋台広場へと向かった。
食事ができる店も屋台広場方面に向かっていればあるので適当に入るか、屋台広場で飯にしてもいいだろう。
そうして歩いていると、雑貨屋の前でフィーネがいた。
エルナは一緒じゃないようだ。
「フィーネ」
俺が声をかけるとフィーネが振り返った。
「あら、ルカ。どこか行くの?」
「ああ、昼ご飯にでもいこうかと。フィーネは何してるんだ?」
そう言ってフィーネが見ていた雑貨屋の品物を見る。
「ああ、別に何か欲しいわけじゃないのよ。ただ眺めていただけ。特に何かをしていたわけじゃないわ」
「そうなのか? それならせっかくだし、一緒に飯にでもいかないか?」
「そうね、そうしようかしら」
「エルナは?」
「エルナは今日はミハエルを誘って何かするって言ってたわよ」
「そうか。じゃあ、一緒に飯にいこうか」
「ええ、そうね」
俺はフィーネと連れ立って屋台広場方面へと向かった。
それなりにおいしいと評判の店にでもいくか。
屋台広場でもいいが、フィーネは基本的には買い食いはそんなに好きではないのだ。
普通に食べれる店があるならそちらを好む。
「ここにしようか」
「そうね」
店に入り料理を頼んで、何気ない会話をフィーネとする。
なんだかちょっとデートっぽいなと思ってしまう。
フィーネは元貴族なせいか、食事の仕方もとても綺麗だ。
飯を食べながらそんなフィーネを見ていると、ふとフィーネと視線が合った。
「どうかしたのかしら?」
フィーネが食事の手を止めて俺を見て首を傾げる。
その仕草が可愛くてドキリとしてしまう。
「いや、なんでもないよ」
「そう?」
「ああ」
再び食事を再開させる。
今度はさすがにフィーネを見つめたりはしない。
食事を終えてから、店を出て、どうせだからと適当に店を見ながら歩く。
可愛らしい小物を売っている雑貨店にきたときに、フィーネが小さなアクセサリーを気に入り、購入してくるとその場を離れた。
俺は適当にそのへんの物を見て、フィーネに似合いそうだなと思って見ていると、声をかけられた。
「あ、ルカ君」
なんとなく聞き覚えのある声に振り返ると、そこにいたのはチェレステだった。
「ああ……、久しぶり」
少しだけ気まずい。
チェレステは普通に俺に笑みを見せている。
「何してるの?」
「あー、ちょっとメンバーと買い物、かな」
「そうなんだ。あの――」
チェレステが何か言おうとしたところでフィーネがやってきた。
「お待たせ、ルカ」
「あ、フィーネ。お帰り」
チェレステはフィーネを見て少し驚いた顔をしたあと、慌てたように告げた。
「あ、あの、あたし用事があるから。えっと、じゃあね」
「あ、ああ……」
フィーネは首を傾げていたが、特に深くは聞いてこなかった。
俺も別にあの日のことを言いふらす気もないので特に話題にはしなかった。
そうだな、彼女もこの街に住んでいるのだから会うこともあるよな。
そう思いつつも、フィーネと次の店を覗きにいく。
次に向かったのは銀細工を売っている店だ。
「綺麗ね」
「ああ、これなんかフィーネに合うんじゃないか?」
何気なく見ていただけだが、フィーネに似合いそうな髪飾りがあったのでついそう言ってしまった。
「あら、可愛いわね」
そう言ってフィーネが髪飾りをとって自身の髪にあててみる。
赤や黄色の小さな小花が細い銀の鎖の先で揺れている。
フィーネの金色の髪に映えてとても綺麗だった。
「どうかしら?」
そう言って少し笑うフィーネはとても可愛かった。
「あーうん。えっとすごく、可愛いと思う」
俺のストレートな物言いにフィーネは少しだけ照れている。
「そう? ありがとう。ルカがそう言うなら買おうかしら」
「あー、あのさ、フィーネ」
「何?」
「それ、あー俺がプレゼントするよ。いいかな?」
俺がそう言うとフィーネは少し恥じらうように微笑んだ。
俺もちょっと頬が熱いけど。
「あら、ありがとう。嬉しいわ」
フィーネから髪飾りを受け取ると、俺は店員さんに渡して購入した。
購入し終えた俺は、他の商品を見ていたフィーネのもとへ行き、小さな木箱に入れられた髪飾りを渡した。
フィーネは嬉しそうに微笑み、俺に礼を言った。
「ありがとう、ルカ。大切にするわね」
「う、うん」
フィーネは店を出たあと、早速とばかりに髪飾りをつけていた。
金色の髪の上で銀色と赤や黄色の小さな小花が躍っている。
うん、すごく似合ってるし可愛いと思う。
彼女の髪の上で揺れる小花と、彼女の耳元で揺れるミスリルのイヤリングを見つつ、そのあとも俺はフィーネと街をぶらついた。
こういうなんでもない日もたまにはいいものだ。
今日はダンジョンに行かずに街をぶらついて良かったと思う。
夕飯は宿屋へ戻って全員でとった。
ミハエルとエルナはどうやら二人でダンジョンへ行っていたらしい。
どうやら俺とレオンの試合をみて刺激されたらしく、訓練を兼ねてミハエルに付き合ってもらったのだとか。
エルナ自身は近接戦闘が得意ではないというのは自覚しているので、ならばどうすれば前衛が気持ちよく動けるかの訓練をミハエルに色々質問しながらしていたのだとか。
俺のように動けないからこそ、どうすればいいのかをしっかりと考えているようだ。
うん、エルナもきっと今よりもっと強くなれるだろう。
俺たちもどうすれば後衛が攻撃しやすいかを常に考えている。
そして後衛は前衛がどうすれば動きやすいかを考えてくれている。
だからこそ俺たちのパーティはまだまだ成長するだろう。
こうして臨時の休養日は終わりを迎えた。
明日からはまたダンジョンで狩りだ。
今日は一日だけ休みだ。
さすがにレオンとの戦闘直後からダンジョンに潜るというのはしんどい。
朝食をとったあと、部屋へ戻ってきた俺はソファーに腰かける。
前回の反省を生かして、今日はルーツの強化を考える。
レオンがルーツを解除できるということはSランクのモンスターも簡単に解除できるということだ。
それでは何の意味もない。
確実に相手の足を止めれないと意味はないのだ。
とはいえ、無制限に止めれるような強力なものは俺の魔力がどれだけあってもきっと難しい。
最低限五秒だけでも足を確実に止められるようなもの。
ああ、あったな、リストレインだ。
強いダメージを受けたり、五秒以上経つと解除されるが、ダメージを受けない限りは確実に五秒間拘束ができる魔法だ。
バインドやルーツと違って足だけを止めるのではなく体の動きも止めるものだ。
ボス戦では使えないが、ボス以外であればどんなに強い敵でも動きを止めることができる。
この世界ではボスなんていないから要するにどいつにでもかけることができるわけだ。
……よし、完成した。
レオンで試したいが、それは次回だな。
次は絶対に負かしてやろう。
レオンを驚かせられる魔法をまた考えないとな。
そうすればそれはSランクモンスターに通じる魔法になる。
そういえば闇魔法はまったく使ってないな。
混乱恐怖支配系だが、正直この系統は高ランクのモンスターに効かない気がする。
イメージでもそこまで強くイメージができない。
この辺りは捨てるか……?
使えるとしても支配くらいだろうし、そういう魔法は俺のイメージでは強いのに効かないから捨ててもいいかもしれないな。
元々これを作ったのはゲームや小説で読んだからだが、実際使うとなると意外と使わない。
初期は結構使ったが、モンスターが強くなるごとにほぼ使わなくなった。
一度作った魔法が消えることはないが、もういいだろう。
そもそも初期でも実験以外で使ったのは支配のみだしな。
よし、闇はもういいな。
使うことはもうないし、どちらにしろ高ランクのモンスターにも人間にも効かない気がするし。
さて、新しい魔法か。
今よく使うのはバレット、ジャベリンで、カッターはほぼ使わないな。
カッターは硬い敵には効果が薄いんだよな。
あとは範囲魔法と爆発魔法か。
あーそうだ、重力魔法とかどうだ?
グラビティ系だな。
単体がグラビティ、範囲がグラビティヴァイトってところか?
これもある意味拘束魔法に近いか。
だが、重すぎる重力は体を押し潰せる。
地面がめりこむほどの威力、肺から空気は全て押し出され、骨は軋みをあげる。
よし……。
完全に圧し潰して殺すというイメージはできなかったが、地面に縫い付けるという意味ではいいな。
最初に拘束魔法に近いとイメージしたせいかもしれない。
だが足止め魔法の数が多いのはいい。
グラビティは範囲一メートルほど、グラビティヴァイトは範囲五メートルほどだ。
とはいえ、単体の方が威力は高く、範囲になると多少弱くなる。
このあたりは俺のイメージのせいだろうが、そのくらいのペナルティがないとうまく魔法が創造できない。
そう考えると最初にそこまでペナルティを考えずに強くイメージして作った完全無効化やダメージ軽減魔法は強いな。
――とはいえ、あれも衝撃は防げないから完璧かというとそうでもないが。
攻撃魔法なんかはこの世界を知り、攻撃力を知るごとに何かしらペナルティがないと強力なものが創れなくなってきたな。
とりあえずはこんなところか。
あとは実際にダンジョンで使ってみるしかないな。
とはいえ、今日はいい。
せっかくだし昼飯がてら久しぶりに普通に街をぶらついてみるか。
俺はソファーから立ち上がり部屋を出る。
宿屋を出てとりあえずは屋台広場へと向かった。
食事ができる店も屋台広場方面に向かっていればあるので適当に入るか、屋台広場で飯にしてもいいだろう。
そうして歩いていると、雑貨屋の前でフィーネがいた。
エルナは一緒じゃないようだ。
「フィーネ」
俺が声をかけるとフィーネが振り返った。
「あら、ルカ。どこか行くの?」
「ああ、昼ご飯にでもいこうかと。フィーネは何してるんだ?」
そう言ってフィーネが見ていた雑貨屋の品物を見る。
「ああ、別に何か欲しいわけじゃないのよ。ただ眺めていただけ。特に何かをしていたわけじゃないわ」
「そうなのか? それならせっかくだし、一緒に飯にでもいかないか?」
「そうね、そうしようかしら」
「エルナは?」
「エルナは今日はミハエルを誘って何かするって言ってたわよ」
「そうか。じゃあ、一緒に飯にいこうか」
「ええ、そうね」
俺はフィーネと連れ立って屋台広場方面へと向かった。
それなりにおいしいと評判の店にでもいくか。
屋台広場でもいいが、フィーネは基本的には買い食いはそんなに好きではないのだ。
普通に食べれる店があるならそちらを好む。
「ここにしようか」
「そうね」
店に入り料理を頼んで、何気ない会話をフィーネとする。
なんだかちょっとデートっぽいなと思ってしまう。
フィーネは元貴族なせいか、食事の仕方もとても綺麗だ。
飯を食べながらそんなフィーネを見ていると、ふとフィーネと視線が合った。
「どうかしたのかしら?」
フィーネが食事の手を止めて俺を見て首を傾げる。
その仕草が可愛くてドキリとしてしまう。
「いや、なんでもないよ」
「そう?」
「ああ」
再び食事を再開させる。
今度はさすがにフィーネを見つめたりはしない。
食事を終えてから、店を出て、どうせだからと適当に店を見ながら歩く。
可愛らしい小物を売っている雑貨店にきたときに、フィーネが小さなアクセサリーを気に入り、購入してくるとその場を離れた。
俺は適当にそのへんの物を見て、フィーネに似合いそうだなと思って見ていると、声をかけられた。
「あ、ルカ君」
なんとなく聞き覚えのある声に振り返ると、そこにいたのはチェレステだった。
「ああ……、久しぶり」
少しだけ気まずい。
チェレステは普通に俺に笑みを見せている。
「何してるの?」
「あー、ちょっとメンバーと買い物、かな」
「そうなんだ。あの――」
チェレステが何か言おうとしたところでフィーネがやってきた。
「お待たせ、ルカ」
「あ、フィーネ。お帰り」
チェレステはフィーネを見て少し驚いた顔をしたあと、慌てたように告げた。
「あ、あの、あたし用事があるから。えっと、じゃあね」
「あ、ああ……」
フィーネは首を傾げていたが、特に深くは聞いてこなかった。
俺も別にあの日のことを言いふらす気もないので特に話題にはしなかった。
そうだな、彼女もこの街に住んでいるのだから会うこともあるよな。
そう思いつつも、フィーネと次の店を覗きにいく。
次に向かったのは銀細工を売っている店だ。
「綺麗ね」
「ああ、これなんかフィーネに合うんじゃないか?」
何気なく見ていただけだが、フィーネに似合いそうな髪飾りがあったのでついそう言ってしまった。
「あら、可愛いわね」
そう言ってフィーネが髪飾りをとって自身の髪にあててみる。
赤や黄色の小さな小花が細い銀の鎖の先で揺れている。
フィーネの金色の髪に映えてとても綺麗だった。
「どうかしら?」
そう言って少し笑うフィーネはとても可愛かった。
「あーうん。えっとすごく、可愛いと思う」
俺のストレートな物言いにフィーネは少しだけ照れている。
「そう? ありがとう。ルカがそう言うなら買おうかしら」
「あー、あのさ、フィーネ」
「何?」
「それ、あー俺がプレゼントするよ。いいかな?」
俺がそう言うとフィーネは少し恥じらうように微笑んだ。
俺もちょっと頬が熱いけど。
「あら、ありがとう。嬉しいわ」
フィーネから髪飾りを受け取ると、俺は店員さんに渡して購入した。
購入し終えた俺は、他の商品を見ていたフィーネのもとへ行き、小さな木箱に入れられた髪飾りを渡した。
フィーネは嬉しそうに微笑み、俺に礼を言った。
「ありがとう、ルカ。大切にするわね」
「う、うん」
フィーネは店を出たあと、早速とばかりに髪飾りをつけていた。
金色の髪の上で銀色と赤や黄色の小さな小花が躍っている。
うん、すごく似合ってるし可愛いと思う。
彼女の髪の上で揺れる小花と、彼女の耳元で揺れるミスリルのイヤリングを見つつ、そのあとも俺はフィーネと街をぶらついた。
こういうなんでもない日もたまにはいいものだ。
今日はダンジョンに行かずに街をぶらついて良かったと思う。
夕飯は宿屋へ戻って全員でとった。
ミハエルとエルナはどうやら二人でダンジョンへ行っていたらしい。
どうやら俺とレオンの試合をみて刺激されたらしく、訓練を兼ねてミハエルに付き合ってもらったのだとか。
エルナ自身は近接戦闘が得意ではないというのは自覚しているので、ならばどうすれば前衛が気持ちよく動けるかの訓練をミハエルに色々質問しながらしていたのだとか。
俺のように動けないからこそ、どうすればいいのかをしっかりと考えているようだ。
うん、エルナもきっと今よりもっと強くなれるだろう。
俺たちもどうすれば後衛が攻撃しやすいかを常に考えている。
そして後衛は前衛がどうすれば動きやすいかを考えてくれている。
だからこそ俺たちのパーティはまだまだ成長するだろう。
こうして臨時の休養日は終わりを迎えた。
明日からはまたダンジョンで狩りだ。
26
お気に入りに追加
2,761
あなたにおすすめの小説
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!

「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――

外れスキル持ちの天才錬金術師 神獣に気に入られたのでレア素材探しの旅に出かけます
蒼井美紗
ファンタジー
旧題:外れスキルだと思っていた素材変質は、レア素材を量産させる神スキルでした〜錬金術師の俺、幻の治癒薬を作り出します〜
誰もが二十歳までにスキルを発現する世界で、エリクが手に入れたのは「素材変質」というスキルだった。
スキル一覧にも載っていないレアスキルに喜んだのも束の間、それはどんな素材も劣化させてしまう外れスキルだと気づく。
そのスキルによって働いていた錬金工房をクビになり、生活費を稼ぐために仕方なく冒険者になったエリクは、街の外で採取前の素材に触れたことでスキルの真価に気づいた。
「素材変質スキル」とは、採取前の素材に触れると、その素材をより良いものに変化させるというものだったのだ。
スキルの真の力に気づいたエリクは、その力によって激レア素材も手に入れられるようになり、冒険者として、さらに錬金術師としても頭角を表していく。
また、エリクのスキルを気に入った存在が仲間になり――。

異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる