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第一章 幼少期
8 もう魔法は使わない
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家に入った俺達は食卓に着くと難しい顔をしていた。
――いや、俺はしてないけど。
しかしどうしたもんか。やっぱ俺が出したって分からせないとまずいよな……?
さっきの玉はデカすぎたか? もうちっと小さい玉にして最初から光らせて出してみるか?
……よし、そうしよう。
でもあれだな、俺が出したって分かるようにしないといけないからな、えーと、そうだな。
こう、指先からぷわんと玉が出るような感じで出せばわかってくれるかもしれない。
俺は声を出して俺に注目させることにした。
「あー!みえー!」
俺の声にマリーもウードも俺に目線を向けた。よし、今だな!
俺は手を突き出すと、短い指をさした。
そしてさっきよりも少し小さい玉を指先から生み出した。
ぽわんと出たそれは光を放ち、俺が指をくるくると回すと同じようにくるくると回った。
マリーもウードもぽかんとそれを見ている。
俺は機嫌が良くなり声を出した。
「あっあー!うー!」
その声でマリーもウードもハッとして俺を見る。
楽し気に指をくるくるさせる俺を見て、マリーもウードも何やら難しい顔をしている。
――なんだ? なんでそんな顔するんだ?
俺は不思議に思い、ウードをじっと見た。
いつもならルカーって言って抱っこしてくるのに、難しい顔のままだ。
なんだ……? 俺なんかもしかしてまずいことしたか……?
一瞬俺は親父に殴られる記憶を思い出した。
いや、まさか……この人達はそんな事……しない、よな……?
――俺の胸の内にむくむくと不安が押し寄せる。
俺はその不安を抑えきれずに泣き出した。
俺の泣き声にウードはハッとして慌てて俺を抱き上げた。
「ルカ、すまん!びっくりさせたな!ごめんよーごめんよー泣かないでくれ」
ウードにあやされた俺は、泣きながらだがすごくほっとした。
親父みたいに殴られると思ったから……。
暫くしてようやく泣き止んだ俺に、ウードは優しく笑みを向けていた。
俺はそんなウードの笑みを見て嬉しくてしがみついた。
「ぱぁぱ」
「おーパパだぞー。いい子だなールカは。いい子いい子」
そうして俺を抱っこしたままウードは再び話し始めた。
「しかし驚いたな。これはルカの魔法だったのか」
「そうみたいね、びっくりしたわ」
「――だが」
「そうね……」
何か言いよどむ二人を俺は見上げ首を傾げる。
「ルカが悪いんじゃないぞー」
そう言ってウードが優しく撫でてくれた。
「でも、どうしよう、ウード。私この子と離れたくないわ……」
「隠すしかないだろう……」
え? え? 隠すしかない? なんで? ていうか、離れるって何?
「そう、よね……。せめて10歳を過ぎてからだったら良かったのに……」
「仕方あるまい……こんなに早くしかもこんなに強力な魔法を使えるなんて……」
え?何?どういう事?ライトの魔法ってそんなつえー魔法なの?
一番簡単な魔法なんじゃないの?
俺の混乱をよそに、ウードとマリーは話し合いを続ける。
俺が言葉をしっかり理解できるようになるまでは出来るだけ外へ出さない事、俺が魔法を暴発させないように、魔封じの腕輪を付ける事。
いや、待って、魔封じの腕輪ってなに!?しかも俺外出れないの!?
――迂闊に魔法なんて披露するんじゃなかった……。
しかも二人共辛そうな顔してるし……。
その日の夜、ウードがどこかからか持って来た腕輪を俺に嵌めた。
それをつけた俺を見て、ウードもマリーもすごく辛そうな顔をしていた。
――俺はその日から魔法を使うのをやめた。
――いや、俺はしてないけど。
しかしどうしたもんか。やっぱ俺が出したって分からせないとまずいよな……?
さっきの玉はデカすぎたか? もうちっと小さい玉にして最初から光らせて出してみるか?
……よし、そうしよう。
でもあれだな、俺が出したって分かるようにしないといけないからな、えーと、そうだな。
こう、指先からぷわんと玉が出るような感じで出せばわかってくれるかもしれない。
俺は声を出して俺に注目させることにした。
「あー!みえー!」
俺の声にマリーもウードも俺に目線を向けた。よし、今だな!
俺は手を突き出すと、短い指をさした。
そしてさっきよりも少し小さい玉を指先から生み出した。
ぽわんと出たそれは光を放ち、俺が指をくるくると回すと同じようにくるくると回った。
マリーもウードもぽかんとそれを見ている。
俺は機嫌が良くなり声を出した。
「あっあー!うー!」
その声でマリーもウードもハッとして俺を見る。
楽し気に指をくるくるさせる俺を見て、マリーもウードも何やら難しい顔をしている。
――なんだ? なんでそんな顔するんだ?
俺は不思議に思い、ウードをじっと見た。
いつもならルカーって言って抱っこしてくるのに、難しい顔のままだ。
なんだ……? 俺なんかもしかしてまずいことしたか……?
一瞬俺は親父に殴られる記憶を思い出した。
いや、まさか……この人達はそんな事……しない、よな……?
――俺の胸の内にむくむくと不安が押し寄せる。
俺はその不安を抑えきれずに泣き出した。
俺の泣き声にウードはハッとして慌てて俺を抱き上げた。
「ルカ、すまん!びっくりさせたな!ごめんよーごめんよー泣かないでくれ」
ウードにあやされた俺は、泣きながらだがすごくほっとした。
親父みたいに殴られると思ったから……。
暫くしてようやく泣き止んだ俺に、ウードは優しく笑みを向けていた。
俺はそんなウードの笑みを見て嬉しくてしがみついた。
「ぱぁぱ」
「おーパパだぞー。いい子だなールカは。いい子いい子」
そうして俺を抱っこしたままウードは再び話し始めた。
「しかし驚いたな。これはルカの魔法だったのか」
「そうみたいね、びっくりしたわ」
「――だが」
「そうね……」
何か言いよどむ二人を俺は見上げ首を傾げる。
「ルカが悪いんじゃないぞー」
そう言ってウードが優しく撫でてくれた。
「でも、どうしよう、ウード。私この子と離れたくないわ……」
「隠すしかないだろう……」
え? え? 隠すしかない? なんで? ていうか、離れるって何?
「そう、よね……。せめて10歳を過ぎてからだったら良かったのに……」
「仕方あるまい……こんなに早くしかもこんなに強力な魔法を使えるなんて……」
え?何?どういう事?ライトの魔法ってそんなつえー魔法なの?
一番簡単な魔法なんじゃないの?
俺の混乱をよそに、ウードとマリーは話し合いを続ける。
俺が言葉をしっかり理解できるようになるまでは出来るだけ外へ出さない事、俺が魔法を暴発させないように、魔封じの腕輪を付ける事。
いや、待って、魔封じの腕輪ってなに!?しかも俺外出れないの!?
――迂闊に魔法なんて披露するんじゃなかった……。
しかも二人共辛そうな顔してるし……。
その日の夜、ウードがどこかからか持って来た腕輪を俺に嵌めた。
それをつけた俺を見て、ウードもマリーもすごく辛そうな顔をしていた。
――俺はその日から魔法を使うのをやめた。
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