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私はダレダ

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黒衣の男「ふん!!!!」


ズドーン!!!




黒衣の男が手を振りかざすと、漆黒のエネルギーが渦巻き、激しい衝撃波が3人に向かって飛んできた。




アルティア「くっ!」

アイザック「きゃぁ!」

レイヴン「ぐおっ!」



3人は不意を突かれ、闇の波動に包まれたまま吹き飛ばされてしまった。



黒衣の男「そこらの雑魚と一緒と思うなよ。」



そう言うと、男は手を空に掲げ、一瞬で魔力を高めた。彼の手のひらから赤黒い火の玉が現れ、猛烈な熱気を帯びてアイザックに向けて打ち出された。




アルティア「っ!?あぶない!!」


アイザック「くっ、大きすぎる!!」



直撃かと思ったその時、レイヴンが飛び出し体を張って受け止めた。その瞬間、炎が爆発し、辺り一面に火の粉が舞った。



レイヴン「がぁぁぁぁぁぁぁ!!」



アルティア、アイザック「「レイヴン!!」」



咄嗟に2人が駆け寄るがレイヴンは重傷を負い、意識が無くなっていた。


アルティア「くっ!アイザック!回復をお願い!!」


アイザック「もちろんよ!!」



黒衣の男「仲間を庇ったか。だが、この程度の魔法も耐えれんのなら話にならんな。」



アイザックが回復魔法をかける間、アルティアは剣に魔力を込め、稲妻が剣先に走る。青白い光が剣を包み込み、雷鳴のような轟音が響いた。



アルティア「はぁぁぁぁ!!ライトニング・スラッシュ!!」


アルティアの剣が閃き、目にも止まらぬ速度で男を狙う。しかし、黒衣の男は軽々とそれらをかわし、冷笑を浮かべていた。



アルティア「躱した!?」



黒衣の男「ふん、お前たちの力など、その程度か?」



アルティア「強すぎるわ、、アイザック、私が時間を稼ぐからその間に逃げて!!!」



アイザック「何言ってるのよ!!」



黒衣の男「愚か者め……では、少し本気を出してやろう。」



男は手をかざし、周囲に闇の波動を放った。その瞬間、空気が凍りつくような寒気が漂い、地面から黒い触手が伸びて3人の動きを封じた。




アイザック「くっ!これは、ダークバインド!」



アルティア「くっ!ここで負けるわけにはいかない……!」



アルティアは最後の力を振り絞り、剣に再び雷の魔力を込めた。雷光が剣を包み、剣先から放たれた閃光が闇を切り裂く。


アルティア「ライトニング・スラッシュ!」



しかし、黒衣の男は再び軽々と避け、逆にアルティアに向けて暗黒のエネルギーを放った。エネルギーは渦を巻き、アルティアは吹き飛ばされ、地面に倒れてしまった。



黒衣の男「はっはっは!弱すぎるな。そのまま死ぬか?」



冷酷な笑みを浮かべ笑っていた。



アルティア「くそっ、、、」



その時、遠くから一筋の光が飛んできた。それはアルティアの元へと届き、彼女の体を包み込んだ。



謎の声「立ちなさい、アルティア。まだ終わってはいない。」



アルティア「この声は、、、、」



光が消えると、アルティアは再び立ち上がり、フラフラになりながらもその目には決意の光が宿っていた。



黒衣の男「む?この力は、、、あの方が言っていた奴か。」



アルティア「あなた、、、知っているの?」



黒衣の男「ふん、このままやっても負ける気はしないが、ここは引かせてもらう。」



そう言うと周りの魔物共々一瞬にして消えていった。



アイザック「今のはなんだったの、、、、」



アルティア「ふぅ、、とりあえず、、、助かったわ、、、」



そう言いながらその場に倒れ込んでしまった。



アイザック「ちょっと大丈夫?とにかく回復するわ。」



アルティア「ありがとう、、、」



アイザック「よし、これで動けるようにはなったわ。一旦ギルドに戻るわよ。レイヴンも回復はしたけど意識は戻ってないし。」



アルティア「そうね。戻りましょう。」



2人はレイヴンを引きずりながらギルドに戻っていくのだった。



ーーーーーーーーーーー





第一部  完





ーーーーーーーーーーー









はいはい、ここまでいかがったでしょうか?

とりあえずここで区切ってみました!


頭パカーンからーの、書き方変えてみてーの、とりあえずファンタジーっぽいの書いてみました!


感想クレメンス。


次からは第二部の予定だけど考え中!!


それではまた次回!!





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