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とりあえず困った時はハリセンで

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セリア【ねぇ、アルティア、もう少しだけ力を抜いてくれる?】




アルティア「はぁはぁはぁ、だ、大っ丈夫っです、、、、はぁはぁはぁ、、、くっ、、」





セリア【そんなに焦らなくていいのよぉ。ゆっくり、時間をかけて、慣れていきましょう】





その後、目を覚ましたアルティアは数日間、この世界と自身の力に慣れる為、訓練を続けていたのだった。





エーテリアス【がんばってますね。どうですか?それなりに魔力を扱える様になりましたか?】




どこから出したか分からないが、優雅に紅茶を飲むエーテリアスが話しかけてきました。





アルティア「ふぅ。まだ完璧とは程遠いけど、コツの様なものは分かってきたわ。」




セリア【ちょっと!アルティアちゃんとの2人の時間を邪魔しないでくれる?さ、あんなナルシストは無視して続きをしましょ】




エーテリアス【よくもまぁポンポンと悪口が出てくる性悪女ですね。さて、アルティアさん、あなたが持つ「星の知識」という能力ですが、具体的にはどういった力か自覚していますか?】




アルティア「まだはっきりとは分からないけど、何か膨大な情報が頭の中に流れ込んできたような感じがしたわね。」




セリア【それがあなたの新しい力よ。星の知識は、この世界の歴史や技術、魔法について深い理解をもたらす能力。今後、この世界で必ず役に立つわ。】




アルティア「うーん、でも使いこなせる自信が無いわね。失敗すると気絶してしまうし。」




エーテリアス【それについては今後の鍛錬次第ですね。私たちがサポートしますから、今は魔力を意識し、身体に慣らすことが大切です。】




エルドラス【魔力なんて意識せずとも使えるだろう?】




エーテリアス【それはエルだけです。この世界の人達は生まれた時から魔力に接してるので、自然に使える様になっているだけなんです。って言ってもエルには分からない事ですね】




アルティア【?どうしてエルドラスには分からないの?】




エーテリアス【それはまた今度お話しせますよ。とにかく魔力が扱える様になれば気を失う事もなくなります】




アルティア「そうね、今はまだ鍛錬を続けてみるわ。」








さらに数日後、アルティアは魔法の基礎である魔力感知、魔力操作、魔力錬成が出来る様になっていた。




エーテリアス【なんとまぁ、流石の学習能力ですね。たった数日でここまで出来れば十分ですよ。】




アルティアは魔法の基礎が出来上がってくると、自身の能力で世界の情報を少しずつ引き出し、理解を深めていた。




エルドラス【ふむ、そろそろ1人でもやっていけるか】




アルティア「どうなんですかね。まだまだ皆さんには到底追いつけない事は分かりましたが。」




セリア【私達の力量が測れるようになれば十分よ。あとはこの世界で実際に経験していけばいいのよ】




エーテリアス【では、このままここに居てもしょうがないので旅立ってもらいましょうか】




セリア【いやよ!アルティアちゃんはこのままずっと私と一緒にいるの!】





エルドラス【今から俺が特訓をつけて世界最強の戦士にするぞ!そして俺と戦え!】




セリア【あんたバカなの?アルティアちゃんが怪我したらどうすんのよ!!】




エルドラス【おまえが治せばいい。さぁ!俺と永遠に戦うのだ!!!!】





セリア【どんだけ脳筋なのよ!!これ以上アルティアちゃんに近づくと本気を出すわよ!!】





エルドラス【ほう、それでもいいぞ。久しぶりに本気で相手をしてやろう】






ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ





大気が震え周辺の空気が張り詰めて行く。




今まさに、強者対強者の戦いが始まろうとしていた。






ズバーン!!!ズバーン!!!




エルドラス、セリア【【いってぇぇぇ!!!!】】





エーテリアス【こんな所で本気をだすのは止めなさい!!】





エーテリアスはどこからか取り出したハリセンで2人を殴りつけたのだった。




セリア【痛いわね!!だいたい、いつもいつもどこから出してんのよそんな物!!!】




エルドラス【キサマ!!この俺になんて事するんだ!!】





ギャーギャー、バタバタ




アルティア「また始まった。ほんと毎回このパターン、仲が良いわね。」




3人【【【仲良くない!!!】】】



アルティア「はいはい、それより旅立つって言ってたけど、大丈夫かしら?」



エーテリアス【大丈夫ですよ、それにさっきセリアも言った通り、これからは実際に経験を積んだ方が成長速度は早いです。】





アルティア「そう言う事ね。それなら早い方が良いわ。」





セリア【えー!!もう行っちゃうの?やだぁぁぁぁ!!あと30年ぐらいここに居てよー!!!】




エーテリアス【アホですか。それだとこの世界に呼んだ意味がなくなりますよ】




セリア【アホって言う方がアホなんですー!!】




エルドラス【そうだそうだ!!エーテはアホだ!!】




エーテリアス【何なんですか、いきなり仲良くなって。さっきまで喧嘩しそうだったくせに、、、】




アルティア「ふふっ。ちょっと寂しくなっちゃうけど、いつまでもお世話になるのは悪いわ。またそのうち逢えるでしょう?」




エーテリアス【もちろん!そのタイミングになれば必ず逢えるでしょう。】



エルドラス【しっかりと鍛錬に励むのだぞ!】




セリア【うえーん。絶対、逢いに行くからー】




エーテリアス【無闇に干渉してはいけません!】



エルドラス【おい、コレを持っていけ。】




ポンと投げられた袋を受け取るとエルドラスは自分の部屋へと戻っていった。




セリア【エルからの餞別ね。脳筋のくせにこんな時だけちゃかりしてるわ】




エーテリアス【そこがエルのいい所でしょう。】




アルティア「ありがたく頂戴するわ。それじゃ行ってくるわね。」




エーテリアス、セリア【【行ってらっしゃい】】






こうしてアルティアはついにこの世界に旅立ったのであった。


これから待ち受ける数々の試練を乗り越え、成長し、どこに行くのか。


かつて味わった無念と後悔を心に秘め、甘く切ないラブストーリーが紡がれる。


たった一つの真実見抜く、見た目は子供!頭脳はお「こらぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



アルティア「ちょっといつから居たの!?」



アルティアちゃんがはぁはぁ言ってた所から、、、



アルティア「最初からじゃない!!!」



前回がシリアスパートでヤバみ。



早めに待機してたら今回も長すぎて激ヤバみ。



でもアルティアたんのはぁはぁ見れたから超ヤバみ!!



ご ち そ う さ ま で し た




アルティア「マジきもい」










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