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第53話 望まぬ王都
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「休めると思ったらこれだからなー」
「……私は、大丈夫。……一緒なら」
馬の上、俺の前に座るアマネはこちらに振り返り答える。
「王都に着くまでの辛抱だからね」
「……うん」
俺達は馬に乗って王都に向かっている。
宮殿にはいられなくなった。
だからこそ自力で帰らないといけなくなった。
そして帰る手がかりを見つける為にも王都の指定された地下にあるダンジョンに向かっている。
……しかし王都にあるダンジョンか。
一つだけ思い当たる節はある。
俺が新魔王と同じ姿の少女に落とされた、学院の地下にあるダンジョンだ。
しかし、それは行ってみないとわからない。
「二人とも、これから王都にむかうのかい?」
馬に乗る俺達に、荷車を止め草原で休んでいたおじさんが話しかけてきた。
「そうです」
俺達は馬を一度止める。
「王都の祭りならもう終わったぞ」
「いえ祭りに向かっている訳じゃないんですよ」
というか祭りなんかあったのか。
おそらく新魔王討伐の記念だろうな。
しかしこのおじさんも、その当事者の勇者たちがここにいるとは思わないだろうな。
「そうなのか? なのに二人で行くのか……それも一匹の馬で」
おじさんは口元をにやつかせる。
「っちょ、いやそういうわけじゃ……」
俺は弁明しようとするが大した意味は無いだろう。
「まぁまぁ駆け落ちか何かだろ」
おじさんは笑顔のまま、横にある荷車の方へと立ち上がる。
「いえ、本当にそういうわけじゃ……」
「隠す事は無いぞ。ほら、受け取りな」
そのままおじさんは荷車からリンゴを取り出し、こちらに渡しにやって来た。
「……ありがとうございます」
「じゃあ達者でな」
手を振るおじさんに俺達は頭を下げ、王都を目指して再度馬を走らせ始める。
「駆け落ちだって。困ったな、はは……」
俺は冗談交じりにアマネに話しかける。
「……」
しかし、頬を赤らめ無言でうつむくアマネは、どこか嬉しそうだった。
◇◇◇
「降りてくれアマネ」
「……うん」
二人乗りの馬で向かう王都はそれ程遠くなかった。
宮殿から数日。
今、俺達の目の前には白い壁と門がそびえ立っている。
しかし問題がある。
俺には王都に入る許可証がない。
グルミニアのように壁を越えて潜入しても良いが、下手に危ない橋は渡りたくない。
だから正門に向かうのだが……俺には策がある。
「すいません」
門の衛兵に話しかる。
「どうした? 許可証は無いのか?」
「それが無くしてしまって……」
「なら通せないぞ。大人しく帰るんだな」
「でも俺ここの出身なんですよ……」
俺はしおらしく演技をする。
自分で言うのもなんだが、それなりに出来ていると思う。
「それを証明できるものは無いのか?」
「王都の中にある地名とかなら当然わかりますよ!」
当たり前だ。
王都は俺の生まれ育った街なんだからな。
地名が変わってない限りは当てられる。
「南門から二つ目の角を曲がった通りは?」
「タイラート通りですね」
「それを右に行った路地は?」
「ドレ―ツル通りですね」
「確かに詳しいな」
衛兵は認めるか認めないか、うなっている。
なら……
「実は俺達……駆け落ちしてるんですよ」
「そ、そうだったのか……」
「はい。だから俺の故郷でもある王都に逃避行しに来たんですよ」
「……失礼かもしれないが、話を聞かせて貰っても良いか?」
よし、食いついた!
これならいける!
「……実はこの子はやんごとなき身分の出でして。対して俺は平民、当然釣り合いません」
透き通るような金の髪に、一片の狂いもない整い過ぎた顔立ち。
アマネの容姿は、ただそこにいるだけで気品を感じさせる。
だがそれに対し俺は平々凡々な一般人だ。
見た目だけ見ても、釣り合わない二人なのは衛兵も分かっているだろう。
「さぞ反対もあったんだろうな」
「はい。ですがどうしても叶わぬ恋を成就させたく、ここまで逃げてきました」
「そうか……。なら……まぁ通っても良いさ」
「ありがとうございます」
俺は頭を下げて感謝する。
本当にありがたい。
……駆け落ちのヒントをくれたあのおじさんにも感謝だな。
「アマネ行こ」
「……うん」
俺は馬を引き、アマネを連れて門をくぐった。
それから向かう先は、すでに決めている。
俺の記憶が正しければこの方向を進んだ先に、かなり昔から存在する宿屋があるはずだ。
「……王都、すごい」
そして目的地へと向かう通りを歩くだけでも、王都のすごさはアマネに伝わったようだ。
王都の建物は4、5階はある石やレンガ造りのものが多く、圧倒的な存在感を放つ教会や、丁寧に舗装された石畳も相まって、有り得ないくらい立派だ。
これだけ栄えている都市は俺の世界でも無いし、それはこの世界でも同じ事だろう。
……しかし、それにしても街並みは、俺の知っている王都に似ている。
通りの名前と言い、本当にこんな似通ることはあるんだろうか?
そんな不思議さを抱えつつも歩く。
すると幸運な事にその宿屋は存在した。
俺の知っている宿屋よりも随分と新しい姿で。
果たしてこれは偶然か、それとも必然なのか――
「……私は、大丈夫。……一緒なら」
馬の上、俺の前に座るアマネはこちらに振り返り答える。
「王都に着くまでの辛抱だからね」
「……うん」
俺達は馬に乗って王都に向かっている。
宮殿にはいられなくなった。
だからこそ自力で帰らないといけなくなった。
そして帰る手がかりを見つける為にも王都の指定された地下にあるダンジョンに向かっている。
……しかし王都にあるダンジョンか。
一つだけ思い当たる節はある。
俺が新魔王と同じ姿の少女に落とされた、学院の地下にあるダンジョンだ。
しかし、それは行ってみないとわからない。
「二人とも、これから王都にむかうのかい?」
馬に乗る俺達に、荷車を止め草原で休んでいたおじさんが話しかけてきた。
「そうです」
俺達は馬を一度止める。
「王都の祭りならもう終わったぞ」
「いえ祭りに向かっている訳じゃないんですよ」
というか祭りなんかあったのか。
おそらく新魔王討伐の記念だろうな。
しかしこのおじさんも、その当事者の勇者たちがここにいるとは思わないだろうな。
「そうなのか? なのに二人で行くのか……それも一匹の馬で」
おじさんは口元をにやつかせる。
「っちょ、いやそういうわけじゃ……」
俺は弁明しようとするが大した意味は無いだろう。
「まぁまぁ駆け落ちか何かだろ」
おじさんは笑顔のまま、横にある荷車の方へと立ち上がる。
「いえ、本当にそういうわけじゃ……」
「隠す事は無いぞ。ほら、受け取りな」
そのままおじさんは荷車からリンゴを取り出し、こちらに渡しにやって来た。
「……ありがとうございます」
「じゃあ達者でな」
手を振るおじさんに俺達は頭を下げ、王都を目指して再度馬を走らせ始める。
「駆け落ちだって。困ったな、はは……」
俺は冗談交じりにアマネに話しかける。
「……」
しかし、頬を赤らめ無言でうつむくアマネは、どこか嬉しそうだった。
◇◇◇
「降りてくれアマネ」
「……うん」
二人乗りの馬で向かう王都はそれ程遠くなかった。
宮殿から数日。
今、俺達の目の前には白い壁と門がそびえ立っている。
しかし問題がある。
俺には王都に入る許可証がない。
グルミニアのように壁を越えて潜入しても良いが、下手に危ない橋は渡りたくない。
だから正門に向かうのだが……俺には策がある。
「すいません」
門の衛兵に話しかる。
「どうした? 許可証は無いのか?」
「それが無くしてしまって……」
「なら通せないぞ。大人しく帰るんだな」
「でも俺ここの出身なんですよ……」
俺はしおらしく演技をする。
自分で言うのもなんだが、それなりに出来ていると思う。
「それを証明できるものは無いのか?」
「王都の中にある地名とかなら当然わかりますよ!」
当たり前だ。
王都は俺の生まれ育った街なんだからな。
地名が変わってない限りは当てられる。
「南門から二つ目の角を曲がった通りは?」
「タイラート通りですね」
「それを右に行った路地は?」
「ドレ―ツル通りですね」
「確かに詳しいな」
衛兵は認めるか認めないか、うなっている。
なら……
「実は俺達……駆け落ちしてるんですよ」
「そ、そうだったのか……」
「はい。だから俺の故郷でもある王都に逃避行しに来たんですよ」
「……失礼かもしれないが、話を聞かせて貰っても良いか?」
よし、食いついた!
これならいける!
「……実はこの子はやんごとなき身分の出でして。対して俺は平民、当然釣り合いません」
透き通るような金の髪に、一片の狂いもない整い過ぎた顔立ち。
アマネの容姿は、ただそこにいるだけで気品を感じさせる。
だがそれに対し俺は平々凡々な一般人だ。
見た目だけ見ても、釣り合わない二人なのは衛兵も分かっているだろう。
「さぞ反対もあったんだろうな」
「はい。ですがどうしても叶わぬ恋を成就させたく、ここまで逃げてきました」
「そうか……。なら……まぁ通っても良いさ」
「ありがとうございます」
俺は頭を下げて感謝する。
本当にありがたい。
……駆け落ちのヒントをくれたあのおじさんにも感謝だな。
「アマネ行こ」
「……うん」
俺は馬を引き、アマネを連れて門をくぐった。
それから向かう先は、すでに決めている。
俺の記憶が正しければこの方向を進んだ先に、かなり昔から存在する宿屋があるはずだ。
「……王都、すごい」
そして目的地へと向かう通りを歩くだけでも、王都のすごさはアマネに伝わったようだ。
王都の建物は4、5階はある石やレンガ造りのものが多く、圧倒的な存在感を放つ教会や、丁寧に舗装された石畳も相まって、有り得ないくらい立派だ。
これだけ栄えている都市は俺の世界でも無いし、それはこの世界でも同じ事だろう。
……しかし、それにしても街並みは、俺の知っている王都に似ている。
通りの名前と言い、本当にこんな似通ることはあるんだろうか?
そんな不思議さを抱えつつも歩く。
すると幸運な事にその宿屋は存在した。
俺の知っている宿屋よりも随分と新しい姿で。
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