最強勇者、最弱種族の為にスローライフを

一条おかゆ

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第六話 メス堕ち

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「……ここは……?」

 死んだはずのリーヌは、何故か裸で目が覚めた。
 不思議に思い、辺りを見回してみれば、どうやらここは宿屋の一室のようだ。

 自身の寝ているベッドに、その脇にある蝋燭立て、小さな棚や机と椅子。
 宿屋と感じさせる様々な物がある。
 だがそんな中、一つ……いや一人、異質な者が部屋にいた――
 
「目が覚めたかい、リーヌ」

 ――スクナだ。

「なっ!? わ、私は死んだはずでは!?」

「僕が使ったのはムラサキネムリクサとヒイロフロッガーから抽出した、睡眠効果のある毒だけだよ」

「……なら、あの場にいた者は誰も死んでいないと?」

「一応これでも勇者だからね。人殺しが犯罪って事くらいわかってるよ」

「……拉致は犯罪に入らないのね」

「これから合意になるから、いいんだよ」

「えっ!? そ、それってどういう……」

「こういう事だよ……っと!」

 スクナはリーヌを、ベッドの上に無理矢理押し倒す。
 身長はリーヌの方が高いとはいえ、スクナはこれでも一応剣を生業としている。
 だから温室育ちのリーヌごときでは、身体の上に覆い被さってくるスクナを止めることは出来ない。

「や、止めて! お願いだからっ! 始めては好きな人と、って決めてるの!」

 細い腕で必死にもがくリーヌ。
 だが抵抗空しく、スクナの腕力には抗えない。
 そして、

「『センスム・コンフォルタンス(感覚強化)』」

 と、スクナがリーヌのお腹に触れながら唱えた。

「え? ……な、何?」

「これは僕が簡易詠唱できるもう一つの魔術さ。効果は感覚の強化。だけど快感への感覚に絞って発動すれば――」

 ――バチバチバチバチバチバチッッッ♥♥

「――お゛っ♥  んおぉ゛おおぉ゛ぉ♥゛」

 全身に電気が駆け巡ったかのような衝撃。
 意識を弾けさせる狂った快感に悶えるリーヌ。
 そこには気品や威厳は微塵も無く、ただただ汚い牝豚の鳴き声と幼いアクメ顔があるだけだ。

「あれれ? 触られただけで感じてるの?」

「か、感じてにゃい……♥ ……もんっ♥」

「本当?」

「ほんと……♥ 今のは――」

 ――ピンッ♥

 喋り終える前に、スクナは指で弾いた。
 可愛らしく勃起した充血クリトリスを。

「んあぁぁあ゛あ゛あぁぁ――♥♥」

 不意に襲いかかる圧倒的な快楽の奔流。
 脳細胞ごと犯し尽くされ、正常な思考がどこかへと吹き飛んでいく。

「あ゛ぁんあ……♥ んあ゛っ……♥ はぁ……はぁ……♥」
 だが、リーヌはなんとか耐えきった。

 心の中で「頑張るのよリーヌっ♥」と何度も復唱する事によって、メス堕ちを避けたのだ。

「やるね、リーヌ」

「も、もうやめてぇ……♥ スクナぁ……♥」

「スクナじゃなくて、スクナ様ね」

「す、スクナ様ぁ♥ ど、どうかおやめくだしゃいぃ……♥」

 ベッドで仰向けのまま、腰をピくつかせながらのお願い。
 ピンクの無毛ロリマンコから「ねとぉ……♥」とメスの期待汁を垂らしながらのお願い。
 それはお願い、というよりもオスの嗜虐心を誘っているようにしか見えない。
 やはり快楽バカ頭は礼儀を知らないようだ。

「それが人にお願いする態度なのかな? ……まぁいいや、手加減はしてあげるよ」

 そう言うなり、スクナは服をするすると脱いでいく。

「ごくっ……♥」

 リーヌは期待からか、はたまた恐怖からか、生唾を飲み込む。
 だがリーヌはまだ完全には堕ちていない。
 心の中で「プーミリアのなんて小さいはずッ♥」と自分に言い聞かせていた。
 しかし――

 ――ボロンッッ♥♥

 と出された、スクナのいきり立つバキバキ勃起ちんぽを見た瞬間に、完全に堕ちた。

 あまりにも圧倒的なその全長は30センチ、直径は7センチ。
 更に女の理性を膣肉と共に削ぎ落すカリの段差や、変態メスが大興奮する浮き出た血管。
 その全てが雄々しく、まさに女を牝に堕とす為に存在するかのようだ。

「……ッ♥♥」

 そしてリーヌはそれを見て、メス穴から「ポタ、ポタ……♥」と敗北メス汁を溢し、呆けた馬鹿牝顔を晒す。

「……堕ちたね、リーヌ」

「はい……♥ スクナ様ッ♥」

 そうしてこの夜、高潔な貴族としてのリーヌは死んだ。
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感想 2

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みんなの感想(2件)

AAKI
2019.05.27 AAKI

哲学、だったんですか……(困惑)。
まぁ、そういうことでしたら私の読みたいものとしてはカテゴリエラーですね。神学や哲学の面では私も門外漢なので、深く考えるのは遠慮させていただきます。

わからないというより、考えてみると理屈に合わない部分がちらほらとありました。
ストーリーとキャラクター行動指針とで整合性がないため、テンポ良く進めているようで気になって度々手を止めてしまいます。
他国との関係・地政、ならびに人材運用などの領地経営に関わるであろう部分でも、現実味がみられませんでした。
細かく書き出していると調べなおしたりと日が暮れてしまいますので、推敲などは作者さんにお任せします。
お互い、より良いものをい書いていけるようがんばりましょう。ではでは。

2019.05.27 一条おかゆ

ありがとナス!(・。・)

解除
AAKI
2019.05.26 AAKI

ところどころ「ん?」って頭をひねるところはありますが、頑張って書かれていらっしゃるようなので細かいことは置いておきましょう。
エロ作品オーク←→ファンタジー←→現実味 というふうに、下手に結びつけようとして空回りしてる感じですね。
エロとハイファンタジーはあえて分けてしまったほうが良かったかもしれません。
「弱小種族の希望になりたい」という目標はそのまま。ただ、他のプーミリアは主人公のような戦闘能力は得られないから、どうしたものかと思案する。
肉体的には弱くとも、1つ武器があるとすればアレ♂の大きさと性欲の強さ。オークに堕とされた女性を助け、快楽を主人公のマグナムで塗り替えてやって人の社会に戻してやる。

そんな感じで、エロいことをする理由=ストーリーで定まった作品を書いてからでは駄目でしょうか
? それが出来てからストーリーにハイファンタジーを混ぜ込み、リメイクなりした方が良いかと。
中途半端にゲーム的なファンタジーの考え方が混ざるなど、作品制作の許容量をオーバーしているのがちらほら見える感じでした。

2019.05.26 一条おかゆ

感想あるがとうございます!(^^)/

非常に有難いご指摘なのですが……この作品の題材はエロでもファンタジーでも無く、哲学です。
ただ偏に『神の存在の否定』並びに『無限の知性の存在性』を主軸に置いた作品です。
ぶっちゃけエロもファンタジーもおまけです。
ですが、執筆を終えた分は投稿し終わりましたし、『領地経営』の方が求められているようなので、現在投稿分以上に触れる事は御座いません。
ただ、『異世界に現れた元皇帝』は同一の題材を扱っているので、是非そちらも見て頂けると幸いです。

それと、どこが分かり辛かったかを、是非教えて頂きたいです。
正直、あまり推敲してなくて……。それに哲学書と純文学しかあまり読まないので、テンポを重視した分で非常に難しいんですよね……。

最後になりますが、創作者同士、共に励んでいきましょう。
ありがとナス!

解除

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