32 / 45
29話 宵の明星
しおりを挟む 数分後。
僕ら《彗星と極光》の加勢もあって、ゴブリンやオーガは無事、討伐し終えた。
だけど、結果は凄惨たるものだった。
クラン《宵の明星》二十二名のうち、半数が戦闘不能だ。
しかも、そのうち五名は……もう手の施しようがない。
「《ヒール》。傷は塞がったけれど……息は無いようね……」
死んでいるのだ。
中には、僕の見知った人もいて。
直視していられない……。
冒険者とは、危険な仕事である。
それを、あらためて思い知らされた。
彼らのような犠牲者を増やさないためにも、一刻も早くダンジョンボスを討伐する必要がありそうだね……
「よぉ、久しぶりじゃねぇか、イオ」
背後から、そう声を掛けられた。
振り返って見てみると、声の主はエルフの少女だった。
「……リエンか。久し振りだね」
僕が元いたパーティーの一員だ。
ついさっきも、オーガ相手に大剣を振るっていた。
身体中にある新しい傷が、その戦闘の激しさを物語っている。
彼女は僕の目の前まで詰め寄ってくると──いきなり胸倉を掴んできた。
「テメェ、今までどこほっつき歩いてやがったんでい!」
「ちょ、リエン!? 急にどうしたの!」
なんで唐突に怒り始めたの!?
「あぁ!? 連絡も無しに急にふらっといなくなりやがったのはテメェだろうが! あっしがキレねぇとでも思ったのかい!」
「いや、怒ってるだなんて思わないでしょ!」
だって……僕を追放したんだし。
馬鹿にしているか、嫌悪してるかの、どっちかだとばかり……。
「なんだとぉ? 怒ってるとは思わなかった? よくもまぁ、いけしゃあしゃあと嘘が付けるな!」
「嘘じゃないって!」
なぜか大変に腹を立てているリエン。
彼女に段々と胸倉を引き寄せられたせいで……顔が近い。
こんな目と鼻の先で怒鳴られるなんて経験したこともないから、正直怖い。
だけど、その恐怖を払うように、
「はいはい、そこまでね。私のイオから離れてもらえるかな、お嬢ちゃん」
"ベガ"が、リエンの手首を捻って胸倉から解き、そのまま突き飛ばす。
リエンは腰を落として踏み止まると、背中の大剣に手を掛けた。
「……誰だ、テメェ? あっしを突き飛ばすとは、いい度胸してるじゃねぇかい、えぇ?」
眉根を寄せるリエンに対し、ベガはいつものように余裕そう。
「どうか、背中のそれは抜かないでくれよ。こっちも手加減できなくなるから。君だって、まだ死にたくはないだろう?」
「ケッ、その澄ました顔がいつまでもつか、見ものだな」
このままでは戦闘に発展してしまう。
魔物がうようよしている状況で、それは流石にマズい。
と、この状況を見かねた《宵の明星》のリーダーが、二人の間に割って入った。
「待て待て待て、止めるんだ! リエン、柄から手を離せ! 公爵令嬢殿、あなたも殺気を抑えていただきたい!」
「チッ、しょうがねぇな」
「すまない、つい熱くなりすぎたようだ」
二人は戦闘態勢を解除した。
僕は、ほっと胸を撫で下ろす。
……良かったぁ。
二人が本気で戦い始めたら、確実にどちらかは大怪我を負うだろうし。
しかも当事者だけに収まらず、周りにまで被害が及びそうだからね。
《宵の明星》のリーダーは、リエンとベガが矛を収めたのを確認し、言った。
「それで何が原因なんだ! リエン、イオ、説明しろ!」
まずはリエンが、苛立たしげに口を開いた。
「リーダーも知ってんだろ、そいつが勝手にパーティーを抜けやがったこと。あっしはその事について、問い詰めてたんでい」
……ん?
勝手に抜けた?
「いや、僕は追放されてパーティーを抜けたんだ。リエンだって、当然知ってるだろ?」
「は? なんだ、その言い訳? 冗談も大概にしな」
「冗談じゃないよ! みんなに追放されたこと……忘れるわけないじゃないか……」
あれが、どれだけ辛かったか……。
ベガや姉上がいなければ、僕が今頃どうなっていたことか……。
リエンは腕を組んで唇を尖らすと、視線を"ブレイズとライヤ"のほうへ向けた。
「おい、ブレイズ、ライヤ。どうなってんでい? イオは『勝手に抜けた』んだよな?」
「あ、いや、それは……」
「そ、その……」
答えになってない答えに、リーダーの視線も訝しげになる。
「もしかしてお前達……本当にイオを追放したのか?」
「……ッ!」
悔しそうにブレイズは、歯噛みする。
その横でライヤが、声を荒げた。
「なによ、悪いの!? だってレベルが低いじゃない! ギルドが暗に、お荷物ですって言ってるようなものでしょ!?」
「そのお荷物がいなくなってから、ホブオーガ一匹ろくに討伐できなくなったのは、どこのどいつだ?」
「うぐ……っ!」
言い訳もできないライヤを、ベガは鼻で笑う。
「ふっ、まさかギルドのレベルシステムを信じてる人がいるなんて……くくっ」
「信じるのが普通の冒険者でしょ! あなたは信じてないの!?」
「信じてないよ」
きっぱり断言するとベガは、僕の倒したオーガ二匹に目をやった。
「実際に戦う様を見ていない者の評価なんて、信じられるかい? "数字だけ"を見たら、そりゃあサポーターのレベルは低くなるさ」
大剣を持ったファイターは、肉厚な敵をも切り飛ばす。
大威力の攻撃魔術を放つウィザードは、敵を瞬時に滅する。
タンクは最前線で敵を惹き付け、ヒーラーは回復に勤しむ。
役割が明確な分、確固たる評価基準がある。
じゃあ、サポーターは?
どういう評価基準でレベルを測ればいいのか?
敵を倒した数?
支援魔術の回数?
その他雑用?
……非常に評価は難しい。
なにを評価するか、ギルドの職員によっても異なるだろう。
それため、不当にレベルが低くなる……。
「私はね、ギルドの評価用紙より自分の目を信じている。イオがどれだけの力を秘めているかは……身をもって知ったんじゃない?」
「……っ!」
ライヤはベガを睨んだまま、黙った。
もう、言い分も出てこないのだろう。
リーダーが僕の元へ歩いてくると──頭を下げた。
「イオ、ブレイズとライヤが申し訳ないことをした。俺の監督責任でもある」
「あ、頭を上げてくださいっ! ギルドの評価を越えられなかった僕が悪いんですから!」
「……本当に良い子だね。《宵の明星》にとって、君を失ったのは大きいかも知れないよ」
リーダーは頭を上げて僕を見ると、微笑んだ。
「戻ってきてくれないか……と言いたいところだけど、もう無理そうだな」
「……すみません」
「いや、いいんだ。今の仲間を大切にするんだぞ、イオ」
「はいっ!」
そう返事した僕の肩に、レオンが腕を回す。
右横では、ベガが嬉しそうに笑んでいる。
姉上も、静かに近くにいてくれる。
前のパーティーよりも強いパーティー。
その目標は、既に達成されているかも知れない。
しかも間違いなく。
前よりも"良い"パーティーだと思う。
僕ら《彗星と極光》の加勢もあって、ゴブリンやオーガは無事、討伐し終えた。
だけど、結果は凄惨たるものだった。
クラン《宵の明星》二十二名のうち、半数が戦闘不能だ。
しかも、そのうち五名は……もう手の施しようがない。
「《ヒール》。傷は塞がったけれど……息は無いようね……」
死んでいるのだ。
中には、僕の見知った人もいて。
直視していられない……。
冒険者とは、危険な仕事である。
それを、あらためて思い知らされた。
彼らのような犠牲者を増やさないためにも、一刻も早くダンジョンボスを討伐する必要がありそうだね……
「よぉ、久しぶりじゃねぇか、イオ」
背後から、そう声を掛けられた。
振り返って見てみると、声の主はエルフの少女だった。
「……リエンか。久し振りだね」
僕が元いたパーティーの一員だ。
ついさっきも、オーガ相手に大剣を振るっていた。
身体中にある新しい傷が、その戦闘の激しさを物語っている。
彼女は僕の目の前まで詰め寄ってくると──いきなり胸倉を掴んできた。
「テメェ、今までどこほっつき歩いてやがったんでい!」
「ちょ、リエン!? 急にどうしたの!」
なんで唐突に怒り始めたの!?
「あぁ!? 連絡も無しに急にふらっといなくなりやがったのはテメェだろうが! あっしがキレねぇとでも思ったのかい!」
「いや、怒ってるだなんて思わないでしょ!」
だって……僕を追放したんだし。
馬鹿にしているか、嫌悪してるかの、どっちかだとばかり……。
「なんだとぉ? 怒ってるとは思わなかった? よくもまぁ、いけしゃあしゃあと嘘が付けるな!」
「嘘じゃないって!」
なぜか大変に腹を立てているリエン。
彼女に段々と胸倉を引き寄せられたせいで……顔が近い。
こんな目と鼻の先で怒鳴られるなんて経験したこともないから、正直怖い。
だけど、その恐怖を払うように、
「はいはい、そこまでね。私のイオから離れてもらえるかな、お嬢ちゃん」
"ベガ"が、リエンの手首を捻って胸倉から解き、そのまま突き飛ばす。
リエンは腰を落として踏み止まると、背中の大剣に手を掛けた。
「……誰だ、テメェ? あっしを突き飛ばすとは、いい度胸してるじゃねぇかい、えぇ?」
眉根を寄せるリエンに対し、ベガはいつものように余裕そう。
「どうか、背中のそれは抜かないでくれよ。こっちも手加減できなくなるから。君だって、まだ死にたくはないだろう?」
「ケッ、その澄ました顔がいつまでもつか、見ものだな」
このままでは戦闘に発展してしまう。
魔物がうようよしている状況で、それは流石にマズい。
と、この状況を見かねた《宵の明星》のリーダーが、二人の間に割って入った。
「待て待て待て、止めるんだ! リエン、柄から手を離せ! 公爵令嬢殿、あなたも殺気を抑えていただきたい!」
「チッ、しょうがねぇな」
「すまない、つい熱くなりすぎたようだ」
二人は戦闘態勢を解除した。
僕は、ほっと胸を撫で下ろす。
……良かったぁ。
二人が本気で戦い始めたら、確実にどちらかは大怪我を負うだろうし。
しかも当事者だけに収まらず、周りにまで被害が及びそうだからね。
《宵の明星》のリーダーは、リエンとベガが矛を収めたのを確認し、言った。
「それで何が原因なんだ! リエン、イオ、説明しろ!」
まずはリエンが、苛立たしげに口を開いた。
「リーダーも知ってんだろ、そいつが勝手にパーティーを抜けやがったこと。あっしはその事について、問い詰めてたんでい」
……ん?
勝手に抜けた?
「いや、僕は追放されてパーティーを抜けたんだ。リエンだって、当然知ってるだろ?」
「は? なんだ、その言い訳? 冗談も大概にしな」
「冗談じゃないよ! みんなに追放されたこと……忘れるわけないじゃないか……」
あれが、どれだけ辛かったか……。
ベガや姉上がいなければ、僕が今頃どうなっていたことか……。
リエンは腕を組んで唇を尖らすと、視線を"ブレイズとライヤ"のほうへ向けた。
「おい、ブレイズ、ライヤ。どうなってんでい? イオは『勝手に抜けた』んだよな?」
「あ、いや、それは……」
「そ、その……」
答えになってない答えに、リーダーの視線も訝しげになる。
「もしかしてお前達……本当にイオを追放したのか?」
「……ッ!」
悔しそうにブレイズは、歯噛みする。
その横でライヤが、声を荒げた。
「なによ、悪いの!? だってレベルが低いじゃない! ギルドが暗に、お荷物ですって言ってるようなものでしょ!?」
「そのお荷物がいなくなってから、ホブオーガ一匹ろくに討伐できなくなったのは、どこのどいつだ?」
「うぐ……っ!」
言い訳もできないライヤを、ベガは鼻で笑う。
「ふっ、まさかギルドのレベルシステムを信じてる人がいるなんて……くくっ」
「信じるのが普通の冒険者でしょ! あなたは信じてないの!?」
「信じてないよ」
きっぱり断言するとベガは、僕の倒したオーガ二匹に目をやった。
「実際に戦う様を見ていない者の評価なんて、信じられるかい? "数字だけ"を見たら、そりゃあサポーターのレベルは低くなるさ」
大剣を持ったファイターは、肉厚な敵をも切り飛ばす。
大威力の攻撃魔術を放つウィザードは、敵を瞬時に滅する。
タンクは最前線で敵を惹き付け、ヒーラーは回復に勤しむ。
役割が明確な分、確固たる評価基準がある。
じゃあ、サポーターは?
どういう評価基準でレベルを測ればいいのか?
敵を倒した数?
支援魔術の回数?
その他雑用?
……非常に評価は難しい。
なにを評価するか、ギルドの職員によっても異なるだろう。
それため、不当にレベルが低くなる……。
「私はね、ギルドの評価用紙より自分の目を信じている。イオがどれだけの力を秘めているかは……身をもって知ったんじゃない?」
「……っ!」
ライヤはベガを睨んだまま、黙った。
もう、言い分も出てこないのだろう。
リーダーが僕の元へ歩いてくると──頭を下げた。
「イオ、ブレイズとライヤが申し訳ないことをした。俺の監督責任でもある」
「あ、頭を上げてくださいっ! ギルドの評価を越えられなかった僕が悪いんですから!」
「……本当に良い子だね。《宵の明星》にとって、君を失ったのは大きいかも知れないよ」
リーダーは頭を上げて僕を見ると、微笑んだ。
「戻ってきてくれないか……と言いたいところだけど、もう無理そうだな」
「……すみません」
「いや、いいんだ。今の仲間を大切にするんだぞ、イオ」
「はいっ!」
そう返事した僕の肩に、レオンが腕を回す。
右横では、ベガが嬉しそうに笑んでいる。
姉上も、静かに近くにいてくれる。
前のパーティーよりも強いパーティー。
その目標は、既に達成されているかも知れない。
しかも間違いなく。
前よりも"良い"パーティーだと思う。
3
お気に入りに追加
212
あなたにおすすめの小説
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜
里海慧
ファンタジー
「カイト、お前さぁ、もういらないわ」
魔力がほぼない最低ランクの最弱ハンターと罵られ、パーティーから追放されてしまったカイト。
実は、唯一使えた魔法で伝説の魔獣王リュカオンと融合していた。カイトの実力はSSSランクだったが、魔獣王と融合してると言っても信じてもらえなくて、サポートに徹していたのだ。
追放の際のあまりにもひどい仕打ちに吹っ切れたカイトは、これからは誰にも何も奪われないように、最強のハンターになると決意する。
魔獣を討伐しまくり、様々な人たちから認められていくカイト。
途中で追放されたり、裏切られたり、そんな同じ境遇の者が仲間になって、ハンターライフをより満喫していた。
一方、カイトを追放したミリオンたちは、Sランクパーティーの座からあっという間に転げ落ちていき、最後には盛大に自滅してゆくのだった。
※ヒロインの登場は遅めです。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる