紫陽花旅館の殺人

mihuyu

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一章

夕食の時間

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まあ、この辺で挨拶した方があんまり目立たないかと立ち上がった。
「え~、初めまして。東山裕翔です。職業は探偵です。滞在期間は1週間です。よろしくお願いします。」
とだいぶ早口でいい、ささっと座った。そんな目立ちたくない。

最後は、ちょっとメタボな男が立ち上がった。
「初めまして。私は神山大和と申します。職業は会社経営。滞在期間は3日です。よろしくお願いします。」
ちょっと自慢げに言ってた。会社経営をめっちゃ強調して言っていた。

「え~、もう1人いらっしゃるんですがお部屋におられるのでまたの機会にしましょう。
では、そろそろ皆様夕食をお楽しみください」

やっと食べられる、今日の楽しみ。食べようと箸をつけた瞬間、
「ねえ、貴方探偵って言ってましたよね?」
と横から声をかけられた。声をかけてきたのは滝村さんだった。
「あ,はいそうですが…どうかしましたか?」
「探偵って殺人事件も解決してるんですか?もしそうなら、お話聞かせていただけません?次の小説の参考にしたいので。」
あぁ、そう言うことかと心中で頷き、
「いいですよ。食事の後ラウンジでお話ししましょうか。」
「はい」
と言う話をして彼女は席を立ち、俺はそのまま食事を続行した。美味い。
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