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第一章
キレてますよ
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目の前を見るとレイスが向かって来ていた‥‥‥‥、のだけど別に驚きはしない。
だって、どんな時も警戒は怠ってはいけない。
と、言うわけでずっと《空間把握》を行使していた。
《爆ぜろ》
僕のその呟きで目の前のレイスが僕に触れることなく粉々に跡形もなく砕け散った。
別に魔法で倒しても良かったのだけど、僕は少しキレているんだ。
レイスがこっちに向かって来たのは別に想定内だったから良いけど、でも、人の考え事を邪魔してはいけない。
僕にとっては一大事だったんだから。
でも、世界の仕組みは変えていないから、そこは褒めて欲しいかも。
「お兄さん大丈夫⁉︎」
「はい、大丈夫です。急に爆発したのでびっくりしましたよ。ヒナさん何かしたんですか?」
レイスが爆発して、レモカが慌てて駆け寄って来た。
あくまで、僕は知らないふりをする。
僕が倒したなんて言ったら根掘り葉掘り聞かれるに違いない。
「えっ、何も。それに私、施療師ですから攻撃魔法は使えないですよ」
「じゃあ、残りはお兄さんしかいないよね。えっ、でも、お兄さんはないとしていなさそうな感じだしなぁ‥‥‥‥。どういうこと」
レモカは理解が追いつかないのか頭を抱えている。
「おい!そっちは大丈夫か?大丈夫そうなら早く手伝ってくれ。生き返ってくるからキリがないんだ」
「分かったわ。この話は後回しね」
シラトの言葉で僕は前の方を見るとアンデット達とシラト達の戦いが拮抗していた。
「さ、行くわよ」
「「はい」」
レモカの合図で僕達は戦闘態勢にに入った。
「行きます。《聖なる神の光よ、悪なる心を持つものを今解き放たん、聖浄化》」
「私も行くわよ」
ヒナ、レモカに続き僕も戦闘を開始した。
「じゃあ、僕も。《芽吹け花、そして聖なる光を紡げ、聖弓》」
聖魔法で《聖弓》を放つと、アンデットの軍団に直撃し刺さった場所に大輪の黄金の花が咲き、光輝くと周りにいたアンデットは全て散るように消えた。
「す、すげぇ。何が起こってんだ‥‥‥‥‥」
シラトはアンデットがいた場所に目を向けながら言葉をこぼした。
そこから二階層のボスの扉を開けた。
「気合いを入れ直していくぞ!」
シラトの掛け声で僕たちは改めて気を引き締めた。
扉を開けるとそこにいたのはハイレイス。
レイスの上位種で動きこそ単調だけど、聖属性に軽い耐性がある。
少し厄介な相手だ。
「ハイレイスか。少し厄介だが行くぞ」
ハイレイスは僕たちを見つめると、ゆっくりと近づいてきた。
「皆んなに補助魔法を掛けます。《光りよただ守れ、聖付与》」
「サンキュー、助かる。ヒナ魔力持ちそうか?」
「はい、大丈夫です。今日は魔力の消耗が緩やかなので」
ヒナはハイレイスを真っ直ぐ見つめながらシラトに言った。
魔力回路を修正した効果が出て良かった。
「ヒナ、お兄さん。私たちは後方から支援するわよ」
レモカはヒナの魔法で矢に付与された聖属性を纏わせ、後方から矢を放った。
その矢はハイレイスの足元に刺さると、刺さった場所を中心に魔法陣が現れた。
「聖陣か。久しぶりに見た」
聖陣は聖属性が付与された武器で出現する陣のことで、出現方法は術者の能力が関係してくる。
突然行使使えるようになる人もいるし、継続的に行使出来る人と別れるがレモカはどっちなんだろう?
驚いた様子がないってことは後者なのだろ。
「今よ、コタロウ」
「いくでござる」
コタロウは思いっきり駆けるとハイレイスの胴体の中にある魔物核を壊して倒した。
「討伐完了でござる!」
「やったわね」
二人は歓喜の声をあげて喜んでいた。
その様子に僕たちは後ろで微笑んでいた。
「なんかよく分からないこともあったけど、とりあえず二階層突破だ」
シラトはその様子を見ながら言った。
だって、どんな時も警戒は怠ってはいけない。
と、言うわけでずっと《空間把握》を行使していた。
《爆ぜろ》
僕のその呟きで目の前のレイスが僕に触れることなく粉々に跡形もなく砕け散った。
別に魔法で倒しても良かったのだけど、僕は少しキレているんだ。
レイスがこっちに向かって来たのは別に想定内だったから良いけど、でも、人の考え事を邪魔してはいけない。
僕にとっては一大事だったんだから。
でも、世界の仕組みは変えていないから、そこは褒めて欲しいかも。
「お兄さん大丈夫⁉︎」
「はい、大丈夫です。急に爆発したのでびっくりしましたよ。ヒナさん何かしたんですか?」
レイスが爆発して、レモカが慌てて駆け寄って来た。
あくまで、僕は知らないふりをする。
僕が倒したなんて言ったら根掘り葉掘り聞かれるに違いない。
「えっ、何も。それに私、施療師ですから攻撃魔法は使えないですよ」
「じゃあ、残りはお兄さんしかいないよね。えっ、でも、お兄さんはないとしていなさそうな感じだしなぁ‥‥‥‥。どういうこと」
レモカは理解が追いつかないのか頭を抱えている。
「おい!そっちは大丈夫か?大丈夫そうなら早く手伝ってくれ。生き返ってくるからキリがないんだ」
「分かったわ。この話は後回しね」
シラトの言葉で僕は前の方を見るとアンデット達とシラト達の戦いが拮抗していた。
「さ、行くわよ」
「「はい」」
レモカの合図で僕達は戦闘態勢にに入った。
「行きます。《聖なる神の光よ、悪なる心を持つものを今解き放たん、聖浄化》」
「私も行くわよ」
ヒナ、レモカに続き僕も戦闘を開始した。
「じゃあ、僕も。《芽吹け花、そして聖なる光を紡げ、聖弓》」
聖魔法で《聖弓》を放つと、アンデットの軍団に直撃し刺さった場所に大輪の黄金の花が咲き、光輝くと周りにいたアンデットは全て散るように消えた。
「す、すげぇ。何が起こってんだ‥‥‥‥‥」
シラトはアンデットがいた場所に目を向けながら言葉をこぼした。
そこから二階層のボスの扉を開けた。
「気合いを入れ直していくぞ!」
シラトの掛け声で僕たちは改めて気を引き締めた。
扉を開けるとそこにいたのはハイレイス。
レイスの上位種で動きこそ単調だけど、聖属性に軽い耐性がある。
少し厄介な相手だ。
「ハイレイスか。少し厄介だが行くぞ」
ハイレイスは僕たちを見つめると、ゆっくりと近づいてきた。
「皆んなに補助魔法を掛けます。《光りよただ守れ、聖付与》」
「サンキュー、助かる。ヒナ魔力持ちそうか?」
「はい、大丈夫です。今日は魔力の消耗が緩やかなので」
ヒナはハイレイスを真っ直ぐ見つめながらシラトに言った。
魔力回路を修正した効果が出て良かった。
「ヒナ、お兄さん。私たちは後方から支援するわよ」
レモカはヒナの魔法で矢に付与された聖属性を纏わせ、後方から矢を放った。
その矢はハイレイスの足元に刺さると、刺さった場所を中心に魔法陣が現れた。
「聖陣か。久しぶりに見た」
聖陣は聖属性が付与された武器で出現する陣のことで、出現方法は術者の能力が関係してくる。
突然行使使えるようになる人もいるし、継続的に行使出来る人と別れるがレモカはどっちなんだろう?
驚いた様子がないってことは後者なのだろ。
「今よ、コタロウ」
「いくでござる」
コタロウは思いっきり駆けるとハイレイスの胴体の中にある魔物核を壊して倒した。
「討伐完了でござる!」
「やったわね」
二人は歓喜の声をあげて喜んでいた。
その様子に僕たちは後ろで微笑んでいた。
「なんかよく分からないこともあったけど、とりあえず二階層突破だ」
シラトはその様子を見ながら言った。
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