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第十七話
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「――――――って、何でお前がいるんだよ?」
美味いコーヒーを飲めたし、久しぶりに上機嫌で自宅へ帰ってきたのは良いが、何故か部屋の鍵が開いており、警戒して中に入ると、そこには見知った顔が二つあった。
一人はつい最近も顔を合わせた鬼畜メイドこと三車那智で、彼女の傍にいるのが――。
「久しぶりね、十利」
――富士鷹ひなめ。親父が借金した相手であり、俺のご主人様でもあるクソガキだった。
墨を被ったようなストレートヘアを持つ彼女は、不敵な笑みを浮かべながら車椅子に座している。
彼女は生まれつき左足が麻痺している病気を患っており、車椅子生活を強いられているのだ。
見た目は清楚で間違いないし、マンガとかの場合、読書好きで物静かなおっとりとした性格をイメージさせる。
だが……。
「さあ十利、舐めなさい」
そう言いながら、右足をスッと差し出してくる。
「いつもしてるかのような誤解を生むことをするんじゃねえよ」
いや、もし相手が美女美少女なら、喜んで飛びついてしまうかもしれない。そう、隣にいる三車さんが同じことをしたとしたら、「犬とお呼びください」と跪いてペロペロした可能性はある。
しかし……ひなめだけはない。
だってコイツは――――まだ十二歳なんだから。
俺は決してロリコンじゃないんだ。
「あら、いつものようにつまらない返しね。100点減点だわ」
「ちなみに俺の持ち点は?」
「100点だったわ」
「ダメじゃねえか。すでにゼロじゃん。つーか、その得点って何だよ?」
「知らないの? 私のあなたに対する慈悲を数字化したものよ」
「よし、舐めれば良いんだな。だから今すぐ慈悲を与えて俺を自由にしてくれ」
「フフ、ダメよ。チャンスはいつも一度切りだもの。その瞬間を逃した者には救いはないわ」
「相変わらず十二歳とは思えねえ言葉遣いをしやがるなお前は」
「あなたにだけよ。どう、私の特別になれて嬉しいでしょう?」
「ああ、断腸の思いだよ」
「それ、使い方間違っていないかしら」
特別ならもっと優しくしてくれ。
「つーか、いきなりやって来てどういうつもりだよ。俺は用はないからさっさと帰ってくれた方が俺の胃に優しいんだけど」
「そんなにツンケンしないの。たまにこうして奴隷を労うのも主の務めだもの」
「まだ奴隷になってねえよ」
「じゃあ奴隷(仮)ね」
「そうだ。忘れんじゃねえぞ。俺はいつか借金を返し終えて自由になるんだからな」
「フフフ、忘れていないわよ。ただそんなに頑張る必要もないのではなくて? 奴隷といっても私は粗雑にあなたを扱うつもりはないわよ? ただ毎日私のために馬車馬のように働かせるだけだし」
「それが嫌だっつってんだよ」
俺は将来、悠々自適な暮らしをしたいのだ。誰が好き好んで、ワガママお嬢様の馬車馬になりたいものか。いや、コイツは見た目だけなら良い。十年後は間違いなく見目麗しい美女になっていることだろう。なら馬車馬も……ありか?
「まったく、強情ねあなたは。……まあいいわ。今日来たのは先日のあなたの取り分に関してよ。……本当に四割返済で構わないのね?」
「……男が一度口にしたことは曲げねえよ」
「…………はぁ。本当に頑固ね。そんなんだからバカな父親に利用され人生を棒に振るのよ」
「別にまだ人生終わってないんですけど……」
「もう一度聞くわ。四割返済でいいのね?」
「二言はねえよ」
たとえ冗談でも口にした以上はそれを守るつもりだ。……本当は嫌だけど、自分の言葉を曲げるのは性に合わねえ。
するとまたひなめは大きな溜息を吐いて肩を竦めると、三車さんから一枚の紙を手渡しされ、それを俺に向けてくる。
「じゃあ契約よ。サインしなさい」
俺は「ああ」と口にして、一応契約書を確かめたあとサインをした。
「これで用事は終わったんだろ。お帰りはあちらです、さあどうぞ」
「だからそんなに主を邪険にするものではないわよ。……良い話だって持ってきてあげたのだから」
「良い話?」
「ええ。あなたの《スマートデバイス》を貸しなさい」
「? ……ほれ」
俺は腕から外し彼女に渡すと、俺の《スマートデバイス》と自分の《スマートデバイス》を赤外線で繋げて何やら操作をし始めた。
だがそれはほんの数秒ほどで終わり、「返すわ」と言って渡してきた。
「一体何したんだよ?」
「あるシステムをインストールしておいたのよ」
「あるシステム?」
「私が開発した〝エネルギー・センサー・アプリ〟、通称〝ESA〟よ」
「どういうもんなんだ?」
「簡単にいえば、周囲のエネルギー体を補足することができる機能があるってことよ。試しに使ってみなさい」
言われたことに従って、新しく追加されていたアプリを起動してみると、3Dマップが浮かび上がった。
「青い点はあなた自身。そして赤い点が他のエネルギー体を持つ存在よ」
確かに俺のすぐ傍には二つの赤い点があるが……。それに離れた場所にもかなりの数があり、自在に動いている。
「何で点の大きさに統一感がねえんだ?」
小さいものから大きいものなど様々なのだ。
「大きい点ほど強いエネルギーを持つ存在ってことよ」
「……! なるほど、これがあれば冒険者かモンスターか、ある程度見分けがつくわけだ」
大体モンスターの方がエネルギー体としては大きい場合が多いから。それに一般人と冒険者の違いも区別できる。基本的に冒険者の方が強いエネルギーを持っているだろうし。
「センサーは最大で半径三百メートル圏内まで有効よ」
「それは……確かにこいつは便利だな」
これがあればモンスターとの無駄な戦闘を避けられるし、冒険者とも出くわすこともない。
「そのうち宝の位置や隠し部屋の位置まで割り出せるようにするつもりよ」
「……恐れ入ったよ。さすがはかの富士鷹グループの切り札――〝赤峰千画〟だな」
富士鷹グループは、ダンジョン攻略に置いて欠かせない《スマートデバイス》を産出した会社であり、その他にも多くの冒険者グッズを世に出しているのだ。
この《トランクバッグ》もまたその一つであり、冒険者にとってはなくてはならない存在と化している。
その中で、《スマートデバイス》をより効率化し、様々な便利なアプリなどを構築したのが、この目の前にいる富士鷹ひなめだったりする。
まだ幼いということで、公には本名で発表されていないが、彼女が残した功績が輝かしいものばかりであり、もし彼女を失えば富士鷹グループは大打撃を受けてしまうほどに中核を為しているのだ。
だから架空の〝赤峰千画〟という男が活動しているとされており、誘拐や暗殺などの脅威から身を守っている。
……天才ってマジでいるんだもんな。
まだ十二歳にもかかわらず、IQは200を超えるらしく、数々の実績もあって今ではグループの『研究開発室・室長』を担っている。
しかもこの《スマートデバイス》も、コイツが直接手掛けた特別仕様のもので、市場には出回っていない超レアもの……らしい。
前に一体幾らするのか聞いてみたが、『ふふ、もちろんそれも貸し……だからね』と言われ、値段を聞くのが怖くなって止めたというエピソードがある。
きっと従来のものより数倍の値が付くのだろう。何せ天才が生み出したプレミアものなのだから。つまりこれはもらったわけじゃなくて借りているというわけだ。だから絶対に壊したりできない。
「ありがたく貰っとくよ。サンキュな」
「いいわよ。あなたにはそれでもっと稼いでもらわないといけないものね」
「……お嬢様、そろそろお時間です」
「あら、もうそんな時間? 人気者は時間に追われるものね。では、十利。私たちはこれで失礼するわ」
「へいへい」
そのまま出口へと二人が向かっていくが、不意にひなめが振り返って俺に言葉を投げかけてくる。
「冒険者が嫌になったらいつでも泣きついてきなさい。その時は快く受け止めてあげるから」
「うっせ、さっさと行け」
口を尖らせながら言うと、彼女は楽しそうに微笑みながら、今度こそ退出していった。
俺はやれやれと溜息交じりにベッドの上に座り、何気なく《スマートデバイス》を見る。
「……頑張らねえとな」
フッを頬を緩めると、そのままベッドに横になった。
美味いコーヒーを飲めたし、久しぶりに上機嫌で自宅へ帰ってきたのは良いが、何故か部屋の鍵が開いており、警戒して中に入ると、そこには見知った顔が二つあった。
一人はつい最近も顔を合わせた鬼畜メイドこと三車那智で、彼女の傍にいるのが――。
「久しぶりね、十利」
――富士鷹ひなめ。親父が借金した相手であり、俺のご主人様でもあるクソガキだった。
墨を被ったようなストレートヘアを持つ彼女は、不敵な笑みを浮かべながら車椅子に座している。
彼女は生まれつき左足が麻痺している病気を患っており、車椅子生活を強いられているのだ。
見た目は清楚で間違いないし、マンガとかの場合、読書好きで物静かなおっとりとした性格をイメージさせる。
だが……。
「さあ十利、舐めなさい」
そう言いながら、右足をスッと差し出してくる。
「いつもしてるかのような誤解を生むことをするんじゃねえよ」
いや、もし相手が美女美少女なら、喜んで飛びついてしまうかもしれない。そう、隣にいる三車さんが同じことをしたとしたら、「犬とお呼びください」と跪いてペロペロした可能性はある。
しかし……ひなめだけはない。
だってコイツは――――まだ十二歳なんだから。
俺は決してロリコンじゃないんだ。
「あら、いつものようにつまらない返しね。100点減点だわ」
「ちなみに俺の持ち点は?」
「100点だったわ」
「ダメじゃねえか。すでにゼロじゃん。つーか、その得点って何だよ?」
「知らないの? 私のあなたに対する慈悲を数字化したものよ」
「よし、舐めれば良いんだな。だから今すぐ慈悲を与えて俺を自由にしてくれ」
「フフ、ダメよ。チャンスはいつも一度切りだもの。その瞬間を逃した者には救いはないわ」
「相変わらず十二歳とは思えねえ言葉遣いをしやがるなお前は」
「あなたにだけよ。どう、私の特別になれて嬉しいでしょう?」
「ああ、断腸の思いだよ」
「それ、使い方間違っていないかしら」
特別ならもっと優しくしてくれ。
「つーか、いきなりやって来てどういうつもりだよ。俺は用はないからさっさと帰ってくれた方が俺の胃に優しいんだけど」
「そんなにツンケンしないの。たまにこうして奴隷を労うのも主の務めだもの」
「まだ奴隷になってねえよ」
「じゃあ奴隷(仮)ね」
「そうだ。忘れんじゃねえぞ。俺はいつか借金を返し終えて自由になるんだからな」
「フフフ、忘れていないわよ。ただそんなに頑張る必要もないのではなくて? 奴隷といっても私は粗雑にあなたを扱うつもりはないわよ? ただ毎日私のために馬車馬のように働かせるだけだし」
「それが嫌だっつってんだよ」
俺は将来、悠々自適な暮らしをしたいのだ。誰が好き好んで、ワガママお嬢様の馬車馬になりたいものか。いや、コイツは見た目だけなら良い。十年後は間違いなく見目麗しい美女になっていることだろう。なら馬車馬も……ありか?
「まったく、強情ねあなたは。……まあいいわ。今日来たのは先日のあなたの取り分に関してよ。……本当に四割返済で構わないのね?」
「……男が一度口にしたことは曲げねえよ」
「…………はぁ。本当に頑固ね。そんなんだからバカな父親に利用され人生を棒に振るのよ」
「別にまだ人生終わってないんですけど……」
「もう一度聞くわ。四割返済でいいのね?」
「二言はねえよ」
たとえ冗談でも口にした以上はそれを守るつもりだ。……本当は嫌だけど、自分の言葉を曲げるのは性に合わねえ。
するとまたひなめは大きな溜息を吐いて肩を竦めると、三車さんから一枚の紙を手渡しされ、それを俺に向けてくる。
「じゃあ契約よ。サインしなさい」
俺は「ああ」と口にして、一応契約書を確かめたあとサインをした。
「これで用事は終わったんだろ。お帰りはあちらです、さあどうぞ」
「だからそんなに主を邪険にするものではないわよ。……良い話だって持ってきてあげたのだから」
「良い話?」
「ええ。あなたの《スマートデバイス》を貸しなさい」
「? ……ほれ」
俺は腕から外し彼女に渡すと、俺の《スマートデバイス》と自分の《スマートデバイス》を赤外線で繋げて何やら操作をし始めた。
だがそれはほんの数秒ほどで終わり、「返すわ」と言って渡してきた。
「一体何したんだよ?」
「あるシステムをインストールしておいたのよ」
「あるシステム?」
「私が開発した〝エネルギー・センサー・アプリ〟、通称〝ESA〟よ」
「どういうもんなんだ?」
「簡単にいえば、周囲のエネルギー体を補足することができる機能があるってことよ。試しに使ってみなさい」
言われたことに従って、新しく追加されていたアプリを起動してみると、3Dマップが浮かび上がった。
「青い点はあなた自身。そして赤い点が他のエネルギー体を持つ存在よ」
確かに俺のすぐ傍には二つの赤い点があるが……。それに離れた場所にもかなりの数があり、自在に動いている。
「何で点の大きさに統一感がねえんだ?」
小さいものから大きいものなど様々なのだ。
「大きい点ほど強いエネルギーを持つ存在ってことよ」
「……! なるほど、これがあれば冒険者かモンスターか、ある程度見分けがつくわけだ」
大体モンスターの方がエネルギー体としては大きい場合が多いから。それに一般人と冒険者の違いも区別できる。基本的に冒険者の方が強いエネルギーを持っているだろうし。
「センサーは最大で半径三百メートル圏内まで有効よ」
「それは……確かにこいつは便利だな」
これがあればモンスターとの無駄な戦闘を避けられるし、冒険者とも出くわすこともない。
「そのうち宝の位置や隠し部屋の位置まで割り出せるようにするつもりよ」
「……恐れ入ったよ。さすがはかの富士鷹グループの切り札――〝赤峰千画〟だな」
富士鷹グループは、ダンジョン攻略に置いて欠かせない《スマートデバイス》を産出した会社であり、その他にも多くの冒険者グッズを世に出しているのだ。
この《トランクバッグ》もまたその一つであり、冒険者にとってはなくてはならない存在と化している。
その中で、《スマートデバイス》をより効率化し、様々な便利なアプリなどを構築したのが、この目の前にいる富士鷹ひなめだったりする。
まだ幼いということで、公には本名で発表されていないが、彼女が残した功績が輝かしいものばかりであり、もし彼女を失えば富士鷹グループは大打撃を受けてしまうほどに中核を為しているのだ。
だから架空の〝赤峰千画〟という男が活動しているとされており、誘拐や暗殺などの脅威から身を守っている。
……天才ってマジでいるんだもんな。
まだ十二歳にもかかわらず、IQは200を超えるらしく、数々の実績もあって今ではグループの『研究開発室・室長』を担っている。
しかもこの《スマートデバイス》も、コイツが直接手掛けた特別仕様のもので、市場には出回っていない超レアもの……らしい。
前に一体幾らするのか聞いてみたが、『ふふ、もちろんそれも貸し……だからね』と言われ、値段を聞くのが怖くなって止めたというエピソードがある。
きっと従来のものより数倍の値が付くのだろう。何せ天才が生み出したプレミアものなのだから。つまりこれはもらったわけじゃなくて借りているというわけだ。だから絶対に壊したりできない。
「ありがたく貰っとくよ。サンキュな」
「いいわよ。あなたにはそれでもっと稼いでもらわないといけないものね」
「……お嬢様、そろそろお時間です」
「あら、もうそんな時間? 人気者は時間に追われるものね。では、十利。私たちはこれで失礼するわ」
「へいへい」
そのまま出口へと二人が向かっていくが、不意にひなめが振り返って俺に言葉を投げかけてくる。
「冒険者が嫌になったらいつでも泣きついてきなさい。その時は快く受け止めてあげるから」
「うっせ、さっさと行け」
口を尖らせながら言うと、彼女は楽しそうに微笑みながら、今度こそ退出していった。
俺はやれやれと溜息交じりにベッドの上に座り、何気なく《スマートデバイス》を見る。
「……頑張らねえとな」
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