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『帰還方法についてだけ端的に答えてやろう。それは〝ダンジョンコア〟を破壊、あるいは掌握することじゃ』
少し前に少女が口にした言葉を思い出しハッとなる。
「……掌握?」
「そうじゃ。このコアを破壊することでダンジョンそのものを消失させることが可能。そうすることにより元の世界へと帰還も果たせる。そして掌握。コレはコアを操作する権限を有することを意味する」
「コアを操作? つまり何か、このダンジョンを思うがままにできるってことか?」
「ほほう。まだ童のくせに察しが良いではないか。嫌いではないぞ」
ニヤリとするその表情にはゾッとするものを感じる。すると何を思ったのか、ナクルが沖長の前に立って「グルルル」と威嚇し始めた。
「クク、それ」
そんなナクルに対し、あろうことかコアを放り投げてきた。ナクルも突然のことに「ひゃわわ!?」と慌てつつもコアを受け取る。
何故ナクルにコアを渡すのか、その説明を欲して沖長は少女に視線を向けた。
「コアを破壊することはダンジョンに足を踏み入れた者ならば誰でも可能じゃが、掌握できるのはたった一人。それは――ダンジョンの主を討伐した当人のみなんじゃよ」
なるほど。そういう設定になっているのか。まるでゲームか何かのようで違和感さえ覚える。このことを長門は知っているのだろうか。いや、コアのことを教えてくれていなかったということは知らない可能性もある。
(けど羽竹は『勇者少女なっくるナクル』のヘビーユーザーだって話だし、こんな重要なことを知らないのはおかしいような……)
ならこれも自分たち転生者がいるからこそのイレギュラーなのか。どちらにしろ今は確かめる術がないので、あとで長門と情報の擦り合わせをする必要がある。
「えっと……コレを渡されてボクはどうすればいいんスか?」
どうやらナクルには少し難しい説明だったようだ。沖長が噛み砕いて再度説明してやると、何となくだか理解してくれた。
「ん~つまりボクがダンジョン? から出られるようにできるってことッスよね?」
「そっちの子が言うことが正しいなら、な」
「クク、鵜呑みにはせぬか。正しい対応じゃのう。しかしワシは嘘などは吐いておらぬよ」
そうは言われても素性が分からない以上は、下手なことはできない。ここはどうするべきか。
破壊するか。掌握するか。
こういう場合、破壊するのが一番手っ取り早い気もする。大概がそうすることでダンジョンから脱出できる設定だったりするからだ。もちろん確定ではないが、掌握という謎の事象をナクルに行わせるよりは安全のような気がする。
「…………大丈夫よ、二人とも」
悩んでいると、ゆっくりと立ち上がった蔦絵からそんな言葉が発せられた。
「蔦絵さん? もう立ち上がっても大丈夫なんですか?」
「ええ、身体は驚くほど軽いもの」
「あれほどの致命傷を負っていたにもかかわらずのう……興味深いものじゃなぁ」
目ざとい少女の言葉。また追及されては厄介なので、先ほどの蔦絵の言葉に対して説明を促した。
「ココがダンジョンで、その主を倒したのがナクル、あなたならコアを掌握することができるわ」
「! 蔦絵さん、もしかしてダンジョンについて何か知ってるんですか?」
「実際に目にした……というより足を踏み入れたのは初めてだったけれどね。けれど七宮の家に居た時は知識として教えられていたから」
そうだったのかと思い、それなら心強いのでありがたい。
「じゃあ蔦絵さん、掌握することでナクルに何かしら害があるとかはないんですか?」
これは必ず確かめておかねばならないことだ。
「安心しなさい。簡単にいえばナクルがダンジョン主になるのよ。主に害を起こすダンジョンは存在しないと聞くわ」
「ククク、さすがは七宮じゃのう。国家の最重要機密すら学んでおるか」
気になるワードが少女から発せられたが、それよりもダンジョンについて問い質すことがまだある。
「どうすればナクルが主になれるんですか? その掌握という手法がいまいち曖昧で」
「私も詳しくは知らないわ。ただ、私が学んだことをそのまま伝えると、掌握とはコアを取り込むということよ」
「取り込む? それって本当に危なくないんですか? 身体の中にってことですよね?」
明らかに異物であるものを体内に取り込むなんて、普通は拒絶反応とかが起こるイメージだ。
「ナクル、コアに念じてみるのよ」
「念じる? 何をッスか?」
「そうね。ナクルらしい……仲良くなる感じでいいのではないかしら?」
それでいいのかと思わずツッコミそうになったが、ナクルは蔦絵の言うことを理解したのか笑顔で「分かったッス!」と意気込んだ。
(できればコアを回収して詳しくテキストを見たかったけど……さすがにこの状況じゃ無理か)
ナクルと蔦絵だけなら隙を見て素早く回収して再度取り出せるだろうが、先ほどから少女の意識が沖長へと向けられていることを察していた。何か怪しい動きをすれば確実にトラブルに繋がるという確信がある。
だからどうかナクルに何の害もないようにここは祈るだけだ。
ナクルがコアを両手で持ちながら真っ直ぐに瞳を向ける。
「コアさんコアさん、どうかボクのお話を聞いてほしいッス」
話しかけてもさすがに応えてはくれないだろうと、沖長の先入観をぶっ壊すかのように、コアが淡い光を点滅させて反応したのだ。
(何だかどんどん俺の常識が崩れてくな。まあファンタジーの世界だから、いちいち驚いてもしょうがないんだろうけど)
それでもそうはならないだろうと思ったことが、あっさりと覆されるのを何度も目にするので本当に疲れる。
「えと、えっと……ボ、ボクとお友達になってほしいッス!」
蔦絵に言われたことを真正面から受け取ったらしいナクルの素直な言葉。
するとコアが徐々に粒子状に変化し、ナクルの手の中へと吸い込まれていった。
少し前に少女が口にした言葉を思い出しハッとなる。
「……掌握?」
「そうじゃ。このコアを破壊することでダンジョンそのものを消失させることが可能。そうすることにより元の世界へと帰還も果たせる。そして掌握。コレはコアを操作する権限を有することを意味する」
「コアを操作? つまり何か、このダンジョンを思うがままにできるってことか?」
「ほほう。まだ童のくせに察しが良いではないか。嫌いではないぞ」
ニヤリとするその表情にはゾッとするものを感じる。すると何を思ったのか、ナクルが沖長の前に立って「グルルル」と威嚇し始めた。
「クク、それ」
そんなナクルに対し、あろうことかコアを放り投げてきた。ナクルも突然のことに「ひゃわわ!?」と慌てつつもコアを受け取る。
何故ナクルにコアを渡すのか、その説明を欲して沖長は少女に視線を向けた。
「コアを破壊することはダンジョンに足を踏み入れた者ならば誰でも可能じゃが、掌握できるのはたった一人。それは――ダンジョンの主を討伐した当人のみなんじゃよ」
なるほど。そういう設定になっているのか。まるでゲームか何かのようで違和感さえ覚える。このことを長門は知っているのだろうか。いや、コアのことを教えてくれていなかったということは知らない可能性もある。
(けど羽竹は『勇者少女なっくるナクル』のヘビーユーザーだって話だし、こんな重要なことを知らないのはおかしいような……)
ならこれも自分たち転生者がいるからこそのイレギュラーなのか。どちらにしろ今は確かめる術がないので、あとで長門と情報の擦り合わせをする必要がある。
「えっと……コレを渡されてボクはどうすればいいんスか?」
どうやらナクルには少し難しい説明だったようだ。沖長が噛み砕いて再度説明してやると、何となくだか理解してくれた。
「ん~つまりボクがダンジョン? から出られるようにできるってことッスよね?」
「そっちの子が言うことが正しいなら、な」
「クク、鵜呑みにはせぬか。正しい対応じゃのう。しかしワシは嘘などは吐いておらぬよ」
そうは言われても素性が分からない以上は、下手なことはできない。ここはどうするべきか。
破壊するか。掌握するか。
こういう場合、破壊するのが一番手っ取り早い気もする。大概がそうすることでダンジョンから脱出できる設定だったりするからだ。もちろん確定ではないが、掌握という謎の事象をナクルに行わせるよりは安全のような気がする。
「…………大丈夫よ、二人とも」
悩んでいると、ゆっくりと立ち上がった蔦絵からそんな言葉が発せられた。
「蔦絵さん? もう立ち上がっても大丈夫なんですか?」
「ええ、身体は驚くほど軽いもの」
「あれほどの致命傷を負っていたにもかかわらずのう……興味深いものじゃなぁ」
目ざとい少女の言葉。また追及されては厄介なので、先ほどの蔦絵の言葉に対して説明を促した。
「ココがダンジョンで、その主を倒したのがナクル、あなたならコアを掌握することができるわ」
「! 蔦絵さん、もしかしてダンジョンについて何か知ってるんですか?」
「実際に目にした……というより足を踏み入れたのは初めてだったけれどね。けれど七宮の家に居た時は知識として教えられていたから」
そうだったのかと思い、それなら心強いのでありがたい。
「じゃあ蔦絵さん、掌握することでナクルに何かしら害があるとかはないんですか?」
これは必ず確かめておかねばならないことだ。
「安心しなさい。簡単にいえばナクルがダンジョン主になるのよ。主に害を起こすダンジョンは存在しないと聞くわ」
「ククク、さすがは七宮じゃのう。国家の最重要機密すら学んでおるか」
気になるワードが少女から発せられたが、それよりもダンジョンについて問い質すことがまだある。
「どうすればナクルが主になれるんですか? その掌握という手法がいまいち曖昧で」
「私も詳しくは知らないわ。ただ、私が学んだことをそのまま伝えると、掌握とはコアを取り込むということよ」
「取り込む? それって本当に危なくないんですか? 身体の中にってことですよね?」
明らかに異物であるものを体内に取り込むなんて、普通は拒絶反応とかが起こるイメージだ。
「ナクル、コアに念じてみるのよ」
「念じる? 何をッスか?」
「そうね。ナクルらしい……仲良くなる感じでいいのではないかしら?」
それでいいのかと思わずツッコミそうになったが、ナクルは蔦絵の言うことを理解したのか笑顔で「分かったッス!」と意気込んだ。
(できればコアを回収して詳しくテキストを見たかったけど……さすがにこの状況じゃ無理か)
ナクルと蔦絵だけなら隙を見て素早く回収して再度取り出せるだろうが、先ほどから少女の意識が沖長へと向けられていることを察していた。何か怪しい動きをすれば確実にトラブルに繋がるという確信がある。
だからどうかナクルに何の害もないようにここは祈るだけだ。
ナクルがコアを両手で持ちながら真っ直ぐに瞳を向ける。
「コアさんコアさん、どうかボクのお話を聞いてほしいッス」
話しかけてもさすがに応えてはくれないだろうと、沖長の先入観をぶっ壊すかのように、コアが淡い光を点滅させて反応したのだ。
(何だかどんどん俺の常識が崩れてくな。まあファンタジーの世界だから、いちいち驚いてもしょうがないんだろうけど)
それでもそうはならないだろうと思ったことが、あっさりと覆されるのを何度も目にするので本当に疲れる。
「えと、えっと……ボ、ボクとお友達になってほしいッス!」
蔦絵に言われたことを真正面から受け取ったらしいナクルの素直な言葉。
するとコアが徐々に粒子状に変化し、ナクルの手の中へと吸い込まれていった。
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